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[debian-devel:09007] Re: fdclone ?



佐野@浜松です。こんばんは。

In article <14135.236.258484.26482Z@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
 TAKAHASHI Katsuyuki <hashi@xxxxxxxxxxxxxxxxx> さん writes:

> At Sun, 9 May 1999 21:05:42 +0900,
> Taketoshi Sano <xlj06203@xxxxxxxxxxx> wrote:
> 
> > 実はまだ続いていたりするので、詳細は NetNews の検索サイト
> > 
> >  <"http://blade.nagaokaut.ac.jp/~poffice/news/index.shtml";>
> >  <"http://mitsuko.jaist.ac.jp/fj/";>
> >  <"http://ftp1.pu-toyama.ac.jp/News.Archives/fj.os.linux.html";>
> > 
> > などで探してもらうのが良いと思いますが、一応以下に抜粋を書きます。
> 
> 読ませて頂きました。どうやら 1.03h のときにやや条件が緩くなっ
> たのですが、そのことだったのですね。1.03h は slink に upload 
> 済なのですが、いずれにせよ non-free であるので深く考えていません
> でした。
> 
> # しかも「Debian のため」だということは知りませんでしたし...

高橋さんの名前は fdclone の README にも載ってますし、白井さんとしては
きっとかなり優遇していたつもりなのかもしれませんね。

その後のフォローで、ちょっと高橋さんには厳しく思われるようなことを
書いてしまいましたが、やっぱり自分が動けない状況の時はそれが誰であろうと、
最低でも「できない」ということを他のメンバーに伝えるべきだと思うのです。

# これは自分にとっても耳の痛いことではある。。。

ところで、前回書いた質問について回答を頂きましたので、八田さんの
参考のためにこちらにも流しておきます。なお、白井さんからは
「直接メールを頂ければいくらでも回答します」との言葉を頂いています。

  | From: shirai@xxxxxxxxxxxxxxxxxx (Takashi SHIRAI)
  | Newsgroups: fj.os.linux
  | Subject: Re: fdclone
  | Date: 10 May 1999 03:54:03 GMT
  | Lines: 164
  | Message-ID: <7h5l8r$5j0$1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
  | References: <7gro53$itg$1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> <y5aso99x7tw.fsf@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
  | 
  |  Necoです。
  | 
  | In article <y5aso99x7tw.fsf@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>,
  | Taketoshi Sano  <xlj06203@xxxxxxxxxxx> wrote:
  | >佐野@浜松です。どうも。

(中略)

  | >例えば以下の場合のそれぞれについて、「改めて連絡が必要になる」
  | >「連絡は不要」のどちらになりますでしょうか ?
  | 
  |  逐一回答してみますね。
  | 
  | 
  | >1) パッケージ化の担当者が交代して、当初許可を受けたのとは
  | >   違う人物がバイナリを配布する場合
  | 
  |  最初の担当者が許可していれば「連絡は不要」。
  | 
  | 
  | >2) (あるバージョンの配布許可を受けた担当者が) より新しいバージョンの
  | >   バイナリを配布する場合
  | 
  |  新しいバージョンについて新規に「連絡が必要」。将来のことに
  | ついて現時点では何の保証も出来ません。
  | 
  | # そのつもりは今のところありませんが、将来 shareware にな
  | #る可能性が無いとも限りませんし。
  | 
  | 
  | >3) (あるバージョンの配布許可を受けた担当者が) その許可を受けた
  | >   バージョンについて (パッケージ化の方法など) 一部を変更して
  | >   当初許可を受けたものと違うバイナリを配布する場合
  | 
  |  変更箇所によります。実行 binary 自身が全く同じならば「連絡
  | は不要」。実行 binary に差異が生じるような変更であれば「連絡
  | が必要」。
  |  install script の変更等は作者側では関知しません。
  | 
  | 
  | >4) (配布許可を受けていない利用者が) ソースの一部を抜き出して、
  | >   別のプログラムを作成し、その実行バイナリを配布する場合
  | >5) (配布許可を受けていない利用者が) ソースの一部を抜き出して、
  | >   別なプログラムの中で利用し、その実行バイナリを配布する場合
  | 
  |  「一部」の度合によります。その派生ソフトが見ため同じソフト
  | に見えるようでしたら「改造」と見なせますので「連絡が必要」。
  | ほんの一部の module のみ流用するのであれば、最早オリジナルの
  | 名残はありませんから「連絡は不要」。
  |  即ち、「FDclone」として頒布するのでなければ何でも自由です。
  | 
  | 
  | >>  私は敢えて「頒布」と「配布」とを使い分けていますが、「頒布」
  | >> であるからにはそれなりの責任を担当者にも負って頂きたいという
  | >> 主旨があるのです。
  | >
  | >確認のために「頒布」と「配布」の定義を白井さんから説明して
  | >頂けませんか ? 何となくは想像できるつもりですが、もし勘違い
  | >していると後で問題になるかもしれないので。
  | 
  |  「distribute」の日本語訳として「頒布」を用いています。広く
  | 流通させることですね。「配布」は広義では「頒布」も含みますが、
  | 単に自分以外の人間に配ることを意味しています。
  |  配布先が不特定多数かそうでないかが鍵になると思います。個人
  | レベルの配布ならば binary 作成者への問い合わせが容易ですが、
  | 不特定多数相手だとそれが難しいことが多いですから。
  |  この状況で作者宛に問い合わせが来ても、その binary 作成状況
  | が判らないと何とも答えられない場合があるからです。
  | 
  | 
  | >>  当然、それは作者自身の責任を放棄するという訳ではありません
  | >> が、作者の持っていない環境での動作チェックまでは対応出来ない
  | >> 以上、ある程度の責任は負って頂きたいと。
  | >
  | >「ある程度の責任を負って欲しい」という点は理解できます。
  | >それについて資料に明文化するということでは不充分なのでしょうか。
  | 
  |  end user から作者への feed back を、作者から頒布者へ投げる
  | 経路を保証したいだけです。
  |  「本 binary については私が責任を負います」と明文化したとこ
  | ろで、その「私」が誰なのか作者に知ることが出来なければ、作者
  | はこれを持って行く先がありませんから。
  | 
  |  で、現在は binary に頒布者の連絡先を埋込むメカニズムになっ
  | ているのですが、そのことを「これこれこうして頒布してね」とい
  | う条件として明記していないのは、binary 頒布自体を推奨してい
  | ないためで、連絡をしないとその頒布法や条件を判らないようにし
  | てあるのです。
  |  これは、「寝た子を起こさない」という policy です。
  | 
  | 
  | >「確認するという手順」が「白井さんに連絡する」という方法でしか
  | >実現できないとすれば、最初に書いた 3) のようにパッケージ化に
  | >ついての変更を行なったり、あるいはもとのコードの一部を変更し、
  | >バイナリパッケージとして配布 (「頒布」) しようとする場合、 
  | > (もしこの場合に事前許可を必要とするならば) 白井さんに連絡が
  | >取れなくなったら、配布 (頒布) できなくなってしまいますよね。
  | 
  |  そうですね。でも、私はそういう連絡が取れなくなる事態になら
  | ないよう配慮していくつもりですけど。将来のことなんて保証出来
  | ないのは仕方ありませんけど、それはどんなことについても言える
  | と思います。
  | 
  | 
  | >また、fdclone のソースから、また別の fdJunior とか fdGrandChildren とか
  | > fdSuccessor とかいった名前のプログラムが派生したような場合、
  | >もしこれらの実行バイナリの配布 (頒布) にも事前許可が必要ならば、
  | >これらの派生物についてもパッケージ配布は不可能になります。
  | 
  |  んー、そこまでやりたいんだったら、また別の条件を作るでしょ
  | うね。それで、それ以降の権利はその派生物作成者に委任する形を
  | 取るでしょう。
  |  でも、それは既に「FDclone」ではなくなってしまっていますよ
  | ね。「FDclone」でなくなってしまったものについては上で書いた
  | とおり、それを作った人の自由でしょう。
  | 
  | 
  | >>  将来に渡って使用を約束されているのは、その時点でのバージョ
  | >> ンだけでいいんじゃないでしょうか?
  | >
  | >「公開された自由なソフトウェア」には作者が開発をやめても
  | >別な人間がそのコードを使って開発を続けるという可能性があります。
  | 
  |  うひゃあ、FDclone ごときがそんな大層なもんじゃないと思って
  | るので、そこまでの先は見越していないというのはありますが、そ
  | ういうケースでも source 配布だけじゃいけないんでしょうかね?
  |  むしろ、将来私の目が届かなくなった時点で、source が非公開
  | の謎のツールとして出回り始めることの方が恐い気がします。
  | 
  | 
  | ># DFSG 的に non-free なものがすべて「ダメ」だとは、私自身はあまり
  | ># 考えてないです。ただ、「良いもの」はなるべく main に移動できる
  | ># ようになって欲しいとは思います。
  | 
  |  じゃあ FDclone は non-free のままでいいかな :-)
  | 
  | # 「良いもの」だと思ってる人が果たして何人いるんでしょ?
  | 
  | 
  | >その後 Debian の devel ML のほうで、現在のメンテナー (Debian パッケージ
  | >作成担当者) からも連絡がありました。たぶん、メンテナー交代ということに
  | >なるだろうと思います。
  | >
  | ># 結構、御迷惑をおかけしているようですね。うーむ。
  | ># そのうえゴチャゴチャといらんことをふっかけてすみません。
  | 
  |  私が無条件頒布を認めていれば、こういうゴタゴタにも巻き込ま
  | れなくて済んだんですが、その場合ゴタゴタに巻き込まれるのは私
  | じゃなくて end user なんですよね。いつまでもメンテされないと
  | いう。
  |  私はむしろそこまである程度面倒を見てあげたいと思って申請制
  | にしたんです。実際、今回の Linux でのみの不具合というのは、
  | この申請制がなければ発覚しなかったかも知れません。
  | 
  | # こじまさん、ご指摘ありがとうございました。
  | 
  | -- 
  |                                        白井 隆 (as Neco)


-- 
     #わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。
    <xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)