%versiondata; %messagesdata; %defaultsdata; %urlsdata; ]]> ]> Debian GNU/Linux 2.1 (Slink) リリースノート <author> <name>Bob Hilliard</name> <email>hilliard@debian.org</email> <author> <name>Adam Di Carlo</name> <email></email> </author> <version>version &docversion;, &docdate;</version> </titlepag> <chapt id="whats-new">Debian 2.1 は何が新しいのか <p> ``slink'' というニックネームでも知られる Debian 2.1 では、 DEC Alpha (``alpha'') と SPARC (``sparc'') の二つのアーキテクチャが公式リリースセットに加わりました。 もちろん、すでに Debian のリリースで公式にサポートされているアーキテクチャ Intel x86 (``i386'') および Motorola 680x0 (``m68k'') もサポートされています。 これでサポートされるアーキテクチャは全部で四つになりました。 Debian でサポートされるアーキテクチャの数は、 他のどんな GNU/Linux ディストリビューションよりも多いものとなっています。 <p> Debian の sparc 版は、優れた機能を持つ新しい glibc2.1 のプレリリース版をベースにしています。 こちらはおそらく glibc2.1 をベースにした<em>初めて</em>のディストリビューションでしょう。 なおプログラマの方々には注意していただきたいのですが、 glibc2.1 のバイナリは互換性がありますが、ソースは互換性がありません。 glibc2 でコンパイルされたバイナリのほぼすべてが glibc2.1 上でも動作しますが、glibc2.1 のヘッダを用いて再コンパイルする際、 場合によっては glibc2.1 ではもはや使うことのできない 2、3 の構造体を修正しなければなりません。 <p> メインディストリビューションに収録されているパッケージの総数は、 現在約 &num-of-distrib-pkgs; となっています。 これまで Debian ディストリビューションはリリースごとに約 50% ずつ大きくなってきましたが、その成長が停滞する兆しはありません。 <p> 1.3.x (``bo'') から 2.0 (``hamm'') への移行とは異なり、 2.0 から 2.1 への変更は付加的なものです。 新しいバージョンにはバグ修正などが含まれています。 また今や <package>apt</package> が 公式なパッケージインストールツールとなりました。 こちらは、<package>dpkg</package> と連係して利用されます。 <package>apt</package> は、<prgn>dselect</prgn> のパッケージ取得 (ダウンロード) メソッドとしても利用できますし、コマンドラインから <prgn>apt-get</prgn> として利用することもできます。 <package>apt</package> は内部でインストール済みパッケージの全状態を調べ、 あらゆるパッケージの依存関係が常に適合するよう努めます。 <p> パッケージの総数が増大したために、CD-ROM ディストリビューションでは、 バイナリパッケージが<em>二枚</em>の CD-ROM で提供されます。 <p> (フロッピーだけに留まるものではないのですが) <package>boot-floppies</package> と名付けられた、Debian のインストーラは、 ユーザに便利なようさらに能率化されアップグレードされました。 そのドキュメントは拡張され、誤りが修正されています。 新たなアーキテクチャ用のドキュメントも追加されています。 (ただ x86 以外のアーキテクチャ用のものはまだ不完全なので、 手助けを必要としています。) <p> X Window System のパッケージは 現在 &x11ver; バージョンのものですが、 大幅な変更が進行中で注意が必要です。 その詳細については <ref id="x"> をご覧ください。 <chapt id="upgrading">アップグレード <![ %i386 [ <p> お手持ちの i386 システムがまだ Debian 2.0 (hamm) にアップグレードされていない場合は、 <url id="&disturl;/main/upgrade-older-i386/README-upgrade"> の説明を読んで、まずは libc6 にアップグレードしなければなりません。 ]]> <p> アップグレードに用いるメソッドに関わらず、 まず最初に全パッケージの状態をチェックすることをお勧めします。 そのチェックは、 <tt>dpkg -l | less</tt> or <tt>dpkg --get-selections > ファイル名</tt> とすれば可能ですし、<prgn>dselect</prgn> 上でも行なえます。 またアップグレードする前に、 すべてのパッケージ保留 ``hold'' を解除しておくことが望ましいでしょう。 もしアップグレードが必要なパッケージが保留されていたならば、 アップグレードが失敗してしまいます。 パッケージ保留は <prgn>dselect</prgn> 上で解除することもできますし、 <tt>dpkg --get-selections > ファイル名</tt> で生成されるファイル上の "hold" を "install" に変えるよう編集しても解除できます。 後者の場合は、ルート権限で <tt>dpkg --set-selections < ファイル名</tt> を行なってください。 <p> パッケージのインストール作業は、 スーパーユーザ特権で行なわなければなりませんので、 その特権を得るためには、ルートアカウントでログインするか、 <prgn>su</prgn> あるいは <prgn>sudo</prgn> を使ってください。 <p> アップグレード作業の過程を写しに残しておくために、 <prgn>/usr/bin/script</prgn> の利用を強くお勧めします。 -- 実際のところ、<prgn>dselect</prgn> での作業 (および記録しておくことが望ましい他の作業すべて) を記録するのに <prgn>script</prgn>を利用するのもよい考えです。 こうしておけば、 問題が起きても何が起こったのか調べることが可能になります。 <prgn>script</prgn> は、引数で指示されるファイル (<tt>script <var>ファイル名</var></tt>) やデフォルトのファイル <file>typescript</file> にその写しを書き込みます。 <p> slink にアップグレードする方法には次の二つがあります。 一つは <prgn>apt-get</prgn> を直接利用する方法、 もう一つは <prgn>dselect</prgn> を利用する方法です。 <sect id="apt-get"><prgn>apt-get</prgn> の利用 <p> まだ <package>apt</package> をインストールされていない場合は、 <![ %i386 [ <url id="&disturl;/main/upgrade-2.0-i386/apt_0.1.8_i386.deb">]]> <![ %not-i386 [ <url id="&disturl;/main/binary-&architecture;/admin/" name="&disturl;/main/binary-&architecture;/admin/apt_*.deb">]]> をダウンロードしインストールしておくことをお勧めします。 お使いになっているブラウザによっては、 バイナリモードでそのまま直接ファイルにダウンロードするには 特別な操作が必要かもしれません。 例えばネットスケープナビゲータでファイルを取り寄せるためには、 シフトキーを押したままそのリンクをクリックする必要があります。 <tt>dpkg -i apt*.deb</tt> コマンドをルートアカウントで実行し、 ダウンロードしたパッケージをインストールしてください。 <p> CD-ROM からインストールされている場合は、CD-ROM から直接それをインストールすることができます。 ルートアカウントで以下のコマンドを実行してください。 <example> <![ %i386 [ dpkg -i <var>cd_mount_point</var>/upgrade-2.0-i386/apt_0.1.8_i386.deb ]]> <![ %not-i386 [ dpkg -i <var>cd_mount_point</var>/debian/dists/slink/main/binary-&architecture;/admin/apt*.deb ]]> </example> <p> このときに、<manref name="apt-get" section="8"> および <manref name="sources.list" section="5"> の man ページをお読みになっておくことをお勧めします。 また、アップグレードを始める前に <package>apt</package> の設定ファイル <file>/etc/apt/sources.list</file> を編集しておかなければなりません。 デフォルトではインターネットからインストールするように設定されています。 <p> CD-ROM からインストールされている場合は、 コメント説明文の次の最初の一行目に以下の行を付け加えます。 <example> deb file:<var>CD のマウントポイント</var>/debian stable main </example> まだお使いになるマシンでインターネットへアクセスできない場合 (あるいは、新しいセキュリティ修正版をダウンロードされたくない場合) は、他の二行をコメントアウトしてください。 あるいは、お近くのミラーサイトをここで選択しても構いません。 <p> <package>apt</package> の設定が終了したら、 以下のコマンドを実行してください。 <example> apt-get update apt-get -f dist-upgrade </example> <p> 現在インストールされているパッケージの新しいバージョンが利用できるならば、 <prgn>apt-get</prgn> は入手可能なパッケージの一覧を更新し、 各パッケージをアップグレードします。 ただ、インストールされている現行パッケージを削除したり、 まだインストールされていないパッケージを 取り寄せてインストールしたりはしません。 また、インストールされている現行パッケージを新しいバージョンに アップグレードする際に、他パッケージのインストール状態の変更を伴う場合は、 現行バージョンが維持されます。 そのため、<prgn>dpkg</prgn> や <prgn>dselect</prgn> を利用してパッケージの削除や再インストールを行ない、 壊れたパッケージや依存関係を修復する必要もあるでしょう。 <p> オプション <tt>-f</tt> (fix) を用いると、<package>apt</package> は、壊れた依存関係のあるシステムを適切に修正しようと試みます。 システムにあるパッケージの依存関係が壊れている場合 <package>apt</package> は作業を行ないません。 手動で調整しなければならないほど、システムの依存構造が壊れている かもしれないからです。 (手動での調整とは通常、 <prgn>dselect</prgn> や <tt>dpkg --remove <var>パッケージ</var></tt> を用いて、問題のあるパッケージを除去することです。) <p> もし上記の二つのコマンドを実行した後に <package>apt</package> が壊れたパッケージの存在を報告してきたならば、 (壊れたパッケージを削除したり、 依存状態の欠損を修復するためにパッケージをインストールするなどして) システムを修復するよう努めてください。 システムを修復できず <package>apt</package> が作業を行なえるようにならなかった場合には、<prgn>cd_autoup.sh</prgn> メソッドを用いてアップグレードを行なってください。 <sect id="dselect"><prgn>dselect</prgn> の利用 <p> この節は、<prgn>dselect</prgn> に関するある程度の知識を前提としています。 ともあれ、こちらをお読みの方は、ご自分のシステムがインストール済みで、 それをアップグレードなさろうとしているのですよね? <prgn>dselect</prgn> に関する記憶を呼び起こす必要のある場合、 「初心者のための <prgn>dselect</prgn> 入門」が、 <url id="&url-dselect-beginner;"> にあります。 <p> さて、<prgn>dselect</prgn> 利用の第一段階は、``Access'' メソッドを選択することです。 <p> <prgn>dselect</prgn> 用の `apt' アクセスメソッドは、 現在利用できるメソッドのうち、最も作業を速く進めることのできるものです。 こちらはパッケージを適切な手順でインストールし設定します。 パッケージの展開時にすべての依存関係が解決されますので、 その作業は一度で済みます。 ただ、お使いになるシステムに壊れたパッケージがあって、 <tt>apt-get upgrade</tt> が利用できない場合は、 `apt' アクセスメソッドも失敗してしまいます。 <p> <prgn>dselect</prgn> 用 `mounted' アクセスメソッドは、 まず最初に必要なインストール作業を減らすよう、 先行依存するパッケージをインストールし設定します。 先行依存するパッケージをインストールし設定しようと試みる `mounted' アクセスメソッドは、比較的作業を速く進めることができます。 <p> hamm バージョンの `http' アクセスメソッドは、 先行依存を適切には扱いませんので、お勧めできません。 このバージョンの dpkg-http をアップグレードに利用した場合は、 各先行依存を見つけたときに "Abort automatic installation (Y/n)? " というプロンプトが表示されます。 hamm バージョンの dpkg-http にはバグがありますので、 このときは <tt>Y</tt> の代わりに <tt>Ctrl-C</tt> を入力し、 必要なパッケージを手動でインストール (<tt>dpkg -i</tt>) してください。 そうしたら <prgn>dselect</prgn> が次の先行依存を見つけるよう再開されるでしょう。 時間を節約するためには、 <package>libc6</package>、 <package>libncurses4</package>、 <package>libreadlineg2</package>、 <package>libstdc++2.9</package>、 <package>slang1</package>、 <package>libhtml-parser-perl</package> の各 slink パッケージを手動でインストールしておくとよいでしょう。 <p> なお、新たなパッケージを追加する前に、 まずは既存のパッケージをアップグレードすることをお勧めします。 初めは、<prgn>dselect</prgn> の ``Access''、``Update'' および ``Select'' の各作業段階を行なってください。 そして、``Select'' の作業段階に入ったらすぐに <em>Enter</em> を押します。 競合および依存解決に関する画面が表示されるでしょう。 それらの競合を解決 (通常は単に <em>Enter</em> を押すだけで結構です) した後で、``Install'' を実行し、 さらにインストールした全パッケージを単にアップグレードするよう ``Configure'' を実行してください。 このあとで、お望みならば ``Select'' および ``Install'' モジュールを用いて、 追加するパッケージをインストールしてください。 <p> たくさんのパッケージを <prgn>dpkg</prgn> や <prgn>dselect</prgn> でインストールする場合は通常、システム全体の設定が終了するまでに、 インストールおよび設定の作業を何回か繰り返すことが必要になります。 選択されるアクセスメソッドにもよりますが、インストールの過程の間 ``Update'' の作業を繰り返すことが望ましいでしょう また ``Update'' の作業の前に、<prgn>dselect</prgn> を終了させ、 それをすぐに再起動することも有益でしょう。 <sect id="cautions">一般的な注意事項 <p> アップグレードするマシン上では、アップグレード作業を <prgn>xdm</prgn> で管理される X セッションから行なってはいけません。 アップグレード時 <prgn>xdm</prgn> および <prgn>xfs</prgn> は停止されますので、X が突然シャットダウンして アップグレードが半ばにして中断してしまいます。 もしそのマシンがブート時に自動的に X を起動するように設定してあった場合、その修正は困難です。 また、もし使用中の X サーバが <prgn>xfs</prgn> フォントサービスのためにアップグレード中のホストを参照している場合は、 <prgn>xfs</prgn> が停止したとき フォントサーバへの接続が切れてしまいます。 このことは致命的なことではありませんが、煩わしいことでしょう。 なお、お使いになっている X セッションが <prgn>xdm</prgn> に制御されているかどうかはっきりしない場合は、 Linux の仮想コンソールからご自分のマシンをアップグレードしてください。 <p> また、まず最初に slink から <package>net</package> および <package>telnetd</package> パッケージをインストールしておかない限り、 アップグレードを telnet 接続による遠隔操作で行なうべきではありません。 旧 <package>netstd</package> パッケージが削除された時点で、 telnet 接続が切れてしまい、<package>telnetd</package> パッケージをインストールするまで再接続できなくなります。 <chapt id="release-details">Slink に関する詳細 <sect id="x">X パッケージ群の大幅な再編 <p> この節は Branden Robinson <email>branden@debian.org</email> によるものです。 <p> Debian 2.1 ("slink") リリースのバージョン 3.3.2.3a-2 では、X のパッケージ群が大幅に再編されました。 <p> 以前 <package>xbase</package> は、あらゆる種類の雑多なデータ、 プログラム、ドキュメントを含む包括的なパッケージでした。 しかし現在こちらは変更されました。 その収録物は他のパッケージに収録されるようになり、 多くの場合完全に新しいパッケージが設けられました。 <p> パッケージの新設は、さまざまな理由から行なわれました。 <enumlist> <item> 他のプログラムにおいて依存関係が宣言されていない場合がありました。 例えば、<prgn>rstart</prgn> および <prgn>rstartd</prgn> プログラムは <prgn>rsh</prgn> に依存しています。 <item> デーモンなど管理を用意にするために パッケージを分割すべきプログラムもありました。 <prgn>xdm</prgn> および <prgn>xfs</prgn> がそうです。 これらのプログラムは現在では固有のパッケージに収録されているため、 これらのプログラムが動作するかしないかを決定するために、 <file>/etc/X11/config</file> を参照する必要はなくなりました。 <item> 以前 <prgn>xbase</prgn> パッケージに収録されていた <prgn>twm</prgn> や、<prgn>xmh</prgn>、<prgn>xterm</prgn>などの X クライアントのいくつかには、とても人気のある代替プログラムがあったので、 人によってはディスクスペースの無駄使いでもありました。 (X ソースコードのすべてが、ライブラリさえも含めて、 元来はさまざまな標準の「実装のサンプル」を意図したものであったことは 留意するに値します。) <item> (すべての X クライアントをリモートマシンから動作させる) X 端末向けのシステムと、ディスプレイハードウェアを持たず X サーバを動作させる必要のないアプリケーションサーバ向けのシステム双方に 適合する共通基盤が求められていました。 こちらの目的を果たすのが、新しい <package>xfree86-common</package> パッケージです。 こちらは、将来起こりうる X ディレクトリのネームスペースの大幅な変更 (例えば、X11R7 で X のすべてを単に <file>/usr</file> に収めるようになったとしても) に対しても、 その処理作業を単純化しえます。 </enumlist> <p> Debian の XFree86 ディストリビューションの新しいパッケージには、 <package>rstart</package>、<package>rstartd</package>、 <package>twm</package>、<package>xbase-clients</package>、 <package>xdm</package>、<package>xfree86-common</package>、 <package>xfs</package>、<package>xmh</package>、 <package>xproxy</package>、<package>xserver-common</package>、 <package>xsm</package>、<package>xterm</package> があります。 旧 <package>xbase</package> パッケージのいくつかのファイルは、 <package>xlib6g</package> (XKB および locale データ) や <package>xlib6g-dev</package> (開発ツール) に収録されています。 <p> 今や <package>xbase</package> は事実上、 新しいパッケージ (および最新の X ライブラリ) を自動的に「導入する」パッケージ管理システムを持つだけの空パッケージです。 一旦アップグレードされたならば、こちらは安全に削除されるでしょう。 <p> さらに、X のフォントおよびスタティックライブラリのパッケージ名が 変更されています。(以下の <ref id="renames"> をご覧ください。) これらの新しい名前はより分かり易くなっているかと思います。 ただ、古いパッケージは自動的には 新しいバージョンにアップグレードされないでしょうから、ご注意ください。 というのも、パッケージの名前が変更されていますし、また、 パッケージシステムに、名前の変更を簡単に伝える方法もないからです。 しかし、古い X のフォントやスタティックライブラリが、 どこかに残ったままになるというような深刻な結果にはなりません。 これらのパッケージに収録されている内容は変わっていないからです。 例えば、以前 <package>xbase</package> に含まれていた X フォントサーバは、 今は専用のパッケージに含まれていますが、こちらは、 <package>xfntbase</package> はもちろん、<package>xfonts-base</package> を使っても正しく動作します <p> もちろん、将来これらのパッケージの内容に変更があった場合には、 その改名されたバージョンを不都合が起きる前に 早めにインストールするのが賢明です。 <p> 以上を要約すれば、注意すべき重要な点は以下の四つです。 <enumlist> <item> <package>xbase</package> は削除されなければなりません。 こちらを適切な場所に置いておくためには、xbase が依存しているパッケージ (<package>xdm</package> や <package>xfs</package> など) を dpkg の <tt>--force-depends</tt> オプションを用いて削除する必要があるでしょう。 <example> dpkg --remove xbase </example> <item> <prgn>xdm</prgn> および <prgn>xfs</prgn> デーモンはブート時に自動的に起動します。 <prgn>xdm</prgn> はデフォルトでローカル X サーバを動作させますから、 <prgn>xdm</prgn> を利用したことのなかった方は驚かれるかもしれません。 これらのプログラムをまったく動作させたくないならば、 次にリブートする前にそのパッケージを削除してください。 <example> dpkg --remove xdm dpkg --remove xfs </example> <item> 今では X パッケージは <file>/etc/X11/config</file> ファイルを使いません。 このファイルを使うように他のプログラムや設定ファイルを カスタマイズしていないならば、こちらは削除されるでしょう。 このファイルが <prgn>xdm</prgn> および <prgn>xfs</prgn> を停止したり起動させるのに何の役割も果たさないことには、 特に注意してください。 以前このファイルにあった各フラグは、他の設定ファイルに移されています。 アップグレードが完了したら、以下の man ページをお読みになるとよいでしょう。 <example> man Xsession.options man xdm.options man xfs.options </example> <item> 以下のコマンドを使って、新しい X のフォントとスタティックライブラリの パッケージをアップグレードすることができます。 注意を要することですが、ほとんどの方にとって必要なもののは、 この一覧にある最初の四つのパッケージだけでしょう。 また他に必要なものがあれば、それはお分かりになっていることでしょう。 多数のパッケージ名を <tt>--install</tt> オプションの後ろに並べれば、 手際よく作業を進めることができます。 なお、以下の記述の通りにこれらのコマンドを使うためには、 適切なパッケージファイルがあるディレクトリにいる必要があります。 <example> dpkg --install xfonts-base_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xfonts-75dpi_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xfonts-100dpi_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xfonts-scalable_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xfonts-cjk_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xfonts-cyrillic_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xfonts-pex_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xlib6-static_3.3.2.3a-11.deb dpkg --install xlib6g-static_3.3.2.3a-11.deb </example> </enumlist> <sect id="renames">改名されたパッケージ <p> 注意: この節には <ref id="x"> と重なる記述も含まれます。 <p> 以下で示されるようにいくつかのパッケージが改名されました。 全部ではありませんがほとんどの場合、Conflicts:、Depends:、Provides: で示されるものは、 新しいパッケージが古いものと置き換えられて自動的にインストールされます。 <example> libc6-doc -> glibc-doc xfntbase -> xfonts-base xfnt75 -> xfonts-75dpi xfnt100 -> xfonts-100dpi xfntbig -> xfonts-cjk xfntcyr -> xfonts-cyrllic xfntpex -> xfonts-pex xfntscl -> xfonts-scalable xslib -> xlib6-static xslibg -> xlib6g-static </example> <sect id="splits">分割されたパッケージ <p> 注意: この節には <ref id="x"> と重なる記述も含まれます。 <p> 2.0 (hamm) から 2.1 (slink) への移行にあたって、 たくさんのパッケージが、二つないし三つに分割されています。これらの分割は、 オリジナルパッケージがさまざまな機能をセットで提供していること、 そのすべての構成物を利用するユーザが いらしたとしても少ないことを考慮してのものです。 パッケージによっては、インストールの際にこの分割に関する注意を表示します。 またパッケージ説明にその旨が記述されているものもありますし、 それに関する記述がないものもあります。 <p> もしお使いになっているパッケージで、 いくらかあるいはすべての機能が欠けているようでしたら、 以下の一覧を確認し、以前と同じ機能を発揮させるために、 さらにパッケージをインストールする必要があるのかどうかを 確かめてください。 これで問題が解決しない場合は、 各パッケージの changelog を確認してください。こちらは、 <file>/usr/doc/<var>パッケージ名</var>/changelog.Debian.gz</file> にあります。 <p> 以下は分割されたパッケージの一覧です。(こちらの一覧は不完全かもしれません。) <example> graphics/ivtools-bin_0.6.2-4.deb は 2 パッケージに分割されました。 devel/ivtools-dev graphics/ivtools-bin mail/imap_4.2-1.deb は 2 パッケージに分割されました。 mail/imap mail/ipopd misc/plan_1.6.1-7.deb は 2 パッケージに分割されました。 misc/netplan misc/plan net/netstd_3.07-2.deb は 10 パッケージに分割されました。 mail/vrfy net/bwnfsd net/netstd net/nfs-server net/rexec net/talk net/talkd net/telnet net/telnetd non-free/net/pcnfsd news/slrn_0.9.4.3-4.deb は 2 パッケージに分割されました。 news/slrn news/slrnpull text/a2ps_4.10.2-4.deb は 2 パッケージに分割されました。 net/mime-support text/a2ps utils/nosql_0.9-0.deb は 2 パッケージに分割されました。 utils/nosql utils/nosql-fastops web/apache_1.3.0-2.deb は 2 パッケージに分割されました。 web/apache web/apache-common web/php3_3.0-2.deb は 2 パッケージに分割されました。 web/php3 web/php3-cgi x11/wmaker_0.14.1-7.deb は 2 パッケージに分割されました。 x11/asclock x11/wmaker x11/xbase_3.3.2.3-2.deb は 16 パッケージに分割されました。 mail/xmh x11/rstart x11/rstartd x11/twm x11/xbase x11/xbase-clients x11/xdm x11/xext x11/xf86setup x11/xfs x11/xlib6g-dev x11/xmodmap x11/xproxy x11/xserver-common x11/xsm x11/xterm x11/xserver-vga16_3.3.2.3-2.deb は 2 パッケージに分割されました。 x11/xf86setup x11/xserver-vga16 imap_4.4-4.deb deb は 2 パッケージに分割されました。 imap ipopd </example> </book> <!-- Keep this comment at the end of the file Local variables: mode: sgml sgml-omittag:t sgml-shorttag:t sgml-namecase-general:t sgml-general-insert-case:lower sgml-minimize-attributes:nil sgml-always-quote-attributes:t sgml-indent-step:2 sgml-indent-data:nil sgml-declaration:nil sgml-parent-document:nil sgml-exposed-tags:nil sgml-local-catalogs:nil sgml-local-ecat-files:nil End: -->