本リリースノートの主要な目的は、Debian GNU/Linux ディストリビューションのこのリリースにおける主要な変更点、以前のリリースから今回のリリースに安全にアップグレードする方法、そして今回のリリースにアップグレードする際や etch リリースを使用する際にユーザが遭遇する可能性がある既知の問題点について、情報をユーザに提供することです。
既知の問題点をすべてリストアップすることは不可能なので、問題点の予想される広がり具合と影響の大きさの両方に基づいて取捨選択していることに注意してください。
この文書の最新版は常に http://www.debian.org/releases/stable/releasenotes
から入手可能です。お読みのバージョンが 1 ヵ月以上前のものでしたら[1]、最新版を取得したほうがよいでしょう。
この文書では、Debian の 1 つ前のリリースからのアップグレード (この場合、sarge からのアップグレード) のみがサポート・記述されていることに注意してください。さらに古いリリースからのアップグレードが必要な場合は、過去のリリースノートを読み、まず sarge へとアップグレードすることをお勧めします。
筆者たちは、この文書で説明されているすべての異なるアップグレード手順を試し、また、発生する可能性がありユーザが直面するかもしれないすべての問題も予想しようとしました。
そうはいっても、この文書にバグ (不正確な情報や抜け落ちている情報)
を見つけたと思う場合は、release-notes
パッケージに対するバグ報告をバグ追跡システム
に提出してください。
sarge から etch
へのアップグレードに関連するユーザからの情報はどんなものでも歓迎します。情報を共有するのを厭わない場合は、upgrade-reports
パッケージに対するバグ報告にアップグレードの結果を含めてバグ追跡システム
に提出してください。報告に添付ファイルを含める場合は、(gzip
を使用して) 圧縮するようお願いします。
アップグレードについての報告を提出する際には、以下の情報を含めてください。
/var/lib/dpkg/status
にある dpkg
の状態データベースと、/var/lib/aptitude/pkgstates
にある
aptitude
のパッケージ状態情報です。あらゆるデータや設定情報をバックアップする,
第 4.1.1 節
で説明するように、アップグレードを実行する前にバックアップをとっておくべきです。しかし、これらの情報のバックアップは
/var/backups
にもとられます。
script
を使用してとったセッションのログ。セッションの記録, 第 4.5.1 節
で説明します。
aptitude
のログ。/var/log/aptitude
にあります。
注意: バグ報告に情報を含める前に少し時間をかけてログに機密情報が含まれていないか検査し、機密情報を見つけた場合はそれをログから削除してください。というのも、バグ報告に含まれる情報は公開データベースで公表されるからです。
この文書は debiandoc-sgml
を使用して生成されています。リリースノートのソースは Debian
ドキュメンテーションプロジェクト (Debian Documentation Project) の CVS
リポジトリにあります。ウェブからウェブインタフェース
を使って個々のファイルにアクセスでき、変更を参照できます。CVS
へのアクセス方法に関してさらに詳しく知りたい場合は、『Debian
ドキュメンテーションプロジェクトの CVS』のページ
を参照してください。
Debian GNU/Linux 4.0 ("etch") リリースノート (IA-64 用)
$Id: release-notes.ja.po,v 1.24 2007/04/05 01:34:53 fjp Exp $debian-doc@lists.debian.org