#use wml::debian::weeklynews::header PUBDATE="2002-02-27" SUMMARY="Woody, 暗号の統合, OpenOffice, メニューシステム, Aid システム, アップグレード, DPL 選挙, PR" #use wml::debian::translation-check translation="1.6"

Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュースの 今年の第 9 号へようこそ。Linux Weekly News の仲間が開発版の Debian ディストリビューションについてのすてきな \ 記事を持っています。さらに、 EC 委員会がフリーソフトウェア開発者についてもっと知りたがっています。 彼らの \ 調査を助けたい人もいるでしょう。Debian のリリース手続きについての 今週の必読の議論が \ ここにあります。

Woody から削除されたパッケージ。 Anthony Towns さんは Woody から削除されたパッケージの第 1 弾を私たちに \ 知らせてきました。しかし、これがこの件に関しての最終決定ではありません。 最終決定ではないというのにはいくつかの意味があります。さらに多くの パッケージが削除されるでしょうが、もし適切なバグが修正されて、テストのための 時間が十分にあれば、これらのパッケージが Woody に復帰する可能性もあります。

Debian 中の暗号ソフトウェア。 この話題をすでに聞いたことがあるかもしれませんが、Debian プロジェクトは 暗号ソフトウェアを main アーカイブに含めることを計画しています。 James Troup さんと Sam Hartman さんは現状と将来の計画を知らせるために すべてのミラー管理者に \ 注意を送りました。3 月 8 日以降のいつか、 OpenSSH、SSL サポート、そして多くのその他の拡張が main アーカイブに統合される 予定です。これは Debian プロジェクトが受け取った \ 法的助言にしたがって 行われるものです。

OpenOffice の進展。 OpenOffice がないのを残念に思った人もいるでしょう。しかし Jan-Hendrik Palic さんは依然として OpenOffice をコンパイルしてパッケージ化できるように 作業しています。彼は自分の努力の現在の状況を明らかにする \ ウェブページを 公表しました。いくつかの問題がすでに取り組まれていますが、パッケージ化 できるようになるまでにはまだ多くの作業が残っています。これに興味がある人は \ debian-openoffice メーリングリストを講読するべきです。

Debian のメニューシステムを調べる。 Bill Allombert さんは Debian メニューシステムのサポートを Debian/testing の すべてのウィンドウマネージャとメニューマネージャで調べました。この \ 調査\ 結果はありのままのものです。あまりに多くのメニューマネージャが ユーザが定義するメニュー項目をデフォルトではサポートしておらず、ウィンドウ マネージャの中には設定ファイルを m4 で前処理するものさえあります。これは 問題を引きおこすかもしれません。

Aid サーバとしての Debian。 発展途上国のための GNU/Linux プロジェクトを運営する \ 組織の Matthew Grant さんはそのプロジェクトが \ Aid サーバを構築するのに Debian を選んだと \ 報告しました。このサーバは援助組織や非政府組織 (Non-governmental organization、NGO) のためのコミュニケーションを増進させることを目的とし、 多くの第三世界の国で見られる条件に適したものです。

Potato から Woody へのアップグレード。 Dale Scheetz さんは Potato から Woody へのスムーズなアップグレードの 2 回目の挑戦を \ 終えました。今回はよりうまくいきましたが、 アップグレードの注意書きで説明する必要がある点も依然としていくつかあります。 実際にアップグレードする前に、新しいバージョンの aptdpkg そして apt-utils をインストールしなければなりません。

Debian と LSB。 The Linux Standard Base \ Specification 1.1.0 (LSB) がしばらく前に リリースされました。Debian を LSB 準拠にするために、Chris Lawrence さんは \ lsb パッケージ\ 準備しました。これは互換性のためのスクリプトや ディレクトリを含み、LSB 準拠のアプリケーションのための lsb への依存関係を 提供します。いくつか警告はありますが、lsb パッケージは Joey Hess さんの 新しい \ alien 8.00 とともに LSB 仕様の大部分を実装しています。

Debian プロジェクトリーダの選挙\ Raphaël Hertzog さん\ Bdale Garbee さんのあとに、3 人目の 候補者で、恐れ知らずの XFree86 メンテナである Branden Robinson さんが Debian プロジェクトリーダの職をめぐって争う意志を \ 宣言しました。 選挙活動は 2 月 28 日 (すなわち、明日) にはじまります。公約の発表のあとで、 それぞれの候補者が反論を作るための期間が 1 週間あります。反論は 3 月 7 日に 発表されます。

Debian と IPv6。 Debian のネットワーク関連のパッケージのすべてが IPv6 接続に対応していると いうわけではまだありません。残念ながら多くの Debian および上流の開発者は パッチに対してしばしばこのように反応します: 「自分のシステムには IPv6 は ないので、あなたのパッチが私の安定しているコードを不安定にしないか検証する ことができません。だから私はそのパッチを受けいれません」これではニワトリと 卵の状況になってしまいます。IPv6 を有効にした、まだ Debian の一部ではない パッケージのための Debian リポジトリが \ 必要とされています。IPv4 の トンネル越しの IPv6 を \ 設定することはとても簡単だと Marco d'Itri さんは 言いました。アプリケーションがソケット接続で IPv4 か IPv6 か気にしなくて いいようにするにはどうすればいいか説明する \ 文書もあります。

MySQL の文書はフリーか? 最近のバージョンの MySQL 文書にはこれは \ GNU General Public License (GPL) を使ってリリースされているのではないと明記してあります。この理由は \ MySQL AB が自分だけが MySQL の印刷されたバージョンを売ることが できるようにしたいからです。しかし、彼らはその文書を \ GNU Free Documentation License (FDL) の下でリリース \ したがっています。しかし、 このライセンスと元の意図とは相いれません。

Debian のための PR。 Karl Hegbloom さんは Debian プロジェクトにはニュースサービスに PR や 技術的な記事を提出するよい PR 部門が欠けていると \ 指摘しました。新聞や ニュースサービスは再印刷したり再配布したりするために提出される プレスリリースを必要とします。Debian は新聞などに送られるプレスリリースの 多くには含まれていませんが、私たちのプレスリリースを読んで感想を述べる 人たちもいます。さらに、エキシビジョンで使えるような適切に維持された プレスキットもありません。

新しい Incoming システムの変更。 Adam McKenna さんは \ 新しい Incoming システムが古いものとは 異なる動きをし、すでに non-US と ftp-master の両方にインストールされて いることに \ 気がつきました。アップロードされたパッケージはただちに \ 「受けいれられ」、バグ報告はただちにクローズされます。しかし、 パッケージがアーカイブ中に入ってユーザによってインストールできるように なるには依然として最大で 1 日かかります。これはバグ追跡システム (Bug Tracking System 、BTS) の負荷を減らすために実装されましたが、 より健全な方法はバグ報告に「fixed」というタグをつけてパッケージが インストールされたあとにそれをクローズすることのようです。

新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージが最近 Debian アーカイブに追加されました。

セキュリティ上の更新。 いつもの手順はごぞんじでしょう。もしこのパッケージをインストールしていたら システムを更新してください。

みなし子化されたパッケージ。 19 個のパッケージが今週みなし子化されて、新しいメンテナを必要としています。 これでみなし子化されたパッケージは合計で 111 個になりました。フリー ソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナに感謝します。完全な リストは \ WNPP のページをごらんください。もしこのパッケージを 引き取りたいならバグ報告にひとこと追加して題名を ITA: に変更してください。

ニュースがありますか? Debian コミュニティでおこっていることをすべて私たちに知らせてください。 興味深い話を追加するのを楽しみにしています。ボランティアの筆者による新しい 記事を特に。あなたのメールを \ dwn@debian.org でお待ちしています。

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