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CD イメージは、例えばインターネットでの転送を行うために CD 上のデータを通常のコンピュータファイルとして正確に再現したものです。 CD 書き込みプログラムはこのイメージファイルを使って本物の CD を作成することが出来ます。
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CD インストール関連の問題に関連したメーリングリスト
今日現在、200 を越える Debian ミラーサイト (完全な Debian ディストリビューションの一式を .deb ファイルで置いているサイト) がありますが、Debian CD イメージを置いている サイト は遙かに少数しかありません。 その結果、CD イメージサーバは常に過負荷状態です。
さらに、CD サーバを増やしていくことに積極的な人は殆どいません、というのは莫大な帯域が無駄になるためですし (一部の人はコネクションが切れた箇所から 再開 するのでなく、最初から やりなおし をずっと繰り返します)、 通常のミラーになる方がずっと魅力的なためです (Debian をずっとアップグレードしていけますし、安定版 (stable) だけではなくテスト版 (testing) や実験版 (unstable) もミラー出来るからです)。
jigdo (およびその元になった疑似イメージキット) はこの状態をフルに活用し、 上記 200 のミラーからデータをダウンロードして CD イメージを作成します。 もちろん、上記の通りこれらミラーには、CD イメージではなく個々の .deb ファイルのみが置かれていますので、これら多数の小さな .deb イメージから大きな CD イメージファイル一つを作り上げるには追加作業が必要になります。
jigdo を試すのに 心配するようなことはありません。 CD イメージを作成する複雑な処理は全てユーザからは見えないようになっていますし、 jigdo によって、どの CD サーバよりも近くて高速な 200 の Debian ミラーサイトがある利点を満喫することが出来るのです。
全部は不要です。まずあなたのコンピュータのアークテクチャ (CPU など) に対応したイメージのみが必要です。圧倒的に多いのは、Intel アーキテクチャでしょうから、殆どの人は "i386" 向けのイメージのみが必要になるでしょう。
さらに、殆どの場合には対応アーキテクチャのイメージ全部をダウンロードする必要もありません。 CD 上のパッケージはよく使う物の順になっています。具体的には CD 1 はシステムともっともよく使われるパッケージ、CD 2 にはそれよりは頻度は落ちるがやはりよく使われるパッケージ、CD 3 はそれよりさらに使用頻度の少ないパッケージなどなど、というようになっています。 CD 3 以降は特殊な要求がない限りたぶん不要でしょうし、CD 3 以降に収録されているようなパッケージが必要になった場合には、個々のパッケージをインターネットから取ってくればいいわけです。
最後に、各アーキテクチャで最初の CD は全て二種、通常版と non-US 版に分かれています。このうちの一方のみが必要です。 non-US に関する説明をご覧下さい。
イメージには二種類あります。"binary" CD のほうは予めコンパイルされた直ぐに実行できるプログラムが収録されており、 "source" CD の方にはプログラムのソースコードが収録されています。 大多数の人は "source" CD の方は必要ないでしょうし、そうする理由がなければダウンロードすべきでもないでしょう。
binary-1 CD には二種類あります。non-US のカテゴリのソフトウェアを含むものと、含まないものです。non-US の分類のソフトウェアは米国に問題なく輸入できますが、米国からの輸出が法的に禁じられています (これは強度の高い暗号関係コードを含むためです)。
従って、基本的には誰でも個人利用の場合には non-US の方を取得して使うことができますが、non-US でない方は US 国内のミラーと、国内販売を行う米国の CD ベンダのみで用いてください。 binary-2 と binary-3 には「米国専用」のソフトウェアは全く含まれていませんし、いずれの binary-1 イメージとでも組み合わせて使うことができます。
同様の話が source-1 と source-1-nonus にもあります。
少し前に米国はこの観点からの規制を緩和しました。うまくいけば将来の版の Debian では、このように最初の CD に二種類の版を用意する必要はなくなるかもしれません。
Debian ではソフトウェアライセンスに対して厳格な立場をとっています。 Debian フリーソフトウェアガイドライン (Debian Free Software Guidelines) の意味でフリーなソフトウェアのみが、実際のディストリビューションに収録されます。 それ以外のもの、non-free ソフトウェア (たとえば、ソースコードが提供されていないソフトウェア) は公式にはサポートされていません。
公式 CD は、世界のどの国の誰でも自由に利用、複製、販売することが可能です (但し、どこの誰に対してでも、利用、複製、販売してもよい わけではありません。上記参照)。non-free に分類されるパッケージ、および non-US/non-free に分類されるパッケージにはこの自由であるという制約、つまり制約のないことと対立する制限がありますので、 これらのパッケージは公式の CD に収録できません。
有志により、非公式の non-free イメージを作成・提供していただいていることが良くあります。 このウェブサイトからのリンクで見つけられないようでしたら、 debian-cd メーリングリストで問い合わせてください。
すみませんが、現在の所ありません。但し、将来的には jigdo によって DVD イメージを提供する計画はあります。
いわゆる "live CD" とは、完全なシステムがあらかじめ CD にインストールされた形で収録された CD です。 ハードディスクに何一つインストールすることなく、代わりに CD からブートしてマシンで即作業にかかれます。プログラムはすべて CD から直接実行されます。
現在のところ、公式の Debian の live CD は 提供されていません。 ですが、Knoppix をお薦めします。これは Debian を元にした、実用性が高く全機能を持った live CD です。
違いがあります。ただし i386 アーキテクチャの場合のみです。 arm を除き、それ以外のアーキテクチャでは、一枚目の CD のみがブート可能です。 arm では、ブート可能な CD は ありません。
一部の IBM 互換の PC では、カーネルに特殊なオプションを必要としたり、 パッチが必要だったりします。もしあなたのマシンが最初のバイナリ CD でブートするならば、心配することはありません。 ブートしない場合には、ブートするまで CD を順に試していってください。
これらは FTP サーバ上の stable と testing の各種のディスクイメージに一致しています。ある Debian リリースが4枚以下の CD によって構成されている場合には、ftp サーバのイメージを フロッピーディスクに書き込んで、 そこからブートの試行を行ってください。
また、BIOS が binary-1 CD からブートする際のブートオプションを幾つか提供している場合もあります。 但し、この FAQ を書い時点ではこの機能は CD 作成時には標準では有効になっていませんし、更に BIOS でサポートされている必要があります。多くの BIOS はこの機能を持っていません。
特定のアーキテクチャのサポート状況によって、CD イメージは異なった場所にあります。
私たちは「安定版」ディストリビューションのみを公式リリースしています。 「安定版」には私たちがその名にふさわしいと考える安定性を求めていますが、その結果として残念ながら安定版のリリースが 1.5 年おきになってしまっています…
Debian に収録されているソフトウェアのいくつかで、より新しい版のものが必要な場合には、まず安定版をインストールしておき、その後問題のソフトウェアを ネットワーク経由で必要なバージョンのものに、テスト版 (testing) からアップグレードしてください。 異なったリリースのソフトウェアを混在することは可能です。
別法として、テスト版 (testing) の非公式イメージも試してみてください。 これは毎週自動作成されています。但し、テスト版 (testing) には セキュリティ問題のサポートはありません。 極端な場合には、セキュリティホールが修正されるまで数週間かかることもあります。 従って、テスト版 (testing) をサーバに使わないでください。
cdimage homepage の最後の方の注意書きに、その時点の最新のリリース番号が常時記載されています。
直接の HTTP/FTP ダウンロードを提供しているサイトでは、ほとんどの人は「標準」のもの、即ち /<version>/<architecture>/<imagename>.iso (例えば /2.2_rev4/i386/binary-i386-1.iso や /2.2_rev4/source/source-1.iso) を用いるでしょう。最新のバージョン番号が何かは マスタサイト で検証できます。 この際に、/current/ は用いないでください。 こちらは、全アーキテクチャで常に最新のバージョンの alias になっているというわけではありません。
jigdo を使っている場合、イメージ作成後にイメージのチェックサムが自動的にチェックされています。
HTTP/FTP でダウンロードした場合、及び疑似イメージキットで作成したイメージの場合、MD5 チェックサムが マスタサイト に用意されています。所定のディレクトリの MD5SUMS ファイルを見てください。Windows 向けの md5sum プログラムは 疑似イメージキット に同封されています。ソースコードは ここにあります。
Unix/Linux システムで、多数の CD イメージをチェックして、その CD イメージを焼く処理を楽にしたいなら、 checkiso がとても役に立つでしょう。
cdrecord
プログラムを、root 権限で以下のようにして使ってください。
nice --18 cdrecord -eject -v speed=2 dev=0,6,0 -data -pad binary-i386-1.iso
Linux では、X 用のプログラムもあります。その一部を挙げておきます。 X-CD-Roast, gcombust, Gnome Toaster KreateCD これらはすべて cdrecord のフロントエンドとして動作します。
こちらは多少問題です、というのは多くの Windows プログラムは CD イメージに独自形式を用いているためです。.iso イメージを焼くにはほとんどの場合、"special" メニューを用いる必要があるでしょう。"ISO9660 ファイル"、"RAW ISO image"、 "2048 bytes/sector" (これ以外の byte/sector の値は致命的にだめです) などのオプションを探してみてください。 一部のプログラムにはこのような選択肢がありません。 その場合 (友人や同僚に頼んで) 他の CD 書き込みプログラムを使ってください。 以下は個々のプロダクトでのやり方についての簡単な情報です。
そのほかのプログラムについて最新の状況をご存じでしたら、 教えてください。
Mac OS 用の Toast プログラムが .iso ファイルを問題なく扱えるとの報告を受けています。 更に安全のためには creator code CDr3 (または CDr4)、 type code iImg を FileTyper などのユーティリティで与えてください。 このファイルをダブルクリックすれば Toast が自動的に立ち上がります。 ドラッグアンドドロップや、ファイル-開く メニューから選んだりする必要はありません。
もう一つの選択肢は、Mac OS 10.1 以降で添付されている Disk Copy を使う方法です。/Applications/Utilities フォルダの Disk Copy アプリケーションを開いた後、Image メニュー中の Burn Image... を選択して、その後焼こうとする CD イメージを指定してください。 設定が正しいことを一回確認してから、Burn ボタンをクリックしてください。
さらに
cdrecord
プログラムは
Mac OS X 用の物も提供されています。
ラベルを付けるのに、こうしなさいといった方法はありませんが、交換の際の運用性を保証するため、以下の方法がお勧めです。 例えば 一枚目の binary/source CD の non-US と non-US ではない版を区別したい場合には、前者に
Official Source-1 Non-US というラベルを付けてください。
但し、これは強制ではありません。 ラベルの場所に余裕があるなら、最初の行に
Debian GNU/Linux 2.2 "Potato" のようにコードネームを足してもかまいません。 注意してほしいのは、公式 と宣言できるのは、
マスタサイト
に置かれているイメージとチェックサムまで一致したイメージから作られている物だけである、という点です。
チェックサムが一致しない (例えば手製の) CD では、例えば以下のように 非公式
と明記しなければいけません。 公式のカバー、裏表紙や CD 用ラベルのデザインはありませんが、多くの人から見た目優れたイメージの提供を受けています。
別ページの artwork ページ をご覧ください。 もし多数のマシンに Debian をインストールして、そのインストールを最新状態
(つまり、セキュリティ上問題のない状態) に保っておきたい場合、CD ROM
からのインストールは最良の方法とはいえませんし、
同様にインターネットからのインストールも、
各マシンでダウンロードを繰り返す必要があることから、
あまり良い方法とはいえないでしょう。
この場合には、ローカルキャッシュを設置すべきで、以下の三つのやり方があります。
多数のマシンにインストールするのは、しばしば一工夫必要になります。
Installing on a large number of machines can be tricky.
Debian パッケージとして提供されている、
全自動インストール (FAI)
を使えば幸せになれるかもしれません。 ローカルの Debian ミラー
以外に多量のディスクの空きエリアが必要です。CD 作成用スクリプトは
debian-cd パッケージとしてパッケージングされています。
但し、普通は最新のコードを CVS から取ってきて使う方をお勧めします (但し、
このパッケージの依存関係を調べて、必要なツールが全部そろっているかを確認する必要はあります)。 最新の CVS 版をとってくるには、まず CVS
がインストールされている必要があります。
空ディレクトリで以下のコマンドを実行してください。 このスクリプトを使おうとする際には、避けがたく発生する様々な問題 :-)
に対処するため、
debian-cd メーリングリストアーカイブ
を参考にしてください。 CD イメージのミラーサイトを設定して、それを最新に保っておくために必要な手順は別ページに記載 されています。
Debian GNU/{Linux|Hurd}
<version>[<revision>]
Official
{<architecture> Binary|Source}-<number>
Debian GNU/Linux 2.2
Official i386
Binary-1
Debian GNU/Linux 2.2 rev4
Official
alpha Binary-2
Debian GNU/Linux 2.2 rev4
Official
Source-1
Debian GNU/Linux 2.2 rev4
Unofficial
Non-free/Non-US
このやりかたは、複雑な管理に悩むことなしにミラーを持つことの利点を最大限引き出せます。
さらにはプロクシサーバの使用ディスク容量の制限を設定することで、限られたディスク容量しか持たないサイトでも使うことが出来ます。
それだけではなく、インストールするパッケージだけをダウンロードしてミラーすればいいと言う利点も持ち、バンド幅の節約も出来ます。
Squid は /etc/squid.conf に
refresh_pattern debian.org/.*.deb$ 129600 100% 129600
のようにして記載することで、特定の種類のファイルを保持しておくように指示することが出来ます。
$ export CVSROOT=:pserver:anonymous@cvs.debian.org:/cvs/debian-boot
$ cvs login
[leave password empty - press Enter]
$ cvs checkout -AP debian-cd
$ cvs logout