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devel/debian-installer/errata (1.104 -> 1.106)



小林です。

# 追従すればまた上がる……。

件名のとおりです。お願いします。

-- 
|:  Noritada KOBAYASHI
|:  Dept. of General Systems Studies,
|:  Graduate School of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo
|:  E-mail: nori1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx (preferable)
|:          nori@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx
|:  Key fingerprint = AB26 9533 81DA 997B 3C06  4380 19BB ADA0 695C 9F53
#use wml::debian::template title="Debian-Installer 正誤表"
#use wml::debian::recent_list
#use wml::debian::translation-check translation="1.106"

<h1 id="etch-rc2">etch リリース候補 2 (RC2) の正誤表</h1>

<p>
これは Debian Installer の etch リリース候補 2 における既知の問題のリストです。
ここに挙げていない問題を見つけた場合、問題を記述した<a
href="report-template">インストールレポート</a>を送ってください。
</p>

<dl class="gloss">
<dt>再起動に伴ってディスクのデバイス名が変わる可能性があります</dt>
<dd>
複数のディスクコントローラを搭載したシステムでは、
ドライバのロードの順番の違いにより、
インストール時に使用したデバイスノードとは異なるものが、
再起動時にカーネルや udev によって割り当てられる可能性があります。<br />
これは、システムの起動に失敗する原因となります。
ほとんどの場合、ブートローダの設定や /etc/fstab
の変更により修正可能です。インストーラのレスキューモードを使うとよいでしょう。<br />
しかし、次の起動時にまた同じ問題が発生するかもしれません。
この問題の解決は、Debian Installer の次のリリース時の優先課題です。
</dd>

<dt>既存の ext3 パーティションのサイズ変更が失敗する可能性があります</dt>
<dd>
インストーラは現在、<tt>dir_index</tt> 機能と <tt>resize_inode</tt>
機能の一方または両方が有効になっている ext3
パーティションのサイズを変更できません。そのようなパーティションには、Etch
インストーラによって作成された ext3 パーティションも含まれます。<br />
しかし、インストール中に ext3
パーティションのサイズを手動で変更することは可能です。
パーティション分割のステップまで進んだ後、&lt;戻る&gt;
ボタンを押してメインメニューを終了します。そしてコンソールのシェルに移り、
シェルで利用可能なコマンド (<tt>fsck.ext3</tt> や <tt>resize2fs</tt>、
さらに例えば <tt>fdisk</tt> や <tt>parted</tt>)
を使用してファイルシステムとパーティションのサイズを変更します。
サイズ変更の操作が完了した後で再び partman を起動すれば、
変更したパーティションの新しいサイズが表示されるはずです。
</dd>

<dt>フル CD からの「デスクトップ」タスクのインストールが不完全です</dt>
<dd>
フル CD イメージは、
「デスクトップ」タスクを完全にインストールするのに必要なパッケージを全部入れるには小さすぎます。
インストール元として CD のみを使っている場合は、
「デスクトップ」タスクの一部しかインストールされないということです。<br />
<em>インストール中に</em>、パッケージインストール元として CD
に加えてネットワーク上のミラーを選択 (インターネットへの適切な接続がない場合はおすすめしません)
するか、<em>再起動後に</em>、<tt>apt-cdrom</tt> を使って追加の CD をロードし、<tt>aptitude</tt>
で「デスクトップ」タスクを再度選択すれば解決できます。
</dd>

<dt>バグのあるルータがネットワークの問題を引き起こす可能性があります</dt>
<dd>
インストール中にネットワークの問題が生じた場合、それは、あなたのマシンと Debian
ミラーの間のどこかのルータがウィンドウスケーリングを正しく扱えないために生じた可能性があります。
詳しくは <a href="http://bugs.debian.org/401435";>#401435</a> や <a
href="http://kerneltrap.org/node/6723";>kerneltrap
のこの記事</a>を参照してください。<br />
この問題は、TCP ウィンドウスケーリングオプションを無効にすることで回避できます。
コンソールのシェルに移って以下のコマンドを入力してください。<br />
<tt>echo 0 &gt; /proc/sys/net/ipv4/tcp_window_scaling</tt>
</dd>

<dt>UTF-8 がデフォルトの場合に再起動後に起こる一般的な問題</dt>
<dd>
インストール後のシステムは、デフォルトで UTF-8 を使うようになりました。
しかし、すべてのアプリケーションが UTF-8 を正しくサポートしているわけではなく、
それらのアプリケーションを使う場合には、大なり小なり問題となります。<br />
まず、そういった問題が報告されていないか確認してみてください。
報告されていなければ、(インストーラではなく) 該当するパッケージに対してバグを報告してください。
</dd>

<dt>インストールされたシステムでは地域化に制限があります</dt>
<dd>
Sarge 版のインストーラでは、localization-config
パッケージがインストールシステムの地域化の一部を担っていました。
このパッケージは base-config の一部として動いていましたが、
今回のリリースではこの部分が削除されています。localization-config
が再起動前に実行されるようにするのは TODO リストに入っていますが、
しばらくの間、英語以外の言語でインストールした場合には、
いくつかの言語設定が自動で設定されないかもしれません。
</dd>

<dt>Sarge のインストールはサポートされません</dt>
<dd>
インストーラにおいて、いくつか構造的な変更があったので、Sarge
(安定版) のインストールはサポートされなくなりました。
</dd>

<dt>グラフィカルインストーラ</dt>
<dd>
グラフィカルインストーラにはまだ既知の問題がいくつかあります (インストールガイドを参照してください):
<ul>
  <li>非 US キーマップのうち一部が完全にはサポートされていません (デッドキーや文字結合機能が働きません)</li>
  <li>タッチパッドは機能するはずですが、
      サポートが最適ではない可能性があります。
      問題が生じた場合は代わりに外付けマウスを使用してください</li>
  <li>暗号化パーティションのサポートは限定されたものとなっています</li>
  <li>ATI のグラフィックカードを使用する PowerPC
      システムはほぼすべて動作すると思われますが、そうではない
      PowerPC システムではまず動作しないと思われます</li>
</ul>
</dd>

<dt>ネットワークドライバ sky2 が壊れていることがわかっています</dt>
<dd>
ネットワークドライバ sky2 は、
インストーラが使用しているカーネル (2.6.18.dfsg.1-11)
において壊れていることがわかっており、
カーネルパニックを引き起こす可能性があります。例えば、<a
href="http://bugs.debian.org/404107";>#404107</a> を参照してください。<a
href="http://bugs.debian.org/411115";>#411115</a> には、
この問題の修正に繋がる可能性がある一連のパッチが含まれています。
</dd>

<!--
<dt>i386: インストールには、32 MB を越すメモリが必要です</dt>
<dd>
i386 でうまくインストールするのに最低限必要なメモリ容量は、48 MB です。
以前は 32 MB でした。今後、必要なメモリを 32 MB に戻せるようにしたいと考えています。
他のアーキテクチャについても、必要なメモリ容量が変わっているかもしれません。
</dd>
-->

# TRANSLATION-FIXME: setup は設定かセットアップか
<dt>i386/amd64: GRUB を使用したシリアルコンソールの設定</dt>
<dd>
シリアルコンソールを使用するためにインストーラが GRUB
の設定を試みる方法にはいくつかの問題点があります。
それらの問題点に関する完全な詳細は、バグ報告 <a
href="http://bugs.debian.org/416310";>#416310</a> にあります。
簡単にいえば、これらの問題点は、"<tt>console=</tt>"
の定義においてパリティビットオプションも確実に一緒に渡してやることで解決します。<br />
ほとんどの人々にとっては、それは、"<tt>console=ttyS0,9600</tt>"
ではなく "<tt>console=ttyS0,9600n8</tt>"
を与えてインストーラを起動することを意味します。
</dd>

<dt>alpha: CD からのインストールにおいて initrd のロード中にエラーが発生します</dt>
<dd>
RC2 の CD/DVD イメージでは、起動パラメータ <tt>ramdisk_size</tt>
の値が小さすぎます。とはいえ、この値を 17108 にまで上げれば CD
からの起動も可能です。<br />
この問題は daily イメージで修正済みで、公式の Etch
イメージでも修正される予定です。
</dd>

# TRANSLATION-FIXME: format は初期化かフォーマットか?
<dt>amd64: ext2 ファイルシステムのフォーマットができません</dt>
<dd>
ext2 カーネルモジュールが利用不可能なので ext2
ファイルシステムの作成はできません。
</dd>

<dt>powerpc: 様々な問題</dt>
<dd>
このリリースでは PowerPC 版には複数の問題があります:
<ul>
  <li>swim3 モジュールのデバイスノードが作成されないことと、miboot
      が含まれないことにより、OldWorld PowerPC
      でのフロッピーからのインストールはうまくいきません</li>
  <li>一部のシステムをロックしてしまうため、snd-powermac
      モジュールはデフォルトではロードされなくなりました
      &mdash; 手で <tt>/etc/modules</tt> に追加する必要があります</li>
</ul>
</dd>

<dt>sparc: sparc32 への CD インストールは失敗する可能性があります</dt>
<dd>
esp カーネルドライバモジュールが壊れている、つまり、ほとんどの sparc32
システムでは CD-ROM からインストールできないということになります。
<q>netboot</q>を使った方法でのインストールを提案します。
</dd>

<dt>s390: サポートされていない機能</dt>
<dd>
<ul>
<li>DASD DIAG discipline のサポートは現在利用できません</li>
<li>LCS ネットワークインタフェースのサポートはもう利用できません</li>
</ul>
</dd>
</dl>
Index: errata.wml
===================================================================
RCS file: /cvs/webwml/webwml/japanese/devel/debian-installer/errata.wml,v
retrieving revision 1.46
diff -u -r1.46 errata.wml
--- errata.wml	28 Mar 2007 18:34:48 -0000	1.46
+++ errata.wml	29 Mar 2007 06:29:34 -0000
@@ -1,6 +1,6 @@
 #use wml::debian::template title="Debian-Installer 正誤表"
 #use wml::debian::recent_list
-#use wml::debian::translation-check translation="1.104"
+#use wml::debian::translation-check translation="1.106"
 
 <h1 id="etch-rc2">etch リリース候補 2 (RC2) の正誤表</h1>
 
@@ -126,6 +126,20 @@
 </dd>
 -->
 
+# TRANSLATION-FIXME: setup は設定かセットアップか
+<dt>i386/amd64: GRUB を使用したシリアルコンソールの設定</dt>
+<dd>
+シリアルコンソールを使用するためにインストーラが GRUB
+の設定を試みる方法にはいくつかの問題点があります。
+それらの問題点に関する完全な詳細は、バグ報告 <a
+href="http://bugs.debian.org/416310";>#416310</a> にあります。
+簡単にいえば、これらの問題点は、"<tt>console=</tt>"
+の定義においてパリティビットオプションも確実に一緒に渡してやることで解決します。<br />
+ほとんどの人々にとっては、それは、"<tt>console=ttyS0,9600</tt>"
+ではなく "<tt>console=ttyS0,9600n8</tt>"
+を与えてインストーラを起動することを意味します。
+</dd>
+
 <dt>alpha: CD からのインストールにおいて initrd のロード中にエラーが発生します</dt>
 <dd>
 RC2 の CD/DVD イメージでは、起動パラメータ <tt>ramdisk_size</tt>
@@ -135,6 +149,13 @@
 イメージでも修正される予定です。
 </dd>
 
+# TRANSLATION-FIXME: format は初期化かフォーマットか?
+<dt>amd64: ext2 ファイルシステムのフォーマットができません</dt>
+<dd>
+ext2 カーネルモジュールが利用不可能なので ext2
+ファイルシステムの作成はできません。
+</dd>
+
 <dt>powerpc: 様々な問題</dt>
 <dd>
 このリリースでは PowerPC 版には複数の問題があります: