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Re: dpkg man page (1) 査読依頼



かねこです。

まず、差分を添付します。

全体的に:

(1) dpkg で使っている control.tar.gz は制御情報ファイル、にしてください。
実はコントロールファイルと書くと別物になります。その辺ざっと見直しました。
(2) 設定と構成が混在していますが、「構成」は動作を表す語ではないので全部
設定に。
(3) Maintainer は「メンテナ」で。


-- 
Seiji Kaneko
--- 20110905ja.po.1.orig.txt	2011-09-10 19:50:13.000000000 +0900
+++ 20110905ja.po.1.txt	2011-09-10 22:42:26.000000000 +0900
@@ -156,8 +156,8 @@
 "typeflags are considered an error."
 msgstr ""
 "現在使用が許可されている B<tar> アーカイブは、old-style (v7) フォーマット、"
-"POSIX 以前の ustar フォーマット、GNU フォーマットのサブセット(新しい形式の"
-"長いパス名とリンク名のみが dpkg 1.15.0 以降でサポート)、POSIX ustar フォー"
+"POSIX 以前の ustar フォーマット、GNU フォーマットのサブセット (新しい形式の"
+"長いパス名とリンク名のみ。dpkg 1.15.0 以降でサポート)、POSIX ustar フォー"
 "マット(長いパス名については dpkg 1.15.0 以降でサポート)である。認識されない"
 "tar の typeflag はエラーとなる。"
 
@@ -172,7 +172,7 @@
 "the case."
 msgstr ""
 "アーカイブ先頭のファイルは B<debian-binary> である。このファイルは、改行で区切"
-"られた数行からなるが、本マニュアルページが書かれた時点では、フォーマットの"
+"られた一連の行からなるが、本マニュアルページが書かれた時点では、フォーマットの"
 "バージョン番号である B<2.0> が書かれた 1 行のみが存在している。新しい形式のアー"
 "カイブを読み込むプログラムは、マイナーバージョンのアップや、新しい行の追加"
 "を想定すべきである。該当する場合はこれらを無視すること。"
@@ -202,7 +202,7 @@
 msgstr ""
 "2 番目となる必須ファイルは B<control.tar.gz> である。このファイルは、パッケー"
 "ジ制御情報が格納された幾つかのテキストファイルからなる gzip 圧縮 tar アーカ"
-"イブである。B<control> ファイルは必須であり、中心となる制御情報が含まれる。アー"
+"イブである。B<control> ファイル (制御情報ファイル) は必須であり、中心となる制御情報が含まれる。アー"
 "カイブには、カレントディレクトリを意味する `B<.>' のエントリを含めてもよい。"
 
 #. type: Plain text
@@ -217,8 +217,8 @@
 msgstr ""
 "3 番目となる最後の必須ファイルは B<data.tar> である。このファイルには、実際の"
 "ファイルが tar アーカイブで含まれており、非圧縮 (dpkg 1.10.24 以降でサポー"
-"ト)もしくは gzip (拡張子 B<.gz>)、xz (拡張子 B<.xz> 、dpkg 1.10.24以降でサポー"
-"ト)、lzma (拡張子 B<.lzma>、dpkg 1.13.25 以降でサポート) により圧縮されている。"
+"ト)、gzip (拡張子 B<.gz>)、xz (拡張子 B<.xz> 、dpkg 1.10.24以降でサポー"
+"ト)、lzma (拡張子 B<.lzma>、dpkg 1.13.25 以降でサポート) により圧縮されているかの何れかの形式を持つ。"
 
 #. type: Plain text
 #: deb.5:73
@@ -292,7 +292,7 @@
 #: deb-control.5:6
 msgid "deb-control - Debian packages' master control file format"
 msgstr ""
-"deb-control - Debian パッケージのマスター制御ファイルのフォーマット"
+"deb-control - Debian パッケージのマスターコントロールファイルのフォーマット"
 
 #. type: Plain text
 #: deb-control.5:9 deb-src-control.5:9
@@ -314,7 +314,7 @@
 "各 Debian パッケージには、マスターとなる `control' ファイルがある。ファイル"
 "には幾つかのフィールドや B<'#'> で始まるコメント行が含まれている。各フィールド"
 "は B<Package> や B<Version> (大文字小文字の区別なし)といったタグで始まり、コロン"
-"に続き、フィールドの本体が配置されている。フィールドがタグ以外で区切られる"
+"に続き、フィールドの本体が配置されている。フィールドがフィールドタグ以外で区切られる"
 "ことはない。言い換えると、フィールド本体のテキストは複数行にまたがっても構"
 "わない。ただし、インストーラは通常フィールドの本体を処理する際にそれらをま"
 "とめてしまう(ただし、以下で説明する B<Description> フィールドは例外である)。"
@@ -337,7 +337,7 @@
 "The value of this field determines the package name, and is used to generate "
 "file names by most installation tools."
 msgstr ""
-"このフィールドの値によってパッケージ名が決まる。またインストーラの大半がファ"
+"このフィールドの値によってパッケージ名が決まる。またインストールを行うツールの大半が、このフィールドの値をファ"
 "イル名を生成するために使う。"
 
 #. type: TP
@@ -355,7 +355,7 @@
 "in B<deb-version>(5)."
 msgstr ""
 "通常、これはプログラムの作者が指定した形式のパッケージ本来のバージョン番号"
-"であるが、(Debian 独自のパッケージでない場合は) Debian リビジョン番号が付加"
+"がもちいられたり、(Debian 由来のパッケージでない場合は) Debian リビジョン番号が付加"
 "されることもある。フォーマットとソートアルゴリズムの詳細は、B<deb-version>(5)"
 "に記載されている。"
 
@@ -373,7 +373,7 @@
 "the software that was packaged."
 msgstr ""
 "`Joe Bloggs E<lt>jbloggs@xxxxxxxx<gt>' 形式で記載すること。パッケージ化されたソフト"
-"ウェアの開発者ではなく、パッケージ作成者の情報を記載する。"
+"ウェアの開発者や、*この* パッケージの作成者の情報を記載する。"
 
 #. type: TP
 #: deb-control.5:42
@@ -419,7 +419,7 @@
 "software that it installs. Some common sections are `utils', `net', `mail', "
 "`text', `x11' etc."
 msgstr ""
-"パッケージによりインストールされるソフトウェアがどのカテゴリーに属するかを示"
+"パッケージによりインストールされるソフトウェアがどのセクションの分類に属するかを示"
 "すフィールドである。一般的なセクションは `utils' や `net'、`mail'、`text'、"
 "`x11' などがある。"
 
@@ -462,9 +462,9 @@
 "other installation tool will not allow an B<Essential> package to be removed "
 "(at least not without using one of the force options)."
 msgstr ""
-"このフィールドは通常 B<yes> の時だけ必要とされ、パッケージがシステムを適切に"
+"このフィールドは通常 B<yes> と書く場合だけ必要とされ、パッケージがシステムを適切に"
 "稼働させる上で必須であることを示す。dpkg を含むインストーラは、(少なくとも"
-"いずれかの強制オプションを用いない限り) B<Essential> パッケージを削除できない。"
+"いずれかの強制オプションを用いない限り) B<Essential> パッケージを削除しない。"
 
 #. type: TP
 #: deb-control.5:78
@@ -623,7 +623,7 @@
 "removal, the prerm script of a package is run before those of the packages "
 "listed in its Depends: field."
 msgstr ""
-"パッケージが提供する多くの機能にとって必要とされるパッケージのリスト。パッ"
+"このパッケージが提供する多くの機能にとって必要とされるパッケージのリスト。パッ"
 "ケージ管理ソフトウェアは、インストールするパッケージの B<Depends> フィールドに"
 "挙げられているパッケージがインストールされていない場合、(少なくとも強制オプ"
 "ションを指定しない限りは)、そのパッケージのインストールを許可しない。インス"
@@ -662,7 +662,7 @@
 "installations. The package maintenance software will warn the user if they "
 "install a package without those listed in its B<Recommends> field."
 msgstr ""
-"例外的な場合を除き、このパッケージと共にインストールされるべきパッケージの"
+"例外的な場合を除き、このパッケージと共にインストールした方がよいパッケージの"
 "リスト。B<Recommends> フィールドに挙げられているパッケージ抜きでパッケージを"
 "インストールしようとすると、パッケージ管理ソフトウェアは警告を発する。"
 
@@ -692,9 +692,9 @@
 "pipes binding more tightly. Each package name is optionally followed by a "
 "version number specification in parentheses."
 msgstr ""
-"B<Depends>, B<Pre-Depends>, B<Recommends>, B<Suggests> フィールドは、互換パッケージグルー"
-"プのリストを指定する。各互換パッケージグループは、互換性のあるパッケージを"
-"縦棒(`パイプ')で区切ったリストで表現する。互換パッケージグループ間はコンマ"
+"B<Depends>, B<Pre-Depends>, B<Recommends>, B<Suggests> フィールドは、代替パッケージグルー"
+"プのリストを指定する。各代替パッケージグループは、互換性のあるパッケージを"
+"縦棒(`パイプ')で区切ったリストで表現する。代替パッケージグループ間はコンマ"
 "で区切る。コンマは `AND'、パイプは `OR' でパイプの優先度が高いという解釈も"
 "できる。各パッケージ名の後に、括弧でくくった上でバージョン番号の指定を行う"
 "こともできる。"
@@ -730,7 +730,7 @@
 msgstr ""
 "このパッケージの動作を阻害するパッケージのリスト。例えばパッケージが依存し"
 "ている機能のバグを顕在化させてしまうなど。パッケージ管理ソフトウェアは、阻"
-"害するパッケージを構成できないようにしている。一般的には、B<Breaks> フィール"
+"害するパッケージを設定できないようにしている。一般的には、B<Breaks> フィール"
 "ドに設定されたパッケージのアップグレードが解決策となる。"
 
 #. type: TP
@@ -747,9 +747,9 @@
 "conflicting packages to be installed at the same time. Two conflicting "
 "packages should each include a B<Conflicts> line mentioning the other."
 msgstr ""
-"このパッケージと衝突するパッケージのリスト。例えば同じ名前のファイルが存在"
-"しているなど。パッケージ管理ソフトウェアは、衝突しているパッケージを同時に"
-"インストールできないようにしている。衝突しているパッケージ同士は、互いに相"
+"このパッケージと競合するパッケージのリスト。例えば同じ名前のファイルが存在"
+"しているなど。パッケージ管理ソフトウェアは、競合しているパッケージを同時に"
+"インストールできないようにしている。競合しているパッケージ同士は、互いに相"
 "手を B<Conflicts> 行に設定しておくべきである。"
 
 #. type: TP
@@ -911,7 +911,7 @@
 #: deb-src-control.5:6
 msgid "deb-src-control - Debian source packages' master control file format"
 msgstr ""
-"deb-src-control - Debian ソースパッケージのマスター制御ファイルのフォーマット"
+"deb-src-control - Debian ソースパッケージのマスターコントロールファイルのフォーマット"
 
 #. type: Plain text
 #: deb-src-control.5:28
@@ -929,7 +929,7 @@
 "see below). To insert empty lines into a multi-line field, insert a dot "
 "after the space. Lines starting with a B<'#'> are treated as comments."
 msgstr ""
-"Debian の各ソースパッケージには、マスタとなる \"control\" ファイルがある。ファ"
+"Debian の各ソースパッケージには、マスタとなる \"control\" コントロールファイルがある。ファ"
 "イルには、空白行で区切られた最低 2 つのパラグラフが含まれる。最初のパラグラ"
 "フには、通常ソースパッケージに関するすべての情報が含まれている。以降のパラ"
 "グラフは、各々が 1 つのバイナリパッケージに関する設定となる。各パラグラフは、"
@@ -983,7 +983,7 @@
 "author of the software or the original packager."
 msgstr ""
 "`Joe Bloggs E<lt>jbloggs@xxxxxxxx<gt>' 形式で記載すること。パッケージ化されたソフト"
-"ウェアの開発者ではなく、パッケージ作成者の情報を記載する。"
+"ウェアの開発者や元々のパッケージ作成者ではなく、このパッケージの現在のメンテナの情報を記載する。"
 
 #. type: TP
 #: deb-src-control.5:44
@@ -1015,8 +1015,8 @@
 "the Debian Policy Manual and referenced texts from the B<debian-policy> "
 "package) this package complies to."
 msgstr ""
-"パッケージが準拠する標準 (B<debian-policy> パッケージに含まれる Debian Policy"
-"Manual と関連ドキュメントから構成される) の最新バージョンを示す。"
+"このパッケージが準拠する標準 (B<debian-policy> パッケージに含まれる Debian Policy"
+"Manual と関連ドキュメントから構成される) の最も新しいバージョンを示す。"
 
 #. type: TP
 #: deb-src-control.5:57
@@ -1100,7 +1100,7 @@
 "software that it installs. Some common sections are \"utils\", \"net\", "
 "\"mail\", \"text\", \"x11\", etc."
 msgstr ""
-"パッケージによりインストールされるソフトウェアがどのカテゴリーに属するかを示"
+"パッケージによりインストールされるソフトウェアがどのセクション分類に属するかを示"
 "すフィールドである。一般的なセクションは \"utils\" や \"net\"、\"mail\"、\"text\"、"
 "\"x11\" などがある。"
 
@@ -1128,7 +1128,7 @@
 "A list of packages that need to be installed and configured to be able to "
 "build the source package."
 msgstr ""
-"ソースパッケージをビルドするためにインストールと構成が必要なパッケージのリ"
+"ソースパッケージをビルドするためにインストールと設定が必要なパッケージのリ"
 "スト。"
 
 #. type: TP
@@ -1244,7 +1244,7 @@
 "list of these packages is in the build-essential package."
 msgstr ""
 "B<build-essential> に含まれるパッケージとの依存関係は省略される場合があること、"
-"これらのパッケージと衝突するようなビルド設定は許されない点に留意すること。"
+"これらのパッケージと競合するようなビルド設定は許されない点に留意すること。"
 "該当するパッケージの一覧は、build-essential パッケージに含まれている。"
 
 #. type: SH
@@ -1295,7 +1295,7 @@
 "It's also possible to put architecture wildcards in that list (see B<dpkg-"
 "architecture>(1)  for more information about them)."
 msgstr ""
-"アーキテクチャ (Architecture) は、このパッケージが動作するハードウェア形式"
+"アーキテクチャ (Architecture) は、このパッケージが動作するハードウェア種別"
 "を指定する。すべてのアーキテクチャで動作するパッケージは、値 B<any> を使用する。"
 "シェルスクリプトや Perl スクリプト、ドキュメントといったアーキテクチャ非依"
 "存なパッケージは、値 B<all> を使用する。パッケージのアーキテクチャを制約したい"
@@ -1372,17 +1372,17 @@
 "changes file and will not appear in the binary or source package control "
 "files."
 msgstr ""
-"control ファイルに、ユーザが定義する追加のフィールドを含めることもできる。"
+"コントロールファイルに、ユーザが定義する追加のフィールドを含めることもできる。"
 "ツール類は、これらのフィールドを無視する。フィールドをバイナリパッケージな"
 "どの出力ファイルにもコピーしたい場合は、X に続き、文字 BCS から 1 文字以上"
 "とハイフンとを連ねた custom naming scheme を用いる必要がある。文字 B を用い"
-"る場合、フィールドはバイナリパッケージの control ファイルに複製される。"
+"る場合、フィールドはバイナリパッケージのコントロールファイルに複製される。"
 "B<deb-control>(5) も参照のこと。文字 S の場合は、B<dpkg-source>(1) によって作成さ"
-"れるソースパッケージ内の control ファイルに、文字 C の場合は、アップロード"
+"れるソースパッケージ内のコントロールファイルに、文字 C の場合は、アップロード"
 "の control (.changes) ファイルに、各々複製される。フィールドが出力ファイル"
 "にコピーされる時に、X[BCS]- というプレフィックスは削除されることに注意。例"
 "えば B<XC-Approved-By> というフィールドは changes ファイルでは B<Approved-By> と"
-"なり、バイナリやソースパッケージ内の control ファイルには複製されない。"
+"なり、バイナリやソースパッケージ内のコントロールファイルには複製されない。"
 
 #. type: Plain text
 #: deb-src-control.5:304