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[debian-users:40869] Re: dpkg -l での出力での「rc」の意味について



えとーです。

On Tue, Jun 29, 2004 at 04:51:50PM +0900,
 ichikawa wrote:

> 自宅サーバ運用のため、勉強しながら、Debian(Woody)を設定しています。

Debian徹底入門(sarge)が早くでるといいですね。
その前にsargeがいつでるのかってのがありますが。。。

> 現在、色々設定中ですが、現在どんなパッケージが入っているのか
> 「dpkg -l」で、表示しました。
> 
> この中で、「at」というパッケージが「rc」となっていました。
> 他はすべて「ii」です。
> 「r」は Remove という意味だと思いますが、手動で消した覚えはありません。
> 「c」は Config-files ということですが、設定ファイルが残っている?
> という意味でしょうか?
> 
> この「rc」とは、具体的にどのような状態であるということでしょうか?

パッケージは削除されたが、設定ファイルは残っている。
という状態です。
ちょっと長くなりますが、詳細に解説してみましょう。
例、at

インストールされた状態のatのファイルを表示
$ dpkg -L at
/.
/usr
/usr/share
/usr/share/doc
/usr/share/doc/at
/usr/share/doc/at/readme.txt.gz
/usr/share/doc/at/Problems
/usr/share/doc/at/copyright
/usr/share/doc/at/changelog.gz
/usr/share/doc/at/changelog.Debian.gz
/usr/share/doc/at/timespec
/usr/share/man
/usr/share/man/man1
/usr/share/man/man1/at.1.gz
/usr/share/man/man5
/usr/share/man/man5/at.allow.5.gz
/usr/share/man/man8
/usr/share/man/man8/atd.8.gz
/usr/share/man/man8/atrun.8.gz
/usr/bin
/usr/bin/at
/usr/bin/batch
/usr/sbin
/usr/sbin/atd
/usr/sbin/atrun
/etc
/etc/at.deny
/etc/init.d
/etc/init.d/atd
/var
/var/spool
/var/spool/cron
/var/spool/cron/atjobs
/var/spool/cron/atjobs/.SEQ
/var/spool/cron/atspool
/usr/share/man/man1/atq.1.gz
/usr/share/man/man1/atrm.1.gz
/usr/share/man/man1/batch.1.gz
/usr/share/man/man5/at.deny.5.gz
/usr/bin/atq
/usr/bin/atrm

atを削除
# aptitude purge at
atの現在のファイルを見る。
$ dpkg -L at
/etc/at.deny
/etc/init.d/atd
この、/etc/at.deny 及び、/etc/init.d/atdというのが
設定ファイルなのでこれを残しました。
ということです。
なぜ残っているかというと一旦削除したもののまた使いたい時などに
また一から設定するのが面倒、などの場合に便利だからです。(たぶん
ミスで削除した場合でも設定ファイルが残っているので入れ直すだけでOK
なのがよいとこでしょう。

設定ファイルも削除したい場合は
# sudo aptitude purge at
などとすればOKです。

設定ファイルはだれが決めているのか?
というのはdebianのパッケージを作る際に決定します。
$ apt-get source at
などどしてから
今の sid at のバージョンは3.1.8なので
$ cd at-3.1.8
$ ls
COPYING       acconfig.h  atrun.8.in    configure.in  panic.c timespec
ChangeLog     at.1.in     atrun.in      daemon.c      panic.h y.tab.c
Copyright     at.c        batch         daemon.h      parsetime.h y.tab.h
Filelist      at.deny     batch.in      debian        parsetime.l
Filelist.asc  at.h        config.guess  getloadavg.c  parsetime.y
Makefile.in   at_allow.5  config.h.in   getloadavg.h  perm.c
Problems      atd.8.in    config.sub    install-sh    perm.h
README        atd.c       configure     lex.yy.c      privs.h

$ cd debian

$ ls
changelog  control    postinst  preinst  rc
conffiles  copyright  postrm    prerm    rules

この中のconffilesというのに書いてあります。
ので、内容確認。

$ cat conffiles
/etc/at.deny
/etc/init.d/atd

はい、指定してありましたね。

> また、この「at」とは、具体的にどのようなことをするためのパッケージで
> しょうか?
> 個人の自宅Webサーバレベルでは必要ないのなら消そうと思っています。
> http://packages.debian.org/stable/admin/at
> これを見ますと、遅延ジョブ実行ということですが、検索の仕方が悪いのか
> 具体的な使い方は見つかりませんでした。

インストールして、manなりドキュメントなりを熟読されることをおすすめしま
す。

> 参考まで、基本システムインストール後に「# dpkg --get-selections」で
> インストールされているリストを書き出した時には、「at」は「install」と
> なっていました。そのときに「dpkg -l」はやりませんでした(^^;
> 何か他の、パッケージを入れているときに「rc」になることって
> あるのでしょうか。

依存関係から自動で削除される場合は rc になるでしょう。

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行雲流水

     江藤康雄
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