[debian-devel:00693] Re: first mail

[yochi@xxxxxxxxxxx]

やなぎはらです。

From: tahsi@xxxxxxxxxxxxxxx ( )
Subject: [debian-devel:00690] first mail
Date: Fri, 28 Feb 1997 00:08:14 +0900 (JST)
Message-ID: <m0w07RO-00011oC@local>

tahsi> はじめまして。石田＠北大と申します。
tahsi> Linux歴は１年弱、Debian歴は１ヵ月の新参者です。
tahsi> よろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

tahsi> debパッケージについて教えてください。
tahsi> 日本語パッチを当てたxfig,transfigをパッケージしたのですが、

おぉ、いままでなかったパッケージですね。
期待していますよ。

では、ちょっと長くなりますが、
簡単に説明していきます。

tahsi> 1) 付属するファイルはDEBIAN/control だけでいいのでしょうか。
tahsi>    なんのパッチを使ったとか、docなどは必要でしょうか。

いいえ、そのパッケージの内容にもよりますが、
他にもいろいろなファイルが必要な場合もあります。

まず、そのパッケージがどういうものかを記述するファイルがあります。
debian/README.debian というファイルがそれです。
ここには、Debian のパッケージにするにあたってどういうことをしたとか
書いておきます。
また、ユーザーのためになるドキュメントなどは必ずパッケージに
含めてください。
そういうものは、/usr/doc/PACKAGE/ 配下に納めます。
(PACKAGEは、パッケージ名に置き換えて読んでください。)

tahsi> 2) パッケージ名、Version名など決まりがあるようですが、教えて下さい。
tahsi>    最後にjpをつけるとか、あったように思うんですが。

日本語パッチをあてたものとかは、-ja をつけます。
たとえば、xfig なら xfig-ja とします。
バージョン番号はそのパッケージにかかれているものを使います。

tahsi> 3) 簡単にdebパッケージを作る方法があれば教えて下さい。
tahsi>    現在は/tmpにパッケージするファイルをコピーして、controlを書いて
tahsi>    dpkg-deb -bとしていますが。

どこか、日本語パッケージ作成のディレクトリを作成します。
そこで、まず、オリジナルソースを展開します。
日本語パッチがあるのなら、ソース展開後、すぐにパッチをあてます。
パッチをあてたら、*.orig ファイルを削除します。

つぎに、ソースのディレクトリ名を修正します。
たとえば、オリジナルソースを展開したあと、xfig-3.2.0 とかの
ディレクトリができていたとしたら、xfig-ja-3.2.0 にします。

ここまでできたら、xfig-ja-3.2.0 に移動して、
deb-make コマンド(debmakeパッケージに入っています)を実行します。
(deb-make の詳細は、manを見てください)

すると、パッケージオリジナルソース用に、xfig-ja-3.2.0.orig という
ディレクトリが作成され、deb-makeを実行するまえのオリジナルソースの
複製ができあがります。
そして、作業を続ける xfig-ja-3.2.0 ディレクトリには、パッケージングに
必要なファイルが置かれる debian ディレクトリが出来あがります。

このあと、debian/ 配下の rules, control, changes, README.debian,....
などのファイルを修正します。また、ソースにも修正が必要な場合は、
ここで修正します。

すべての修正が終わったら、xfig-ja-3.2.0 直下に移動して、
dpkg-buildpackage コマンドを実行します。
このコマンドは、オリジナルソースアーカイブである 
xfig-ja_3.2.0.orig.tar.gz を作成し、オリジナルソースとパッケージ用に修
正したソースとの差分ファイルを作成します。
その後、パッケージングを行ない、*.deb, *.changes, *.dsc ファイルが
作成されます。

パッケージを真剣に作成するとこういう手順になります。
そして、これには、PGPによる署名が必要になってくるので、
パッケージ作成の前に、自分のPGPキーを作成しておかなければいけません。

tahsi> 4) debian-jpにアップするにはどうするんでしょうか。

上記の手順で作成されたパッケージを、
ftp://ftp.linux.or.jp/pub/debian/jp-devel/Incoming/private
にアップします。アップするファイルは、

*.orig.tar.gz	(各バージョンの初めのときだけアップします)
*.deb
*.dsc
*.changes
*.diff.gz

です。

こんなかんじで、わかるでしょうか？

わからないことがあれば、再度質問してください。

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