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Re: apt-get manual



apt関連の日本語版マニュアルが欲しいなぁ、と思って過去記事を探して
いたら…忘れてました。すでに出てたのですね。

最新のapt-getのmanはさら変更されているような感じですが、とりあえず。


From: Mitsuru Oka <oka@debian.or.jp>
Subject: apt-get manual
Date: Fri, 12 Mar 1999 00:12:03 +0900

> apt-get is the command-line tool for handling packages, and may be considered 
> the user's "back-end" to apt(8).
> 
> apt-get はパッケージを扱うコマンドラインツールで、apt(8) へのユーザの
> "バックエンド" を意図しています。

「〜ツールで、apt(8)ではユーザに対して“バックエンド”となるように
作られています」


> Unless the -h, or --help option is given one of the above commands
> must be present.
> 
> -h もしくは --help オプション以外は上記のコマンドが一つ与えられなけれ
>  ばなりません。

「-h もしくは --help オプションが与えられたとき以外は、上記のコマンドが
どれか一つ与えられなければなりません。」


> startdit()
> dit(bf(update))
> bf(update) is used to resynchronize the package overview files from their
> sources. The overviews of available packages are fetched from the
> location(s) specified in bf(/etc/apt/sources.list).
> For example, when using a Debian archive, this command retrieves and
> scans the bf(Packages.gz) files, so that information about new and updated 
> packages is available. An bf(update) should always be performed before an
> bf(upgrade) bf(dist-upgrade).
> 
> startdit()
> dit(bf(update))
> bf(update) はパッケージ一覧ファイルをそれらの提供元と改めて同期するの

「改めて」はなくてもいいでしょう。

> に使われます。利用できるパッケージの一覧は bf(/etc/apt/sources.list)
> で指定された場所から取ってきます。例えば、Debian アーカイヴを使用して
> いる際、このコマンドは bf(Packages.gz) ファイルを取り寄せて調べること
> で、新規および更新されたパッケージに関する情報が利用可能になります。
> bf(update) は bf(upgrade) bf(dist-upgrade) の前にいつも実行されるべき
> です。

「例えば、Debian アーカイヴを使用している際、このコマンドで
bf(Packages.gz) ファイルを取り寄せて調べることにより、」


> dit(bf(upgrade))
> bf(upgrade) is used to install the newest versions of all packages currently 
> installed on the system from the sources enumerated in
> bf(/etc/apt/sources.list). Packages currently installed with new versions 
> available are retrieved and upgraded; under no circumstances are currently 
> installed packages removed, or packages not already installed retrieved and 
> installed. New versions of currently installed packages that cannot be 
> upgraded without changing the install status of another package will be left 
> at their current version. An bf(update) must be performed first so that
> bf(apt-get) knows that new versions of packages are available.
> 
> dit(bf(upgrade))
> bf(upgrade) は、現在システムにインストールされている全てのパッケージの
> 最新版を、bf(/etc/apt/sources.list) に列挙されている提供元からインストー
> ルするために使われます。現在インストールされているパッケージで最新版が
> 利用可能なものは取り寄せられて更新されます。つまり、???
> bf(/etc/apt/sources.list). Packages currently installed with new versions 
> available are retrieved and upgraded; under no circumstances are currently 
> installed packages removed, or packages not already installed retrieved and 
> installed.
↑ここ
「インストール済みのパッケージのうち、新しいバージョンが存在している
ものに関しては、パッケージを取り寄せ、更新します。どのような場合でも、
インストール済みのパッケージを削除したり、インストールされていない
パッケージをインストールすることはありません。」

# dist-upgradeとの対比だと思います。たぶん。

> bf(apt-get) はパッケージの最新版が利用可能
> であることを知るために、bf(update) は最初に実行されなければなりません。

「bf(apt-get) にパッケージの最新版を利用可能にするために、bf(update) を
最初に実行しなければなりません。」


> dit(bf(dselect-upgrade))
> bf(dselect-upgrade)
> is used in conjunction with the traditional Debian GNU/Linux packaging
> front-end, bf(dselect (8)). bf(dselect-upgrade)
> follows the changes made by bf(dselect) to the em(Status)
> field of available packages, and performs the actions necessary to realize
> that state (for instance, the removal of old and the installation of new
> 
> dit(bf(dselect-upgrade))
> bf(dselect-upgrade) は伝統的な Debian GNU/Linux パッケージングフロント
> エントである bf(dselect (8)) との連結に使われます。bf(dselect-upgrade)
> は bf(dselect) によって利用可能なパッケージの em(Status) フィールドに
> 引き起こされた変更に従い、その状態を理解するのに必要なアクションを実行
> します(例えば、古いものの除去と新しいもののインストール)。

「フロントエンド」
「連携するときに使われます」
「bf(dselect-upgrade) は bf(dselect) が変更した、利用可能なパッケージ
の em(Status) フィールドに従い、その状態(例えば、古いパッケージを除去
し、新しいものをインストールする)を実現するために必要なアクションを
実行します。」


> dit(bf(dist-upgrade))

> important ones if necessary. The bf(/etc/apt/sources.list) file contains a 
> list of locations from which to retrieve desired package files.

> 最も重要なパッケージの更新を試みます。bf(/etc/apt/sources.list) ファイ
> ルは要求されたパッケージファイルを取り寄せる場所のリストを含んでいます。

「bf(/etc/apt/sources.list) ファイルには要求されたパッケージファイルを
取り寄せる場所のリストを記述します。」


> dit(bf(install))
> bf(install) is followed by one or more em(packages) desired for installation. 
> Each em(package) is a package name, not a fully qualified filename 
> (for instance, in a Debian GNU/Linux system, em(lsdo) would be the argument 
> provided, not em(ldso_1.9.6-2.deb)). All packages required by the package(s) 
> specified for installation will also be retrieved and installed. The
> bf(/etc/apt/sources.list) file is used to locate the desired packages. If a
> hyphen is appended to the package name (with no intervening space), the 
> identified package will be removed if it is installed. This latter feature 
> may be used to override decisions made by apt-get's conflict resolution system.
> 
> dit(bf(install))
> bf(install) の後に一つかそれ以上のインストールしたい em(packages) が続
> きます。各 em(package) はパッケージ名で、完全な表記のファイル名ではあ
> りません(例えば、Debian GNU/Linux システムでは、em(lsdo) が与えられる
> 引数であり、em(ldso_1.9.6-2.deb) ではありません)。インストールのために
> 指定されたパッケージによって必要とされる全てのパッケージもまた取り寄せ
> られインストールされます。bf(/etc/apt/sources.list) ファイルは欲しいパッ
> ケージの場所を決めるために使われます。もしパッケージ名に(間にスペース
> は入ることなく)ハイフンが追加されたなら、インストールされている場合に
> は一致するパッケージが削除されます。この記号の特徴は apt-get の衝突解
> 決システムによってなされた決定を上書きするために使われるでしょう。

「bf(install) の後に1つ以上の」
「もしパッケージ名に(間に空白をあけずに)ハイフンを追加した場合、この
パッケージがすでにインストールされているならば削除します。」
「後者の機能は、」


> dit(bf(remove))
> bf(remove) is identical to bf(install) except that packages are removed
> instead of installed. If a plus sign is appended to the package name (with no
> intervening space), the identified package will be installed.
> 
> dit(bf(remove))
> bf(remove) はパッケージがインストールされるかわりに削除される点を除け
> ば bf(install) と同じです。パッケージ名にプラス符号が追加された場合は
> (間にスペースは入りません)、該当するパッケージはインストールされます。

「パッケージ名に(間に空白を入れずに)プラス記号を追加した場合は、その
パッケージをインストールします」


> dit(bf(autoclean))
> Like bf(clean), df(autoclean) clears out the local repository of retrieved 
> package files. The difference is that it only removes package files that
> can no longer be downloaded, and are largely useless. This allows a
> cache to be maintained over a long period without it growing out of
> control.
> 
> dit(bf(autoclean))
> bf(clean) のように、df(autoclean) は取り寄せたパッケージファイルのロー
> カルリポシトリを空にします。この違いは既にダウンロードされていておおむ
> ね無駄なパッケージファイルのみを削除することです。これは、キャッシュを
> 手のつけられないぐらい増大すること無く長期間維持されるのを認めます。

「bf(clean) との違いは、削除されるのは、ダウンロードされることもなく、
またほとんど不要だと判断されたパッケージファイルのみを削除すること
です。」


> manpageoptions()
> All command line options may be set using the configuration file, the
> descriptions indicate the configuration option to set. For boolean
> options you can override the config file by using something like bf(-f-),
> bf(--no-f), bf(-f=no) or several other variations.
> 
> manpageoptions()
> 全てのコマンドラインオプションはコンフィグレーションファイルを使って設
> 定されるでしょう。この説明は設定するコンフィグレーションオプションを
> 示します。論理値オプションに対しては、 bf(-f-), bf(--no-f), bf(-f=no)
> あるいは様々な他の変形を使ってコンフィグファイルを上書きできます。

「コンフィグレーションファイルを使って設定できます。ここでは、設定可能
なコンフィグレーションオプションを説明します。」

「論理値オプション(「はい」か「いいえ」の指定ができるオプション)は、」

# 「論理値オプション」てのが僕にはわかりづらいっす。
## ジーニアス英和辞典には“boolean”がない…。


> dit(bf(-v, --version))
> Show the program verison.
> 
> dit(bf(-v, --version))
> プログラムのバージョンを表示します。

「このプログラムのバージョンを表示します。」


> dit(bf(-m, --ignore-missing))
> Ignore missing packages; If packages cannot be retrieved or fail the    
> integrity check after retrieval (corrupted package files), hold back    
> those packages and handle the result. Use of this option together with  
> -f may produce an error in some situations. See bf(ignore-missing).
> 
> dit(bf(-m, --ignore-missing))
> 不明なパッケージを無視します。もしパッケージが取り寄せられなかったり取
> り寄せた後の完全性検査に失敗したなら(汚染されたパッケージファイル)、こ
> れらのパッケージを抑制して残りを扱います。このオプションを -f と共に使
> 用すると特定の状況でエラーを吐き出します。bf(ignore-missing) 参照。

「みつけきれないパッケージを無視します。」
「(壊れたパッケージファイル)」
「壊れたパッケージを扱わず、残りの正常なものを処理します。」


> dit(bf(-s, --simulate, --just-print, --dry-run, --recon, --no-act))
> No action; perform a simulation of events that would occur but do not
> actually change the system. See bf(APT::Get::Simulate). Simulate prints out

> dit(bf(-s, --simulate, --just-print, --dry-run, --recon, --no-act))
> 何も作用しません。イベントのシミュレーションを行い、表示されますが実際
> にはシステムの変更はありません。bf(APT::Get::Simulate) を参照。

「イベントのシミュレーションを行い、表示しますが実際」


> dit(bf(--no-upgrade))
> Do not upgrade packages; When used in conjunction with bf(install)
> bf(no-upgrade) will prevent packages listed from being upgraded if they
> are already installed. See bf(APT::Get::no-upgrade).
> 
> dit(bf(--no-upgrade))
> パッケージをアップグレードしません。bf(install) と連結して使われた時に
> は bf(no-upgrade) は
> Do not upgrade packages; When used in conjunction with bf(install)
> bf(no-upgrade) will prevent packages listed from being upgraded if they
> are already installed.

「bf(install) と bf(no-upgrade) を一緒に使うと、すでにそのパッケージが
インストールされていれば、記述したパッケージのインストールは行なわ
れません。」

# 実際に試すとわかりますが、“Skipping <パッケージ名>, it is already
# installed and no-upgrade is set.”となって、処理されません。
-- 
喜瀬“冬猫”浩@南国沖縄