[debian-users:00783] xdvi-4

[nakahara@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx (Hayao Nakahara)]

中原です。

 > 数日前に xdviについて質問させていただいた時田です。


 > >一度 texhash を root で実行したのち 
 > >  dpkg --configure jtex-bin 
 > >を実行
 > 
 > したことの影響なのか、そうでないのかはわかりません。
 > この操作が jtex-binに対するものだと思ってxdviに関しては、すぐに
 > 試してみなかったのが敗因です。
 > 
 > とりあえず xdviに関しては一応解決してしまいましたのでご報告まで。

昨夜、Debian 1.2 が走っているシステムの TeX を tetex に変更して時田さ
んの報告を確認しました。

kpathsea は texmf.cnf の中で指定したパスをサーチする時間を短縮するため
まえもって作成した ls-R データベース (debian では /usr/lib/texmf/ls-R) 
をサーチします。ls-R の中に見付からないときにはじめて実際にファイルを
探しにいきます。しかし texmf.cnf で指定することにより実際にファイルを
探しにいかないようにできます。実は teTeX のデフォルトはこちらなのです。
texmf.cnf の中の

TEXMFS		= {!!$TEXMFL,!!$TEXMF}

の !! がファイルシステムを探しにいかない指定です。その為、
/usr/lib/texmf、/usr/local/lib/texmf 以下にファイルを作成すると
ls-R (/usr/lib/texmf/ls-R) を作り直す必用があります。それをするのが
texhash なのです。

fontdata-j が旧 TeX システム用のパッケージなのでインストール後、
texhash を行なっていません。昨日になってはじめて気がつきました。
御迷惑をおかけしました。(近日中に tetex 対応版をリリースします。)

さて、texbin のエラーですが、原因が 2 つ考えられます。

1. amstex 関係のファイルは tetex-extra に入っている。

jtex-bin は tetex-extra に依存していたのでした。(バグです。)

/usr/lib/texmf/web2c の下に jtex.fmt、jlatex.fmt が出きていれば
jtex、jlatex は利用できます。また、tetex-extra をインストールしてから

	dpkg --configure jtex-bin 

でエラーなく jtex-bin をインストールできます。

2. /etc/texmf/sitekcode.tex がインストールされていない。

この時は 
	dpkg --purge --force-depends jtex-bin jtex-base
	dpkg -i jtex-base_1.60-0.deb jtex-bin_1.60-0.deb
としてください。

TeX 関係を tetex からインストールした時はこのような亊は起りません。
/etc/texmf/sitekcode.tex が jtex_6.1.fix2 と jtex-base の両方の
設定ファイルとなっている為、dpkg の仕様/バグの為 jtex-base を何度イン
ストールし直しても /etc/texmf/sitekcode.tex がインストールされない
状態になることがあります。

-- 
中原 早生
広島大学総合科学部 
nakahara@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx