[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[debian-users:02614] Debian on UMSDOS (matome)
- From: Hiroshi KISE <kise@xxxxxxxxxxxx>
- Subject: [debian-users:02614] Debian on UMSDOS (matome)
- Date: Mon, 03 Nov 1997 10:30:34 +0900
- X-dispatcher: imput version 971024
- X-ml-count: 02614
- X-ml-driver: CMLD (Version 2.5)
- X-ml-name: debian-users
- Message-id: <199711040140.KAA21871@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- X-mailer: Mew version 1.92.1 on Emacs 19.34 / Mule 2.3 (SUETSUMUHANA)
かなり間があいてしまいましたが、[debian-users:01648]の修正版です。
目的は、UMSDOSファイルシステムにDebianをインストールすることです。
インストールするマシンとして、Librettoを想定しています。CDドライブが
使用できれば、もう少し簡単に作業できると思います。
・すでにWindows 95が(IDEのハードディスク)ドライブCにインストールずみ
・DebianもドライブCにインストールする
また、
・カーネル作成用のLinuxシステム
が必要です。
問題となる点は、以下の2点です。
・インストーラに付属のカーネルでは、UMSDOSファイルシステムのドライバが、
組み込みではなくモジュールとなっている。
・インストーラは、UMSDOSファイルシステムにインストールすることを
想定していない。
今回は、
・カスタマイズしたカーネルを使用する。
・インストーラで設定できないところは、コマンドで設定する。
とします。
0、カーネルの作成
インストール時に使うカーネルを、別のLinuxマシンで作成します。
カーネルのバージョンは2.0.29です。これは、後で使用するdrv1440.bin
が2.0.29用だからです。
UMSDOSファイルシステムを組み込み(モジュールではなく)にして
ください。また、loopbackやRAMディスクも組み込みにしてください。
その他は、kernel-source-2.0.29パッケージの.configファイルを
参照してください。
make zImageをして、/usr/src/linux/arch/i386/boot/の下に
できあがったzImageファイルを取り出します。
1、インストール時に使用するファイルの転送
インストールするマシンで、Windows95を起動します。
ドライブCに“debian”(好きな名前にしてよい)と“linux”(これは変更
できない)というフォルダを作成します。
debianフォルダにbase1_3.tgz、loadlin.exe、resc1440.bin、drv1440.bin、
root.bin、さらに、さきほど作成したカーネルzImageを置きます。
linuxフォルダに、大きさ0のファイル“--linux-.---”を作成します。
2、Debianのインストーラ起動
Windowsを終了させるなり再起動させるなりして、DOSモード(DOS窓では
ありません)にします。そして、以下のコマンドを入力します。
us
cd \debian
loadlin zimage root=/dev/ram initrd=root.bin
メッセージがいろいろ表示されて、最後にインストーラが起動するはずです。
3、UMSDOSファイルシステムのmount
インストーラを操作して、キーボードを選択します。通常のインストールと
異なり、ディスクのパーティッションの設定やフォーマットは必要ありません。
そのかわり、Alt+F2で画面を切り換えて、以下の操作をします。
# mount -t umsdos /dev/hda1 /mnt
# rm -rf /target
# ln -s /mnt/linux /target
終わったら、Alt+F1でインストーラに戻ります。
4、インストール
あとは、インストーラの指示に従います。base systemのインストール
などは、mountedを選んで、/mnt/debianを指定します。LILOの設定や
ブートフロッピーの作成は実行しないでください。
5、再起動
インストーラで再起動まで終えて、そのままほっておくとWindowsが
起動されるはずですから、その前にF8を押してメニューを出し、DOSを
起動します。または、Windowsを終了させてDOSにしてもかまいません。
以下のコマンドで起動します。3行目に注意してください。これから
Debianを起動するときにも同じ手順になるので、適当にバッチファイルを
作成すると便利かもしれません。
us
cd \debian
loadlin zimage root=/dev/hda1 rw
いくつか文句を言ってきますが、無視。rootのパスワード設定と、一般ユーザの
作成後、dselectに入ります。あとは普通のDebianと同じです。
6、参考にしたもの
doc-linux-jaパッケージに含まれる
/usr/doc/LANG/ja_JP.ujis/UMSDOS-HOWTO.euc.gz
/usr/doc/LANG/ja_JP.ujis/loadlin-doc/*
LINUX JAPAN vol.3の「Libretto de Linux」
7、注意点
UMSDOSの性質によるものですが、以下の点に注意してください。
・Windowsからは、パーミッションによる制御ができないため、簡単に重要な
ファイルをみたり、消去できる。
・ディスクの消費量が異様に多い。パッケージをインストールするときには
残り容量に注意してください。Debianからみた残り容量と、Windowsからみた
残り容量は異なります。
500MBあれば、MuleとSKKとNetHack(と、これらに必要なパッケージ)ぐらいは
問題なくインストールできます。:-)
--
喜瀬“冬猫”浩@南国沖縄