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[debian-users:03109] NTT JTeX and ASCII jTeX



中原です。

jlatex209 では、いろいろ御迷惑をおかけしました。

NTT 版の jlatex209 が必用な人の為に (そんな人はごく小数でしょうが) 
まともな jlatex209 をアップロードしました。
(なお、jltex209 1.3-0.1 は rex 用のもので、jtex は rex の時の NTT 
JTeX のパッケージです。)

私は開発当初からの NTT 版ユーザーで、ASCII 版は使ったことがないので
すが、NTT 版と ASCII 版の違いについて少し書きます。

一番大きな違いは、フォントの扱いです。

* NTT 版はフォントの扱いをオリジナルと同じにしています。その為、日本語
  の一つのフォントをサブフォントに分けて扱うということをする必用があり
  ました。しかし、日本語の PK フォントがある場合、日本語対応でない、
  DVIware で NTT JTeX の dvi ファイルを扱うことができます。

* ASCII 版は日本語フォントを一つのフォントとして扱う為にフォントの仕様
  を変更しました。dvi や tfm は ASCII 独自の仕様です。その為オリジナル
  のフォントを扱うプログラムや、DVIware は、すべて ASCII のフォントの
  仕様に合せたものを用意する必用がでてきます。

この為、NTT 版のほうが、ASCII 版より TeX としての振舞いはオリジナルに
忠実です。また、NTT 版は日本語フォントは等幅であるが、ASCII はそうでな
いと聞いた気がします。NTT 版は、ソフトウェア科学会が配布したりしたこと
や、ASCII 版の基になる TeX のバージョンが低かった亊もあり、情報関連の
大学関係者の間で多く使われていました。しかし、今や web2c-7.0 対応版は
pTeX にしかなく NTT 版は ASCII 版におされているようです。

さて、debian の TeX ですが、bo 以降では TeX 関係の一つの distribution
である teTeX を採用することになりました。teTeX はドイツで作られている、
TeX の distribution で、独自の拡張を行ない、主要な macro や metapost 
等のシステムを含めたりしたものです。なお teTeX には基本的な設定を行な
う texconfig というものがあります。texconfig で teTeX の FAQ を読むこ
とができます。(英語版しかありませんが。)

NTT JTeX 関係は、および dvi2ps-j は teTeX と共存する亊を考えています。
その為、tetex にあるファイルは jtex-base、jtex-bin には含まれていませ
ん。tetex-base、tetex-bin がインストールしてある亊が前提となります。
tetex には xdvi が含まれている為、xdvi-ja は、tetex の xdvi を名前替え
(divert) してインストールするようになっています。

ASCII pTeX 関係も、混在を考えていると思います。