[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

Update Bugs/Reporting.wml



鍋谷です。

Bugs/Reporting.wml を更新しました。

 * original_revision: 1.7 (Chaning X-Debian-CC to X-Debbugs-CC)

変更点は、X-Debian-CC -> X-Debbugs-CC の置き換えだけです。
#use wml::debian::template title="Debian バグ追跡システム" NOHEADER=yes WEBMASTER=bugs
<!--original_revision: 1.7 :-->

<h1>Debian にバグを報告する方法</h1>

以下に説明する手順に従い、
<A href="mailto:submit@bugs.debian.org";><code>submit@bugs.debian.org</code></A>
に電子メールを送ってください。
<p>

一つのバグ報告に、お互いに関係のないバグをいくつも書かないで下さい。
特に異なるパッケージのバグを一つにまとめるのは避けて下さい。また、
バグ報告を <code>submit@bugs</code> 以外のメーリングリストや受信者
宛に送付しないで下さい(正しい報告方法については
<A href="#xcc">下記</A>にて詳しく説明します)。
<p>

現在未解決のバグの一覧は、
<A href="./">WWW上</A>、または<A href="Access">それ以外</A>
から利用できます。- 詳細については他の文書を参照して下さい。
<p>

メール本文の先頭に「擬似ヘッダ」を記述してください。バグのあるパッケ
ージ名とそのバージョンを <code>Package:</code> と <code>Version:</code>
行に指定します。(擬似ヘッダは本文の先頭になければなりません。バグ追跡
システムは今のところ MIME 形式や PGP を使用したメールを処理できません。)
(パッケージ名やバージョンは dpkg --search や dpkg --list で調べること
ができます。dpkg --help を参照して下さい。)

<em><A href="#details">詳しい必要事項</A>は以下で説明します。</em>
<p>

実際に存在する Debian パッケージ以外のバグを報告する際、
<code>Package</code> 行には擬似パッケージを記述します。利用可能な
<A href="db/ix/pseudopackages.html">擬似パッケージ一覧</A>
は WWW ページで参照できます。


<h2><A name="example">報告例</A></h2>

バグ報告はメールヘッダも含めて以下のようなものになります。
<pre>
  To: submit@bugs.debian.org
  From: diligent@xxxxxxxxxxxxxxxxx
  Subject: Hello says `goodbye'

  <A name="pseudoheader">Package: hello</A>
  Version: 1.3-2

  When I invoke `hello' without arguments from an ordinary shell
  prompt it prints `goodbye', rather than the expected `hello, world'.
  Here is a transcript:

  $ hello
  goodbye
  $ /usr/bin/hello
  goodbye
  $

  I suggest that the output string, in hello.c, be corrected.

  I am using Debian 1.1, kernel version 1.3.99.15z
  and libc 5.2.18.3.2.1.3-beta.
</pre>

<h2><A name="details">バグ報告には以下の情報を記述してください。</A></h2>

<ul>
<li>画面に出力されたか、ログファイルに残されたエラーメッセージ
の<em>正確</em> で <em>完全</em> な写し。これは非常に重要です!
<li>問題を再現するための正確なキー操作や手順。
<li>不正な動作についての説明。正常時に期待される動作と、実際に起
きた振舞いを正確に。これらを示すには、実際の実行例の写しを添付す
ると良いでしょう。
<li>もしあれば、修正案またはパッチ。
<li>問題がおきたプログラムの詳細な設定。設定ファイルのすべての内容を
含めて下さい。
<li>バグのあるパッケージが依存しているすべてのパッケージのバージョン。
<li>現在使用しているカーネルのバージョン(<code>uname -a</code> で調べられます)。
<li>現在使用している共有 C ライブラリのバージョン
(<code>ls -l /lib/libc.so.6</code>で調べられます)。
<li>その他、必要と思われる御自分の Linux システムの詳細はなんでも。
例えば、Debian の Perl スクリプトに問題がある場合は、おそらく 'perl'
バイナリのバージョンも報告するでしょう(<code>perl -v</code>)。
<li>御自分のシステムで必要と思われるハードウェアの詳細。
デバイスドライバの問題を報告する場合は、システム上のすべてのハードウェア
を列挙して下さい。IRQ や I/O アドレスの衝突が原因であることがよくあり
ますから。
</ul>

その他関係ありそうな詳しい情報はなんでも書いて下さい。情報をつめ込み
すぎても長大なバグ報告になってしまう恐れはほとんどありません。問題を
再現するために使用するファイルも、小さいものでしたら一緒にバグ報告に
含めて下さい(テキスト以外のファイルは uuencode して下さい)。

<p>

もちらんどのような電子メールでも同じですが、メールヘッダの Subject 
行には明解でわかりやすい説明を含めなくてはいけません。あなたがつけ
たサブジェクトはバグ追跡システムにおいてバグの最初のタイトルとして
使用されます。バグの内容がわかるなサブジェクトをつけるよう心掛けて
ください!

<h2><A name="xcc">バグ報告の写しを他のアドレスへ送る</A></h2>

バグ報告の写しを、通常の送付先である <code>debian-bugs-dist</code> や
パッケージメンテナー以外に送らなければならないこともあります。
<p>

アドレスを CC 行に記述することで、バグ報告を別のアドレスにも送付
することができますが、その写しの方には <code>Reply-To</code> 行や
<code>Subject</code> 行にバグ報告番号が付加されません。このような
メールに返事をする場合、おそらくヘッダに
<code>submit@bugs.debian.org</code> エントリが残されたままになりま
すので、そのメッセージは新しいバグ報告として記録されてしまいます。
そのため、重複したバグ報告が多数発生してしまいます。
<p>

<em>正しい</em> 方法は <code>X-Debbugs-CC</code> ヘッダを使用することで
す。以下のような行を(<code>Package</code> フィールドがある擬似ヘッダで
はなく)メッセージのメールヘッダに追加して下さい。
<pre>
 X-Debbugs-CC: other-list@xxxxxxxxxx
</pre>
このように記述すると、バグ追跡システムは <code>debian-bugs-dist</code>
と同様に <code>X-Debbugs-CC</code> 行に書いてあるアドレスにもバグ報告を
送付します。
<p>

この機能は、<code>quiet</code> へ送付する時に組みあわせると有効である
ことが多いです。- 以下を参照して下さい。


<h2><A name="severities">重要度(Severity レベル)</A></h2>

報告するバグが特に深刻である場合や、単に将来的な要望である場合、
バグ報告を行う際にそのバグの重要度 (severity レベル) を設定するこ
とができます。しかし、これは必須ではありません。あなたが指定して
いない場合は、開発者があなたの報告に対して適切な severity レベル
を指定します。
<p>

severity レベルを指定するには、擬似ヘッダに
<code>Package</code> 行と <code>Version</code> 行の他に、
<code>Severity: <var>severity</var></code> 行を付けます。
使用可能な severity レベルは
<A href="Developer#severities">開発者用文書</A> に記載されています。


<h2>メーリングリストに転送しない場合 - 些細なバグを報告する方法</h2>

些細な(例えば、ドキュメントの誤字や原因が明らかなパッケージ構築の
問題などの)バグを報告する場合や、多くのバグ報告を一度に提出する場合
は、<code>maintonly@bugs</code> または <code>quiet@bugs</code> へ
送付して下さい。<code>maintonly</code> は ( 擬似ヘッダに 
<code>Package</code> 行が正しく記載されていて、かつそのパッケージに
メンテナーがいる場合)パッケージメンテナーにバグ報告を送付します。
また、<code>quiet</code> に送られたバグ報告はその記録が残されるだけ
で、どこにも転送されません(例えば、同じようなバグ報告を多く提出して
いて、その要約だけを投稿したい場合などに利用できます)。
<p>

このようにすることで、バグ追跡システムが転送するすべてメッセージに
<code>Reply-to</code> 行が設定されますので、その返信はデフォルトで
最初のバグ報告と同様な処理がなされます。

<h3>不明なパッケージ、または <code>Package</code> 行のないバグ報告</h3>

関連するパッケージのメンテナーが不明の場合、
宛て先が <code>maintonly</code> であっても、
バグ追跡システムはそのバグ報告を <code>debian-bugs-dist</code> に
転送します。
<p>

<code>maintonly@bugs</code> または <code>nnn-maintonly@bugs</code> に
送付する際は、送付するバグ報告がパッケージを正しく指定していることを
確認して下さい。

新たにバグ報告を発行する場合は、その本文先頭に <code>Package</code>
行を正しく記載してください。既に報告されているバグ報告のパッケージ
名等が誤っている場合は、先に
<A href="server-control"><code>control@bugs</code> サービス</A>
を利用して適切なものへ(再)指定してください。   

<h2><code>dpkg</code> を使ってバグ報告に載せるためパッケージ名と
バージョンを調べる</h2>

あるコマンドについてバグ報告をする場合は、<code>dpkg --search</code>
を使うと、どのパッケージからインストールしたか調べられます。
<code>dpkg --list</code> や <code>dpkg --status</code> を使うと
インストール済パッケージのバージョンがわかります。

<p>

例:
<pre>
$ which dpkg
/usr/bin/dpkg
$ type dpkg
dpkg is hashed (/usr/bin/dpkg)
$ dpkg --search /usr/bin/dpkg
dpkg: /usr/bin/dpkg
$ dpkg --search '*/dpkg'
dpkg: /usr/doc/copyright/dpkg
dpkg: /var/lib/dpkg
dpkg: /usr/bin/dpkg
dpkg: /usr/lib/dpkg
dpkg: /usr/doc/dpkg
$ dpkg --list dpkg
Desired=Unknown/Install/Remove/Purge
| Status=Not/Installed/Config-files/Unpacked/Failed-config/Half-installed
|/ Err?=(none)/Hold/Reinst-required/X=both-problems (Status,Err: uppercase=bad)
||/ Name            Version        Description
+++-===============-==============-============================================
ii  dpkg            1.2.9elf       Package maintenance system for Debian GNU/Linux
$ dpkg --status dpkg
Package: dpkg
Essential: yes
Status: install ok installed
Priority: required
Section: base
Maintainer: Ian Jackson &lt;ian@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx&gt;
Version: 1.2.9elf
Replaces: dpkgname
Pre-Depends: libc5 (&gt;= 5.2.18-2), ncurses3.0
Conflicts: dpkgname
Description: Package maintenance system for Debian GNU/Linux
 This package contains the programs which handle the installation and
 removal of packages on your system.
 .
 The primary interface for the dpkg suite is the `dselect' program;
 a more low-level and less user-friendly interface is available in
 the form of the `dpkg' command.

$
</pre>



<hr>
他のページ:
<ul>
<li><A href="./">バグ追跡システムトップページ</A>
<li><A href="Developer">バグ処理システムに関する開発者情報</A>
<li><A href="Access">WWW 以外でバグ追跡システムのバグ報告ログを調べる</A>
<li><A href="db/ix/full.html">未解決バグ、最近報告されたバグ一覧</A>
<li><A href="db/ix/packages.html">バグ報告を受けているパッケージ</A>
<li><A href="db/ix/maintainers.html">バグ報告を受けているパッケージメンテナー</A>
 <li><A href="../">Debian GNU/Linux トップページ</A>

</ul>

<hr>
<address>
Darren Benham
 /
<A href="mailto:owner@bugs.debian.org";>owner@bugs.debian.org</A>.
12 Sep 1999.
<p>
Debian bug tracking system<BR>
copyright 1999 Darren O. Benham,
1994-7 Ian Jackson, 1997 nCipher Corporation Ltd,
1995 Steven Brenner.<BR>
<A href="http://www.benham.net/debbugs/";>Available under the GPL.</A>
</address>