#use wml::debian::weeklynews::header PUBDATE="2002-11-05" SUMMARY="セキュリティ, ALSA, Woody, TWAIN, ログサーバ, X 端末, ソース CD, LZW アルゴリズム, ワードリスト, GNOME 1" #use wml::debian::translation-check translation="1.11"
Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian 週刊ニュー スの今年の第 43 号へようこそ。今週、Matt Black さんと David Kimdon さんからの記事を含められて嬉しいです。ドイツのコンピュータ雑誌 iX の、 情報技術の傾向に関する \ 調査によると、前回の調査に比べ 6 % から 20 % に成長し ている Debian は、GNU/Linux ディストリビューションの中でもパフォーマ ンスが優れているとしています。
Debian のセキュリティ調査。 セキュリティチームのメンバーは、ユーザや企業は Debian セキュリティチー ムをどう考え、何を期待しているのかという情報を集めようと \ 手紙を送りました。当然セキュリティチームは potato を永遠にサポー トすることはできないので、いつの日か potato のセキュリティ上の更新は 終るでしょう。しかしながら、簡単には potato の環境を woody に更新で きない組織もまだまだあるでしょうから、何らかの交渉が必要です。
Debian は無政府主義組織? Jonathan Walther さんは、何人かの人々が Debian プロジェクトは無政府 状態で活動するよい例だというのを \ 聞きました。彼は、Debian は無政府状態かどうか尋ねる人々に何とい えばよいか知りたいと思いました。Sean Perry さんは、どうすれば 1,000 人からの人々や、少なくとも常時 100 人の活動中のメンバーがいるグルー プを無政府状態だと言えるのか \ 疑問に思いました。彼はまた、独裁政権のような無政府状態は極端なも ので、極端なものは人々とはうまく動かないと指摘しました。Russell Coker さんは、とはいえ Debian はいくらか無政府状態な傾向にあると \ 認めました。
ALSA サウンドモジュールのインストールと設定。 Linux Orbit は、Debian GNU/Linux で ALSA サウンドモジュールをインス トールして設定する方法を \ 説明しました。この HOWTO はカスタムカーネルとモジュールのコンパ イルに始まり、Debian が提供するスクリプトを使って、どのように ALSA を設定するかの詳細な説明が続いています。このスクリプトによりモジュー ルは自動的にロード/アンロードされ、ミキサーレベルは保存されて起動時 に復元されます。
woody ディストリビューションの最新情報。 Debian 3.0 がリリースされて 3 か月以上経って、安定版のリリースマネー ジャは、安定版ディストリビューションの更新のための \ 準備について状況報告 を \ 送りました。更新はほとんどがセキュリティ上のものですが、woody の フリーズ期間中に失われたパッケージの更新も含まれています。
/usr/share 以下のファイルは誰にでも読めないといけない。 Matthew Swift さんは、異なるマシン間で共有されることがあるので、 /usr/share 以下のファイルは誰にでも読めるべきだとする、 \ 一般的なバグに関する提案をまとめました。彼はまた、これは \ Filesystem Hierarchy Standard の要求事項だと指摘しました。例えば Matthew さんは、いくつかのパッケージの一部のファイルは、誰でも読める ようにはなっていないのを見つけました。Steve Greenland さんは、 \ Debian ポリシーもこれを要求していると \ 返信しました。
Debian のための TWAIN イメージ取得。 Bdale Garbee さんは、 \ TWAIN ワーキンググループから、Debian と一緒に作業をしたいという リクエストを受け取ったと \ 発表しました。彼らはどうすれば TWAIN ドライバの新しい Unix や GNU/Linux への移植版を、よりよく Debian ユーザが使えるようになるか知 りたいのです。Bdale さん個人のニーズは現在 SANE ドライバで充分に満た され、TWAIN 関連のものを見てからだいぶ時間が経っているので、誰か興味 のある人はいませんか? と尋ねています。
Debian ログサーバの設定。 Vincent Hillier さんは、Debian を使ってリモートロギングサーバを配置 する方法についての \ 記事を書きました。その記事は、危険に晒されないことを保証するため にサーバを安全にすることについて強調され、非常に詳しく述べられていま す。対象の読者は GNU/Linux の初心者ですが、熟練者にとってもとてもよ い参考になるでしょう。
Debian で X 端末を設定する。 Alan W. Irwin さんは、Debian で GNU/Linux ベースの X 端末を設定する \ 説明書を書きました。目的は X クライアント (KDE、GNOME、 OpenOffice など) を透過的な方法でパワフルなコンピュータで動かし、低 速のコンピュータ (X 端末) では単に結果を表示したりキーボードとマウス で画面を制御したりすることです。この設定は特に古い PC を甦らせて便利 に使うのに役立ちます。
UnrealIRCd のライセンス問題。 Mika Fischer さんは、ライセンスを回顧的に修正できるかも知れないこと を暗示するようにみえる、新しい UnrealIRCd のライセンス条項についてア ドバイスを \ 求めました。Branden Robinson さんとその他の人は、これは \ Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFSG) に違反するだろうと \ 指摘しました。Branden さんも、クリックするだけのライセ ンス通知儀式に対する明白な要求について \ 関心がありました。Mika さんは、回顧的に適用するとは意図していな いと明確にするために、ライセンスを \ 修正した UnrealIRCd の作者に話しました。しかしながら、Branden さ んは、クリックするだけのライセンス通知儀式の要求が、それが実際に要求 である場合、問題かも知れないと \ 感じています。
ソース CD1 はバイナリ CD1 に対応していますか? GNU \ General Pulic License は、バイナリを配布する人に、ソースコードも しくはソースコードを提供するという提示 (3 年間有効) も \ 求めています。Blars Blarson さんは、woody の最初のバイナリ CD に 対するソースコードは最初のソース CD に見つかるのか、それとも最初のバ イナリ CD を配布するために全てのソース CD を見ていく必要があるのか \ 疑問に思いました。Raphaël Hertzog さんは、ソースパッケージ は大体バイナリパッケージと同じような順番で CD に追加されますが、いく つかの理由により完全には対応していませんと \ アドバイスしました。フルセットの Debian CD を再配布したくない人 は、ソースコード CD を全部集めるのを避けたいのなら、適合するソースコー ドで自分自身の CD を作成することができます。
スペインの農村向け低価格コンピューティング。 ワシントンポストは、スペイン西部の農村地域エストレマドラ向けの Debian ベース \ ディストリビューションについて \ 報告しました。悩みの種を取り除くために、エストレマドラの政府機関 は、GNU/Linux のフリー版を手に入れ、一般配布に適した形にするためにス ペインの企業に料金を支払いました。そのようなよい用途に Debian の \ カスタマイズのしやすさや、開かれた構造を利用するのは素晴らしいこ とです。こんなにたくさん Debian ベースのディストリビューションが現わ れるのなら、修正や強化を Debian へ引き戻すまとまった方法が必要になる でしょう。
ソースファイルに LZW アルゴリズムを残す? Chris Halls さんは、OpenOffice.org のソース tarball 内の、特許を受け たアルゴリズム (GIF の LZW 圧縮) を実装するソースファイルを残してお いてもいいかどうか \ 尋ねました。そのファイルはビルドされず、バイナリパッケージでも配 布はされません。Walter Landry さんは、特許の実装は配布してはいけない と \ 主張し、Branden Robinson さんは、Debian は DFSG フリーでないもの は "main" に含めてはいけないと \ 付け加えました。
ワードリストの問題。 Kevin Atkinson さんは、aspell-en のライセンスに関する、問題の可能性 についての \ 議論により、新しいバージョン 0.50 は Debian にアップロードできな いかも知れないと \ 報告しました。ワードリストに含まれるもののひとつは、DFSG 準拠で 書かれていない DEC Systems Research Center に由来しています。
GNOME 1 の再パッケージ化。 Josselin Mouette さんは、GNOME 2 とコンフリクトしないように Debian システムにインストールできる GNOME 1 を作成するつもりだと \ 述べました|。彼は、GNOME デスクトップバージョン 2 は、GNOME 1.4 の機能の大部分を欠いていると思っていて、互換性がないことに悩んでいま す。Colin Walters さんは、単に失われた機能を取り戻す作業はよくないの ではないかと \ 熟考しました。
セキュリティ上の更新。 いつもの手順はご存知でしょう。もしこれらのパッケージがひとつでもイン ストールされていたらシステムを更新してください。
新規または言及するべきパッケージ。 以下のパッケージは最近 Debian アーカイブに追加されたか、または重要な 更新を含んでいます。
みなしご化されたパッケージ。 今週 5 個のパッケージがみなしご化され、新しいメンテナを必要としてい ます。これでみなしご化されたパッケージは合計 141 個となりました。フ リーソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナ達に感謝します。 完全なリストが \ WNPP のページにあります。もしパッケージを引き取るつもりがあるな ら、バグレポートに一言付け加えて、タイトルを ITA: に変更してください。
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