#use wml::debian::template title="Debian GNU/Hurd --- Hurd-CDs" NOHEADER="yes" #include "$(ENGLISHDIR)/ports/hurd/menu.inc" #use wml::debian::translation-check translation="1.32"
多くの人々が GNU システムを GNU/Hurd と呼びますが、これは厳密には 正しくありません。カーネルは GNU mach であって Hurd ではありません。 Hurd はマイクロカーネルである GNU mach の上で動作する、一連のサーバです。 Hurd と GNU mach は GNU プロジェクトの一部分ですが、Linux カーネルは 独立したプロジェクトです。
現在のシリーズは hurd-K1 です。
このシリーズは5つのイメージの最初のみがリリースされています。
baseGNU.tgz (基本の GNU システムの tarball) はこの CD セット のために特別に構築されました。
現在の iso イメージは hurd-K1-CD1.iso で、GNU システムに特有のバイナリ のほとんどがこの最初の CD の中にありますが、ゲームの全てと、グラフィックス、 そして他のパッケージは2枚目の CD の中にあります。基本となる GNU システムは 最初の CD を使ってインストールできます。
以下のサイトはたいていイメージをミラーしていますが、まず確認してみてください。
これらのイメージのメインサイトは ftp://ftp.gnu.org で、ミラーのうちのいくつかも、ここからイメージを取得しています。
http://www.filesearching.com で hurd-K1 を検索すれば、より近いサイトが見つかるかもしれません。
イメージから CD を焼く方法はhttp://cdimage.debian.org/faq.html で見つけることができます。
GNU/Hurd CD ベンダを探すにはこのページを見てください。
ブラウザの検索機能で hurd
を探してください。
Debian GNU/Linux の potato のインストール CD は、基本システムを インストールするのに、クロスインストール方を用いています。ラムディスク がメモリに作られ、小さな GNU/Linux システムがこのディスクにインストールされます この小さシステムはディスクのパーティションの作成とフォーマット、そして 主なインストールのためにターゲットマシンを準備するのに使われます。重要な局面は、 必須の基本パッケージの tarball をターゲットシステムのドライブに展開することです。 そして HDD に展開されたパッケージを使って新しいシステムがリブートします。 要求されるシステムを作るために、更なるパッケージがインストールされ設定されます。
GNU も同様にクロスインストール方を用いているので、 GNU インストール を作成するためのスクリプトは、Debian GNU/Linux の起動スクリプトと CD のスクリプトから、GNU/Linux の tarball ではなく GNU が展開されるように、 作り変えることができます。
GNU システムを cdrom を使ってインストールすることにはいくつか利点があります。
parted
の GNU/Hurd バージョンが利用できますが、起動ディスク中の
GNU/Linux の cfdisk
を使うのを好む人もいます。
Hurd は約 1Gbより大きいパーテションのサイズをサポートしていません。しかし、いくつかの パーティションが、インストールの過程で作られます。Hurd は ext2 ファイルシステムの拡張 を使えて、呼び出し方は "mke2fs -o hurd /dev/*" です。インストール CD はデフォルトで これを使います。
Hurd に特化したドキュメンテーションは ./doc/hurd 以下で見つかります。 hurd-install-guide と Cook-book はあなたが始める前に必ず読んでおかなければ ならない文書です。
GRUB 起動ディスクを使う
イメージファイルは CDROM の /install/grub-0.92 イメージです。 もし GNU/Linux で作業しているのなら dd を、MS で作業しているのなら rawrite を使うことができます。
Linux、GRUB、そして Hurd のドライブとパーティションの命名法を確実に理解して ください。あなたはこれらの全てを使い、これらの間の関係はあなたを混乱させるかもしれません。
Hurd は Linux とは異なるパーティション名を使うので、注意してください。 IDE のハードディスクは順に hd0 から番号が振られます。2つめの IDE ドライブ は、それがスレイブであるかセカンドのマスターであるかに関わらず hd1 となるでしょう。 SCSI ドライブも完全に絶対的な順番で番号が振られます。2つのドライブが SCSI id 4 と 5 であるかそれ以外であるかに関わらず、常に sd0、sd1 等になります。 実験により cdrom ドライブは巧妙でありうることが示されています。これについては 後述します。
Linux タイブのパーティションは Hurd を使うときには常に sn と呼ばれ、 n にはパーティションの番号が入るので、最初の IDE ドライブの最初のパーティションは hd0s1 となり、2つ目の SCSI ドライブの3つ目のパーティションは sd1d3 というようになります。
GRUB はまた異なるパーティション命名方を持ちます。GRUB はパーティションを (hdN,n) と呼びますが、今回はディスクの番号とパーティションの番号は ゼロから始まり、ディスクはまず IDE ディスクが先で SCSI ディスクは2番目という 順番で動作します。今回では、最初の IDE ドライブの最初のパーティションは (hd0,0) になるでしょう。特に混乱するのは (hd1,2)が、もしあなたが IDE ドライブ を1つしか持っていないのなら最初の SCSI ドライブを指し、そうでなければ 2つ目の IDE ドライブを指す可能性があるということです。従って始める前に パーティションの様々な名前について理解しておくことが重要になります。
Debian 3.0 ベータ (woody) の CD を起動する方法ならどれでも使えます。例えば CD から、MS から、そして boot/root フロッピーイメージから起動できます。 もし cdrom ドライブがなければ、ベースフロッピーの完全なセットを作ることができます。
もし .deb パッケージをハードディスクにコピーするつもりなら、各 CD につき 1つの他のパーティションを作る必要があります。Hurd 用のパーティションツール は無いので、この機能を使わなければなりません。メインシステムに 500 Mb もあれば 、始めるには十分です。もし他のパーティションを作る必要があるなら、CD を再起動して Linux のラムディスクの中のツールを使うことができます。
/
にマウントしてください。他のパーティションを
マウントしないでください。
もし GNU/Hurd のパーティションが (hd0,0)
[GRUB の命名法]
で、sd0s1
[GNU/Hurd]である場合、つまり IDE ドライブがなく
SCSI の最初のハードディスクの最初のパーティションである場合、仲介なしに
システムが起動するでしょう。
もし Hurd のパーティションが (hd0,0)
[GRUB の命名法]
で hd0s1
[Hurd] である場合、つまり IDE の最初のハードディスク
の最初のパーティションである場合、GRUB はほんの少しだけ混乱します。
GRUB は sd0s1
が見つけられないので、これを直すよう頼んできます。
異なる命名法をしっかりと理解していれば、すぐに正解が hd0s1 であるとわかる
でしょう。そうすると GRUB が /boot/serverboot.gz
を使うべき
かどうか聞いてくるので、"Enter" で答えてください。
起動プロセスが完了するまでキーボードから手を離しておいてください。
手動でシステムを起動しなくても済むように、GRUB フロッピーの "/boot/grub/menu.lst" を、編集することができます。
例 "MAKEDEV hd2 hd0s2 hd0s3"
ハードディスクのパーティションを追加するには、例えば
/dev/[Hurd partition name] none swap sw 0 0
/dev/[Hurd partition name] /CD1 ext2 rw 1 1
/dev/[GNU drive name] /cdrom iso9660fs ro,noauto 1 1
Hurd は ext2 ファイルシステムを使います。"/CD1" は hurd-H3-CD1 からの パッケージを含んだパーティションのマウントポイントとして提案されています。 スワップは Linux と共有できます。
swapon -a
としてください。
それが動作したか確認してください。スワップは Hurd では非常に推奨されます。
settrans -a /cdrom /hurd/isofs /dev/[Hurd drive name]
です。
これは GNU 式のやり方ですが、mount /cdrom
も動作するでしょう。
/cdrom/upgrade/total.sh
を走らせてください。
これはいくつかの便利なパッケージをインストールします。
このスクリプトが完了したときには、ファイルシステムにダメージを与えるのを避けるために、
cdrom は自動的にアンマウントされます。
もしあなたがこれらの Debian のツールに慣れ親しんでいないのなら、
"info apt" と "info dselect" を見てください。
注意しないとファイルシステムが駄目になる可能性があります。
cdrom ドライブは settrans -agf /cdrom
でアンマウントされます。
cdrom ドライブのトレイのロックが解除されるはずです。
apt がキャッシュに "PACKAGES-extra" のパッケージを加えないので、 cdrom をハードディスクのパーティションにコピーするのが安全です。
ここでこのガイドはお終いです。探検を始めてください。Hurd を楽しんでください。
CD についてのコメントは歓迎します。
Philip Charles, philipc@debian.org