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News/weekly/2004/02/index.wml
いまいです。
News/weekly/2004/02/index.wml の訳が終わりましたの、チェックをお願いし
ます。
--
Nobuhiro IMAI <nov@xxxxxxxxxxxx>
Key fingerprint = F39E D552 545D 7C64 D690 F644 5A15 746C BD8E 7106
#use wml::debian::weeklynews::header PUBDATE="2004-01-13" SUMMARY="カーネル, CD, 視野, non-free, Perl, EU, メール, ライセンス, XFree86, Sarge, 翻訳"
#use wml::debian::translation-check translation="1.8"
<p>Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian
ウィークリーニュースの今年の第 2 号へようこそ。Taran Rampersad さんは、
GNU/Linux、利便性、自由について<a
href="http://www.newsforge.com/article.pl?sid=04/01/08/1951255">語り</a>、
GNU/Linux の素晴らしい点の一つはそのカスタマイズ性にある、と書きました。
Debian のサービスの重要な役割を果たす <a
href="http://packages.debian.org/">packages.debian.org</a> が<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-0401/msg00797.html">復旧しました</a>。
以前よりも<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-0401/msg00816.html">\
よくなっています</a>。</p>
<p><strong>なぜ non-free ソフトウェアを残すべきなのか</strong>。
Craig Sanders さんは、non-free にあるソフトウェアの大部分は、ちょうど <a
href="http://www.gnu.org/">GNU</a> の文書が全く DFSG を満たしていないのと同様、<a
href="$(HOME)/social_contract#guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン</a>
(DFSG) の要件全てを満たしてはいないライセンスを使っている、と<a
href="http://lists.debian.org/debian-vote-0401/msg00162.html">説明しました</a>。
彼は、これらのパッケージのほとんどは「セミフリー」なので、悪の non-free
ソフトウェアだとは考えないほうがよいと判断しました。</p>
<p><strong>致命的な Linux Kernel のバグ</strong>。
2.4 および 2.6 系カーネルで、mremap(2)
システムコールでの境界チェック漏れによる、新たな<a
href="http://isec.pl/vulnerabilities/isec-0013-mremap.txt">\
脆弱性</a>が発見されました。2.4 系カーネルに対しては、Marcelo Tosatti
さんが既に修正済みカーネルを<a
href="http://marc.theaimsgroup.com/?l=linux-kernel&m=107331127632230">\
リリースし</a>、Debian も<a
href="$(HOME)/security/2004/dsa-413">セキュリティ勧告</a>を発行しました。
2.6 系カーネルでは、バージョン 2.6.1 でバグ修正されています。2.2 系カーネルには<a
href="http://kerneltrap.org/node/view/1964">影響ありません</a>。mremap(2)
は既存の仮想メモリ領域に対して、プロセスのアドレス空間のサイズ変更や移動といった
機能を提供します。</p>
<p><strong>Debian CD 作成の今後</strong>。
Raphaël Hertzog さんは、<a href="http://packages.debian.org/debian-cd">\
debian-cd</a> を使った CD の構築は、もはや potato の頃のようには簡単ではないと<a
href="http://lists.debian.org/debian-cd-0401/msg00025.html">主張しました</a>。
彼はいくつかの批判をあげ、<code>debian-cd</code> を部分的に書き直さなければならないと
判断しました。新しい設計でも既存のコードの大部分は使えるはずなので、
全てを捨ててしまう必要はありません。また彼は、当面これを書き直している時間が
なさそうなので、この作業を手伝ってくれる人を探しています。</p>
<p><strong>フリーソフトウェアに対する新しい視野</strong>。
Anthony Kozar さんはフリーソフトウェアコミュニティに、ソフトウェア作成への
新しい視野を採り入れるよう<a
href="http://www.newsforge.com/article.pl?sid=04/01/07/0311223">要請しました</a>。
それは、フリーというだけでなく、全てのユーザが簡単に使えて個人もしくは
今日の世界におけるユビキタス・コンピューティングの必要性を満たすというものです。
このようなシステムはあらゆる既存のシステムの複製などではなく、
虚飾や古くて時代遅れなコンピュータのパラダイムから自由になっているべきです。</p>
<p><strong>Debian Perl グループ設立</strong>。
Joachim Breitner さんは、<a href="http://pkg-perl.alioth.debian.org/">Debian Perl
グループ</a>の正式な設立を<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce-0401/msg00002.html">\
発表しました</a>。その<a href="http://pkg-perl.alioth.debian.org/goals.txt">\
目的</a>には例えば、みなしご化された Perl モジュールの引き取り、
<code>dh-make-perl</code> のようなツールの文書化と使い勝手の向上、Perl
パッケージのバグ修正の支援、Debian の Perl パッケージを <a
href="http://www.cpan.org/">CPAN</a> の最新版へ追従、などが含まれています。
興味のある開発者の参加を待っています。</p>
<p><strong>Debian と Open Source Observatory</strong>。
Martin Michlmayr さんは、ヨーロッパの <a
href="http://europa.eu.int/ISPO/ida/jsps/index.jsp?fuseAction=showChapter&chapterID=452">\
Open Source Observatory</a> に Debian がリストアップされているかどうか<a
href="http://lists.debian.org/debian-project-0401/msg00009.html">調査しました</a>。
Debian はリストアップされていませんでしたが、少なくとも <a
href="http://europa.eu.int/ISPO/ida/jsps/index.jsp?fuseAction=showDocument&documentID=1637&parent=chapter&preChapterID=0-452-470">\
LinEx</a> はありました。彼はフリーソフトウェアプロジェクトを「リソース」の
区分に載せ、Skolelinux を<a
href="http://europa.eu.int/ISPO/ida/jsps/index.jsp?fuseAction=showDocument&documentID=1631&parent=chapter&preChapterID=null-452-471">\
組織</a>のリストに追加するよう提案するつもりです。</p>
<p><strong>non-free の利用統計</strong>。
John Goerzen さんは、non-free がどのくらい使われているのか知るために、<a
href="http://people.debian.org/~ballombe/popcon/">人気コンテスト</a>を<a
href="http://lists.debian.org/debian-vote-0401/msg00391.html">調査しました</a>。
データから明らかなのは、non-free パッケージで最も人気があるのが
<code>acroread</code>、<a href="http://packages.debian.org/unrar">unrar</a>、
<code>j2re1.4</code>、そして <a href="http://packages.debian.org/rar">rar</a>
の四つだということです。半分ほどの non-free パッケージが人々のシステムに
インストールされていますが、それらは全く (もしくはほとんど) 使われていません。</p>
<p><strong>Debian のメールアドレスの正しい使い方</strong>。
Michael Banck さんは、@debian.org アドレスの正しい使い方に関する<a
href="http://lists.debian.org/debian-project-0401/msg00011.html">調査</a>を
投稿しました。中にはこれらのアドレスの使用が問題ないのか、またはそうではないのか
不確かなものもあるようです。Michael は Debian 開発者に記入するよう依頼し、
更なる議論の叩き台として結果を提示するつもりです。</p>
<p><strong>non-free ライセンスのまとめ</strong>。
Craig Sanders さんは、non-free にあるソフトウェアのほとんどは、実際にはいわゆる「<a
href="http://www.fsf.org/philosophy/categories.html#semi-freeSoftware">\
セミフリー</a>」 (例えば個人での利用は可能) だとする彼の<a
href="http://lists.debian.org/debian-vote-0401/msg00162.html">主張</a>を<a
href="http://lists.debian.org/debian-vote-0401/msg01066.html">支持しました</a>。
そしてこれら全てのパッケージの著作権を調べました。273 パッケージのうち、
独占的なものはたったの 9 個で、16 個は <a
href="$(HOME)/social_contract#guidelines">DFSG</a> フリーかもしれません。
残りのものは Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFSG) を満たしていません。</p>
<p><strong>XFree86 著作権所有者との対話</strong>。
XFree86 のいくつかのコードは non-free なライセンスなので、Anthony Towns
さんはその著作権所有者にコードをライセンスしなおしてもらうよう依頼するボランティアを<a
href="http://lists.debian.org/debian-legal/2004/debian-legal-200401/msg00057.html">\
探しました</a>。Branden Robinson さんは、例えば Mesa はほぼ同じコードを使っているので、
これは XFree86 には全く影響がないと<a
href="http://bugs.debian.org/cgi-bin/bugreport.cgi?bug=211765">書きました</a>。
この場合は SGI が著作権所有者で、Branden は誰か SGI をよく知っている人が
最も役に立つだろうと思いました。</p>
<p><strong>新しい BugWatcher がリリース</strong>。
Mark Howard さんは、バグ報告の閲覧や編集をするグラフィカルツール <a
href="http://packages.debian.org/debbuggtk">BugWatcher</a> の新しいバージョンを<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce-0401/msg00004.html">\
発表しました</a>。<a href="$(HOME)/Bugs/">Bug Tracking System</a> (BTS)
へのインタフェースも修復されました。グラフィックインターフェースに慣れているなら、
BTS とのやりとりが劇的にスピードアップするよう意図されています。
ついにこのツールはフリーソフトウェアのみに依存するようになりました。</p>
<p><strong>Sarge リリースの進行状況</strong>。
Nathanael Nerode さんは、sarge のいくつかの重要なパッケージ (glibc・
GCC・GNOME 2・KDE 3・debian-installer・Apache など) の状況について<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-0401/msg00264.html">報告しました</a>。
ほとんどのパッケージは比較的良好ですが、いくつかはまだある程度の作業が必要です。
彼は、もし一握りのパッケージの問題が処理されれば、sarge は約 2 週間で i386
向けにリリースできるかもしれない、と書いています。</p>
<p><strong>世界征服計画</strong>。
Guillem Jover さんは、非 Debian の世界を支配する計画を<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-0401/msg00313.html">発表</a>し、
実行時に全てのディストリビューションを Debian に変換する<a
href="http://www.hadrons.org/~guillem/debian/debtakeover/">\
ツール</a>をリリースしました。これは以前にインストールされていたパッケージの
マッピングを Debian のものに変換するのではなく、ベースシステムや tarball
をインストールして、以前のディストリビューションからのトレースを除去します。</p>
<p><strong>Debconf 翻訳の提案</strong>。
Dominique Devriese さんは、Debian と KDE プロジェクトでの翻訳の管理方法を<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-0401/msg00379.html">比較しました</a>。
KDE ではいくつかの自動化ツールが翻訳者を助け、なくなったり新しくなった翻訳を
見つけています。したがって彼は、Debian でも同様に翻訳者を助けるために
同じようなシステムを実装するよう提案しました。</p>
<p><strong>セキュリティ上の更新</strong>。
いつもの手順はご存知でしょう。
もしこれらのパッケージがひとつでもインストールされていたら、
システムを更新してください。</p>
<ul>
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-414">jabber</a> --
サービス不能攻撃。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-415">zebra</a> --
サービス不能攻撃。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-416">fsp</a> --
バッファオーバフロー、ディレクトリ移動。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-417">Linux 2.4.18</a> (alpha+powerpc) --
ローカルの root 権限取得。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-418">vbox3</a> --
特権のリーク。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-419">phpgroupware</a> --
予期せぬ PHP の実行、SQL 挿入。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-420">jitterbug</a> --
任意のコマンド実行。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-421">mod-auth-shadow</a> --
パスワードの期限切れ。
<li><a href="$(HOME)/security/2004/dsa-422">cvs</a> --
複数の改善。
</ul>
<p><strong>新規または言及するべきパッケージ</strong>。
以下のパッケージは、最近、不安定版 (unstable) の Debian
アーカイブに追加されたか、または重要な更新を含んでいます。</p>
<ul>
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/text/abcm2ps">abcm2ps</a>
-- ABC 音楽記述ファイルを PostScript に変換。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/devel/config-manager">config-manager</a>
-- Arch・CVS・HTTP・FTP のディレクトリを管理。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/devel/dpkg-sig">dpkg-sig</a>
-- .deb ファイルの署名を作成・検証。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/sound/eyed3">eyed3</a>
-- コマンドラインで id3 タグを表示・操作。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/science/grass-doc">grass-doc</a>
-- 地理的資源解析サポートシステム (GRASS) の文書。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/net/gtk-led-askpass">gtk-led-askpass</a>
-- ssh-add での利用に適した GTK+ 版パスワードダイアログ。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/net/ike-scan">ike-scan</a>
-- IKE ホストの発見とフィンガープリント。(IPsec VPN サーバ)
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/graphics/inkscape">inkscape</a>
-- ベクターベースの描画プログラム。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/x11/kanjipad">kanjipad</a>
-- 漢字の手書き認識ツール。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/mail/p3scan">p3scan</a>
-- ウィルス・スパムスキャン付き透過 POP3 プロキシ。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/sound/python-eyed3">python-eyed3</a>
-- id3 タグ操作用の Python モジュール。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/libs/refblas3">refblas3</a>
-- 基本線形代数サブルーチン 3 の共有ライブラリ。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/utils/regionset">regionset</a>
-- DVD ドライブのリージョンコードを閲覧・変更。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/electronics/scram">scram</a>
-- UC の VHDL 解析コード生成器。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/admin/setools">setools</a>
-- SE Linux 管理用の Tresys ツール。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/net/snownews">snownews</a>
-- テキストモードの RSS ニュースリーダ。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/doc/worker-doc">worker-doc</a>
-- Worker ファイルマネージャの文書。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/x11/xfcalendar">xfcalendar</a>
-- XFce デスクトップ環境用の時間管理アプリケーション。
<li><a href="http://packages.debian.org/unstable/x11/xfonts-mplus">xfonts-mplus</a>
-- X11 用の M+ ビットマップ 10/12 ドットラテン語/日本語フォント。
</ul>
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