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Re: News/weekly/2005/47/index.wml [part 1]



いまいです。

# 遅くなりましたが、やっと読み終えました。

From: TAKEI Nobumitsu <takei_at_webmasters.gr.jp>
Date: Tue, 29 Nov 2005 22:31:36 +0900

> > <p><strong>Project Leader Delegations.</strong> Branden Robinson released a <a
> > href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2005/11/msg00009.html";>\
> > document</a> explaining how project leader delegations work.  The <a
> > href="$(HOME)/devel/constitution">constitution</a> suggests that there may be
> > other powers which the project leader may not directly wield, and which they
> > must delegate instead.  If a particular decision is delegated, the project
> > leader cannot take back responsibility for the decision personally, but can
> > re-delegate it to someone else.</p>
> 
> > <p><strong>プロジェクトリーダの委任。</strong>
> > Branden Robinson さんは、
> > プロジェクトリーダの委任がどのように機能するかを説明した<a
> > href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2005/11/msg00009.html";>\
> > 文書</a>を公開しました。<a href="$(HOME)/devel/constitution">憲章</a>では、
> > プロジェクトリーダーが直接行使してはいけなく、
> 
> 行使してはならず、 or 行使できず、
> のほうが自然かと思います.
> 
> それから, delegatiton は「(権限)移譲」と訳すとカッコいいなあと思いました.
> リーダーの職務は委任できないものですが,権限なら移譲できると思うので.
> 
> > 代わりに委任しなければならない権力もあるとされています。
> 
> プロジェクトリーダーには,本人は直接行使できず,他人に移譲しなければ
> ならない権限があるとされている.

全部つなげて、

憲章では、プロジェクトリーダー本人が直接行使するのではなく、他人に委譲
しなければならない権限があるとされています。

というのでどうでしょうか?


> > なされる決定の責任を個人的に撤回することはできませんが、
> > 別の人にそれを再委任することは可能です。</p>
>   
> 「責任を撤回」ってどういう意味かしら?(でもそのようにしか訳せないよ
> うに見える原文だしなあ)
> ……ここ,ちょっと深めに読んでみます.
> 
> まずは Branden のメールから該当部分を引用↓
> |  5. If the DPL delegates a particular decision, he or she cannot retake
> |     responsibility for the decision personally, but can re-delegate it to
> |     someone else.[1]
> |     (§5.1.1, §8.2)
> (中略)
> | [1] One might argue that the prohibition on rescinding delegation of
> | a particular decision is tied the individual(s) to whom it is given,
> | rather than the decision in question.  This is important if the
> | person or people to whom the decision is delegated prove unable to
> | make it.  This is another variant on the old "what if Linus
> | (Torvalds) gets hit by a bus?" problem.  One developer has told me
> | that my interpretation poses a different threat, however: "It looks
> | like you're going to decide this one issue in a way I don't like, so
> | I'll take it away and give the decision to someone who will decide
> | it the way I want to."  Why a Leader would do this, or how he or she
> | could expect to get away with it, is not clear to me, but this
> | scenario is not impossible.  If this ever proves to be a
> | non-hypothetical problem, I would ask for the Project Secretary's
> | interpretation of the Constitution.
> 
> rather than the decision in question の the decision が何と同格になっ
> ているのか分からなかったのですが,これより前で the を前置する名詞は 
> individual(s) しかないので,そう考えると,
> "the individual 略, rather than the decision" は「決定ではなく個人」
> と解釈できます.しかし,よくわからんな.
> 
> 第1文からおおざっぱに訳すと↓
> 
> 当の決定ではなく,権限が与えられた個人が特定の決定をすることに委任さ
> れた権限を取り返す(rescinding)のを禁止する.
> これは,権力を移譲された個人(person)や人々(people)がそれを完遂できな
> いと証明されたときに重要となる.
> Linus がバスに轢かれちゃったらどうしよう問題の新種だ.
> ある開発者が言うには,私の翻案は異なる脅威をひきおこす,つまり,
> 「私が好まない方法で問題が決定されようとしていたら,
> 私は決定権を取り去り,私が好む方法で決定するだろう誰かに決定権をあずける」
> 
> ということかなあ.

ふ、深い。

> 原文に戻ります.
> > If a particular decision is delegated, the project
> > leader cannot take back responsibility for the decision personally, but can
> > re-delegate it to someone else.</p>
> 
> の英文を日本語で言いかえるとこういうことかしらん.
> 
> 問題を対処を誰かに頼んだけど,その人に能力がなくって完遂できないと分
> かったとき,DPL 個人に問題が戻ってきて DPL が自分で対処するのはルール違反.
> DPL は他の誰かに問題処理を再度割り振るのはできる.
> 
> よって訳案は以下↓
> 
> ある決定権が移譲されたならば、
> プロジェクトリーダーは、その決定に対する責務を個人的には取り戻せませんが、
> 決定権を他の誰かに再委任はできます。

ですね。[1]の部分は注釈のようなので、その部分は DWN の原文には出てきて
ませんね。訳の方はもう少し「こと」を使ってもいいように感じました。

何らかの決定権が委譲された場合、プロジェクトリーダーがその決定に対する
責務を個人的に取り戻すことはできませんが、決定権を他の誰かに再委任する
ことはできます。
# 結果だけ見て小手先でいじってる感じが拭いきれませんが…:-|。


> > <li>DSA 900: <a href="$(HOME)/security/2005/dsa-900">fetchmail</a> --
> >     Potential information leak.
> > # 「potential ...」は「潜在的な……」と「……の可能性」のどちらがよいか?
> >     情報漏洩の可能性。
> 
> 肯定的・否定的なニュアンスの両方を含む「可能性」よりは,
> 否定的なニュアンスのみを含む「おそれ」という日本語もあります.
> 
> かねこさんのdebian-users:45220 の訳では,
> |   fetchmailconfig が新規の設定ファイルを安全でない方法で作成するため、
> |   ローカルユーザのメールアカウントのパスワードが漏洩する可能性があります。
> と「可能性」で訳されています.

ふと、「危険性?」とも思ったのですが、"potential danger" が「潜在的な
危険性」と書かれているのを見て、ちょっと迷ってしまいました。


> > <li>DSA 903: <a href="$(HOME)/security/2005/dsa-903">unzip</a> --
> >     Unauthorised permissions modification.
> > # 「permission」は「パーミッション」と「許可属性」と「権限」のどれがよいか?
> >     認証されていないパーミッション変更。
> 
> unauthorised は"権限がない"です.
> 
> で,permission の訳ですが,「権限」だとファイル自体のフラグではなく
> て,PAM とかの実行許可権限も含んでしまいそうに思えるので,*ここでは* 
> パーミッションか許可属性のどちらかがいいなあ."変更"の前に「の」が入っ
> たほうが僕は好きです.
> よって「権限のないパーミッションの変更。」or「権限のない許可属性の変更。」
> 
> かねこさんのdebian-users:45188での訳では,
> | 攻撃者にアクセス権限のあるディレクトリ中のファ
> | イルを伸張する際に、unzip に unzip 利用ユーザが権限を持つ別のファイルの
> | パーミッションの変更をさせる攻撃が可能です。
> と,「パーミッション」を使っています.


「権限のないパーミッションの変更。」がいいと思います。
--
Nobuhiro IMAI <nov@xxxxxxxxxxxx>
Key fingerprint = F39E D552 545D 7C64 D690  F644 5A15 746C BD8E 7106