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develnews-ja-1.mdwn



小林です。

一応、最終版を送っておきます。

-- 
|:  Noritada KOBAYASHI
|:  Dept. of General Systems Studies,
|:  Graduate School of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo
|:  E-mail: nori1@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx (preferable)
|:          nori@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx
|:  Key fingerprint = AB26 9533 81DA 997B 3C06  4380 19BB ADA0 695C 9F53


開発ニュース寄せ集め (第 1 号)
==============================

こんにちは。

このメールは、Wiki ページ <http://wiki.debian.org/DeveloperNews>
から単純にカット・アンド・ペーストしたものです。
この Wiki ページでは、すべての Debian 開発者 (DD) が知っておくべきである一方で、
通知のために debian-devel-announce (d-d-a) にわざわざメールを 1 通投稿するほどのことではないような、
小さな開発関連のニュースをまとめようと試みています。
ページの編集や次号に載せるニュースの追加は御自由にどうぞ (発行は不定期になるでしょう。
十分な内容が (つまりニュースが 5 つほど) 揃ったときに、メールが投稿されます)。
第 1 号については、主に dpkg 関連のニュースを扱っています。
将来的には、他のチームも何かの情報を共有するのにこの場を使うとよいでしょう。

debian/control の Homepage フィールド
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かなり長い間、パッケージ説明の中に上流プロジェクトの URL
を記述することになっていました。現在では control ファイルの source
節にある新しい Homepage フィールドに記述する方法が推奨されています。Homepage
フィールドは、
ソースパッケージやバイナリパッケージに伝播します (その結果 Sources.gz
と Packages.gz ができます)。control ファイルにある対応した binary 節に 2
つ目の Homepage フィールドを記述することで、特定のバイナリパッケージの Homepage
フィールドを上書きできます。

これは dpkg 1.14.6 で実装されました。

debian/control の Vcs-* フィールド
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パッケージをバージョン管理システム (VCS) で管理している場合は Vcs-*
フィールドにそのリポジトリの場所を指定してください。
リポジトリの内容をウェブ上で閲覧できるようにしている場合は Vcs-Browser
フィールドにその URL を指定します。

dpkg が公式にサポートしているフィールドは以下の通りです。

  * Vcs-Arch (arch and baz)
  * Vcs-Bzr (bazaar)
  * Vcs-Cvs
  * Vcs-Darcs
  * Vcs-Git
  * Vcs-Hg (Mercurial)
  * Vcs-Mtn (Monotone)
  * Vcs-Svn (Subversion)

いくつか例を示します。

    Vcs-Browser: http://ikiwiki.info/cgi-bin/viewvc.cgi/trunk/?root=ikiwiki
    Vcs-Svn: svn://svn.kitenet.net/ikiwiki/trunk

これは dpkg 1.14.6 で実装されました。

dpkg-buildpackage がデフォルトで fakeroot を使うように
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もう '-rfakeroot' オプションを付ける必要はありません。root
権限で実行しておらず、fakeroot が利用できる場合には、自動的に fakeroot
が使われるようになりました。

これは、dpkg 1.14.7 で実装されました。

dpkg-buildpackage が並列ビルドをサポート
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パッケージのビルドシステムが make に基づいている場合は、新しいオプション '-j'
を使って、並列ビルドを有効化できます。
それ以外の場合、パッケージが並列ビルドをきちんとサポートする必要があります。

これは dpkg 1.14.7 で実装されました。

dpkg-shlibdeps が、シンボルに基く依存性をサポート
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ライブラリパッケージ用に新たに導入された symbols 制御ファイルを生成するのに、
dpkg-gensymbols が使えます (生成されたこの制御ファイルは、dpkg-shlibdeps
によって、これまでよりも正確な依存関係を作るのに使用されます)。
さらに詳しくは、後ほど説明します。現在、
ガイドラインに分かりやすい使用法を追記してくれるアーリーアダプターを募集中です。
さらに詳しい情報は、
<http://lists.debian.org/debian-devel/2007/11/msg00611.html> をご参照ください。

これは、dpkg 1.14.8で実装されました。

この記事について
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この記事は [debian-devel-announce に流れたニュース][0]の翻訳です。
翻訳は荒木淳さん・石井一夫さん・今井伸広さん・倉敷悟さん・中尾隆さん・小林儀匡が行いました。
また、倉敷悟さん・武井伸光さん・やまねひできさんから多数のコメントをいただきました。
ありがとうございます。

 [0]: http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2007/11/msg00006.html