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倉敷です。

第 21 号をリリースしました。

ではでは。
--
KURASHIKI Satoru

開発ニュース寄せ集め (第 21 号)
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このニュースは <http://wiki.debian.org/DeveloperNews> でまとめたものです。
寄稿はご自由にどうぞ。

DEHS は 10000 パッケージを監視しています
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これを書いている時点で、DEHS の watch ファイルはマイルストーンである
10000 個に、わずか 45 個だけ届いていません。それらのうち 7480 個のパッ
ケージだけがアップストリームに追従しています。詳細は、[統計][1]を確認し
てください。

815 個以上の [動作していない watch ファイル][2]の修正を手伝ったり、自分
のパッケージに watch ファイルを追加したり、なんて事を考えてくれませんか?

  -- Raphael Geissert

 [1]: http://dehs.alioth.debian.org/stats.html
 [2]: http://dehs.alioth.debian.org/no_upstream.html

ソースパッケージの 3.0 (quilt/native) への転換
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 * この移行に伴い、新しい lintian タグを要求しました ([#566820][3]参照)。
 複数のソース形式が利用できるようになったので、
 debian/source/format ファイルを用意して対象のソース形式を常に明記することが推奨されます。
 ソース形式を選択する際、古い "1.0" 形式を使い続ける理由がない限りは
 "3.0 (quilt)" または "3.0 (native)" を選択すべきです。

 * Debian 5.0.4 のリリースによって、安定版の dpkg-dev がバージョン 1.14.28 に更新されました。
 これによって追加の上流 tarball の "component name" にダッシュを使うことが可能になりました。
 このバージョン以後の dpkg-source で展開したソースパッケージは、
 展開時に quilt がインストールされていなくても完全に quilt 互換にもなっています。
 つまり、古い buildd — 安定版の最新版がインストールされているとして —
 でも debian/rules での quilt の使い方にそのままで対応できるようになったということになります。

 * [1000 以上のソースパッケージ][4] がすでに新しいソース形式である "3.0 (quilt)" や "3.0 (native)"
 を使っています。あなたのパッケージはもう更新しましたか?


-- Raphaël Hertzog

 [3]: http://bugs.debian.org/566820
 [4]: http://upsilon.cc/~zack/stuff/dpkg-v3/


DEHS が形式3.0のソースパッケージに対応しました
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DEHS の形式 3.0 のソースパッケージへの対応が DEHS2
のリリースまでに追加できるとは思っていませんでしたが、
提供されたパッチのおかげで対応するようになりました。

パッチをくれた Didier Raboud さんに感謝!

  -- Raphael Geissert

userdir-ldap メールのゲートウェイが更新されました
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debian.org マシンのサブセットのみの ssh キーの出力のサポートするために、
db.debian.org メールのゲートウェイが更新されました。これは、ssh 公開鍵に
「allowed_hosts=fqdn1,fqdn2」をあらかじめ追加することにより、行うことができます。
くわしくは、メールの[ゲートウェイの説明書][5]をご覧ください。

  -- Martin Zobel-Helas

 [5]: http://db.debian.org/doc-mail.html


piuparts.d.o
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RFH: 利用可能な piuparts のログファイルに基くバグを、修正するだけでなくバグとして
登録する手助けが必要です。現時点で、piuparts は (19000 以上のバイナリパッケージから)
500 以上のポリシー違反を見つけていますが、これを書いている時点で serious なものが 28
あるとはいえ open なバグとして登録されているのはおよそ 60 に過ぎません。
このバグ登録の取り組みは、これまでのところ重要なポリシー違反に注力しています。

piuparts の既存バグにパッチを登録頂くのも歓迎します。BTS には piuparts の有用性
(と使いやすさ) をもっと改善する、とても素晴らしいアイデアがあります。

実施されている piuparts テストを再編成する計画があります。今のところ、sid テスト
(sid 環境でインストール、除去、パージ) と、lenny 環境に
lenny 版のパッケージをインストールしてから squeeze にアップグレードし、除去とパージ
をした後、squeeze 環境単独でそうする (squeeze と呼ばれる) テストがあります。
計画は、sid, squeeze, それから lenny2squeeze という環境でのテストに移行
するというもので、よって (2 つの異なるテストではなく) 同じテストを3 つの設定で
行うことになります。
パージの後にファイルが残っている、といった余り深刻ではないポリシー違反によるテスト失敗は、
lenny と squeeze で無効にして、sid で有効にできます。
概してテストは、sid では杓子定規に、squeeze では融通を利かせて、lenny2squeeze では
寛容になされるべきです。このセットアップが、squeeze のフリーズが始まるまでに、理想を
言えばそれより早く準備できるようにしたいと思っています。

これができるまで、現状のセットアップでテストされたパッケージをより多く見るには、
#527063 ([shared-mime-info] owned and unowned files after purge)
を修正してください。

最後に、これは piuparts をいい感じにするということではなく、ポリシーを遵守すること
であり、それはユーザを幸せにしますので、現実に利点があるのだということを強調しておきたい
と思います。インストールの失敗であれば明白ですが、数百万の自動化されたインストールで
使われている DEBCONF_FRONTEND=non-interactive についても考えてみてください。

  -- Holger Levsen


この記事について
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この記事は [debian-devel-announce に流れたニュース][0]の翻訳です。
翻訳は victory さん・石井一夫さん・佐々木洋平さん・倉敷悟が行いました。
ありがとうございます。

 [0]: http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2010/02/msg00010.html