林さん
本題部分へのコメントです。
On Sun, 2023-09-10 at 21:09 +0900, Kentaro Hayashi wrote:
林です。
Debian Installer(GUI)でインストール中の表示言語で日本語を選択して インストールしようとするとHan Unification(いわゆる中華フォント) になってしまうという既知の問題があります。[1][2][3]
今回相談したいのは、この問題を修正するにあたって、 日本語フォントとしてどのフォントの採用を提案するのがいいのか?という点です。
以下、この件に関して説明します。
そもそもはDebian 9以降でfonts-android(DroidSansFallback)が採用された ことによります。(それまではttf-cjk-compactというインストーラーで 各国使う文字にしぼった特別なフォントを採用していたみたいです。[4])
なんとなく読めてしまうのでインストール作業に支障がなかったりも するのですが、「続く」や「戻る」ボタンのように常に表示される部分が 違うのは違和感がありますし、そのままにせず修正を働きかけたいと考えています。
技術的には次のことをすれば解決できます。
- DroidSansFallbackではなく適切な日本語フォントのudebパッケージを作る
- 1.で作ったudebをDebian Installerに含めるようにしてもらう
- Debian Installerで日本語を選択したときにフォントを明示的に切り替える仕組みを入れる
正直、「日本語だけ特別」を押すアプローチには抵抗もあるし、メンテナンスも大変な気がします。
たしかに、DroidSansFallbackフォント(TTF)はHan Unification文字に、中国(PRC)文字だけを採用しているので、当然視覚上の問題が発生します。
一方、同じGOOGLEが出しているNOTO CJKは、フォントセット(TTC)で、各国用の文字やセリフ体まで同梱されています。 旧来のTTFフォーマットに変えて、TTCフォーマットをフォントデーターに採用するのはHan Unification問題に対応する正攻法の気がします。 うまく使えば、Han Unificationのコードポイントでもうまく中国向けにも日本向けにも対応して字形問題なく表示時対応が可能です。 ただパッケージサイズは、現状では展開後93MBと10倍以上大きいのは欠点ですね。
そこで、一番いいのは、以下の気がします: ・NOTO CJKをベースに、DroidSansFallback同等の文字コードカバレージにしぼり、セリフ体データー等も外しつつ、Han Unificationのための字形問題の発生文字はTTCで効率的に収納して小さくまとめたフォントを作る。 ・そして、この縮小版NOTO CJKでUDEBを作成。(INSTALLERで採用を御願いする) ・インストーラーに設定ロケールにあわせてTTC中の公方フォントが拾われるメカニズムを追加(FONTCONFIG?)
ただ、実際には技術的にかなりよくわかっていないといけないので、、、私にはできません。
ちなみに、私はNOTO CJKをデスクトップでメインに使っています。 もちろんケアせず英語環境で使うと、同梱フォントで英語ロケールでは優先度が高い中華フォントが表示されます。 私はfont-managerをつかって、GUIで中華フォント部分を無効化して日本語文字表示優先で英語ロケールでストレスなく使っています。
青木
PS: ちなみに、TakaoフォントはIPAフォントをバグ修正改変して頒布するために名前を変えたと理解しています。ただリリース最終は実質2015年ですね。