みなさま
これまで、日本語フォント埋め込みを実施する元ファイルを明示せず、混乱した 報告をしてしまったことをお詫び申し上げます。
Takeshi Soejima sohet@mbox.kyoto-inet.or.jp writes:
cjk-gs-integrate を実行をしなければ、
/var/lib/ghostscript/fonts/cidfmap
が使用されているようで、その場合は fonts-japanese-*.ttf による置換が行な われますが、bookworm 以前では正常に日本語表示できていたのが、bookworm で はでたらめな漢字による文字化けになります。
この点、さらに正確に言いますと、
gs コマンドで直接、非埋め込みPDFを表示する場合は、正常に表示されます。
-sDEVICE=pdfwrite -sOutputFile=* オプションで埋め込んだPDFを出力すると、 それはでたらめな漢字表示になります。
その後 sid の ghostscript 10.02.0 を試してみますと、日本語TTフォントによっ て正常に置換されました。ただし、まだ次のように挙動不審なところがあります。
そのままだと gothic の部分もすべて mincho になってしまいますので、 cidfmap の
/Adobe-Japan1 /Japanese-Mincho-Regular ;
をコメントアウトする必要があります (元は /etc/ghostscript/cidfmap.d/90gs-cjk-resource-japan1.conf)。
置換して生成した PDF でのフォント名はやはり元の Ryumin-Light や GothicBBB-Medium のままです。
先の症状は、以前に dvipdfmx を日本語フォント非埋め込み設定で使用して作成 した pdf を、新たに gs によって埋め込もうとしたときのものでした。
再試行の結果は次のとおりです。
* tex ファイルを platex + dvips (nofont 設定) + gs によって
*.tex -> *.dvi -> *.ps -> *.pdf
と処理した場合は、ghostscript 10.00.0 でも全く問題ありませんでした。 なお、中間の *.ps での日本語フォント名は、
GothicBBB-Medium-H Ryumin-Light-H
* tex ファイルを platex + dvipdfmx (nofont 設定) + gs によって
*.tex -> *.dvi -> *.pdf (非埋め込み) -> *.pdf (埋め込み)
と処理した場合に先のような症状が発生します。これは ghostscript 10.02.0 によってほぼ解消されましたが、そのままでは gothic が mincho に乗っ取ら れます。中間の *.pdf (非埋め込み) での日本語フォント名は、
GothicBBB-Medium-Identity-H Ryumin-Light-Identity-H
<副島猛>