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Debian JP master SVN www commits (rev.172)



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Repository: /org/svn.debian.or.jp/repos
  Revision: 172
  Commiter: nori
      Date: 2007-02-01 12:37:26 +0900 (木, 01  2月 2007)
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Log:

* src/using/quick/index.tt2: Add anchors to section titles as suggested
  by k-to via IRC.


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Changed:

U   www/trunk/src/using/quick/index.tt2

Modified: www/trunk/src/using/quick/index.tt2
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--- www/trunk/src/using/quick/index.tt2	2007-01-23 16:15:16 UTC (rev 171)
+++ www/trunk/src/using/quick/index.tt2	2007-02-01 03:37:26 UTC (rev 172)
@@ -10,12 +10,12 @@
 
 <p>公式 CD あるいは DVD をすでに手に入れているならそれに越したことはありませんが、ADSL や光などのブロードバンドネットワークと内蔵ネットワークデバイス(あるいはほとんどの PC カードと、有線の CardBus デバイス)があるなら、巨大な公式 CD イメージをダウンロードしなくても、小さなブート CD を作るだけで残りはネットワークから随時取得するようにできます。ここでは、Intel IA-32 (x86) アーキテクチャのマシン向けに、最小 CD + ネットワークを使って、基本インストールからデスクトップ環境を構築するまでの手順を説明します。いずれにせよ、Debian を使う上でインターネットアクセスはほぼ必須です。</p>
 
-<h3>CD とディスクの準備</h3>
+<h3 id="preparation"><a name="preparation" href="#preparation">CD とディスクの準備</a></h3>
 <p>公式 CD あるいは DVD を入手していない場合、まず、配布 Web ページ(<a href="[% wwworg %]/CD/netinst/">[% wwworg %]/CD/netinst/</a>)から、ネットワークインストール CD の ISO イメージファイル(debian-31r4-i386-netinst.iso、112MB)をダウンロードし、適当な CD 作成ツールを使って CD-R に焼き付けます。</p>
 
 <p>d-i は Windows の FAT および NTFS のパーティションのサイズ変更が可能なので、インストール対象のディスクに事前に空き領域を作らなくても一応は対処できますが、これは若干わかりにくいので、操作中に誤って全部を消してしまう恐れはあります。シマンテック社の Partition Magic や Knoppix の QtParted といったよりわかりやすいツールを使って事前に空き領域を作っておくのもよいでしょう。500MB 程度でも文字ベースであれば一応の環境は整えられますが、GUI デスクトップ環境を構築する場合、最低 3GB 程度の領域が必要です。いずれにせよ、ディスクにある重要なデータはバックアップしておくのが賢明です。</p>
 
-<h3>起動と基本セットアップ</h3>
+<h3 id="stage1"><a name="stage1" href="#stage1">起動と基本セットアップ</a></h3>
 <p>では早速、作成した CD を使ってインストールします。d-i はさまざまな補助機能を持っていますが、ここでは最小手順のみ紹介します。</p>
 
 <ol>
@@ -52,7 +52,7 @@
 
 <p>なお、(特にシリアル ATA の)ハードディスクが見つからないという問題に遭遇した場合、Sarge の標準のインストーラでは対応できません。<a href="http://kmuto.jp/debian/d-i/";>http://kmuto.jp/debian/d-i/</a>で新しいカーネルバージョンを移植した ISO イメージを筆者が提供しているので、これを試してみるのがよいでしょう。</p>
 
-<h3>デスクトップ環境の構築</h3>
+<h3 id="stage2"><a name="stage2" href="#stage2">デスクトップ環境の構築</a></h3>
 <p>再起動してGRUBのメニューが表示され、そのまま待つと、Debianの残りのインストール手順に入ります。</p>
 
 <ol>
@@ -69,7 +69,7 @@
 <li>ダウンロードが終わると、debconf と呼ばれる事前設定インターフェイスが起動します。次のような項目について質問されます。これが終わるとパッケージの実際の展開と設定が行われ、インストールが完了します。</li>
 </ol>
 
-<h4>X ウィンドウシステムの設定</h4>
+<h4 id="setup-x"><a name="setup-x" href="#setup-x">X ウィンドウシステムの設定</a></h4>
 <ul>
 <li><strong>X サーバドライバ</strong>:適切なネイティブドライバがわからなければ「vesa」を選ぶとよい。</li>
 <li><strong>カーネルフレームバッファ</strong>:NVidiaビデオカードでないなら「はい」。</li>
@@ -79,14 +79,14 @@
 <li><strong>モニタ特性の選択方法</strong>:「Simple」または「Medium」がよい。Simple ではモニタのサイズを指定し、Medium では最大解像度とその周波数のリストから選ぶ(たとえば「1280x960@60Hz」)。</li>
 </ul>
 
-<h4>Exim メールサーバの設定</h4>
+<h4 id="setup-exim"><a name="setup-exim" href="#setup-exim">Exim メールサーバの設定</a></h4>
 <ul>
 <li><strong>メール設定のタイプ</strong>:一般的なデスクトップ環境、つまり ISP などのメールサーバからメールをローカルに受信し、送信時にはやはり ISP のメールサーバに送りたいときには、「スマートホストでメール送信; ローカルメールなし」を選ぶ。</li>
 <li><strong>スマートホスト</strong>:ISP のメールサーバを指定する。</li>
 <li><strong>root と postmaster のメール受信者</strong>:システムメールの受信者を指定する。通常はインストール時に作成した一般ユーザ(デフォルト)。</li>
 </ul>
 
-<h3>ログインとGNOMEの操作</h3>
+<h3 id="login"><a name="login" href="#login">ログインとGNOMEの操作</a></h3>
 <p>「デスクトップ環境」でのインストールが完了すると、GUI のログイン画面が表示されます(図5)。root のログインはデフォルトでは禁止されているので注意してください。なお、GNOME と KDE の両方がインストールされていますが、デフォルトの環境には GNOME が使われます(セッションから選ぶか、Debian のデフォルト設定を変更することで KDE にすることもできます)。インストール時に作成した一般ユーザのユーザ名、パスワードを入力してログインしましょう(図6)。</p>
 
 <div class="img">
@@ -112,7 +112,7 @@
 # dpkg-reconfigure --default-priority xserver-xfree86
 </pre>
 
-<h3>コンソールでの日本語表示</h3>
+<h3 id="setup-console"><a name="setup-console" href="#setup-console">コンソールでの日本語表示</a></h3>
 <p>Debian をインストールした多くのユーザがとまどうのが、インストールが終わった途端にコンソールが突如として英語モードになってしまい、日本語とおぼしき箇所が全部化けてしまって読めないという現象です。ウィンドウシステムが使えない状態で、インストーラのときと同じように日本語表示を行うには、jfbterm というアプリケーションを使います。最初に、カーネルフレームバッファモジュールをロードする必要があります(インストールした直後の場合、モジュールはロード済みです)。</p>
 
 <pre>
@@ -132,10 +132,10 @@
 # (echo vga16fb; echo fbcon) &gt;&gt; /etc/modules
 </pre>
 
-<h3>デスクトップ環境の強化</h3>
+<h3 id="setup-desktop"><a name="setup-desktop" href="#setup-desktop">デスクトップ環境の強化</a></h3>
 <p>ここまでの手順で、ひととおりの Sarge のデスクトップ環境は出来ましたが、日本語利用者が使うには、まだいくぶん使いにくい箇所があります。もう一手間かけて、使いやすさを向上してみましょう。以下で登場する aptitude や apt-get は、パッケージ管理コマンドです。</p>
 
-<h4>日本語入力</h4>
+<h4 id="setup-japanese-im"><a name="setup-japanese-im" href="#setup-japanese-im">日本語入力</a></h4>
 <p>デフォルトでは Canna と Kinput2 という歴史ある組み合わせがインストールされますが、GNOME デスクトップを中心に使うなら、Anthy と uim の組み合わせのほうが面倒な手動での設定に悩まされずに済みます。</p>
 
 <pre>
@@ -146,7 +146,7 @@
 
 <p>これで、GNOME(GTK+)アプリケーション上で Shift+スペース を押すことで、いつでも日本語入力モードに切り替えて日本語を記入できるようになります(キー操作の詳細については、uim-pref-gtk を実行して設定を確認してください)。「uim-toolbar-gtk-systray &amp;」を実行しておけば、メニューバーに現在の日本語入力状態を示すことができます。</p>
 
-<h4>Web ブラウザとメーラ</h4>
+<h4 id="setup-web"><a name="setup-web" href="#setup-web">Web ブラウザとメーラ</a></h4>
 <p>Web ブラウザには Mozilla と Konqueror がインストール済みですが、人気の高い Firefox をインストールして使うこともできます。同様に、Mozilla 派生のメーラ Thunderbird も利用できます(図7)。</p>
 
 <pre>
@@ -160,7 +160,7 @@
 図7●FirefoxとThunderbird
 </div>
 
-<h4>オフィススイート</h4>
+<h4 id="setup-office-suite"><a name="setup-office-suite" href="#setup-office-suite">オフィススイート</a></h4>
 <p>Sargeではオフィススイートとして OpenOffice.org バージョン 1 が提供されていますが、実用とするには不満な出来です。より新しい OpenOffice.org バージョン 2 では、かなりの機能向上が行われています(図8)。前章で紹介した backports.org からこのバージョンをインストールしてみましょう。インストール後は、GNOME メニューから起動できます。</p>
 
 <pre>
@@ -182,7 +182,7 @@
 図8●OpenOffice.orgバージョン2
 </div>
 
-<h4>ネイティブビデオカードドライバのビルド</h4>
+<h4 id="setup-video-driver"><a name="setup-video-driver" href="#setup-video-driver">ネイティブビデオカードドライバのビルド</a></h4>
 <p>ビデオカードによっては、XFree86 ではなくベンダーから提供されているビデオドライバを使わないとパフォーマンスが出ない、あるいはまったく動かないことがあります。NVidia 系のカードであれば、nvidia-kernel-source パッケージを使ってドライバをインストールします。</p>
 
 <pre>
@@ -196,7 +196,7 @@
 
 <p>ATI 系のカードであれば backports.org から fglrx-kernel-src パッケージと X.Org 関連のパッケージを取得して同様にビルドし、/etc/X11/xorg.conf の Driver エントリを「Driver "fglrx"」に変更します(注:執筆時点では fglrx-driver の依存関係を解決できないため、うまくインストールできないようです)。</p>
 
-<h4>電力管理</h4>
+<h4 id="setup-power-control"><a name="setup-power-control" href="#setup-power-control">電力管理</a></h4>
 <p>デフォルトでは電力管理は特に行われていないので、シャットダウン時に電源が落ちることもありません。ACPI あるいは APM の管理パッケージをインストールすると、これが可能になります。</p>
 
 <pre>
@@ -206,7 +206,7 @@
 
 <p>また、カーネルの CPUFreq ドライバと cpufreqd パッケージを組み合わせれば、CPU 負荷やバッテリに応じて動作周波数を動的に変更することもできます。</p>
 
-<h3>印刷環境の整備</h3>
+<h3 id="setup-printers"><a name="setup-printers" href="#setup-printers">印刷環境の整備</a></h3>
 <p>デスクトップ環境の仕上げとして、印刷環境を整備することにしましょう。Sarge では「CUPS」という印刷システムを使ってプリンタ管理を一元化できます。CUPS は、CUPS スケジューラを中心とするサーバクライアントシステムで、旧来の LPR や lp システムとの互換性を提供しつつ、PPD プリンタ定義ファイルを使ってプリンタ固有情報の取り扱いやフィルタリング設定などを容易にしています。</p>
 
 <pre>
@@ -232,7 +232,7 @@
 図9●CUPSによるプリンタの管理
 </div>
 
-<h3>さらなる情報</h3>
+<h3 id="references"><a name="references" href="#references">さらなる情報</a></h3>
 <p>この文書では、Debian の日本語デスクトップ環境を構築するまでの手順を説明しました。APT の活用方法や、インストールすると便利なパッケージ群、サーバ構築の方法については、他書や Web サイトの情報などを参考にしてください。</p>
 
 <ul>