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[debian-devel:01125] Re: missing package
たけし@mail.at-m.or.jpです
> 前原です。
>
> 私もちゃんと理解しているわけではないので、この機会に添削してもらおうと
> 思って;-)、必要最小限の手順を簡単にまとめてみました(ここでは Single
> Binary を仮定しています)。
(ばっさり省略)
う、同じ事を考えてらっしゃるとは。
実はこのメールを読む前に以下のようなものを書いていました。
ちょっと長いですが、
\\\\\\\\\\\\\\\\
.deb の作り方(簡易版)
===================
目的:
===================
ソースファイルを元に、debian パッケージすると以下のものが出来上がります。
これが最終目的です。
packagename-ver/ ソース、コンパイル
packagename-ver/debian deb用のファイルのおき場所。
deb-make すると自動的に作られる
packagename-ver/debian/tmp/{usr,etc,..} 仮のインストール先
この下にインストールされた後、
*.deb file が作られる。自動。
packagename_ver-debver.diff.gz
packagename_ver-debver.dsc
packagename_ver-debver_arch.changes
packagename_ver-debver_arch.deb
packagename_ver.orig.tar.gz
(例 : ppp-2.3/ ppp_2.3-1.diff.gz ppp_2.3-1.dsc ,..... )
( debver は、パッケージのバージョン。
ver は、プログラム自体のバージョン
arch は、i386 など、アーキテクチャを示す
)
===================
0.用意するもの
===================
.deb にしたい物のソース (ex. program.tar.gz)
開発パッケージ (make, gcc, perl, dpkg, m4, patch, ...)
PGP と自分の key
===================
1.ソースの展開
===================
自分の作業 directory で、ソースを展開します。(ex. program.tar.gz)
私の場合、
$ su <=== "su - " ではありません。"su" です。(後述)
# cd /debian
# tar -zxvf program.tar.gz
./program2.3/README
./program2.3/Imakefile
: :
# ls -aF
./ ../ program2.3/
===========================
2.バージョン修正とdeb-make
===========================
バージョン名に program directory を改名します。
# mv program2.3 program-ja-2.3
# ls -F
program-ja-2.3/
deb-make をかけて、基本的な物を作ります
# cd program-ja-2.3
# deb-make
Email-Address : mtakeshi@xxxxxxxxxxxxxxx
Date used : Sun, 8 Jun 1997 01:36:25 +0900
Maintainer : takeshi
Package Name : program-ja
Version : 2.3
Debianize with these parameters? y/N y
===========================
3.debian/* の file
===========================
# pwd
/debian/program-ja-2.3
# ls -F
Imakefile debian/ xxx.c xxx.h
# cd debian
# ls -aF
./ changelog copyright inetd.conf.ex rules*
../ control crontab.ex info.ex rules.multi
README.debian control.multi diversions.ex init.d.ex
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
README.debian : このパッケージのdebに関する README
changelog : .deb に対する changelog。ソースのchangelogではない
control : パッケージのルールを記述
copyright : パッケージの copyright
rules : ソースを make してパッケージ化するスクリプト
preinst : dpkg -i 時に、実際にバイナリが展開される前に実行されるファイル
postinst : dpkg -i された後に実行するスクリプトを記述
prerm : dpkg -r 時に、実際にバイナリが rm される前に実行されるファイル
preinst : dpkg -r された後に実行するスクリプトを記述
crontab : crontab file
inetd.conf : 追加する inetd.conf のサービス
init.d : /etc/init.d/ の内容
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
---------------------------
3.1. control
---------------------------
3.1.1 構成
^^^^^^^^^^
自動でできたばっかりの control
Source: program-ja --------------+
Section: unknown | このブロックは
Priority: extra | 完成品の *.changes で
Maintainer: takeshi <mtakeshi@xxxxxxxxxxxxxxx> | 参照される ??
Standards-Version: 2.1.1.0 ----------+
(空行)
Package: program-ja ---------------+
Architecture: any | このブロックは
Depends: ${shlibs:Depends} | dselect に
Description: Missing | 反映される
Missing ---------------+
記述ルール
KEYWORD: 値
3.1.2 KEYWORD
^^^^^^^^^^^^^^
Source:
Section: rexの場合、admin,base,devel,...x11, non-free,contrib
Priority: Required/Important/Standard/Optional/Extra
Required 必須パッケージである
Important ないとシステムがうまく動作しなかったり、不便だ
Standard Linux System で標準的なもの
Optional 任意
Extra
Maintainer:
Standards-Version:
Package: パッケージ名
Architecture: i386 or alpha or m68k or sun or all
Depends: 本パッケージが動作するための、必須パッケージ名
例: Package: bind
Depends: libc5, netbase
Recommends: 本パッケージは、ここに記述されているパッケージが必要
例: Package: fvwm2
Recommends: fvwm-common
Suggests: ここに記述されるパッケージは、本パッケージと関連する
例: Packages: cgi-scripts
Suggests: perl
Conflicts: 本パッケージとここに記述されるパッケージの同居はできない
例: Package: cnews
Conflicts: inn
Replaces: 本パッケージはここに書かれているパッケージを上書きする
例: Package: elvis
Replaces: elvisnox
Provides: ここに記述しているパッケージの全てを、本パッケージは包含する
例: Package: vim
Provides: editor
Description: 簡単な説明。一行。
もうちょっと詳しい説明。
行の先頭は必ず space
一行開けたいときは
.
と書く
------------------
3.2 rules
------------------
後述の dpkg-buildpackages は、このファイルを元に、コンパイル、仮インストール、パッケージングを行う。
package=パッケージ名
build:
clean が行われた後、コンパイルに入る
clean:
ソースの TOP directory で、まず最初に実行される。
binary-indep:
binary-arch:
パッケージ作業directory/debian/tmp/ を仮の / として、インストールする。
実際に修正する部分は、
build:
binary-arch:
の所がほとんどであろう
なお、/usr/doc/packagename/ 以下におかれるファイルは、
binary-arch:
:
debstd $(package) おきたいファイル名
:
としておく
=========================
4.dpkg-buildpackage
=========================
3.までが終了したら、やっと dpkg-buildpackage を実行できる。
これを行うと、
1.コンパイル
2.バイナリ、document のインストール ( debian/tmp を / にみたてて )
3.*.diff, *.dsc, *.orig.tar.gz, *.deb の作成
が行われる。
# pwd
/debian/program-ja-2.3
# ls -F
Imakefile debian/ xxx.c xxx.h
# dpkg-buildpackage
making .....
:
install xxx DESTDIR=`pwd`/tmp/usr/X11/bin
:
なにやら、deb用のファイルを作っているらしい
:
PGP xxxxxxxxxxxx <=== PGP が起動
:
: 自分の認証フェーズを入力
なにやら、deb用のファイルを作っているらしい
:
PGP xxxxxxxxxxxx <=== もう一度 PGP が起動
:
: 自分の認証フェーズを入力
終了
# ls ../
program-ja-2.3 program_ja-2.3-1_i386.changes
program_ja-2.3-1.diff.gz program_ja-2.3-1_i386.deb
program_ja-2.3-1.dsc program_ja-2.3.orig.tar.gz
このときの PGP のキーに自分のキーとIDを使用したいがために、1.で su しています
PGPPATH を 設定してやるのも手です
=========================
5.upload
=========================
以上でできたファイル (*.diff.gz, *.dsc, *.changes, *.deb, *.orig.tar.gz ) を
upload します。
ftp://ftp.linux.or.jp/pub/debian-jp/Incoming/private
mail で changes をながしておしまい
以上