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[debian-devel:07571] [Announce] BSD's New Locale Project ML
- From: ISHIKAWA Mutsumi <ishikawa@xxxxxxxxxxx>
- Subject: [debian-devel:07571] [Announce] BSD's New Locale Project ML
- Date: Tue, 2 Mar 1999 00:27:44 +0900
- X-dispatcher: imput version 990212(IM106)
- X-fingerprint: AC FA FA 80 27 8D 50 5E 5F 9F B4 78 94 BC 61 B5
- X-ml-info: If you have a question, send a mail with the body "# help" (without quotes) to the address debian-devel-ctl@debian.or.jp; help=<mailto:debian-devel-ctl@debian.or.jp?body=help>
- X-ml-name: debian-devel
- X-mlserver: fml [fml 2.2]; post only (only members can post)
- X-url: http://www.linux.or.jp/~ishikawa/
- Message-id: <19990302002401Z.ishikawa@xxxxxxxxxxx>
- X-mail-count: 07571
- X-mailer: Mew version 1.94b5 on Emacs 20.3 / Mule 4.0 (HANANOEN)
むつみ%代理投稿です。
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Subject: [Announce] BSD's New Locale Project ML
ごう%BSD locale Project です。
UNIX の標準の機能であるところの locale について、特に PC-UNIX で
その実装が不十分であるという現状があります。これに関して、そろそろ
まともな(普通につかえる) の実装が欲しいということで、その実装作業を
推進すべく、Mailing List(以下ML)をたちあげます。
主たる開発ターゲットとして 現行の BSD 系の PC-UNIX を想定しています。
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ML の主旨
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1. ISO-C に適合する locale システムの実装作業の支援
2. 既存の不十分な Locale システムに変わる新しいシステムの枠組みに関する議論
3. マルチスクリプト処理の実装に関する議論
基本的にはこの ML では、1.「実装作業」を進めることが主体になります。
2. および 3. の 現規格自体の不備の指摘や新しい仕組みの提案設計といった
議論も必要になってきますが、もしそういう話題の流量が多くなってくるなら
場合によっては分離するかもしれません。
なお、これ以外の内容、特に「locale 関連ライブラリの使い方」といった基本的な
ことについての質問などはご遠慮下さい。 ML 中で流れる内容を理解するためには
それなりのスキルが必要となると思われますが、勉強のためにはいいかもしれません:)
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ML への参加方法
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bsd-locale-ja-ctl@xxxxxxxx 宛てに、本文に
subscribe Akari KAMIGISHI
といった一行 (メールアドレスではなく名前) を書いて送って下さい。
折り返し確認の案内が帰りますので、その指示にしたがって auth キーを
おくりかえしてください。
実際のメールを送るアドレスは
bsd-locale-ja@xxxxxxxx
になります。メンバ以外はポスト不可能になっているのでご注意下さい。
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Locale 実装に関するメモ
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現在のところ実装として、次のようなものを想定しています。
かなりふろしきをひろげてる状態ですので、なかなか全体の実装は難しいと思います。
○全般
・BSD系 PC-UNIX (FreeBSD,NetBSD,OpenBSD,BSD/OS)に標準として
採用されるものをつくることを目指す。
・ライセンスは完全に BSD 形態、
もしくは
「利用者は BSD, Xコンソーシアム形式、(L)GPL のいずれも選択可能」
にする
○ locale
・ISO/IEC-C 9899:1990/Amendment 1:1995 の全関連関数のフルサポート
・関連する標準関数を locale 対応化
○ POSIX/SUSV2 関連
・iconv(1/3)
・NLS catalog 関連の locale 対応の完全化
catopen(3), catgets(3), catclose(3)
・nl_langinfo(3)
・localedef(1) ただし仕様は大幅に拡張される見込み
○ gettext(libintl) 関連の Non-GPL な実装
gettext(3), dgettext(3), dcgettext(3),
textdomain(3), bindtextdomain(3),
msgfmt(1), xgettext(1)
# gettext は標準ではない(標準のメッセージ処理は上記 catopen(3))ですが、
# 利用しているアプリケーションが増加しているため、
#「準標準」とみなし、サポートの対象とします
# もっとも、すでに GNU のものが存在している関係から、
# 優先度は低めになるでしょう。
○次のようなエンコーディング体系を標準でサポートさせる
・ISO2022系各種
・8bit plain (処理効率化のため、ISO2022から分離)
・EUC (処理効率化のため、ISO2022から分離)
・各種独自エンコード SJIS,GB,KOI8 などなど
・UCS/UTF (Unicode)
実装上は次のような点に留意して作成をすすめることになります。
・既存 libc に対して最低限の変更で導入可能にする
(ライブラリはとりあえずは分離したま。
LD_PRELOAD では処理が無理と予想されるので、当分は別途コンパイル & リンク
ということになる)
・Codeset Independent に留意する
・各 コードコンバータ および locale はモジュール化し、ダイナミックロード
を行う。 新モジュールの拡張は、ライブラリ本体のコンパイルなしに任意に
おこなえるようにする。
localedef も追加モジュールに対応して適宜拡張されるようにする。
・UCS/UTF をサポート対象に含める
・「オブジェクト化した locale」(引数に locale を明示する)
構造を下位構造としてつくり、その上に ISO-C をかぶせる形で作る
これは Thread safe / Multi encoding な新しい locale の枠組みとして
使えるようにするためのものにするためである
・Mule の *internal* など、独自のマルチスクリプト体系も視野にいれる
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その他
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Linux などで採用されている、glibc も ISO-C locale を実装しており、
日本の locale 用のパッチ (wcsmbs パッチ)も配布されていますが
・ライセンスの問題
パッチは glibc を元に改造しるため、既に (L)GPL オンリー
であり、「BSD と (L)GPL の両方を許す」ようにすることは、もはや不可能
・実装の方針の差違
統一文字コードではなく、codeset independent が設計目標
なので、実装の方針が根本的に違う
などの点から、それらとの同期、協調した作業は考えていません。
また、実装対象が BSD で、そのソースツリーへの取り込みを目指しており、
書かれるコード全般は BSD の libc に依存し、また BSD make を利用したものに
なる予定です。
ただし、部分的な流用は十分可能なように作成していくつもりですし、
glibc や、他の OS 用の移植作業などの contribution は大歓迎です。
広い範囲からの参加を期待します。
仮の目標は「Solaris7並の仕様をサポート」です。
当面の ML の話題は、この文書の各部分に対する意見や、仕様に関する案出しで、
細かいところは各部分の実装待ちになるとおもわれます。
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Go Watanabe go@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx / go@xxxxxxxxxxxxx
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From Nagoya
ishikawa@xxxxxxxxxxx, ishikawa@debian.or.jp,
ishikawa@xxxxxxxxxxxxx, ( mutsumi@xxxxxxxxxxx for PostPet only )
** 石川 睦%無意味な全文引用をする人は嫌い@Japan Linux Users Group **
LC98 発表資料 http://www.debian.or.jp/~ishikawa/