[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
update-rc.d(8)
- From: NABETANI Hidenobu <nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Subject: update-rc.d(8)
- Date: Tue, 16 Jun 1998 16:24:18 +0900
- X-dispatcher: imput version 980506
- X-fingerprint: D4 92 E7 B8 5F A6 11 62 95 8E C6 14 81 2B BF B6
- X-ml-info: If you have a question, send a mail with the body "# help" (without quotes) to the address debian-doc-ctl@debian.or.jp
- X-ml-name: debian-doc
- X-mlserver: fml [fml 2.1A#45]; post only from members
- Message-id: <19980616162332D.nhide@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- X-mail-count: 00168
- X-mailer: Mew version 1.93b33 on Emacs 20.2 / Mule 3.0 (MOMIJINOGA)
鍋谷です。
update-rc.d(8) の日本語訳です。
チェックをお願いします。
次は、start-stop-daemon(8) をやります。
大阪大学理学研究科物理学専攻 博士後期課程1年 大坪研究室(06-850-5346)
鍋谷 栄展 nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
.\" Hey, Emacs! This is an -*- nroff -*- source file.
.\" Authors: Ian Jackson
.TH UPDATE\-RC.D 8 "2 March 1998" "Debian Project" "Debian/GNU Linux"
.SH 名前
update\-rc.d \- System-V スタイルの init スクリプト用のリンクをインストール、削除する
.SH 書式
.B update\-rc.d
.RI [ -n ]
.RI [ -f ]
.IB name " remove"
.HP
.B update-rc.d
.RI [ -n ]
.RI [ -f ]
.IB name " defaults"
.RI [ NN " | " NN-start " " NN-stop ]
.HP
.B update-rc.d
.RI [ -n ]
.RI [ -f ]
.I name
.BR start | stop
.IR "NN runlevel runlevel " ...
.B .
.BR start | stop
.IR "NN runlevel runlevel " ...
.BR . " ..."
.SH 記述
.B update-rc.d
は、
スクリプト
.BI /etc/init.d/ name \fR
へのリンクである
.BI /etc/rc runlevel .d/ NNname
を自動的に作成する。
.BI /etc/rc runlevel .d/ NNname
は System V スタイルの init スクリプト用のリンクであり、
ランレベルを変更する際に
.B init
によって実行され、一般にデーモンのようなシステムサービスの起動、
停止に使用される。
.I runlevel
には
.BR init
がサポートするランレベル数
.BR 0123456789S
のうちのひとつを指定する。
.I NN
は 2 桁の数字であり、
.B init
がスクリプトを実行する順序を決めるために使用する。
このマニュアルは
.BR update-rc.d
の使用法とその動作についてのみ言及する。
System V スタイルの init スクリプトの配置についての議論には、
.BR init (8)
と
.IR "dpkg programmers' manual"
を参照して下さい。
.SH INIT スクリプト用のリンクをインストールする
.BR defaults ", " start ", " stop
オプションのいずれかを使って実行した場合、
update-rc.d は
.BI /etc/rc runlevel .d/[SK] NNname
をスクリプト
.BI /etc/init.d/ name\fR
にリンクする。
ファイル
.BI /etc/rc runlevel .d/[SK]?? name
がすでに存在する場合には、
.B update-rc.d
な何もしない。これは、ひとつでもリンクが残されている場合に
システム管理者がその設定を上書きされることなく、そのリンクを
再配置することができるようにするためである。
.B defaults
が使用された場合、
.B update-rc.d
はランレベル
.B 2345
にあるサービスを起動し、ランレベル
.BR 016
にあるサービスを停止するようにリンクを作成する。
デフォルトでは、リンクはすべてのシーケンスコード 20 を持つが、
これは一桁または二桁の数字である
.I NN
を引数に与えることで変更できる。
引数がひとつの場合、起動用リンクと停止用リンク両方の
シーケンスコードを変更する。一方、引数がふたつの場合、
ひとつめが起動用リンクのシーケンスコードを
ふたつめが停止用リンクのシーケンスコードをを変更する。
.B defaults
を使用する代わりに、引数セットを与えることで
サービスを起動、停止するランレベルを明示的に指定することができる。
引数セットはそれぞれ引数
.BR start " または " stop
で始まり、これにより起動用リンクまたは停止用リンクのどちらが作成さ
れるかを指定する。その次に
そのセットのリンクすべてに対するシーケンスコード番号
.IR NN 、
を指定し、更にひとつ以上のランレベルをひとつの引数として与える。
引数セットは引数
.B .
(ピリオド)により終了する。
.BR defaults
を使用せず明示的に指定した場合、
通常
.B start
セットと
.B stop
セットがひとつづつ存在する。
ランレベルごとに異なるシーケンスコードが必要な場合は、
.B start
セットや
.B stop
セットを複数指定する。
.B update-rc.d
がリンクを作成する前に、
スクリプト
.BI /etc/init.d/ name
が存在していなくてはならない。
.SH リンク削除用のスクリプト
.I remove
オプションを引数に与えると、
.BI /etc/rc runlevel .d
ディレクトリにあるスクリプト
.BI /etc/init.d/ name\fR
へのリンクをすべて削除する。
スクリプトはあらかじめ削除されていなくてはならない。
.B update-rc.d
はこれをチェックする。通常、
.B update-rc.d
はパッケージの postrm スクリプトから呼び出される。
これが実行されるのは、postrm スクリプトの第1引数として
.BR purge
が与えられた場合であり、これはユーザがパッケージの設定を削除
することを要求していることを表す。
.BI /etc/rc runlevel .d
ディレクトリにあるが
スクリプト
.BI /etc/init.d/ name
にシンボリックリンクされていないファイルは削除されずに残される。
.SH 使用例
defaults を使用したリンクの作成
.nf
.B " update-rc.d foobar defaults"
.fi
引数セットを明示した同等のコマンド
.nf
.B " update-rc.d foobar start 20 2 3 4 5 . stop 20 0 1 6 ."
.fi
.SH バグ
システム管理者のために少なくとも
.B defaults
でどのランレベルを start または stop にするかを指定できる方法が必要である。
また、可能ならば
.B defaults
以外のオプションでも管理者の指定を優先する方法が必要。
.SH ファイル
.TP
.B /etc/init.d/
init スクリプトが実際に置いてあるディレクトリ
.TP
.B /etc/rc?.d/
.BR update-rc.d
が取り扱うリンクを含んだディレクトリ。
.BR init
により使用される。
.TP
.B /etc/init.d/skeleton
.B init.d
スクリプトを書くために使用する雛型
.SH 関連項目
.IR "dpkg programmers manual" ,
.br
.BR /etc/init.d/skeleton ,
.br
.BR init (8).