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Re: When do all of dpkg-doc-ja documents get together with the same package?



鍋谷です。

From: Masato Taruishi <taruisma@xxxxxxxxxxxxx>
Date: Wed, 1 Jul 1998 16:02:42 +0900

> 樽石です。
>
(中略) 
> とりあえずどうなってるかあまり定かでないリストの一覧です。
> 
> /usr/man/man8/update-rc.d.8.gz
> /usr/man/man8/start-stop-daemon.8.gz

これらについては、私が作業しています。
以下に添付しますが、これらについて特に誤訳等の指摘がありません
でしたら、β版として dpkg-doc-ja に追加してくださって結構です。

大阪大学理学研究科物理学専攻 博士後期課程1年 大坪研究室(06-850-5346)
         鍋谷 栄展      nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
.\" Hey, Emacs!  This is an -*- nroff -*- source file.
.\" Authors: Ian Jackson
.TH UPDATE\-RC.D 8 "2 March 1998" "Debian Project" "Debian/GNU Linux"
.SH 名前
update\-rc.d \- System-V スタイルの init スクリプト用のリンクをインストール、削除する
.SH 書式
.B update\-rc.d
.RI [ -n ]
.RI [ -f ]
.IB name " remove"
.HP
.B update-rc.d
.RI [ -n ]
.RI [ -f ]
.IB name " defaults"
.RI [ NN " | " NN-start " " NN-stop ]
.HP
.B update-rc.d
.RI [ -n ]
.RI [ -f ]
.I name
.BR start | stop
.IR "NN runlevel runlevel " ...
.B .
.BR start | stop
.IR "NN runlevel runlevel " ...
.BR . " ..."
.SH 説明
.B update-rc.d
は、
スクリプト
.BI /etc/init.d/ name \fR
へのリンクである
.BI /etc/rc runlevel .d/ NNname
を自動的に作成する。
.BI /etc/rc runlevel .d/ NNname 
は System V スタイルの init スクリプト用のリンクであり、
ランレベルを変更する際に
.B init
によって実行され、一般にデーモンのようなシステムサービスの起動、
停止に使用される。
.I runlevel
には
.BR init 
がサポートするランレベル数
.BR 0123456789S
のうちのひとつを指定する。
.I NN
は 2 桁の数字であり、
.B init
がスクリプトを実行する順序を決めるために使用する。

このマニュアルは
.BR update-rc.d 
の使用法とその動作についてのみ言及する。
System V スタイルの init スクリプトの配置についての議論には、
.BR init (8)
と
.IR "dpkg programmers' manual" 
を参照すること。
.SH INIT スクリプト用のリンクをインストールする
.BR defaults ", " start ", " stop
オプションのいずれかを使って実行した場合、
update-rc.d は
.BI /etc/rc runlevel .d/[SK] NNname
をスクリプト
.BI /etc/init.d/ name\fR
にリンクする。

ファイル
.BI /etc/rc runlevel .d/[SK]?? name
がすでに存在する場合には、
.B update-rc.d
は何もしない。これは、システム管理者がひとつでもリンクを残していた
場合に、その設定を上書きされることがなく、別の場所に移動させること
ができるようにするためである。

.B defaults
が使用された場合、
.B update-rc.d
はランレベル
.B 2345
にサービスの起動用リンクを、ランレベル
.BR 016
にサービスの停止用リンクを作成する。デフォルトでは、リンクはすべて
のシーケンスコード 20 を持つが、引数
.I NN
をひとつ、又はふたつ与えることで変更することができる。引数がひとつ
の場合、起動用リンクと停止用リンクの両方のシーケンスコードを変更す
る。一方、引数がふたつ与えられた場合、ひとつめが起動用リンクのシー
ケンスコードを、ふたつめが停止用リンクのシーケンスコードをを変更す
る。

.B defaults
を使用する代わりに、引数セットを与えることで
サービスを起動、停止するランレベルを明示的に指定することができる。

引数セットはそれぞれ引数
.BR start " または " stop
で始まり、これにより起動用リンクまたは停止用リンクのどちらを作成す
るか指定する。次に、引数セットのリンクすべてに対するシーケンスコー
ド番号
.IR NN
を指定し、更にひとつ以上のランレベル数をそれぞれひとつの引数として
与える。引数セットは引数
.B .
(ピリオド)により終了する。

.BR defaults
を使用せず明示的に指定した場合、通常
.B start
セットと
.B stop
セットがひとつずつ存在する。

ランレベルごとに異なるシーケンスコードが必要な場合は、
.B start
セットや
.B stop
セットを複数指定する。

.B update-rc.d
がリンクを作成する前に、
スクリプト
.BI /etc/init.d/ name
が存在していなくてはならない。
.SH リンク削除用のスクリプト
.I remove
オプションを引数に与えると、
.BI /etc/rc runlevel .d
ディレクトリにあるスクリプト
.BI /etc/init.d/ name\fR
へのリンクをすべて削除する。
スクリプトはあらかじめ削除されていなくてはならない。
.B update-rc.d
はこれをチェックする。通常、
.B update-rc.d
はパッケージの postrm スクリプトから呼び出される。
これが実行されるのは、postrm スクリプトの第1引数として
.BR purge
が与えられた場合であり、これはユーザがパッケージの設定を削除
することを要求していることを表す。
.BI /etc/rc runlevel .d
ディレクトリにあるがスクリプト
.BI /etc/init.d/ name
にシンボリックリンクされていないファイルは削除されずに残される。
.SH 使用例
defaults を使用したリンクの作成
.nf
.B "   update-rc.d foobar defaults"
.fi
引数セットを明示した同等のコマンド
.nf
.B "   update-rc.d foobar start 20 2 3 4 5 . stop 20 0 1 6 ."
.fi
.SH バグ
システム管理者のために少なくとも
.B defaults
でどのランレベルを start または stop にするかを指定できる方法が必要である。
また、可能ならば
.B defaults
以外のオプションでも管理者の指定を優先する方法が必要。
.SH ファイル
.TP
.B /etc/init.d/
init スクリプトが実際に置いてあるディレクトリ
.TP
.B /etc/rc?.d/
.BR update-rc.d
が取り扱うリンクを含んだディレクトリ。
.BR init
により使用される。
.TP
.B /etc/init.d/skeleton
.B init.d
スクリプトを書くために使用する雛型
.SH 関連項目
.IR "dpkg programmers manual" ,
.br
.BR /etc/init.d/skeleton ,
.br
.BR init (8).
.SH 翻訳者
鍋谷 栄展 <nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
.\" Hey, Emacs!  This is an -*- nroff -*- source file.
.\"
.\" Translated Wed May 13 17:28:56 JST 1998
.\"	by Hidenobu NABETANI <nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
.\"
.\" WORD:	infomational message	参考情報
.\" WORD:	instance		インスタンス
.\"
.TH START\-STOP\-DAEMON 8 "15th March 1997" "Debian Project" "Debian GNU/Linux"
.SH 名前
start\-stop\-daemon \- システムデーモンプログラムの起動、停止
.SH 書式
.B start-stop-daemon
.BR -S|--start
.IR "options ... -- arguments ..."
.HP
.B start-stop-daemon
.BR -K|--stop
.IR "options ..."
.HP
.B start-stop-daemon
.BR -H|--help
.HP
.B start-stop-daemon
.BR -V|--version
.SH 説明
.B start\-stop\-daemon
はシステムレベルのプロセスの生成・停止を制御するために使用される。
また、
.BR --exec
、
.BR --pidfile
、
.BR --user
 または 
.BR --name
オプションを与えることで、実行中のプロセスを見つけることができる。

.BR --start
を使用すると、
.B start\-stop\-daemon
は指定されたプロセスが存在するかを調べる。
該当するプロセスが存在する場合、
.B start\-stop\-daemon
は何もせず、エラーステータス 1 を返して終了する(
.BR --oknodo
が指定された場合は、0 を返す)。該当するプロセスが存在しない場合、
.BR --exec
により(又は、
.BR --startas
が指定された場合はこれにより
)指定される実行ファイルを起動する。
コマンドライン上で
.BR --
以降に与えられた任意の引数は起動されるプログラムにそのまま引き
渡される。

.BR --stop
を使用すると、
.B start\-stop\-daemon
は指定されたプロセスが存在するかを調べる。該当するプロセスが存在す
る場合、
.B start\-stop\-daemon
は
.BR --signal
により指定されたシグナルをそのプロセスに送り、エラーステータス 0 
を返して終了する。該当するプロセスが存在しない場合、
.B start\-stop\-daemon
はエラーステータス 1 を返して終了する(
.BR --oknodo
が指定された場合は 0 を返す)。

.SH オプション

.TP
.I -x|--exec executable
(
.B /proc/
.I pid
.B /exe 
により)指定された executable のプロセスを調べる。
.TP
.I -p|--pidfile pid-file
.I pid-file
で指定されるプロセスIDを持つプロセスを調べる。
.TP
.I -u|--user username|uid
.I username 
または
.I uid
で指定されるユーザが所有するプロセスを調べる。
.TP
.I -n|--name process-name
(
.B /proc/
.I pid
.B /stat 
により)
.I process-name
という名のプロセスを調べる。
.TP
.I -s|--signal signal
.BR --stop
が与えられた時、プロセスを停止するために送るシグナルを指定する
(デフォルトは 15)。
.TP
.I -a|--startas pathname
同時に
.B --start
が与えられると、
.I pathname
により指定されるプロセスを起動する。このオプションが指定されない場合、
.B --exec
に与えられる引数がデフォルトになる。
.TP
.I -t|--test
実行しようとする処理内容を出力し,それに伴い適切な返り値が設定される
が、実際の処理は行わない。
.TP
.I -o|--oknodo
処理が何も行われない(又は、行なわれようともしなかった)場合、
終了ステータス 1 のかわりに 0 を返す。
.TP
.I -q|--quiet
参考情報を出力しない。エラーメッセージのみ表示。
.TP
.I -v|--verbose
詳しい参考情報を出力する。
.TP
.I -H|--help
ヘルプ情報を出力して終了する。
.TP
.I -V|--version
バージョン情報を出力して終了する。

.SH 著者
Ian Jackson <ijackson@xxxxxxxxxxxxxx>

Marek Michalkiewicz <marekm@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>

このマニュアルは Klee Dienes <klee@xxxxxxx> によって書かれた。

.SH 翻訳者
鍋谷 栄展 <nabetani@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>