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Install.html (1/4) (1/2)



To: debian-doc@debian.or.jp
Subject: Install.html (1/4)
MIME-Version: 1.0 (generated by SEMI 1.10.1 - "Morimoto")
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From: Yoshizumi Endo <y-endo@ceres.dti.ne.jp>
Date: 08 Dec 1998 00:49:24 +0900
Lines: 1610

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Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP

遠藤と申します。
インストールマニュアルの前半部分を担当させていただいています。

担当部分の前半分は翻訳が完了しましたので、添付します。

# Installing Debian GNU/Linux 1.3 の訳を参考にさせていただきました。
# ありがとうございます。> 鴨志田さん

誤訳などのチェックや訂正よろしくお願いします。


--Multipart_Tue_Dec__8_00:49:24_1998-1
Content-Type: text/html; charset=US-ASCII
Content-Transfer-Encoding: 7bit

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 3.2 Final//EN">
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>Debian GNU/Linux 2.0 のインストール (x86 アーキテクチャ用)</TITLE>


</HEAD>
<BODY>
<H1>Debian GNU/Linux 2.0 のインストール (x86 アーキテクチャ用)</H1>

<H2>Bruce Perens, Sven Rudolph, Igor Grobman, James Treacy,    Adam P. Harris
   </H2>1998 年 6 月 23 日
   
<P><HR>
<EM>インストールの手引き
— x86 アーキテクチャ向け Debian GNU/Linux 2.0 システム</EM>
<HR>
<H2><A NAME="s1">1. 著作権およびソフトウェアライセンスについて</A></H2>

<P>この文書を読んでいる方は、多数の商用ソフトウェアにあるようなライセンス
(購入したソフトウェアのコピー 1 部を、1 台のコンピュータで使用できる)はご
存知のことでしょう。しかし、この Debian GNU/Linux システムはそのようなもの
とは違います。

私たちはあなたの通っている学校や仕事をしている場所にある、全てのコンピュー
タに Debian GNU/Linux をインストールすることを勧めます。Debian GNU/Linux 
を友達に貸したり、それを彼らのコンピュータにインストールすることを手伝って
ください。さらに、あなたは幾千ものコピーを作り、それらを<I>売る</I>ことさ
え、少しの制限を受けるだけで可能です。なぜなら、Debian は<I>フリーソフトウェ
ア</I>に基づいているからです。

<P>フリーソフトウェアとは著作権を持っていないという意味ではありません。ま
た、このソフトウェアを含む CD が全く手を加えられたものではないという意味で
もありません。これは単に、個々のプログラムのライセンスにおいて、プログラム
をコピーする権利のためにお金を払う必要がないことを意味しているのです。

ソフトウェアのコピーや再配付に関してはある種の制限がありますが、一度システ
ムをインストールすれば、それらの制限についての情報を得ることができます。例
えば、このシステムに入っているプログラムの多くが、<EM>GNU</EM> <EM>General
Public License</EM> <EM>(GPL)</EM> にライセンスされていますが、GPL は、プ
ログラムのコピーを配布するときには、必ずプログラムの<I>ソースコード</I>を
利用可能にしておくことを要求しています。そのため、私たちは、Debian システ
ムに含まれる GPL 準拠のプログラムのソースコードを全て収録しています。

Debian に収録されたプログラムの著作権やソフトウェアライセンスの形式には、
他にも数種あります。それぞれのプログラムの著作権やライセンスは、一度システ
ムをインストールすれば、/usr/doc/<I>program-name</I>/copyright ディレクト
リを探せば見つけることができます。
</P>

<P>ライセンスや、Debian がディストリビューションにソフトウェアを収録する際
に用いているフリーの基準に関して、より詳細な情報をお求めの場合は
<A HREF="http://www.debian.org/social_contract";>Debian 社会契約</A>をご
覧下さい。
<P>
<P>最も重要な法律上の注意点は、このソフトウェアが<EM>無保証</EM>であること
です。その保証に関して、フリーソフトウェアを書いた人達に訴訟を起こすことは
できません。

<H2><A NAME="s2">2. 必要なシステム</A></H2>


<H2>2.1 CPU</H2>

<P>386、486、Pentium、Pentium Pro、Pentium II などの CPU、または Cyrix や 
AMD、TI、IBM その他の互換チップの CPU を持つコンピュータが必要です。

&quot;sx&quot; や &quot;sl&quot;、&quot;slc&quot; などの文字が
&quot;386sx&quot; などのように数字の後に書かれていれば申し分ありません。

このシステムは 286 やそれ以前の CPU では動作し<I>ない</I>でしょう。

<P>Debian 2.0 は、他のプロセッサやアーキテクチャもサポートしていますが、
現在のところ、このインストールガイドではそれらを扱いません。

なお、Atari のような m68k アーキテクチャのユーザーは、詳しい情報を、<A
HREF="http://debian-m68k.nocrew.org/";>http://debian-m68k.nocrew.org/</A>で
ご覧になれます。

また Alpha、Sparc、PowerPC への移植版も利用できます。それらに関するより詳
しい情報は、<A HREF="http://www.debian.org/";>http://www.debian.org/</A>で
ご覧下さい。

<H2>2.2 I/O バス</H2>

<P>バスは ISA、EISA、PCI、VL バスが対応しています。VL バスは VESA Local
Bus または VLB としても知られているものです。一般的に、PCI または VLB を持っ
たコンピュータは ISA や EISA バスのスロットも同様に装備しています。Linux 
は IBM の PS/2 で使われている Micro-Channel バスのサポートも提供しています
が、 その機能は Debian のレスキューディスクには含まれていません。

さらに新しい AGP ビデオスロットは、実際のところ PCI 仕様を部分的に変更した
ものですので、ほとんどの AGP ビデオカードは XFree86 の下で動作します。より
詳しい情報や、お持ちのビデオカードが Linux でサポートされているかについて
は、<A HREF="http://www.xfree86.org/";>http://www.xfree86.org/</A>をご覧下
さい。

<H2>2.3 RAM とディスク</H2>

<P>最低でも 4MB の RAM と 40MB のハードディスクが必要です。X window system
や、開発プログラム、ライブラリなどのソフトウェアを、ある程度インストール
するには 300MB 以上必要になります。ほぼ完全にインストールするなら 600MB近
く必要になるでしょう。また、 Debian で利用できるものを<I>すべて</I>インス
トールするなら、おそらく 2GB 近く必要になるでしょう。

MFM、RLL、IDE、ATA などの &quot;AT&quot; のハードディスクが動作するディスク
インターフェイスがサポートされています。また、たくさんの異なったメーカー
の SCSI のコントローラもサポートされています。

詳細は、
<A HREF="http://epsenewsc.gee.kyoto-u.ac.jp/JF/JF-ftp/other-formats/Hardware/Hardware-HOWTO.html";>Linux
ハードウェア互換 HOWTO</A> をご覧下さい。

<H2>2.4 フロッピーディスク</H2>

<P>CD や DOS パーティションからインストールするのではないなら、Linux をイ
ンストールしようとしているコンピュータには <CODE>a:</CODE> ドライブに 
1.2MB または 1.44MB のフロッピーディスクドライブが必要です。1.2MB と 
1.44MB の両方を持っている場合、設定が特別に難しくなければ 1.44MB を 
<CODE>a:</CODE> にしておいてください。

<H2>2.5 ディスプレイ</H2>

<P>コンソール端末のために VGA 互換のディスプレイのインターフェイスが必要で
す。最近のビデオカードは、そのほぼ全てが VGA に互換性があります。CGA や、 
MDA、HGA もテキストモードでは動くかもしれませんが、 X ウィンドウは動かない
でしょう。私たちもテストはしていません。また、コンソールにシリアル端末を利
用することは今のところサポートされていません。

<H2>2.6 その他のハードウェア</H2>

<P>Linux は、マウス、プリンター、スキャナー、モデム、ネットワークカード、
PCMCIA カードなどのさまざまなハードウェアに幅広く対応しています。しかし、
システムのインストールに、これらのデバイスが必要なわけではありません。特定
のハードウェアを Linux がサポートしているかどうかについては、<A
HREF="http://epsenewsc.gee.kyoto-u.ac.jp/JF/JF-ftp/other-formats/Hardware/Hardware-HOWTO.html";>Linuxハードウェ
ア互換 HOWTO</A> をもう一度ご覧下さい。

<H2><A NAME="s3">3. 始める前に</A></H2>

<H2>3.1 バックアップ</H2>

<P>インストールを始める前に、現在使用しているシステムの全てのファイルをバッ
クアップしてください。インストールの手続きはハードディスクの全てのデータを
消す可能性があります。

<H2>3.2 必要な情報</H2>

<P>この文書に加えて、 <A HREF="cfdisk.txt">cfdisk</A> のマニュアル、
<A href="dselect.beginner.html">Dselect チュートリアル</A>、
<A HREF="http://epsenewsc.gee.kyoto-u.ac.jp/JF/JF-ftp/other-formats/Hardware/Hardware-HOWTO.html";>Linux
ハードウェア互換 HOWTO</A>
を用意しておくと良いでしょう。
<P>
<P>もし、コンピューターがネットワークに 24 時間フルに接続されているならば (つま
り、PPP コネクションではなく Ethernet や それに相当するコネクションの場合)、
ネットワーク管理者に以下の情報を尋ねておくと良いでしょう。
<P>
<P>
<UL>
<LI>ホスト名(これはあなた自身で決めることができるでしょう。)
</LI>
<LI>ドメイン名
</LI>
<LI>ホストの IP アドレス
</LI>
<LI>ネットワークのネットマスク
</LI>
<LI>ネットワークの IP アドレス
</LI>
<LI>ネットワークで使うブロードキャストアドレス
</LI>
<LI>もし、ネットワークがゲートウェイを<I>持っている</I>ならば、接続するデ
フォルトのゲートウェイの IP アドレス
</LI>
<LI>DNS (Domain Name Service) のサーバとして使おうとするならば、ネットワー
クのシステム
</LI>
<LI>イーサネットを使ったネットワークで接続するかどうか。そして、イーサネットのインターフェースは PCMCIA カードかどうか。</LI>
</UL>
<P>
<P>もし、コンピューターが、PPP やそれに相当するダイアルアップでインター
ネットに接続されている場合は、Debian における PPP の設定の情報を以下の
<A HREF="#PPP">PPP</A> の節でご覧下さい。
<P>
<P>
<P>
<H2><A NAME="s4">4. システムの設定</A></H2>

<H2>4.1 ディスク</H2>

<P>前もって調べておくべき、ハードウェアの詳細がいくつかあります。
最初に、どのディスクに Linux のシステムを置くのか決定してください。
また、すでに他のディスクと一緒にバックアップは取っているでしょうか?

<H2>4.2 BIOS の設定</H2>

<P>マザーボードにはたいてい BIOS 設定のメニューがあります。BIOS 設定メニュー
の呼び出しかたは、システムが起動するときに <CODE>DEL</CODE> を押すもの、セッ
トアップディスクを必要とするものなどシステムによってさまざまです。このメ
ニューを出すことができたら、次のいくつかの項目についてチェックしてください。

<H2>4.3 ブートデバイスの選択</H2>

<P>大抵の BIOS 設定メニューではブートするデバイスを選ぶことができます。こ
れを <CODE>a:</CODE> (最初のフロッピーディスク)、そして <CODE>c:</CODE> 
(最初のハードディスク)の順に設定してください。インストールの作業の間は 
Linux をフロッピーから起動するでしょうから、フロッピーディスクから起動でき
るように BIOS の設定をしておくことが重要です。

<P>なお、最近は CD-ROM から直接ブートできるシステムもあります。もしそのよ
うなシステムをお持ちで、公式 Debian GNU/Linux CD-ROM からインストールする
ならば、BIOS 設定メニューで CD-ROM からブートするように設定することができ
ます。この場合フロッピーディスクは全く必要ありません。

これをどのように設定するかの詳細は、お使いの BIOS のバージョンによってさま
ざまです。お持ちのハードウェアのマニュアルを確かめて下さい。

もしお持ちのシステムが CD-ROM から直接ブートする機能を持っていなくても、見
込みがないわけではありません。インストールプロセスを始めるために、DOS の下
で <CODE>E:\boot\boot.bat</CODE> を単に実行してください。( <CODE>E:</CODE>
の部分は、DOS が CD-ROM に割り当てているドライブレターでおきかえて下さい。)

詳細は以下の
<A HREF="#CDROM">CDROM</A>
の節をご覧下さい。

<P>また、FAT (DOS) パーティションからインストールする場合も、
フロッピーディスクは全く必要ありません。
この方法によるインストールについての
より詳しい情報は以下の
<A HREF="#DOS">DOS</A>
の節をご覧下さい。


<H2>4.4 エクステンデッド 対 エクスパンデッド メモリー</H2>

<P>システムがエクス<I>テン</I>デッドとエクス<I>パン</I>デッドのメモリをサ
ポートしているならば、エクステンデッドメモリをできるだけ多くし、エクスパン
デッドメモリをできるだけ小さくするように設定してください。Linux は エクス
テンデッドメモリを必要とし、一方エクスパンデッドメモリを使用することができ
ません

<H2>4.5 ウィルス防御</H2>

<P>BIOS が提供する、ウィルスの警告をするような機能は使用しないでください。
もし、ウィルス防御のボードやその他の特別なハードウェアを持っているならば、 
Linux が動いている間は使用しないか、物理的に取り外してください。これらは 
Linux と互換性がなく、また Linux はウィルスからあなたを守るより良い手段を
備えています。

<H2>4.6 シャドー RAM</H2>

<P>使用するマザーボードはおそらく <I>シャドー RAM</I> の機能を持っており、
&quot;Video BIOS Shadow&quot; や &quot;C800-CBFF Shadow&quot; 等の設定があ
るでしょう。全ての シャドー RAM を <B>無効</B> にしてください。 シャドー
RAM はマザーボードやある種のコントローラ上の ROM に高速にアクセスするため
に利用されますが、 Linux は ROM 内の 16 ビットのプログラムに代わって独自の
高速な 32 ビットのソフトウェアを提供し、 Linux を起動するとこれらの ROM を
無効にします。シャドー RAM を使用しないことによって、その一部を普通のメモ
リとしてプログラムが利用することができます。また、シャドー RAM を有効にし
たままでは、 Linux のハードウェアへのアクセスが邪魔されるかもしれません。

<H2>4.7 アドバンスド パワー マネージメント</H2>

<P>マザーボードが アドバンスド パワー マネージメント (APM) に対応していれ
ば、 APM によって電源管理されるように設定できます。そのときには doze、
stanby、suspend、nap や sleep モード、ハードディスクの power-down タイマー
を使用しないように設定してください。Linux はこれらのモードの制御を乗っ取る
ことができ、 BIOS よりも適切に電源管理を行なうことができます。 ただ、イン
ストールフロッピーディスク上のカーネルのバージョンでは APM を使っていませ
ん。というのも、Linux の APM ドライバが設定されることによって、あるラップ
トップのシステムがクラッシュしたとの報告があるからです。Linux をインストー
ルしたら <CODE>kernel-source</CODE>パッケージをインストールして、APM を有
効にしたり他の機能を盛り込んだりしたカーネルを再構築をすることができます。

<H2>4.8 ターボスイッチ</H2>

<P>多数のシステムには <I>ターボ</I>スイッチがあり、これを用いて CPU の速
度を制御できます。これは高速になるように設定してください。もし BIOS が ター
ボスイッチ (もしくは CPU 速度) をソフトウェアによって制御できるならそれを無
効にして、常にシステムを高速で動作するようにしてください。

私たちは、ある特定のシステムにおいて Linux がハードウェアの自動検出をしてい
る間に、偶然ターボスイッチのソフトウェア・コントロールを Linux が操作して
しまったという報告を受けています。
<P>

<H2>4.9 CPU のオーバークロック</H2>

<P>たくさんの人たちが 90 MHz の CPU を 100 MHz で動作させようと試みていま
す。これは時にはうまくいきますが、温度や他の要因に敏感で、実際にシステムに
損傷を与えることもあります。このドキュメントの著者は、自分のシステムを 1 
年間オーバークロックで動作させたことがありますが、その際、カーネルのコンパ
イル中に予期しないシグナルを受けて <CODE>gcc</CODE> の実行が中断するように
なってしまいました。この問題は、CPU の速度を普通に戻すことで解決しました。
<P>

<H2>4.10 RAM の不良</H2>

<P><CODE>gcc</CODE> というコンパイラはしばしば RAM の不良によって(もしく
は、ほかのハードウェアの問題で予期しないデータの改竄があって)中断すること
があります。これは <CODE>gcc</CODE> が膨大なデータ構造を構築し、それを繰り
返し使うからです。これらのデータ構造のエラーは不正な命令や存在しないアドレ
スへのアクセスを引き起こします。この徴候として、<CODE>gcc</CODE> が予期しな
いシグナルで中断するのです。

<P>本当に優れたマザーボードはパリティ付き RAM をサポートし、システムがエラー
検出したときに教えてくれるものです。ただ残念なことに、これらもエラーを訂正
する機能までは持っていません。したがって、 RAM の不良を知らせた時点で一般
的にクラッシュしてしまいます。それでも、黙ってデータを誤ったものにしてしま
うよりは、教えてくれた方が良いでしょう。結局、最も良いシステムは、パリティ
をサポートしたマザーボードに本当のパリティを持った SIMM の組合せということ
になります。
<P>

<H2>4.11 似非 もしくは ( &quot;仮想&quot; ) パリティ RAM</H2>

<P>コンピュータを取り扱っているお店でパリティ付き RAM を求めるとき、もしか
したら<I>本当のパリティ</I>付きのものではなく、<I>仮想パリティ</I>のものを
手に入れることになるかもしれません。仮想パリティ SIMM は(常にそうであると
は限りませんが)しばしば、等価なパリティなしの SIMM よりもたった一つチップ
が多いことから区別できます。ただ、その余計なチップは他のチップよりも小さい
のです。

仮想パリティ SIMM はパリティなしのメモリのように動作しますが、それらは、1 
ビットの RAM エラーを、パリティをサポートしたマザーボード上の本当のパリティ
付き SIMM のようには、知らせてくれません。

もうこれ以上、仮想パリティ SIMM に パリティなしの SIMM より高いお金を払っ
てはいけません。ちゃんと 8 ビットを満たすよう 1 ビット多いメモリを買うため
に、もう少しお金を払って本当のパリティ付き SIMM を買ってください。

<P>本当のパリティ付き RAM を持ち、マザーボードが対応しているならば、メモリ
がパリティエラーを起こしたときに、割り込みが有効になるよう BIOS の設定をし
てください。
<P>

<H2>4.12 Cyrix CPU とフロッピーディスクのエラー</H2>

<P>Cyrix の CPU を使っているユーザは、インストールの間はキャッシュを 無効
にしなければなりません。なぜなら、キャッシュを有効にしておくとフロッピーディ
スクのエラーが起きるからです。ただ、キャッシュが無効になっているとシステム
が<I>かなり</I>遅くなるので、インストールが終了したら、再び enable にする
のを忘れないでください。

<P>私たちは必ずしも、この問題が Cyrix の CPU の欠陥によるものだとは考えて
いません。もしかしたら、Linux 周りの何かが問題なのかもしれません。 私たち
は引続きこの問題を調査していきます。なお、技術的な好奇心からですが、 16 ビッ
トから 32 ビットコードへ切り替わった後にキャッシュがおかしくなる問題ではな
いかと考えています。
<P>

<H2>4.13 複数のプロセッサ</H2>

<P>私たちは Debian が同じマザーボードに 2 つ(またはそれ以上)の Pentium
Pro を搭載したシステムで良く(しかも<I>とても</I>速く)動作しているという
報告をいくつか受けています。複数のプロセッサを利用するには、
<i>kernel-source</i> パッケージをインストールして、 symmetric
multiprocessing support を 有効にしてカーネルの再構築をする必要があります。
現時点 (カーネルバージョン 2.0.33) でこの機能を有効にするためには、最上位の 
Makefile を編集して、&quot;SMP = 1&quot; と書かれた行のコメントを外します。
複数のプロセッサを持つシステムでソフトウェアをコンパイルする場合は、 
&quot;make&quot; のドキュメント中の &quot;-j&quot; flag を探してみてくださ
い。

<H2>4.14 確認すべき BIOS の設定</H2>

<P>もしも BIOS が &quot;15-16 MB Memory Hole&quot; のような設定を提供して
いたら、それを無効にしてください。Linux ではたくさんの RAM が載っている場
合、それらを探そうとします。

<P>私たちは Intel の Endeavor というマザーボード に搭載された 
&quot;LFB&quot; または &quot;Linear Frame Buffer&quot; などと呼ばれている
オプションに関してある報告を受けています。このオプションは、
&quot;Disabled&quot; と &quot;1 Megabyte&quot; の 2 つの設定が可能ですが、
これを、&quot;1 Megabyte&quot; に設定して下さい。

&quot;Disabled&quot; に設定すると、インストールフロッピーディスクが正常に
読まれず、結果としてシステムはクラッシュしてしまいます。この文書を書いてい
る時点では、私たちはこの独特のデバイスが何をしているのか(有効にしていると動
作して、無効にしていると動作しないこと以上は)分かっていません。

<H2>4.15 確認すべきハードウェアの設定</H2>

<P>&quot;mapped memory&quot; のついたカードの場合、メモリは 0xA0000 -
0xFFFFF ( 640KB から 1MB の間)のどこかに置かれるか、メモリの全容量の少な
くとも 1MB 以上のアドレスに置かれるべきです。

<!-- 1/2 -->

<H2>4.16 Windows 固有のハードウェア</H2>

<P><I>Windows</I>モデムとプリンタが急増するという迷惑な傾向にあります。こ
れらは Microsoft Windows によって動作するように特別に設計されているとか、
<I>WinModem</I> だとか <I>Windows コンピュータ向けの特別設計</I>などという
まことしやかな噂が広められている場合もあります。

このことは一般的に、ハードウェアに埋め込まれたプロセッサを取り除き、その仕
事をメインの CPU 上で動作する Windows ドライバに行わせることから起きたこと
です。

この戦略はハードウェアを安価にしたものの、このような節約がユーザに恩恵を与
えるとは<I>限りません</I>。この種のハードウェアが、同等の機能がハードウェ
ア上に埋め込まれたものよりも高価になることもあります。

<P>Windows に固有のハードウェアは次の二つの理由から避けるべきです。一つめ
は、製造メーカが一般に Linux 用のドライバを書くために必要な情報を公開しな
いからです。一般的にハードウェアとソフトウェアのデバイスへのインターフェイ
スには所有権があり、もし全てが利用可能であったとしても、関連する書類は公表
しないという同意なしでは利用できません。フリーソフトウェアの開発者はプログ
ラムのソースコードを公開するので、この種のハードウェアはフリーソフトウェア
上では利用できなくなっています。

二つめの理由は、これらのハードウェアが埋め込みプロセッサを除去していったと
き、 その肩代りを OS がしなければならないということです。このような CPU の
作業はしばしば高い優先度で<I>リアルタイム</I>に動作し、その結果 CPU はこれ
らのデバイスを制御している間、あなたのプログラムを走らせることができなくな
ります。

典型的な Windows ユーザは Linux ユーザほど激しくマルチプロセスを利用しない
ため、製造メーカは Windows ユーザがハードウェアの負荷が単に CPU に置き換わっ
ていることに気づかないことを望んでいます。しかしながら、周辺機器の製造メー
カーがハードウェア内の処理能力を倹約したときには、マルチプロセスの OS のパ
フォーマンスは、 <I>Windows 95</I> や <I>NT</I> でさえ悪くなります。

<P>これらの製造メーカにハードウェアのプログラムを作るのに必要な文書やその
他のリソースを公開するように働きかけることによって、あなたもこのような状況
を変化させる手助けはできます。しかし、最も良い方法は <A
HREF="http://epsenewsc.gee.kyoto-u.ac.jp/JF/JF-ftp/other-formats/Hardware/Hardware-HOWTO.html";>Linux ハードウェ
ア互換 HOWTO</A> に載るまでこの種のハードウェアを避けることです。

<H2>4.17 その他のオープンではないハードウェア</H2>

<P>いくつかのハードウェアメーカはどのようにドライバを書いたら良いかを全く
教えてくれませんし、Linux がソースコードを公表することから、非公開の契
約なしには文書にも触らせてくれません。

IBM の最近の ThinkPad にも使われているラップトップコンピュータの DSP のサ
ウンドシステムなどがその一例です。(これらの中にはサウンドとモデムの機能を
結合させたものもあります。)

これらのデバイスが Linux 上で動作しないのは、単にそれに関する文書を読むこ
とが許可されていないためです。

このようなハードウェアを作っているメーカに文書を公開するように言ってくださ
い。もしもたくさんの人達が言えば、彼らも Linux が重要な市場であると認識す
るでしょう。<A
HREF="http://epsenewsc.gee.kyoto-u.ac.jp/JF/JF-ftp/other-formats/Hardware/Hardware-HOWTO.html";>Linux ハードウェ
ア互換 HOWTO</A> に、現在 Linux にドライバが存在するデバイスの情報がありま
す。
</P>

<H2><A NAME="Partitioning"></A> <A NAME="s5">5. ハードディスクのパーティ
ションに関する注意</A></H2>

<H2><A NAME="Partitioning Background"></A> 5.1 背景</H2>

<P>ディスクのパーティション化とは、単にディスクをいくつかの区画に分割する
ことです。それぞれの区画は、互いに独立しており、大まかに言えば、家を壁で仕
切るようなものです。ある部屋に家具を置いても、他の部屋には影響がないのと同
じです。
<P>
<P>もし、既に何らかの OS (Windows95, WindowsNT, OS/2, DOS, FreeBSD) がイン
ストール済みで、それと同じディスクに Linux をインストールするなら、おそら
くディスクを再パーティション化する必要があるでしょう。

一般的に、既にファイルシステムが形成されているパーティションを変更すること
は、そこに保持された情報をいくらか破壊することを意味します。そのため、なん
らかの再パーティション化を行う前には、必ずバックアップをとっておくべきです。

先ほどの家の例を持ち出せばおそらく、壁を動かして家具などを壊す危険を冒す前に、
邪魔にならないところに家具を移動しておこうと思うでしょう。

幸いなことに、ユーザーによっては別な方法もあります。<A HREF="#Lossless">損
失の少ない再パーティション化</A>の節をご覧下さい。

<P>
<P>Linux には最低限二つのパーティションが必要です。パーティションを二つ用
意した場合は、一つめに、オペレーティングシステム全体、つまりプログラムや個
人的なファイルを収め、もう一つをスワップ領域として使用します。スワップとは、
オペレーティングシステムが用いるスクラッチ空間です。スワップ領域を専用のパー
ティションに割り当てることは、その利用をより効果的なものにします。(Linux 
に普通のファイルをスワップ領域として利用させることも可能ではありますが、お
勧めできません。)


<P>ファイルシステムをいくつかの小さなパーティションに分割する理由は二つあ
ります。一つめは安全性です。もし何かがファイルシステムを改悪したとしても、
一般的にその影響を被るのは、一つのパーティションだけです。そのため、システ
ムの一部を (注意深く保持しておいたバックアップと) 取り換えるだけですみます。
最低限、ルートパーティションと呼ばれるものを作ることは考慮すべきです。ここ
にはシステムの最も基本的な構成部分が収められます。もし他のパーティションに
破損が生じたとしても、システムを補修するために Linuxをブートすることができ
ます。このことは、システムをスクラッチから再インストールしなければならない
ようなトラブルを防ぎます。
<P>

<P>二つめの理由は、コンピュータの利用方法にかなり依存する問題ではあります
が、一般的に商利用においてより重要なものです。

何かが管理の外でディスクスペースを消費し始めたと仮定します。

もしそのプロセスがルート特権を得るようなことが起きれば、(システムはユーザー
が使用できないある程度のディスク領域を確保しています。) ディスクスペースが
なくなっていることに突然気づかされるでしょう。

OS は、さまざま作業のために (スワップスペースの外にも) 実ファイルを利用する
必要があるので、このことは不具合を引き起こします。

また、ローカルに由来する問題でないこともありえます。

例えば、電子メールとしてスパムメールを取り込むことは、パーティションを容易
に溢れさせえます。より多くのパーティションを用いることは、このような問題の
多くからシステムを保護するのです。

もう一度電子メールの利用例を取り上げるならば、<CODE>/var/spool/mail</CODE> 
に独自のパーティションを割り当てれば、スパムメールを取り込んでも、システム
の大半は、その動作に支障はないでしょう。

<P>
<P>もし大きな IDE ディスクを持っていて、LBA アドレッシングもハードディスク
メーカーが提供するオーバーレイドライバーも利用しない場合は、別の理由が当て
はまります。

この場合、ルートパーティションをハードディスクの先頭 1024 シリンダ以内 (普
通 524MB 程度) に収める必要があるでしょう。

<P>
<P>
<P>
より多くのパーティションを利用することの唯一の実際の障害は、あらかじめどれ
だけのパーティションが必要となるか予測することが、多くの場合難しいことです。

もしあまりに小さなパーティションを用意したなら、システムを再インストールし
たり、容量の足りないパーティションにスペースを空けるために、しょっちゅうファ
イルを移動したりしなければならないでしょう。

一方、あまりに大きなパーティションを用意すれば、他で利用できるスペース
を浪費しかねません。

近頃はディスクも安価になったとはいえ、お金を無駄に使う必要はないでしょう。

<P>

<H2>5.2 推奨案</H2>

<P>既に述べたとおり、独立した小さなルートパーティションは必ず作るべきです。
また、スペースがあるならば大きな <CODE>/usr</CODE> パーティションを作るべ
きです。

例をあげれば、大抵のユーザーは最初のうちはパーティションを二つ用意すれば十
分でしょう。パーティションをたくさん用意することはディスクスペースを浪費す
るので、小さなディスクを一つしか持っていない場合には、特にこうするのが適切
です。

<P>もし、オペレーティングシステムに含まれていないプログラムをたくさんイン
ストールしようと考えているならば、<CODE>/usr/local</CODE> パーティションを
必要とする場合もあるでしょう。

メイルサーバーとして利用するならば、 <CODE>/var/spool/mail</CODE に
別のパーティションを必要とするかもしれません。

<CODE>/tmp</CODE> に 20 から 32MBほど、独自のパーティションを割り当てるこ
とは、多くの場合良い考えです。

たくさんのユーザーアカウントをかかえるサーバーを設置するなら、独立した大き
な <CODE>/home</CODE> パーティションを用意することも、一般的には良いことで
す。


一般的に、パーティション割り振りの条件は、コンピュータによって、またその利
用法によってさまざまです。

<P>

<P>最後に、スワップスペースの問題ですが、どれだけのスワップが必要かについ
ての考えは、Unix 管理者の数ほどたくさん存在します。

大雑把ながらも良いやりかたは、搭載している RAM と同じ容量のスワップを用意
することです。ただ、64MB 以上のスワップは大抵のユーザにとってはおそらく意
味がないでしょう。

もしそれほどのスワップを利用するようになったら、もっと RAM を用意すべきで
す。ただ、もちろん例外はあります。例えば 256MB ほどの RAM を積んだマシンで、
10000もの方程式を同時に解こうとするならば、1 ギガバイト (もしくはそれ以上)
ものスワップを必要とするでしょう。

もし、このようにたくさんのスワップを必要とするならば、おそらくは、異なるディ
スクにスワップ領域を分散させるよう試みるべきでしょう。

<P>

<H2>5.3 例</H2>

<P>一例として、32MB の RAM と <CODE>/dev/hda</CODE> に 1.7GB IDE ハードディ
スクを搭載した著者のホームコンピュータの例をあげましょう。
<CODE>/dev/hda1</CODE> には 500MB の DOS パーティションがあります。(それほ
ど使うわけではないので 200MB程度にするべきでした。)
/dev/hda3 を 32MB のスワップパーティションとして使用し、のこり (約1.2GB の 
<CODE>/dev/hda2</CODE>) を、Linux パーティションにしています。

<P>
<P>

<H2><A NAME="Lossless"></A> 5.4 DOS、Windows95、OS/2 から始める際に損失の
少ない再パーティション化</H2>

<P>最も一般的なインストールの一つは、既に DOS (Windows3.1 を含む) や、
Windows95、OS/2 などを含むシステムへのインストールでしょう。そこでは、以前
のシステムを破壊することなく、同じディスクに Debian をインストールすること
が要求されます。

<A HREF="#Partitioning Background">パーティション化の背景</A>の節で説明
したように、不用意に既存のパーティションのサイズを減らすことは、ほぼ間違い
なくそのパーティションに損傷をあたえるでしょう。


以下に述べる方法は、データを保護する保証はありませんが、実際にはとてもうま
くいくでしょう。

ただ用心のために、<B>バックアップは取るべきです</B>。

<P>

<P>先に進む前に、ディスクをどのように分割するのか決めておくべきです。

この節では、単に一つのパーティションを二つの部分に分割する方法を説明します。

その一つには既存の OS を残し、もう一つを Debian で利用します。

Debian をインストールする際には、ディスクの内 Debian で使うよう割り当てた部
分を分割する機会があたえられるでしょう。
 
<P>

<P>パーティション情報を改変する前に、パーティション上の全データを、そのパー
ティションの先頭部分に移動します。こうすることでデータの損失はなくなります。

パーティションの後ろの方にファイルが存在すると、パーティションから得られる
空き領域が減ってしまいます。そのため、データの移動と再パーティションの間に、
そのようなファイルが存在する機会をなるべく減らすようにすることが重要です。

<P>
<P>

<P>まず最初に必要となるのは、<CODE>fips</CODE> のコピーです。これは、お近
くの Debian ミラーサイトの tools/ ディレクトリから入手できます。

そのアーカイブを展開 (unzip) して、<CODE>RESTORRB.EXE</CODE>、
<CODE>FIPS.EXE</CODE>、<CODE>ERRORS.TXT</CODE> のファイルをブート可能なフ
ロッピーにコピーして下さい。

ブート可能なフロッピーは、 DOS 上で <CODE>sys a:</CODE> というコマンドを用い
ることで作ることができます。

Fips には大変優れたドキュメントが用意されていますが、こちらが必要になる
かもしれません。

もし、以下に示すものを一つでもお使いならば、このドキュメントを読むことが確
かに必要でしょう。


<UL>
<LI>Stacker/SuperStor/Doublespace など</LI>
<LI>OS/2</LI>
<LI>OnTrack Disk Manager やそれと同等のドライバー</LI>
</UL>

<P>ディスクをデフラグメントする<B>まえ</B>に、ディスクを作り、このドキュメ
ントを読んで下さい。

<P>
<P>次に必要なことは、すべてのデータをパーティションの前方に移動することで
す。

DOS 6.0 以降に標準で用意されている <CODE>defrag</CODE> が容易にこの仕事を
こなします。

同じような芸当をやってのける他のソフトウェアの一覧については、fips のドキュ
メントをご覧下さい。

もし Windows95 をお持ちの場合は、 Windows95 上から <CODE>defrag</CODE> を
実行しなければならないことにご注意下さい。 DOS は FAT32 を認識できないから
です。

<P>

<P>デフラグメントプログラムを実行した後 (大きなディスクではちょっと時間がかか
ります)、作成済みの fips を収めたディスクをフロッピードライブに挿入してリ
ブートして下さい。

単に <CODE>a:\fips</CODE> と打ち込んで、その指示に従って下さい。

<P>

<H2><A NAME="s6">6. Debian インストール方法</A></H2>

<P>Debian は、フロッピー、ハードディスク、CD、NFS サーバーなどのメディアから
インストールできます。また、後述しますがインストールの各部分でこれらの四つ
の方法を組み合わせることも可能です。
<P>

<P>インストールディスクは、レスキューディスク、ドライバーディスク、基本シ
ステムの三つに分割されています。インストール時に、これらは個別に一つずつ要
求されます。そのため必要ならば、それぞれを異なるメディアに準備しておくこと
ができます。以下では、Debian のインストールに共通する方法を説明しますが、
必要があれば、ブートディスクの各部分を異なるメディアに準備しておけることを
心に留めておいて下さい。

基本システムは、フロッピーに直接書き込むためにフロッピーディスクイメージと、
他の形式でインストールするための tar アーカイブの二つの形式で利用できるこ
とに注意して下さい。
<P>

<P>disks-i386 ディレクトリにあるファイルの一覧に、説明をつけたものが以下に
ありますが、そのすべてをダウンロードする必要はありません。インストールの形
式に応じて必要なもののみをダウンロードして下さい。

インストール手順の詳細については後述します。

ディスクイメージはすべて、1.44MB および古い 1.2MB フロッピードライブのそれ
ぞれに適切な形式で利用できます。

1.2MB ドライブ用のイメージは、そのファイル名に 12 という数字が、また、
1.44MB 用のイメージはファイル名に 14 という数字が埋め込まれています。
<P>

<H2>6.1 ファイルのダウンロード</H2>

<P>もしこの文書をネットワークに接続されたコンピュータ上のウェブブラウザで
ご覧になっているなら、ブラウザ上でファイル名を選択することで、各ファイルを
取り寄せることができます。また、<A
HREF="ftp://ftp.debian.org/debian/stable/disks-i386/current/";>ftp://ftp.debian.org/debian/stable/disks-i386/current/</A>
や、Debian FTP ミラーサイトの同じディレクトリからも入手できます。
<P>
<P>
<P>
<DL>
<P>
<DT><B> 
<A HREF="resc1440.bin">resc1440.bin</A>, 
<A HREF="resc1200.bin">resc1200.bin</A> : レスキューディスクのイメージ
</B>
<DD><P>レスキューディスクのイメージのイメージです。初期設定、もしくは将来
何かの理由でシステムが起動できなくなった緊急時に使われます。
<P>
<DT><B> 
<A HREF="resc1440tecra.bin">resc1440tecra.bin</A>  : 特定のラップトップ機
用のレスキューディスクイメージ</B>
<DD>
<P>bzImage と呼ばれるカーネルの圧縮フォーマットを扱うことのできないコンピュー
タ向けの、レスキューディスクイメージです。
この問題は、たいてい特定のモデルのラップトップコンピュータ (特に東芝のテク
ラシリーズ) で現れるものですが、他のコンピュータでも同種の問題が起きている
との報告も受けています。
もし、カーネルのブート時にコンピュータがリブートしたりフリーズするなら、
このディスクイメージを試す価値はあります。
<P>
<P>
<DT><B> 
<A HREF="drv1440.bin">drv1440.bin</A>, 
<A HREF="drv1200.bin">drv1200.bin</A>: ドライバーディスクのイメージ
</B><DD><P>
このディスクイメージは、「最初のブートには必要のないハードウェア」のカーネ
ルモジュールやドライバーを収めています。
インストールの作業の間に必要となるドライバーを選択することができます。

<P>
<DT><B> 
<A HREF="base2_0.tgz">base2_0.tgz</A>, 
base14-1.bin...base14-5.bin base12-1.bin...base12-6.bin : 基本システム
</B><DD>
<P>これらのファイルには、インストールの作業時に Linux パーティションにイン
ストールされる基本システムを収めてあります。これは残りのパッケージをインス
トールするために必要な最低限のシステムです。フロッピーメディア以外からイン
ストールする際は、<CODE>base2_0.tgz</CODE> ファイルが利用できます。
<P>
<DT><B> <A HREF="root.bin">root.bin</A> : テンポラリーファイルシステムのイ
メージ
</B>
<DD>
<P>システムのブート時にメモリー上にロードされるテンポラリーファイルシステ
ムのイメージです。ハードディスクや CD-ROM からインストールする際に利用して
下さい。
<P>
<DT><B> 
<A HREF="rawrite2.exe">rawrite2.exe</A> : フロッピーディスクへイメージを書き込むためのユーティリティ</B>
<DD>
<P>フロッピーディスクイメージを、フロッピーに書き込むための DOS ユーティリ
ティです。イメージをフロッピーにコピーするのではなく書き換えるために、こ
のユーティリティを使って下さい。
<P>
<DT><B> 
<A HREF="loadlin.exe">loadlin.exe</A> : DOS 用 Linux ブートローダー
</B><DD>
<P>DOS パーティションや CD からインストールする際には、このブートローダーが必
要になります。
<P>
<DT><B> 
<A HREF="install.bat">install.bat</A> : DOS から Debian のインストールを始
めるための DOS バッチファイル
</B><DD>
<P>ハードディスクや CD からのインストールに用いるバッチファイル
<P>
<DT><B> <A HREF="linux">linux</A> : カーネルのイメージ</B><DD>
<P>ハードディスクや CD からのインストールに用いる Linux カーネルのイ
メージ
<P>
<DT><B> 
<A HREF="install.txt">install.txt</A>, 
<A HREF="install.html">install.html</A> : このファイル</B><DD><P>
<DT><B>
<A HREF="cfdisk.txt">cfdisk.txt</A> : パーティション分割ソフトウェア
cfdisk の使用説明書</B><DD><P>
<DT><B> 
<A HREF="basecont.txt">basecont.txt</A> : 基本システムの内容一覧</B><DD><P>
</DL>
<P>

<H2>6.2 ハードディスクからのインストール</H2>

<H3><A NAME="DOS"></A>DOS パーティションからのインストール </H3>

<P>
<P>
<OL>
<LI>以下のファイル
<CODE>resc1440.bin</CODE>、<CODE>drv1440.bin</CODE>、
<CODE>base2_0.tgz</CODE>、<CODE>root.bin</CODE>、<CODE>linux</CODE>,
<CODE>install.bat</CODE>、<CODE>loadlin.exe</CODE> 
をお近くの Debian ftp ミラーサイトから入手し、DOS パーティション下のディレ
クトリに置いて下さい。
</LI>
<LI>上記のファイルを置いた DOS のディレクトリで <CODE>install.bat</CODE>
を実行して下さい。
</LI>
<LI>以下の節は飛ばして、
<A HREF="#Installation">インストール</A>の節をご覧下さい。
</LI>
</OL>
<P>

<H3>ext2fs パーティションからのインストール</H3>

<P>
<OL>
<LI>以下のファイル <CODE>resc1440.bin</CODE>、<CODE>drv1440.bin</CODE>、
<CODE>base2_0.tgz</CODE> を入手して、ext2 パーティション下のディレクトリに
置いて下さい。

</LI>
<LI>rescue disk のイメージ (resc1440.bin) を以下のコマンドを用いてフロッ
ピーディスクに書き込みます。

<PRE>
 dd if=resc1440.bin of=/dev/fd0 bs=512 conv=sync ; sync 
</PRE>
 
</LI>
<LI>そのイメージを書き込んだフロッピーディスクをフロッピードライブに挿入
     して、コンピュータをリブートして下さい。

</LI>
<LI>以下の節は飛ばして、
<A HREF="#Installation">インストール</A>の節をご覧下さい。
 
</LI>
</OL>
<P>
<!-- ここまで -->

<H2><A NAME="CDROM"></A> 6.3 Installing from a CD  </H2>

<P>You are very likely to be installing from an official Debian CD.  Booting
a Debian CD is as easy as putting the CD in the drive, and booting off the
CD if your BIOS supports it.  In the case that your computer does not
support bootable CDs, you should boot into DOS, and execute boot.bat file
which is located in the <CODE>\boot</CODE> directory on your CD.  Then, skip down
to 
<A HREF="#Installation">Installation</A>
  
<P>
<P>
<H2>6.4 Installing from NFS</H2>

<P>Due to the nature of this method of installation, only the base system
can be installed via NFS.  You will need tno have the rescue disk and
the driver disk available locally using one of the above methods.  To
install the base system via NFS, you'll have to go through the
regular installation as explained in 
<A HREF="#Installation">Installation</A>
.  Do not
forget to insert the module (driver) for your ethernet card, and the
file system module for nfs.  When the menu system asks you where the
base system is located, you should choose NFS, and follow the
instructions.
<P>
<P>
<H2>6.5 Installing Base from Floppies </H2>

<P>NOTE: This is not a recommended way of installing Debian, because the
floppies are generally the flakiest type of media.  This is only
recommended if you have no filesystems on any of the hard drives on your
system.
<P>Of course, when installing from scratch on a machine without a
bootable CDROM, you'll need at least the Rescue disk and the Drivers
Disk on floppies.
<P>
<P>
<P>
<H3>Writing Floppy Disk Image Files to Floppy Disk</H3>

<P> 
You will need to write the following disk images to floppies:
<P>
<DL>
<P>
<DT><B> Rescue Disk </B><DD><P>      If your <CODE>a:</CODE> drive of the system upon which you will
install Linux uses 1.44MB floppy disks, you will need the file 
<A HREF="resc1440.bin">resc1440.bin</A>; if it uses 1.2MB floppy disks,
you will need the file 
<A HREF="resc1200.bin">resc1200.bin</A>,
<P>
<DT><B> Driver Disk </B><DD><P>If your <CODE>a:</CODE> drive of the system upon which you will
install Linux uses 1.44MB floppy disks, you will need the file 
<A HREF="drv1440.bin">drv1440.bin</A>; if it uses 1.2MB floppy disks,
you will need the file 
<A HREF="drv1200.bin">drv1200.bin</A>,
<P>
<P>
<DT><B> Base Disks </B><DD><P>These disks will be generated from the following files (1.44MB
 version)  
<A HREF="base14-1.bin">base14-1.bin</A>, 
<A HREF="base14-2.bin">base14-2.bin</A>, 
<A HREF="base14-3.bin">base14-3.bin</A>, 
<A HREF="base14-4.bin">base14-4.bin</A> and 
<A HREF="base14-5.bin">base14-5.bin</A>.
<P>And these are the  1.2MB versions: 
<A HREF="base12-1.bin">base12-1.bin</A>, 
<A HREF="base12-2.bin">base12-2.bin</A>, 
<A HREF="base12-3.bin">base12-3.bin</A>, 
<A HREF="base12-4.bin">base12-4.bin</A>, 
<A HREF="base12-5.bin">base12-5.bin</A> and 
<A HREF="base12-6.bin">base12-6.bin</A>.
<P>
</DL>
<P>If you are using a web browser on a networked computer to read this
document, you can probably retrieve the files by selecting their
names in your web browser. Otherwise, you can retrieve them from 
<A HREF="ftp://ftp.debian.org/debian/stable/disks-i386/current/";>ftp://ftp.debian.org/debian/stable/disks-i386/current/</A>, or a
similar directory in any of the Debian FTP mirror sites. All of these
are <I>floppy disk image files</I>, which means that each file
contains the complete contents of a floppy disk in <I>raw</I> form. A
special program is used to write the image files to floppy disk in
<I>raw</I> mode. 
<P>Find (up to) 10 formatted floppy disks. Mark them as &quot;Rescue&quot;, &quot;Device
Drivers&quot;, &quot;Custom Boot&quot;, &quot;Base 1&quot;, &quot;Base
2&quot;, etc. 
<P>No file is written to the Custom Boot floppy, that will be written by
the Debian system while it is being installed. 
<H3>Writing Disk Images From DOS, Windows, or OS/2</H3>

<P>You'll find the 
<A HREF="rawrite2.exe">rawrite2.exe</A>
program in the same directory as the floppy disk images.
There's also a 
<A HREF="rawrite2.txt">rawrite2.txt</A>
file containing instructions for rawrite2.exe . 
<P>To write the floppy disk image files to the floppy disks, use the command
<P>