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Re: dpkg man page (3) 査読依頼



たかはしもとのぶです。

From: Seiji Kaneko <skaneko@xxxxxxxxxxxx>
Date: Tue, 11 Oct 2011 22:44:26 +0900

> かねこです。3 の部分を見ました。
> 
> ------>8------------>8------------>8------------>8------------>8
> --- 20110915ja.po.3.orig.txt	2011-10-05 19:30:15.000000000 +0900
> +++ 20110915ja.po.3.txt	2011-10-11 22:41:02.000000000 +0900
> @@ -443,8 +443,8 @@
>  msgstr ""
>  "トリガ処理のみを行う。待機しているトリガが処理される。パッケージ名が指定さ"
>  "れている場合、該当パッケージのトリガのみが、必要な場合に一度だけ処理される。"
> -"このオプションを用いることで、不適切な B<triggers-awaited> もしくは"
> -"B<triggers-pending> 状態にあるパッケージを処理対象から外すことができる。これら"
> +"このオプションを用いることで、パッケージが不適切な B<triggers-awaited> もしくは"
> +"B<triggers-pending> 状態で残るかも知れない。これら"
>  "の状態は B<dpkg --configure --pending> を後から実行することで対処できる。"

誤訳すみません。

-----
"このオプションを用いると、パッケージが不適切な B<triggers-awaited> もしくは"
"B<triggers-pending> 状態のままになってしまうかもしれない。
-----

としました。

>  #. type: TP
> @@ -471,9 +471,9 @@
>  "files written to individual users' home directories."
>  msgstr ""
>  "インストール済のパッケージを削除する。B<-r> もしくは B<--remove> は、設定ファイル"
> -"を除いたすべてを削除する。これにより、後ほど再インストールした時にパッケー"
> +"(conffile) を除いたすべてを削除する。これにより、後ほど再インストールした時にパッケー"
>  "ジの再設定を不要とすることができる (ここでいう設定ファイルとは、制御ファイ"
> -"ルの I<DEBIAN/conffiles> に一覧があるファイルである) 。B<-P> もしくは B<--purge> は、"
> +"ルの I<DEBIAN/conffiles> に列挙されたファイルである) 。B<-P> もしくは B<--purge> は、"
>  "設定ファイルを含むすべてを削除する。パッケージ名の代わりに B<-a> もしくは"
>  "B<--pending> が指定された場合は、I</var/lib/dpkg/status> で remove もしくは purge"
>  "が指定されている展開済パッケージすべてが remove もしくは purge される。設定"

すみません。conffile ですが、これは訳出した方がよいでしょうか。

当初は Debian の用語だということを知らずに設定ファイルと訳してしまって
いましたが、特にご意見がなければ、すべて conffile に戻した方が誤解が少
ないと考えています。どうでしょうか。

また、list (動詞) の訳も、最初は一覧するなどいろいろと考えてみたのです
が、どうにもしっくりこないので、あきらめて原則「リストする」に統一しよ
うかと考えています。

こちらもご意見いただければと思います。

手元では、いったん上記のとおり直しています。


> @@ -990,7 +990,7 @@
>  "force-help> displays a message describing them.  Things marked with (*) are "
>  "forced by default."
>  msgstr ""
> -"指定した I<thinks> を強制実行 (force) もしくは拒否 (refuse) する (B<no-force>"
> +"指定した I<things> を強制実行 (force) もしくは拒否 (refuse) する (B<no-force>"
>  と B<refuse> は同じ意味) 。I<things> には、以下の項目をコンマで区切って指定する。"
>  "これらの項目は B<--force-help> オプションで表示される。(*) マークのあるものは、"
>  "デフォルトで強制実行される。"

修正しました。

> @@ -1070,7 +1070,7 @@
>  msgstr ""
>  "B<remove-essential>: essential と見なされるパッケージであっても削除する。"
>  "essential パッケージには、もっとも基本となる UNIX コマンドが含まれる。これ"
> -"らを削除すると、システム全体が動作しなくなることもあるので、本オプションは"
> +"らを削除すると、システム全体が動作しなくなるため、本オプションは"
>  "注意して用いること。"
> 
>  #. type: Plain text

修正しました。

> @@ -1152,10 +1152,10 @@
>  "confold>, or B<--force-confdef> is also given, it will be used to decide the "
>  "final action."
>  msgstr ""
> -"B<confdef>: 設定ファイルが変更されていた場合、デフォルトの動作を実行する。"
> -"デフォルトの動作が未定義で、B<--force-confnew> と B<--force-confold> のい"
> -"ずれも設定されていなかった場合は、ユーザに確認を求めるため、処理を中断する。"
> -"いずれかが設定されている場合は、それによって最終的な動作が決定される。"
> +"B<confask>: 設定ファイルが変更されていた場合、パッケージバージョンが変更されていな
> い場合でも、パッケージ収録のものと置き換えるかどうかを確認する。"
> +"B<--force-confmiss>, B<--force-confnew>, B<--force-"
> +"confold>, または B<--force-confdef>"
> +"のいずれかが設定されている場合は、それによって最終的な動作が決定される。"
> 
>  #. type: Plain text
>  #: dpkg.1:432

すみません。ありがとうございます。

> @@ -1176,7 +1176,7 @@
>  msgid ""
>  "B<overwrite-diverted>: Overwrite a diverted file with an undiverted version."
>  msgstr ""
> -"B<overwrite-diverted>: バックアップ (divert) した古いファイルを現在のファ"
> +"B<overwrite-diverted>: 退避 (divert) した古いファイルを現在のファ"
>  "イルで上書きする。"
> 
>  #. type: Plain text

修正しました。

> @@ -1192,8 +1192,8 @@
>  "B<unsafe-io>: 展開の際に安全な I/O 処理を行わない。現在のところ、これはファ
>  "イル名の変更前にファイルシステムの同期を行わないことを意味する。同期を行っ"
>  "た場合、ファイルシステムによっては顕著なパフォーマンス低下が発生することが"
> -"知られている。不幸なことに、安全な I/O を必要としているのは、ファイルシス"
> -"テム自身である。信頼性の低い I/O 処理を行っていると、突然のシステム停止の
> +"知られている。不幸なことに、安全な I/O を必要としているのは、まず第一にはこのような
> 性能低下の発生するファイルシス"
> +"テム上の場合であり、このようなファイルシステムでの処理の不確実さのために、突然のシ
> ステム停止の
>  "際に 0 バイト長のファイルが作成されてしまう。"
> 
>  #. type: Plain text

後ほど。

> @@ -1252,7 +1252,7 @@
>  #. type: Plain text
>  #: dpkg.1:470
>  msgid "B<bad-verify>: Install a package even if it fails authenticity check."
> -msgstr "B<bad-verify>: 信頼性チェックに失敗してもパッケージをインストールす"
> +msgstr "B<bad-verify>: 正当性認証チェックに失敗してもパッケージをインストールす"
>  "る。"
> 
>  #. type: TP

修正しました。

> @@ -1299,7 +1299,7 @@
>  "さもなくば、望ましくない結果が発生することになる (例えば、B<dpkg --purge"
>  " foo --no-act> というコマンドを実行させた場合、変更は一切させないつもりか"
>  "も知れないが、実際には、パッケージ foo を本当に purge してから、--no-act"
> -"を有効にしたパッケージの purge 処理が行われる)。"
> +"という名前のパッケージの purge 処理が行われる)。"
> 
>  #. type: TP
>  #: dpkg.1:485

修正しました。誤訳すみません。

なお、Debian ポリシーに倣い、purge → 完全削除に直しています。

> @@ -1400,9 +1400,9 @@
>  "example, when a package is removed, it will be marked selected for "
>  "deinstallation."
>  msgstr ""
> -"インストール対象として選択されたパッケージのみを処理する。選択そのものは、"
> -"B<dselect> や B<dpkg> を使って行なう。削除対象として選択されたパッケージ"
> -"については、処理が行われると削除される。"
> +"インストール対象として選択されたパッケージのみを処理する。選択のマーク付けそのものは、"
> +"B<dselect> や B<dpkg> を使って行なう。例えば、パッケージ削除の際には、"
> +"パッケージには削除対象としてマーク付けがされる。"
> 
>  #. type: TP
>  #: dpkg.1:517

とりあえず修正しました。mark の訳もちょっと悩んでいます。

マークを付ける、マーク付けする、マーキングする、訳さない、など…

> @@ -1499,9 +1499,9 @@
 "例によって '?' は任意の 1 文字 (こちらも '/' を含む) にマッチする。"
>  "'[' は、文字のリスト、範囲、補集合を含む文字クラスの開始を意味する。"
>  "パターンマッチングの詳細は B<glob>(7) を参照のこと。"
> -"補足: 現在の実装では、ディレクトリやシンボリックリンクが過度に"
> -"マッチしてしまう。より安全サイドに倒すことで、ファイル展開の際のエラーを"
> -"抑止できるよう、将来的には修正が行われるかもしれない。"
> +"補足: 現在の実装では、安全サイドに倒してファイル展開の際のエラーを抑止しているた
> め、ディレクトリやシンボリックリンクが過度に"
> +"マッチしてしまう。"
> +"この挙動は将来的には修正が行われるかもしれない。"
> 
>  #. type: Plain text
>  #: dpkg.1:558

ほとんど頂いた通りですが、以下のようにしました。
-----
"補足: 現在の実装では、安全サイドに倒してファイル展開の際のエラーを抑止"
"しているため、ディレクトリやシンボリックリンクが過度にマッチしてしまう。"
"この挙動は将来的に修正されるかもしれない。"
-----

> @@ -2585,8 +2585,8 @@
>  "The clarified \\s-1GNU\\s0 system type of the build machine, used for "
>  "filesystem paths."
>  msgstr ""
> -"xxxxx ビルドマシンの \\s-1GNU\\s0 システムタイプ、ファイルシステムのパスに"
> -"用いられる。"
> +"ビルドマシンの \\s-1GNU\\s0 システムタイプであり、ファイルシステムのパスに"
> +"用いるよう整形済み。"

以下のように修正しました。ようやく意味が取れました。

-----
"ビルドマシンの \\s-1GNU\\s0 システムタイプ、ファイルシステムのパスに"
"用いるよう整形済。"
-----

なお、ホストマシンの……のパラグラフも同じように修正しておきました。

>  #. type: IP
>  #: dpkg-architecture.1:120
> @@ -3089,7 +3089,7 @@
>  "B<dpkg-architecture> and this man page were initially written by Marcus "
>  "Brinkmann E<lt>brinkmd@debian.orgE<gt>."
>  msgstr ""
> -"B<dpkg-architecture> およびそのマニュアルページを初めて開発したのは、Marcus "
> +"B<dpkg-architecture> およびそのマニュアルページを初めて執筆したのは、Marcus "
>  "Brinkmann E<lt>brinkmd@debian.orgE<gt> である。"
> 
>  #. type: TH

修正しました。

---
TAKAHASHI Motonobu <monyo@xxxxxxxxx>