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[debian-users:06876] Re: [Q] kernel source package build
佐野@浜松です。荒船さんありがとうございました。
# いろいろ試していて、報告が遅れました。 _O_
> 通常 Private Package なら S でよいのでは?
> M や L は rules や,control で,あちこち書き直さなければ
> ならない場所が増えます.
実は M も試してみたりしたのですが、たしかに作成された rules が
違っていたりしました。 binary-doc とか追加されていたかな。
カーネルと pcmcia-cs を作成しようとしていたので、 M が必要かな
などと思ったりしたのですが、お手本にしようと思った既存のカーネル
ソースが、実は既に自分でとりあえず作ったちゃんとパッケージ化されて
いないものだったので、全然うまくいきませんでした。 ^^;
先のメールに書いたように、 hamm の binary-all から 2.0.34 の
カーネルソースのパッケージをもらってきて、インストールしたら
ちゃんと kernel_image も kernel_source も pcmcia-cs パッケージを
作れるようになりました。
# 今までは、最初の一回だけ成功したけれど、後はうまくいかなかった。
> kernelのソースコードはパッケージ化されたものがあるはずです.
>
> もしこれがkernelの再構築をしたいと言う意味だとすると(ちがいます?)
> http://www.linux.or.jp/~ukai/debian/topics-ml-420.html
> を御覧になるのがよろしいかとおもいます.
一同 2.0.34 のカーネルソースパッケージをインストールしたら、
オリジナルのカーネルソースに自前でパッチを当てたコードも
同様な手順で kernel_image のパッケージを作成できるように
なりました。最初、何故か -r CUSTOM.0.1 でやったらうまく
いかなかったんですが、これはカーネルソースのパッケージを
インストールせずにオリジナルのカーネルソースだけでやった
せいでしょうか。
コードを比較したり、 README.Debian を読んだりしてみると、
Debian でパッケージ化された 2.0.34 のカーネルソースは
ThinkPad 700/710 用の MCA パッチと、ビデオフレームグラバー
用 ? の bigphysicalarea パッチが当ててあるほかに、
pci.c や fs/fcntl.c に修正が入っているらしく、こちらの
ほうが良さそうに思えたので、 dpkg -i でインストールした
Debian パッケージのカーネルソースにパッチを当てて再構築
しました。
また、 pcmcia-cs も Debian パッケージのコードは etc 以下
の設定ファイル serial に Debian 向けの修正 ( /dev/cua? を
持たないことに対応) が入っていて、内蔵モデムとカードモデム
の両立についても考慮されているようなので、やはり比較した
上でパッケージ化されたコードを使うことにしました。
結局、カーネルソースも pcmcia-cs のソースも Debian で
使う場合はパッケージ化されたものを入手できれば、それが
最善なようです。
# ネットワーク的に遠かったりして、 ftp で入手できない
# 場合にはどうすれば良いか、という問題にはまだ答えを
# 出せていないのですが。この場合はあきらめてパッケージ
# 化しないという解が一番楽なのかな。
# 通販で最新の CD-ROM を入手する、という方法もあるかも。
参考までに、私が使ったカーネルパッチを報告します。
1) VFAT-jp パッチ
VFAT 上の日本語ファイル名を表示可能とするためのパッチ。
こんな風に使えます。
# ls -ls /mnt/hda1/windows/`echo 雲|nkf -s`* |nkf -e -x
304 -rwxr-xr-x 1 root root 307514 Sep 5 1996 /mnt/hda1/windows/雲.bmp
入手場所は <http://fukuda.aist-nara.ac.jp/~hirosi-k/Linux/linux.html> です。
なお、私は入手したバージョン 0.8a には SJIS をデフォルトにすると
make が通らない ( inode.c に行末の ; が落ちた個所が 1 行できる) と
いう typo がありました。既に上記の Web Page の作者である川口さんには
メールで報告し、対応済みのはずですが、もしうまく make できなかったら
調べてみると良いかもしれません。
2) newmem パッチ
カーネルが 64MB 以上のメモリーを自動で認識可能とするパッチ。
2.0.33 の時から使い始めましたが、 2.0.34 でも動作には問題
無いようです。入手したのは JAIST にある Linux Mama のミラーから。
<http://nirvana.jaist.ac.jp:8000/~daisuke/mama/LinuxMama.html>
3) 640MB MO (sector size 2048) 対応パッチ。
名前のとおり 640MB の MO を使えるようにするパッチです。
2.0.27 用のパッチを入手して、 2.0.32, 2.0.33 でも使って
いました。 2.0.34 でも動作 OK のようです。と、思ったのですが、
ちょっと問題が起きているようです。 mke2fs /dev/sda1 して
e2fsck かけたらシステムごとハングしました。 ^^;;
以前に入手したページ
<http://liniere.gen.u-tokyo.ac.jp/2048.html> を読み直すと、
2.0.34 は専用のパッチが出ているみたいです。これはまたパッチ
を当て直して再構築しなければ、、、と言うことで、これに関しては
また後日報告を出し直します。
4) OSSFree 3.8 s8 サウンドドライバー
これはパッチというのとはちょっと違うような気がしますが、
オリジナルの Linux カーネルに含まれているサウンドドライバーの
コードは既に 2 年くらい経過した古いものらしく、最近のサウンド
関係のハードウェアに対応していないとのことです。このバージョン
の CS4232 ドライバーで東芝 Portege660CDT, Libretto70, Portege300,
Panasonic Let's Note (モデル名は失念) などのサウンドカードから
16bit ステレオ出力できると聞いています。
<http://www.opensound.com/ossfree> から入手しました。
以上、御参考まで。
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<sano@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)