むつみ@X-TT project です。
おしらせ :-)
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これは
X-TrueType Server Version 1.0 [Aoi MATSUBARA Release 0]
の公開をアナウンスする文書です。
1998 年 2 月以来、我々 X-TrueType Server Project は X-TrueType Server
(以下 X-TT) の開発バージョン系列である X-TT Ver0.x [Series "MULTI"] を
ベータ公開して来ましたが、必要な機能の整備がひとまず完了したことと、十
分実用に耐えられる安定性が得られているという理由から、我々は X-TT の開
発フェーズを、正式リリース系列である Ver1.x [Series "Aoi MATSUBARA"]
へと移行することにいたしました。
そこでこの一ヵ月弱の間、我々は X-TT の正式リリースの準備をしてまいりま
したが、1998 年 8 月 30 日(GMT)、遂に我々は X-TT の最初の正式リリース
版である X-TrueType Server Version 1.0 [Aoi MATSUBARA Release0] のリリー
スへと至りましたので、こうして皆さんにご連絡している次第です。
詳しいことは、現在のバージョンの統括管理者であり、 X-TrueType Server
Project メンバーの一人である塩崎拓也が開設している Web ページ:
(日本語)
http://hawk.ise.chuo-u.ac.jp/student/person/tshiozak/x-tt/index.html
(英語)
http://hawk.ise.chuo-u.ac.jp/student/person/tshiozak/x-tt/index-eng.html
を参照してください。こちらが現在の X-TT の一次配布元となっています。
===X-TrueType Server ってなに?===
X-TrueType Server とは、TrueType フォントを直接扱えるように拡張された
X サーバおよび X フォントサーバです。X-TT を用いることにより、既存の X
のアプリケーションに全く手を加えることなく、いままでの BDF フォントや
PCF フォントなどと同様の感覚で TrueType フォントを使うことができるよう
になります。Windows の普及により、現在では多種多様な書体の TrueType フォ
ントをフリー、あるいは比較的安価な金額で入手することが可能です。当然拡
大縮小などの変形も自由自在に行えるため、特に、いままでフォントの少なさ
で苦渋をなめてきた、日本を含む極東アジア地域の X ユーザにとっては非常
に役に立つことでしょう。
なお、X-TT は TrueType フォントを扱うために FreeType というフリーのフォ
ントライブラリを利用しています。FreeType を利用して libfont を拡張する
という試みには X-TT の他に Mark Leisher 氏と Juliusz Chroboczek 氏の
xfsft というものがありますが、歴史的経緯により X-TT とxfsft は全く独立
して開発されました。X-TT が xfsft と比べて有利な点としては、以下のよう
な点が挙げられます:
☆豊富な文字コード、特に極東アジア地域の多くの文字コードに対応。
現在、
* 西洋の各言語
ASCII
ISO8859 各種 (パート 1-10, 15)
KOI8 各種
* 中国語
Big5ETen
GB2312
* 韓国語
KSC5601-0
KSC5601-1 (EUC エンコーディング)
KSC5601Wansung
KSC5601Johab
* 日本語
JISX0201 (ANK)
JISX0208 (JIS 第一水準/第二水準漢字)
JISX0212 (JIS 補助漢字)
* 統一コード
Unicode (クライアントから使用できます)
といったコードに対応しています。
☆コード変換を行うためのコードは動的モジュール化されているため,必要
なエンコーディングを必要な時に使用することができ,必要のないコード
のために無駄なメモリを消費することもありません.また、そのため新た
なコード変換モジュールを追加するのも容易です。
☆fonts.dir を拡張した TTCap 記法を利用することにより、
* 非イタリックフォントのイタリック化
* 非ボールドフォントの疑似ボールド化
* フォントメトリックの調整
* TrueType Collection ファイルのフェイス選択
などを行うことができるようになっています。
☆メトリック計算の方法として、それぞれの文字に対して厳密に行うか、そ
れともヘッダ情報を利用して手を抜くのか、という 2 つの選択肢を用意
してあります。厳密に計算する方法はプロポーショナルフォントを利用す
るためには不可欠ですが、X Window System の構造上の欠陥により、この
ような方法を漢字などの文字数の多いフォントに用いると、遅くて使いも
のにならないことが確認されています。なお、xfsft では、厳密な方法し
か用意されていないようです。
☆libfont の共有ライブラリ化も行ってあります。これにより、将来の
X-TT のバージョンアップが容易になります。
☆X-TT Project によって蓄積されてきた、 16bit フォントの扱いに対する
ノウハウが利用可能です :-)
なお現在、
* FreeBSD
* NetBSD for x86
* OpenBSD
* Slackware Linux
* RedHat Linux
* Debian GNU/Linux
用のバイナリパッケージ(または ports)を準備中です。
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