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[debian-users:10226] freetype -> xtt



金田ともうします。

そろそろ本格的に slink へ移行しようと思い、X を upgrade してみました。
しかし、まだ(初心者には)ちょっと時期尚早だったかな、というのが
全体的な印象でした。
主に本家のパッケージが原因だと思うのですが、数日間、X が
起動できませんでした。

他にもいくつか気付いた点、疑問などがありましたので、
報告と質問をさせて下さい。

馴れないコンソール環境での作業が続いたのと、初めの予定では
簡単に終わってしまうつもりでしたので、ろくにログを取っていません。
その点はご容赦下さい。


方法としては、
slink-jp/main/upgrade-i386/README-xfree86-freetype_upgrade
に従って
slink-jp/main/upgrade-i386/xf86-tt_update-0.1.1.sh
を使わせていただきました。

最初に用意したパッケージは、

xbase-clients_3.3.2.3a-4.deb
xbase_3.3.2.3a-6.deb
xext_3.3.2.3a-4.deb
xfonts-100dpi_3.3.2.3a-6.deb
xfonts-75dpi_3.3.2.3a-6.deb
xfonts-base_3.3.2.3a-6.deb
xfonts-cjk_3.3.2.3a-6.deb
xfonts-cyrillic_3.3.2.3a-6.deb
xfonts-scalable_3.3.2.3a-6.deb
xlib6_3.3.2.3a-4.deb
xlib6g-dev_3.3.2.3a-4.deb
xlib6g_3.3.2.3a-4.deb
xmanpages_3.3.2.3a-6.deb
xserver-common_3.3.2.3a-7.deb
xserver-xtt-mach64_3.3.2.3a-7.xtt.1.deb
xserver-xtt-svga_3.3.2.3a-7.xtt.1.deb
xserver-xtt-vga16_3.3.2.3a-7.xtt.1.deb
xtt-fonts_0.19981020-3.deb

といったところだったと思います。
README-xfree86-freetype_upgrade に従って、freetype2 は
あらかじめ入れておきました。
バージョンの違うものが混ざっているのは、途中で 別の ftp サイトから
ダウンロードしたせいです。特に深い意味はありません。


まず、xf86-tt_update-0.1.1.sh ですが、対象となるパッケージが
ホールドされているとアップグレードされないですね。
きっと理由があってこういう仕様になっていると思いますが、調べている間に
スクリプトの仕組みが少しわかってきたので、修正して実行しました。

64c64
< 	| grep install | awk '{print $1}'`
---
> 	| egrep "(install|hold)" | awk '{print $1}'`
108c108
< 	    | grep "3.3.2.f" | egrep "^ii" | awk '{print $2}'`
---
> 	    | grep "3.3.2.f" | egrep "(^ii|^hi)" | awk '{print $2}'`

考えてみると、X に関しては元のパッケージをホールドしておく理由も
なさそうに思えますが、
僕の場合、slink のパッケージを入れ始めた時に、
全てのパッケージを一旦ホールドしてありました。
こういうふうにしてある人、他にもいらっしゃるんじゃないでしょうか。
もし、支障がなければ、ホールドしたままでも更新できるように
なっていたほうがよさそうに思えます。


上記のパッケージの他に、xbase パッケージから分離されたために
新たにインストールする必要の出てくるパッケージがいくつかありますね。

/usr/doc/xbase/README.Debian には、
The new packages are:
  rstart
  rstartd
  twm
  xbase-clients
  xdm
  xfs
  xproxy
  xserver-common
  xsm
  xterm

とありますが、このうち、xdm, twm, xterm をひとつずつ入れました。
xbase を新しくしたら、このリストを確認して、必要なものを一度に
入れてしまった方が楽だったと思います。

あれ? xmodmap も入れたんですが、このリストにはないですね。
あ、xf86setup も。


解決までにいちばん時間がかかったのは、

Couldn't open RGB_DB '/usr/X11R6/lib/X11/rgb'

というエラーだったと思います。
これは(ほとんど全ての)バージョンを 3.3.2.3a-8 に上げるまで
残っていました。

ただ、途中で /etc/X11/XF86Config を間違って変更してしまっていたので、
却って解決が遅れたかもしれません。
本当にパッケージのバージョンだけが問題だったかどうか、
確認できていません。


これ以外にも、バージョンによって、いくつかの不具合がありました。
postinst でこけるとか、です。
本家の少し古いパッケージはボロボロという印象を受けたんですが、
どうなんでしょう?

ともかく、3.3.2.3a-8 のバージョンは、(TrueType Font も含めて)
ちゃんと動いています。


手を加えた設定は、2箇所です。

/etc/X11/xdm/Xservers で、
:0 local /usr/bin/X11/X :0 -bpp 16 としました。

xdm を使う人はここを確かめる必要があるかな?
後ろの :0 を書いておかないと、なぜかブート時に xdm が起動して
くれなかったような気がします。


もう一点は、ほとんどの人には関係ないかもしれませんが、

/etc/X11/XF86Config の
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/VFlib/"
をコメントアウトしました。

これ、例の「使っているという話を聞いた事がない」と、むつみさんが
おっしゃっていた X-V の設定みたいです。
VFlib と TrueType の違いもわからないまま、ホームページを見て
設定してました。
X を新しくして、自分が時代遅れの設定をしていた事に
初めて気付きました ^^;

# 今度はちゃんと /usr/doc/ 以下を読んでフォントの設定をしよっと。


以上、たいへん大ざっぱですが、ただ骨を折っただけではくやしいので、
せめてこれから X を slink のものにされる方の参考にして
いただければと思い、報告させていただきました。

-- 
金田 浩一