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[debian-users:12070] Re: about HDD
佐野@浜松です。
In article <19990119142507M.kmuto@xxxxxxxxxxxxxxx>
Kenshi Muto <kenshi@xxxxxxxxxxxxxxx> さん writes:
> 武藤@イソターネット協会です。
>
> Tue, 19 Jan 1999 13:59:22 +0900、
> 「[debian-users:12061] about HDD」において
> Ryouhei Kamiya <ryouhei@xxxxxxxxxxxxxxx>さんが書かれました(<36A4111E2E4.7AAERYOUHEI@xxxxxxxxxxxxxxxx>)。
> ryouhei> 最近IDE HDDを増設したのでそこにインストールしようと
> ryouhei> 考えておりましたが、起動HD以外へDEBIANをインストールすると
> ryouhei> ハードディスクから直接DEBIANを起動するように設定することが
> ryouhei> できないということが分かりました。
>
> ちょっと面倒、だと思います。
「できない」ではありませんね。
> ryouhei> 現在のHDDの構成は
> ryouhei> E-IDEプライマリ マスター3.2GB(WINDOWS98)
> ryouhei> スレーブ4.3GB
> ryouhei> といった感じです。
> ryouhei> マスター(C:)にWINDOWS98とDEBIANをインストースすると起動時にOS
> ryouhei> を選択することができるようになるのでしょうか?
>
> そうですね、一番楽だと思います。僕は
> os-bs → Windows NTローダー → Windows NT 4.0
> → Windows 95
> → lilo → Linux
> というようにしてます。これらのシステムのブート部分は全部プライマリマスタ
> のHDDに入っています。
> #os-bsじゃなくてDebian標準のmbrでも同じですね。
mbr でも良いですが、とりあえず extIPL を入手して DOS から
プライマリマスターの MBR (Linux 的には /dev/hda のブートレコード)
にインストールしてしまえば、 extIPL の「2 台目の HDD から起動する機能」
を使ってプライマリスレーブのみにインストールした Debian システムを
起動できるはずだと思います。
extIPL の場所は <http://www.tsden.org/takamiti/extipl/> ですね。
Debian のインストールだと /dev/hdb の MBR には mbr を入れて
LILO の 1st LOADER は Debian のルートパーティションのブートレコード
に収めるはずだから、 extIPL と組み合わせるには都合が良いかもしれない。
ただし、「自動起動」に設定できるのは /dev/hda のパーティションだけなので、
/dev/hda (プライマリマスター) に数 MB 程度のパーティションを確保して
そこに LILO の 1st Boot Loader を入れておくという設定のほうが良いかも。
LILO の 1st Boot Loader は BIOS に 0x80, 0x81 などのドライブ指定を
行なって 2nd Boot Loader をロードしますし、 2nd Boot Loader も
カーネルファイルやマップファイルをロードする際にはドライブ指定を
行ないますから、実際にシステムが存在するルートパーティション
(カーネルファイル、マップファイルなどの場所) が /dev/hdb (プライマリ
スレーブ) にあっても問題無いはずです。
例えば、 1st Boot Loader が /dev/hda2 (のブートレコード) にあって、
2nd Boot Loader やカーネルファイル、マップファイルが /dev/hdb1 に
ある Debian のルートパーティションに存在する場合なら、 lilo.conf に
boot=/dev/hda2
...
image=/vmlinuz
root=/dev/hdb1
label = L
...
などの設定をしておけば良いでしょう。
参考までに、以前 fj.os.linux に流れた、うちかわさんによるブートマネージャー
のレビューを引用しておきます。
> #と、いうわけで LILOとGRUBについての内容はありません。こちらの方は
> #私よりもっと良くご存じの方が多いと思いますので。
>
> 少々長いですが勘弁してください。内容は無保証です:-)
> ===========
> 1 Booteasy
>
> Serge Vakulenko氏 <vak@xxxxxxx> の作成したブートマネージャでLinux,
> FreeBSD, Windows NT, OS/2等に対応したブートマネージャ。FreeBSDでは
> インストーラに統合されているため事実上の標準となっているが「FreeBSDの
> ブートマネージャ」というわけではない。
>
> 特徴は以下の通り
> (1)インストール時の設定は必要ない。
> (2)ディスク2台までに対応する。3台以上のディスクには対応しない。
> (3)2台のドライブを扱う場合 2台のディスクそれぞれにインストールする
> 必要がある。
> (4)ブート時に起動パーティション/ドライブを選択すると、次回のブートの
> デフォルトはその選択したパーティション/ドライブになる。
> (5)古いバージョンではLinuxのパーティションの判定に誤りがあり Swap
> パーティションをブート可能なLinuxパーティションと判定するというバグが
> あった。現行のパージョン(といっても1995年製の1.7だけど)ではこの問題は
> ない。
> 完全無設定の上動作は単純なので(ソースコード上の動作を追いかけるのはちょっ
> とした暇があれば可能)比較的安全。反面機能は低い。3台以上のディスクには
> 対応しないというのは致命的な欠点(?)か。非公式だが gas でアセンブルでき
> るように書き直したものが存在する。
>
> 2. OS-BS
>
> Thomas Wolfram 氏の手によるブートマネジャ。
> OS-BS 2.08beta がフリー扱いの最終バージョン。最新版にあたるものは
> 商品化された"System Selector"のようだ。
>
> http://www.BootManager.com/index.html.en.html
>
> (1) インストール時にブートパーティション/ドライブの設定、表示メッセージの
> 設定を行う。ブート時にはあらかじめユーザが設定したパーティションの
> 中から選択することはできるが、設定の変更は DOS環境からふたたび OS-BS
> のインストールプログラムを起動する必要がある。
> (2) 3台以上のディスクに対応している。
>
> 設定はメニュー形式で、誤りは起きにくくはなっているが、マニュアルや
> メッセージがすべて英語なので少々わかりにくいかもしれない。
>
> デフォルトのブートパーティション/ドライブは OS-BS のインストール
> プログラムによる変更を行わない限り固定される。ブート時の選択メニュー
> は比較的きれいに処理されている。
>
> DOS環境から起動しない限り設定の変更ができないため、フロッピーに OS-BS の
> インストールプログラムを入れたブートディスクを作っておくのが良いだろう。
> 比較的扱いに慣れた人に向き。
>
> 3 EXTIPL
>
> 一時配布は
>
> http://www.tsden.org/takamiti/extipl/
>
> 何も操作をしない場合は、DOS等のマスターブートレコードと同じ動作をする、
> というポリシーで作成され、他のブートマネージャとは異なった特徴を持つ。
>
> (1) 日本語の詳細なドキュメントがある。
> (2) フロッピーにインストールが可能。ただしあくまでテスト用の位置づけで
> あり標準のアクティブパーティション以外からの自動ブートはできない。
>
> (3) 自動ブートに設定できるのは1台目のディスク内のパーティションのみ。
> (4) 何も操作を行わない場合はメニューを出さずに1台目のディスクの
> アクティブパーティションからブートする。
>
> 日本語で書かれている詳細な技術資料があり、ブートマネージャの動作に
> 興味があったり自分で作成したいという人にとってはありがたいだろう。
>
> EXTIPL をインストールしたフロッピーを入れてブートを行うと、ハード
> ディスクのMBRにインストールされたブートマネージャをスキップすることが
> できる。ひょっとしたら便利な機能なのかもしれない。
>
> 4 btsel
>
> http://www.vector.co.jp/pack/dos/util/boot/btsel130.lzh
>
> btsel は PC-VAN ID:CCJ89503 おうきい氏の手によるソフトウェア。
>
> (1) ドキュメントは日本語。
> (2) インストール時の設定は不要。すべての設定はブート時の操作で行う。
> (3) 3台以上のディスクに対応 (BIOSでアクセス可能なドライブの範囲で
> ブート可能)
> (4) ブート時の操作で選択したパーティション/ドライブを次回のデフォルト
> ブートパーティション/ドライブにするモードと、デフォルトを固定する
> モードを選択する事ができる。
>
> Booteasy と OS-BS の中間的な特徴を持つ。
> 機能的にはOS-BS とほぼ同等。ブートマネージャの中だけですべての設定を
> 行うことができるという点は評価できる。
> 日本語のドキュメントもありがたい。
>
> 番外:システムコマンダー
>
> 市販品だけあって機能的には非常に高い。
> マニュアルは分かりにくい。翻訳だろうが、元々の英文マニュアルの段階で
> おそらくは構成上の問題があるのだろう。
> パーティションIDのつけかえを行う場合があるため、複数のOSをインストール
> してあってお互いのファイルシステムをマウントして使うような使い方をして
> いる場合は、トラブルの元になる。一言マニュアルに注意書を書いておいて
> くれればよいのに。逆にそのことがわかっていれば利用の幅も広がる。
> 結局のところ、マニュアルは初心者にも経験者にも不親切。ソフト自体のでき
> は良いと思うので残念。
> ======
>
私は extIPL をしばらく使っていましたが、 ctrl-End キーで随時デフォルト
の起動パーティションを変更できるのは、それなりに便利でした。ただし、
論理パーティション (拡張パーティション内の) からの起動はできなかった
覚えがあります。 OS-BS だったか、システムコマンダーだったかは、論理
パーティションからも起動できるらしいと聞きました。自分で使った経験は
無いので、未確認です。
現在は Debian が使っている mbr を使っていますが、これは資料を見ると
最初のディスク (/dev/hda または /dev/sda) からしか起動できず、また
論理パーティションからの起動はできないようです。
ソースから make すれば、 ID 0x80 以外のドライブから起動できるように
作成できるようですが、インストール後にそれ自身の機能を使用して起動
ドライブを変更することはできないみたいですね。
現在の extIPL は DOS 版のみのようですが、過去には Linux 上で make
できるバージョンもあり、私はそれを使っていました。個人的には mbr
パッケージを置き換えるパッケージとして extipl の Debian パッケージ
があっても良さそうな気がしています。
# いや、自分で作れば良いだけなんですけどね。 ^^;;
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#わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。
<xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)