[debian-users:12754] Re: mh-e with tm

[Takao KAWAMURA <kawamura@debian.or.jp>]

> EMH のDebianパッケージを作ってみようかなあと思いましたが、
> パッケージ作成って難しいんでしょうか・・・

ユーティリティがそろっているのでソフトウェアがインストールで
きる人にはそんなに難しくないです。dh-makeとdebhelperパッケー
ジを使えば簡単にできますが、一通りドキュメントを読んでからやっ
てくださいね。

emacsのadd-onパッケージの場合、多少特別なことをやらないとい
けませんが、それもdebhelperに含まれるdh_installemacsenという
スクリプトが助けてくれます。

こんな感じの手順です。

1. パッケージのもとになるプログラムをあるディレクトリ以下に
   展開する。このディレクトリは、name-versionという形の名前
   にしておくと楽。たとえば、sdic-2.0という具合。

2. そのディレクトリに移ってdh_makeと打つ。シングルバイナリの
   パッケージの場合、質問に`s'と答える。

3. そのディレクトリにdebianという名前のディレクトリが作られ、
   各種ファイルのテンプレートが置かれるので、必要に応じて変
   更する。いらないものは削除する。
   このうち、rulesというファイルがMakefile。プログラムが
   debian/tmpというディレクトリの下にインストールされるよう
   に書く必要がある。例えば、/usr/binにインストールするべき
   コマンドはdebian/tmp/usr/binの下に置くようにする。
   emacsenのadd-onパッケージの場合、emacsen-installと
   emacsen-removeというファイルを作る。これは.elから.elcにバ
   イトコンパイルしたり、それを削除するためのスクリプト。ま
   た、dh_installemacsenがrulesの中でコメントアウトされてい
   るので、有効にしておく。

4. dpkg-buildpackage -rfakerootと打つと親ディレクトリにパッ
   ケージができる。

5. lintian ../*.debなどとして、パッケージとしての問題点をチェッ
   クする。

6. dpkg -iでインストールしていろいろテスト。

7. 問題がなければ、パッケージのあるディレクトリに移って、
   dupload -t master-jpなどとして、Debian JPにuploadする。

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川村 尚生