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[debian-users:16986] Re: Dice White Paper (1999/07/26 rev 0.58)
香田@徳島大です。素人の疑問です。
From: ISHIKAWA Mutsumi <ishikawa@xxxxxxxxxxx>
Subject: [debian-users:16976] Dice White Paper (1999/07/26 rev 0.58)
Date: Mon, 26 Jul 1999 01:37:06 +0900
> むつみです。
>
> ○Debian GNU/Linux のかかえる問題点
>
> 1)サイズの大きさ
>
> 2)インストール時の dselect の利用
> 「dselect = ダメ」という概念が刷り込まれてしまっている
これらはもう今更、というぐらい良く知られてますね(^^;
> 3)インタラクティブなインストール処理
>
> 4)インストールプロセスそのものの問題
やや技術的な気はしますが話題になってはいたと思います。
まあ予想できる内容かと思います。
> ○Project Dice の目的
>
> また、付加的な(実験的な)取り組みとして以下のような研究課題も挙げておく。
>
> ・メール以外のインターネットメディアを利用した開発形態の検討
> ・オープンプロジェクト内での少人数によるクローズド開発のメリット/デメ
> リットの検証
> ・メンバー間での新しい情報共有の方法の模索
これらは、ちょっと苦しいかな?と思いますが。
そんなに必然性が感じられない気もします。
> 1) 分割配布を補助するためのツール群の整備
>
> 依存関係を整理して、パッケージ/ソースを取り出し CD image を作成する
> ツールの作成が急務である。現状 Yacs というツールが出ているため、そ
> のツールのサーベイ、利用可能かどうか、改良するならどの点かという点
> の調査も行っている
単にミニセットとは言っても、こういう問題はある訳ですね。
確か少し話はあった気がしますが見落してました(^^;
> 2) dselect を利用しない
>
> 3) 非インタラクティブなインストール処理
>
> 4) インストーラそのものの強化
これらは本質的だと思いますが、どの程度具体化できてる
のか知りたいですね。ある程度でも実現できてるなら素晴
しいと思います。
> 5) Dice
>
> 以上の成果を利用して、その有用性/問題点を確認するため Debian
> GNU/Linux のサブセット的配布である Dice を作成する。今まで述べてき
> たことからわかるように Dice の作成には、100% Debian GNU/Linux の
> .deb を利用し、それを整理して取り出す形になる。
> つまり、足りないもの(Dice の配布 CD に納められていないもの)を補えば
> Debian GNU/Linux そのものである。
ということなら、多分かなりの方の疑問は解けて理解は得ら
れると思います。
> 6) Dice Tools
>
> これはほとんどオマケ的なもので、Vine Tools がライセンス的問題によ
> り Debian にcontribute できないことから、類似する物を DFSG Freeで
> 開発し Debian への contribute しようとしたことから始められた。
> とりあえず、外向けのインパクトなど考えたことから Dice Tools と名
> 乗っているが、場合によっては Dice がリリースされる前に Debian に
> Upload されるかもしれない。
これは判断間違ってる気がします。本当にオマケなら
無い方が良かったと思います。外向けのインパクトあった
と思いますか?むしろ Vine と同じじゃないかという
マイナスのインパクトにしかなってないと思います(^^;
> ・プレスリリースの意味
この点に関し全く個人的意見ですが、上のような状況は Vine
とは全く異なってると思います。Debian はもともとがオープン
なディストリビューションですから、Debian@org と同期して
開発できるのですから(実際上は簡単でないとしても)。
ですからリリースアナウンスでも Vine との差別化に一番留意
すべきだったと思うのですが、何故 Vine の亜流のような
道を選らんだのでしょうか?
> 先ほども述べたように、Dice をリリースすること、それから Dice 自身を
> 普及させることは目的ではありません。Dice の形態が Debian GNU/Linux
> の配布の未来形であるという状況にもっていくことが目的です。
> つまり、われわれのプロジェクトが成功すれば、Dice そのもの(あるいは、
> Dice にかわるそれにちかいもの)が Debian GNU/Linux の一般的な配布
> の形であるということになるでしょう。ですから、現時点で Dice が普及
> することは、結果的に Debian GNU/Linux のユーザそのものの増加につな
> がっていくとわれわれは考えています。
こういう Debian GNU/Linux の本質的なものなら
> もう一点は、非常にネガティブな考えなのですが、例えば上記の「Debian
> GNU/Linux の問題点」のような記述をすべて削除したかったということで
> す。最初はこの部分はリリースノートに含まれていました。しかし、こ
> のことで Project Dice が Debian GNU/Linux を批判し、そこから独立し
> たグループであるというとらえられ方をされるのはまずい(事実そうではな
> い)ということで、ネガティブな表現はいっさい削除しました。
>
> ・なぜ、Debian JP Project の活動として行わなかったのか
>
> まず、Debian JP Project のそもそもの活動とは主旨がずれているとい
> うのが理由です。
>
> Project Dice の作業は Debian の l10n/i18n/m17n 化といった作業とは
> レイヤーの異る作業だと思います。極端にいうと Debian GNU/Linux とい
> う distribution そのものの位置付けを大きく変更してしまうことになり
> かねない作業です。多分、Debian Project 内部でもいろいろな反発を受け
> るでしょう。
>
> このような作業に対して「Debian JP Project」だよ、という肩書きを持っ
> て取り組むのは非常に危険なことだと考えています。失敗したときに
> Debian JP Project に対して、大きなダメージを残すような結果にはした
> くないんです。もう一点あるとすれば、(実際には、そんなことは有り得な
> いと思っていますが) 「Debian JP Project という日本人集団が、なんかお
> れら(Debian Project)を引っくり返すような、わけわからんことをはじめ
> たぞ」という色眼鏡で見られる可能性を可能な限り除去したいというのも
> あります。
これらは余計な心配というか判断ミスな気がします。
Debian or Debian JP としてやって何にも問題ないと
(例え失敗しても)思いますが。
> ・debian.gr.jp について
>
> これは、Project Dice とは直接は関係ありません。既に、多数の人がご存
> じだとは思いますが、linux.gr.jp、linux.co.jp が(いわゆる)ドメイン屋
> によって取得されてしまっています。そのような状況を避けるためにとりあ
> えず取得を行ったものです。その名称も取得のためだけにでっち上げたもの
> で、特に意味はないです。 特に使い道が決ってるわけでもないです。
こういう事なら、直に答えれば混乱も少しは減った気がします。
> めにリソースも分割するという配慮をしたということです。現実問題とし
> て Debian JP Project のリソースは、現在 Disk も借りているような状態
> であり、とてもではないですが、そこから別プロジェクトに切り出せるよ
> うな(または、そこであらたなプロジェクトを立ち上げるような)ものは、
> 存在しないというのが大きいです。
資産状況とか知りませんが、リソースの要求とかしても
良かったのではないでしょうか。
平成11年7月26日(月)
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香田 温人(こうだ あつひと)
http://www1.pm.tokushima-u.ac.jp/%7Ekohda/