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[debian-users:30792] Re: XFree86 4.1.0 が全く動きません



佐野@浜松です。

2 週間程前の話に今頃フォローしますが。
 (最近いろいろ忙しくて。)

  on "Wed, 14 Nov 2001 00:58:32 +0900',
 HIRAMOTO Kouji <HGF03317@xxxxxxxxxxx> さん wrote:

> In subject: [debian-users:30569] Re: XFree86 4.1.0 が全く動きません
> 	tallx@xxxxxxxxxxxxxxxxx (Tall Kintoki) said:
> 
> > (==) Using config file: "/etc/X11/XF86Config-4"
> 
>   こちらも woody で apt-get upgrade していると、ある時期にこのファ
> イルがインストールされ、なおかつ優先され、結果的に既存の XF86Config 
> が無視される形になり、

 /etc/X11/XF86Config-4 はパッケージの中に含まれているファイルでは
ありませんから、厳密に言えば「インストールされた」というよりも、
利用者が (設定スクリプトを利用して) 自分で生成したファイルという
扱いではないかと。

 xserver-xfree86 というパッケージをインストールした際に dexconf と
いうスクリプトが自動的に起動されます。それを利用者が操作することに
よって XF86Config-4 は生成されます。

つまり、xserver-xfree86 をインストールした際に、

   XFree86 X サーバの設定ファイルは /etc/X11/XF86Config-4 です。
   XFree86 X サーバのバージョン 3 シリーズになじんでいる皆さんは、
   XFree86 と呼ばれる新しい統合された X サーバについても承知している
   でしょう。XFree86 はその設定ファイルのフォーマットが変更されています。
   この新しい X サーバはファイル XF86Config-4 を優先して検索および利用し、
   もしこれが見つからなかったときだけ XF86Config を使います。
   Debian システムでは、XFree86 バージョン 3 とバージョン 4 の両方の
   X サーバをサポートしているため、ファイル名「XF86Config-4」は
   バージョン 4 のサーバ用に使い、「XF86Config」はバージョン 3 の
   サーバだけに使うのが良いでしょう。これらのファイルを生成するツールは、
   デフォルトで適切なファイル名を利用するように設定されています。

   いずれのファイルも /etc/X11 ディレクトリに保管されます。

または

   The XFree86 X server's configuration file is /etc/X11/XF86Config-4.

    People familiar with the version 3 series of the XFree86 X servers 
    should be aware that the new unified X server, called XFree86, has 
    changed its configuration file format.  This new X server searches 
    for and uses the XF86Config-4 file preferentially, only falling back 
    to XF86Config if the former does not exist.  In the Debian system, 
    because both XFree86 version 3 and version 4 X servers are supported, 
    it is expected that the filename "XF86Config-4" will be used for 
    the version 4 server, and "XF86Config" for version 3 servers only.  
    The tools that generate these files are configured to use the proper 
    filenames by default.

    Both files are kept in the /etc/X11 directory.

というメッセージが表示されていたはず、ということです。

 (ただし debconf の設定で priority:low の表示を省略させている
  場合には、自分では気がつかずに設定してしまったという状況も
  あり得ます。個人的には debconf を priority low でも表示、
  既に設定済みの項目も繰り返し表示、という設定にしておくことを
  勧めます。特に開発版を利用している場合には。)

ちなみに XFree86 4.1.0 の CHANGELOG には

XFree86 4.0.99.3 (26 April 2001)
(略)
 417. Add a build-time option to xf86config to make it append the major version
      number to the config file name (David Dawes, prompted by #4577,
      Branden Robinson).

という記録が残されています。

 XFree86 4.0 がリリースされた当初は 3.3.6 でサポートされていた
ハードウェアのいくつかがサポートされていなかったり、また i386
以外のアーキテクチャではビルドできなかったりしたために、3.3.6 の
X サーバーを捨てることはできませんでした。

その一方で、v4 系では設定ファイルの書式が変更されたために、
 3.3.6 の X サーバと v4 の X サーバで同じ設定ファイルを
共有することは望ましくないという判断から、v4 系に専用の
設定ファイルを新設するという方針になったものと思います。

> 同じエラーになって X が起動しませんでした。
> 
> #富士通 LOOX S の 1024x512 という特殊な解像度なので、デフォルトの
> #スクリーンモードは全滅でした。;-)

もし v4 系のサーバーを導入するために既存の /etc/X11/XF86Config を
新しい設定ファイルで上書きしてしまったら、大問題ですけど、ちゃんと
以前のファイルも残っていたでしょ ? :)

-- 
 # (わたしのおうちは浜松市、アカウミガメのふるさとの街)
   <kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)