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[debian-users:36906] Debian3.0 on ThinkPad X24



堀内です。

先日PCの環境が壊れてしまって、復旧した際、初めてインストールをしたときのことを色々と忘れ
ていた為、散々躓いて苦労しました。
私がLinuxマシンにしている、IBMのThinkPad X24 では、Debianのインストールの際に幾つか引っ
かかるポイントがありますので、忘備録も兼ねて纏めてみました。
同じ機種にインストールしようと考えている方の参考にもなれば、幸いです。
尚、ここの記述は、推奨されないと分かっていて、敢えて取った手段も含まれています。
Linuxで使用できるCD-ROMドライブがない環境向けの次善の方法と思って下さい。


参考になるサイト:

Linux on Laptops
http://www.linux-laptop.net/

Debian GNU/Linux auf einem IBM Thinkpad X24 (上記サイトからもリンクされています)
http://www.schiessle.org/howto/x24/

【前提】
●1台のマシンで、OSをWindows* / Linux を搭載したデュアルブートの環境にする。
●ブートローダは市販のもの(BootMagic)を使用。
●ネットワーク経由等でDebianのCD-ROMのisoイメージファイルをローカルHDにDLしてある。
 (インストーラから利用できるCD-ROMドライブがあるなら、これはなしでOK)

【下準備】
パーティションは予めLinux用の領域も確保します。
 #私はPartitionMagicを所持していますので、これでパーティション切ってしまいました。
 尚、もしvfatフォーマットのパーティションがHDD上にない場合は、下記の理由により、少なくとも700MB
 くらいの容量で、1つ作成しておく必要があります。
DebianのCD-ROMのisoイメージファイルをDLします。ntfs上に置くのは不可(mountできない)なので、vfat
のパーティションに置きます。


【インストール】
Linuxのインストール時に初期化されない、適当なパーティションに置いておく。
私の場合はWin2kとのデュアルブート構成なので、vfat領域(Windows上のCドライブ)に。
ちなみに、ntfsでフォーマットしたパーティションに置いた場合、isoイメージはmount出来ないので
要注意。

rescue.bin, root.bin を使用し、インストール用FDを2枚作成
(bf2.4のイメージを使用)
rawrite2.exe を使用するが、FDDがB: だったりする場合がある。
イメージファイルの書き込み先にA: を指定して動作している様子が見られない場合は、B: を指定し
てみると上手く行く。

FDDはUSB接続になっている。
本体にはUSBの口が2つ(右と後ろ)にあるが、右の口に繋いで起動しようとすると、I/O エラー
が出て途中で止まってしまう(パーティションテーブルが読めない、という旨メッセージが出る)。
先の工程にも進めない。
従って、FDDは必ず後ろのUSBポートに接続する。
rescue.binのFDをLoadする。やはりioエラーが出るが、ここでは構わずroot.binのFDをLoadさせる。
するとそのまま先の工程に進められる。

基本システムのインストール終了後、再起動後に、先のisoイメージをmountする。
もし、mountしようとするisoイメージが保存されているパーティションがmountされていない場合は、
そちらを先にmountする。
	# mount /dev/(例えばhda1) -t vfat /mnt
isoイメージのmountは、例えば、以下のように:
	# mount -o loop -t iso9660 /mnt/debian-30r1-i386-binary-1_NONUS.iso /cdrom

base-configの中で、dselect, tasksel を呼び出す。ここでCD-ROM のisoイメージから、Xその他基本
システムのインストールではインストールされないパッケージ群をインストール。


【ちょっとしたこと】
ThinkPad X24は、マウスもPS/2ポートがなくなり、USB接続に変更になったが、Linux上で使用する際は、
PS/2マウスとして認識している模様。
したがって、Xの設定でマウスの種類を選択するときは、PS/2マウスを選択すればOK。

内臓LANインターフェース(Windowsでは "Intel(R) PRO/100 VE Network Connection" と表示)は、
そのままでは認識できなかった。
カーネル再構築などが必要ではないかと思われる。


以上



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Kazuyuki Horiuchi  kholiuch@xxxxxxxxxxxxxxxxxx