[debian-users:41063] Re: sendmailの設定方法

[KISE Hiroshi <kise@xxxxxxxxxxx>]

From: Sugano Yoshihisa <koshian@xxxxxxxxxxx> (E)
Subject: [debian-users:41046] Re: sendmailの設定方法
Date: Wed, 21 Jul 2004 23:06:50 +0900
> unstableはあくまで不安定版ですから、本当にサーバ構築をされるのでしたら
> 不向きであると思います。
> クラックされてみたいというなら話は別でしょうけども。

誤解をする人がいるかもしれないので。ここでの「不安定」というのは、
ばんばんパッケージが入れ換わるとか、充分な時間をかけて検証していない
という意味だと取ってください。また、検証には、関連するほかの
パッケージも含まれます。

また、サーバといってもいろいろあります。止めてはいけない、
止めたとしても最小限であるべきシステムは安定版で構築したほうが
いいでしょう、ですね。


stableはセキュリティ修正が出ますし、unstableは先に
新しいバージョンのパッケージが出る(セキュリティ問題の
修正がされている可能性がある)ので、やられ程度はどっこい
ではないでしょうか。もっとも、unstableは新規でセキュリティ
ホールが入る可能性がありますが。


testingは、極端に壊れているパッケージや依存関係が崩壊している
ことはあまりないのですが、セキュリティ修正されたパッケージが
入るのが一番遅いので、そういうものが重要な用途には、あまり
おすすめされていません。

unstableは、ときどき壊れたパッケージや依存関係が矛盾した状態に
なります。それなりに情報を集めれば避けられるかもしれません。

stableは、新しいバージョンのパッケージや、まったく新規の
パッケージは入りません。まさしく安定しています。よって、
新機能が入らないという意味で、だんだん古くなります。
非公式にパッケージングされたものを利用するという手もありますが、
「非公式」は「非公式」、自分で対処する範囲が広くなりますし、
検証も(stableに比べて)あまりされていませんので、敷居が高くなります。

ちなみに、unstableを越えた実験台もありますが省略。

stable以外のものは、問題をみつけたら自分で対処する努力をしたり、
バグレポートを送る*義務*があります。いや、ほんとは義務じゃない
ですけどね。


とはいったものの、何回も冷や汗をかいたり、システムを壊して
経験を得るということもありますので、人生を壊さない程度に
挑戦するのも、もちろんアリです。楽しんでみてください。
-- 
喜瀬“冬猫”浩