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[debian-users:45085] Re: NTPの設定について



 こんにちは。島田です。

 たとえば、

    http://www.oiden.net/Flets/bangai02/
    http://www.ipa.go.jp/security/awareness/administrator/secure-web/chap4/4_ntpd.html

などが参考になるでしょうか。以前は xntpd という名前だったので、昔書かれ
たページを読むときは読み替えてください。

On Thu, 10 Nov 2005 11:10:21 +0900
gouda <gouda@xxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:

> 関連サイトを参考に上記のように一通りの設定をしたのですが、このあとサーバー
> が常時電源ONである場合、localサーバーの時刻は自動的にアジャストされるの
> でしょうか?

 されますけれど、Linux の場合「時計」と言っても OS(カーネル)が刻んで
いる時刻と、マザーボードの CMOS が刻んでいる時刻とが違っています。この辺
は、

    http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Clock.txt

が詳しいです。

 ntpd と ntpdate は OS の時計を合わせ、hwclock は CMOS の時計を合わせま
す。
 で、ntpd は、デーモンとして常駐して、常に OS の時刻を合わせていますが、
ntpdate コマンドは実行したそのときのみ時刻を合わせます。役割が違うわけで
す。
 だから、

> プロセスを確認すると、ntpが起動しているのはわかる。
> ntpdateはない。

は正しい動作です。

> その後、サーバがシャットダウンすることなく起動状態を続けると、この間
> localサーバの時間あわせはできているのでしょうか。
> そのメカニズムがわかりません。

 ntpdate は、いきなり時刻を合わせるので、正しい時刻が 10:00:00 のとき 
OS の時計が 09:58:00 だったとして、このとき実行すると OS の時計は時刻が
いきなり 2 分進みます。つまり、09:59:00 とかいった時刻は存在せず、いきな
り 2 分未来にジャンプします。
 ntpd は賢くて、いきなり 2 分タイム・スリップするのではなく、連続的にじ
わりじわりシステムの時計を進めて、いつの間にか正しい時刻になるようにしま
す。
 UNIX はサーバとして使われることが多いため、システムの時刻に不連続性が
生じると都合が悪いことがあり、ntpd はこのような設計になっているそうです。
さらに詳しくは、

    http://www.asahi-net.or.jp/~aa4t-nngk/ntpd.html

を見るとわかりやすいです。

 時刻合わせといっても、けっこう奥が深いですね。


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島田博幸
Hiroyuki Shimada
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