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[debian-users:47175] Re: glibc2.2と2.3の同居環境を作りたい
武藤@Debianぷろじぇくとです。
At Wed, 30 Aug 2006 06:55:54 +0900,
<computercowboy@xxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> 少し古いPCを買った。本当はSUSEやFedora Core 5をインストールしたかったが、Xの
> ビデオカードがサポートされてないので、しかたなくdebian sargeをインストールした
> 。(SUSEとFedora Core 5は、インストール途中で画面がめちゃくちゃになる)
Linuxをインストールできればよいという夏休みの宿題でしょうか…。
使い勝手や趣向はそれぞれでだいぶ違うので、実際に使う上ではどれでもよいとは
いかない気がしますが。
> ビデオカードのATI FireGL2は、glibc 2.2 (libc6.2)しかサポートしてないため、た
> だ、glibc2.3のsargeはドライバーをダウンロードしてインストールするだけではいけ
> ないようです。
> sargeにインストールされている glibc 2.3と別に2.2をインストールして使い分けるに
> は、何をしなければならないでしょうか?
> 現在、Xは、VGAドライバーの環境です。
該当のドライバ見てみましたけど、無駄に苦労しそうです。vesaにしても
動かないですよね。
解決は、今すぐ「普通の」ビデオカードを買いに行くことでしょうか。
最近のコンシューマ向けカードなら、希望のFedoraやSuSEで動作するで
しょうし(このあたりは「ビデオカードメーカー名やカード名 Fedora」
といったキーワードで検索すれば、動作報告も見つかると思います)。
なお、無理を承知でなんとかしてみたいといった場合ですが…
libcチェックは最初のラッパースクリプトでやっているっぽい。bashをldd
してlibcライブラリを見つけて、バイナリをstringsしてバージョンを調べる、
ということをやっている。よって、単純なsymlinkではダメだし、わざわざ2.2
を指定ということでABI的にちゃんといけるかというとかなり怪しい。
これを無視するように書き換えたとしても、今度はGL周りのライブラリや
カーネルモジュールが軒並バイナリ化されていて、オブジェクトコードは
glibc2.2+gcc2.95でビルドされている。よって、gcc3系ではABI互換がなくて
どっちにしても完結できなそう。
さらに、アーカイブにあるfiregl32_drv.oは単体では動作できず、GLバイナリ
がないとだめっぽい。よって2Dだけとりあえず動かすことも不可能そう。
glibc2.2+gcc2.95の組み合わせはDebian Woodyがそれっぽい。なので、
Woody環境を作ってその中で実行すればインストールはうまくいくかも
しれない。けれど、そのままSargeにアップデートするとlibcがなくなって
動かなくなっちゃうので、また一工夫必要になりそう。いずれにしても
どこかで破綻が生じそうな気がする。どうしてもこのカードでガンバルなら、
このドライバのダウンロードページで動作保証されているバージョンの
RedHat Linuxを使ったほうがよいと思われる(古くてネットワークにつなぐ
のは危険すぎるけど)。
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武藤 健志@ kmuto @ kmuto.jp
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