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[debian-users:51186] Re: cdc-acmモジュールのFOMAサポートについて(ご協力おねがい)



三浦です。

増田さん、立ち上げうれしいです。

FOMAのサポートには興味があり調査していました。
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/document/foma/index.html

FOMAの技術参考資料によると、
FOMAの接続仕様は、
http://www.mcpc-jp.org/news/doclist.htm
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム
によるGL-004/005仕様になっています。

そして、GL-004/005は、USB.orgに提案されて
USB CDC subclass specification for
wireless mobile communications devices
revision 1.1 feb. 9 2007
に改変されて取り込まれています。
このusb.orgの仕様書の3ページには、MCPCのメンバーが
勢揃いしています。:)

CDC WMCD 仕様では、WHCM共通記述ブロックで含まれるdevice
typeを複数指定して、あとはそれぞれで通信するような
仕様になっていて、device typeとしてACMやOBEX等が指定されます。

一方、オリジナルのGL-004/005では同じエンドポイントを
切り替えて、複数のデバイスタイプにできるようになっています。

標準化の過程で前者に変更されたと読みました。


このような大枠を考えたときには、LinuxのUSBドライバとしては、
CDC-ACMや CDC-WDM といったそれぞれだけを考えたドライバ群ではなくて、
エンドポイントとドライバを結びつけるような薄い層を
かませて、ACMやWDMのドライバが、エンドポイントを指定されて
読み込まれるような仕掛けが必要なんではないか、と考えています。

USB WMCDでは、WMCDのドライバがこの薄い層のドライバとなっていて、
WHCM descriptorの記述に従って、ACM等のドライバが読み込まれる
といった動きです。

また、GL-004/005(つまりFOMA) では、この薄い層のドライバとして、
USB ベンダーID、デバイスIDに従って、デバイスdependentドライバが
一旦読み込まれ、さらにこのデバイス依存ドライバが、GL-004/005
で指示される初期化やモード切替を制御して、ACMドライバを読み込む
ような動きにするのが、全体にとってよいのではないか、とおもいます。

GL-004の仕様書は、数万円で誰でも紙媒体で買えます。
たぶん、現行CDCとの違い部分は、Docomoが出している技術参考資料に
記述されている情報だけでないかと考えています。

この領域は、是非整理したいとおもっていましたので、
ご協力させてください。

三浦

2008/10/24 Sunatomo Masuda <naiyu@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>:
> はじめまして ますだといいます。
> 今はちょっと別なディストリ使っていますが、
> sargeの時はお世話になりました。
>
> さて、今私はusbのモデムモジュールであるcdc-acmを
> FOMAに対応させるためのプロジェクトを立ち上げました。
>
> 今考えていることとしては
> cdc-acmのソースコードをそのまま流用し、
> FOMA端末だと判別した際にはFOMA専用のモデム制御コマンドを
> 少しだけ仕込む構造として最終的にはkernel.orgに面倒を見て
> もらえるようにしたいと思っています。
>

-- 
HIroshi Miura
NTT DATA Corp. and IPA OSS center
(株)NTTデータ /(独)情報処理推進機構
三浦広志