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[debian-users:57866] Re: The Debian Administrator's Handbook の日本語ペーパーバック版の出版



長南です。

綾小路さんのメールより [debian-users:57863]
> 
> The Debian Administrator's Handbook の著者の一人である
> Raphael さんから日本語翻訳は結構進んでいるので、
> 日本語ペーパーバック版を lulu.com から入手できるようにするために
> 一緒に作業しませんか? というお誘いがありました [1]。

印刷した本になるんですか。それは素晴らしい。おめでとうございます。

原稿を読んだ方からのご意見はたくさん届いていますか。私としては
あまりないのではないかと心配しています。

実を言うと、man や info を翻訳した自分の経験からして、原稿を公開して
意見を募るという、こうした翻訳チェックのやり方には、限界があるのでは
ないかと思っています。短いものはそれでよいのです。でも、長いものでは
うまく行かないのではないでしょうか。

翻訳原稿のチェックというのは、翻訳自体ほどではないにしろ、たいへんな
仕事です。私の場合、6 ヶ月かけて訳したものを自分でチェックするのに 
2 ヶ月以上かかりました (他の方からご意見を訊く前にです)。労力や時間の
負担を考えても、他の方に好意で長い原稿のチェックをお願いするのは、
無理があると思います。たいていの方が、やる気になって取りかかっても、
一章かそこらで挫折してしまうでしょう。

では、どうしたらよいのか。

私は、自己申告というやり方をしました。翻訳していて、原文が語学的に、
あるいは技術的にイマイチわからない場合や、訳文の案が二つ以上浮かんで
迷うことがよくあります。そういった箇所があったら、「ここはどういうことか、
訳文はどっちにしたらよいか」と自分から質問してしまう。そうすれば、
訊かれた方は、返事がしやすくなります。それに怪しい箇所について一番気が
付いているのは、たぶん自分自身でしょう。

原稿を他人に読んでもらう一番大きな理由の一つに、自分では気がつかない
ミスを指摘してもらうことがあります。自己申告というやり方では、
それはあまり期待できなくなりますが、それでも、訳文の改善にかなり
役立つと思います。

もし、チェックしてやろうという方がたくさんいらっしゃるならば、
一章ずつ割り振るようにすれば、負担はかなり減りますが、それには、
仕切ってくださる人が (要するに、編集者役を務めてくださる方が) 
必要になりそうです。

さらに言うと、出版によって稿料が入る場合は、チェックしてくださる方を
雇うという手もあると思います。また、稿料が入らない場合でも、
全体のチェックをきちんとし、さらに語学や技術上の相談にのってくださる
方がいらっしゃれば、共訳者として迎えるという行き方もあると思います。

とりあえず、すぐできるということで、問題があるかもしれない箇所の
自己申告をなさってみたら、いかがですか。

なお、自己申告をなさるのならば、やりとりは debian-doc でやるのが
筋なのでしょうが、debian-users でやってもよいのではないかと思います。
こちらの方が、見ている人がずっと多いでしょうから。

それから、自己申告はいっぺんにたくさんやらずに、適当に分けた方が
よいと思います。その方が読みやすいし、答えやすいですから。

-- 
長南洋一