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[Draft] devel/debian-jr/index.wml



かねこです。

devel/debian-jr/index.wml 1.28 対応ドラフトです。大きく手の加わっ
ている箇所のみ原文挟んでいます。

------>8------------>8------------>8------------>8------------>8
#use wml::debian::template title="Debian Jr. プロジェクト"
#use wml::debian::recent_list
#use wml::debian::translation-check translation="1.28"

#E <H2>Debian for children from 1 to 99</H2>
<H2>一歳から九十九歳までのこどもための Debian について</H2>

これは、 Debian をすべての年代のこどもたちが使いたくなるような
OS にするための内部プロジェクトです。
私たちの最初の目標は、8 歳までのこどもたちのためのものを
作りだすことです。それが達成できたら、次の目標は 7 歳から
12 歳までの年齢を対象にします。
こどもたちがティーンエイジャーになったら、特別な編集などしていない
Debian を使いこなせるようになるでしょう。

<H3>ニュース</H3>
<P><:= get_recent_list('News/$(CUR_YEAR)', '6',
'$(ENGLISHDIR)/devel/debian-jr', '', '\d+\w*' ) :>

<P>もっと古いニュースは、
<A href="$(HOME)/devel/debian-jr/News/">Debian Jr. ニュースページ</A>
を参照してください。

<H3>プレスリリース</H3>

<UL>
#E <li>Linux Magazine (UK) interviews the Debian Jr. project leader in
#E the September 2001 issue.
<li>Linux Magazine (UK) 誌の Debian Jr. プロジェクトリーダへのインタビュー。
2001 年九月号に掲載されました。
<li>Debian Jr. についての
<a href="compchannel_article">computerchannel.de の記事</a></li>
<li><a href="http://www.gnu.org/brave-gnu-world/issue-23.en.html";>Brave
GNU World writeup</a></li>
</UL>

<H3>メーリングリスト</H3>
Debain はこの作業グループのためにメーリングリストを開設しました。
<A href="$(HOME)/MailingLists/subscribe">
メーリングリスト購読ページ</A> から購読できますし、
<A href="http://lists.debian.org/debian-jr/";> メーリングリストアーカイブ</A>
を読むことができます。

<H3>IRC チャネル</H3>
<a href="http://openprojects.nu/services/irc.html";>Open Projects
Net IRC</a> (irc.debian.org) にリアルタイムの議論用チャネル #debian-jr
があります。

#E <H3>What can I do to help?</H3>
#E <p>
#E Here is a non-exhaustive list of Debian Jr. <a href="jobs">jobs</a>.  We
#E would also be interested to hear what you think Debian Jr. could be
#E doing, particularly if you'd like to help make it happen.
#E </p>
<H3>協力したいんですけど</H3>
<p>
  これがすべてではありませんが、Debian Jr. <a href="jobs">jobs</a>
  に作業のリストがあります。また、Debian Jr.
  がやるべきことについてどう考えているか、特にそれを実現するにはどうすればいいか、についてのお考えをお聞かせください。
</p>

<H3>パッケージ一覧</H3>

私たちは収録するパッケージの一覧をまとめ始めています。
<UL>
<LI><b><A HREF="packaged">作成済みの Debian Jr. 用パッケージ</A></b></li>
#E This listing tends to get out of sync with our latest work. For a
#E definitive list of what is in Debian Jr., see packages.debian.org for
#E the <a
このリストは最新の状態と同期が取れていないことがよくあります。Debian Jr.
の収録内容の決定版の一覧は、packages.debian.org の <a
href="http://packages.debian.org/cgi-bin/search_packages.pl?keywords=junior-&amp;searchon=names&amp;subword=1&amp;version=testing&amp;release=all";>woody
(testing)</a>
#E and <a
および <a
href="http://packages.debian.org/cgi-bin/search_packages.pl?keywords=junior-&amp;searchon=names&amp;subword=1&amp;version=unstable&amp;release=all";>sid
(unstable)</a> 中の、すべての junior-* メタパッケージを見てください。</li>
#E (unstable)</a> listings of all junior-* meta packages.</li>
<LI><b>Debian Jr. 用にパッケージ化されるべきもの</b><br>
#E Check the sites listed below.  Either file an <a
#E href="$(HOME)/devel/wnpp/">ITP</a> (intent to package) if you are
#E packaging it yourself, or an <a href="$(HOME)/devel/wnpp/">RFP</a> (request
#E for package) against the <a href="http://bugs.debian.org/wnpp";>WNPP</a>
#E (Work-Needing and Prospective Packages) list in Debian's bug
#E database.</li>
以下のサイトをチェックしてください。自分でパッケージにしようと思っているなら
<a href="$(HOME)/devel/wnpp/">ITP</a> (intent to package) を、そうでないなら
<a href="$(HOME)/devel/wnpp/">RFP</a> (request for package) を、
Debian バグデータベースの <a href="http://bugs.debian.org/wnpp";>WNPP</a>
(Work-Needing and Prospective Packages) にファイルしてください。</li>

<LI><b>すでに Debian にあって、こども向けに特別な作業を必要とするもの</b><br>
<a href="http://bugs.debian.org";>bugs.debian.org</a> で
パッケージに対するバグとして記録してください。</li>
</UL>

<H3>提携関係</H3>
<a href="http://www.schoolforge.net";><img border=0 src="member80.png"
alt="Schoolforge Member"></a>

<H3>リソース</H3>
以下はこのプロジェクトに関連する資料へのリンクです。
<UL>
<LI><A HREF="http://www.seul.org/edu/";>SEUL/edu</A></li>
<LI><A HREF="http://www.smluc.org/SIA/kidsgames/";>Kids Games</A></li>
<LI><A HREF="http://www.linuxforkids.com/";>LinuxForKids</A></li>
<LI><A HREF="http://www.gnu.org/education/";>GNU and Education</a></li>
<LI><A HREF="http://www.ofset.org/";>OFSET</a></li>
<li><a href="http://www.openwebschool.de/index_en.html";>OpenWebSchool</a></li>
<li><a href="http://edu.kde.org/";>KDE Education Project</a></li>
</UL>

<H3>他の言語のリソース</H3>
Debian Jr. サイトは、このページの最後に示してあるさまざまな
言語に翻訳されています。それ以外に、母国語によるリソースが
あります。
<UL>
<LI><a href="http://www.debian4kids.fr.st/";>Linux Debian pour les
enfants</a> (フランス語)</li>
</UL>

<H3>Debian Jr. の目標</H3>

<H4>こどもたちが望む Debian の作成</H4>

#E The primary goal of the Debian Jr. project is to make Debian an OS our
#E children <i>want</i> to run.  This involves some sensitivity to the
#E needs of children as expressed by the children themselves.  As parents,
#E developers, older siblings, sys admins, we need to keep our ears and
#E eyes open and discover what it is that makes computers desirable to
#E children.  Without this focus, we can easily get sidetracked trying to
#E achieve abstract goals like "user friendliness", "simplicity", "low
#E maintenance", or "robustness" that, while they are certainly laudable
#E goals for Debian as a whole, are too broad for addressing the specific
#E needs and wants of children.
Debian Jr. プロジェクトの第一の目標は、Debian をこどもたちが
<i>使いたくなる</i>ような OS にすることです。
そのためには、子供の声に耳を傾け、こどもたちが本当に欲しがっているものに
敏感になる必要があります。
親として、開発者として、兄姉として、またシステム管理者として目を開き耳を傾けて、
こどもたちが望むコンピュータを作るすべを見いださなければなりません。
この視点なくしては、「ユーザフレンドリであること」や、
「シンプルであること」、「保守の手間の少なさ」、「頑強であること」
などといった抽象的な目標に惑わされてしまうでしょう。
確かにこれらは Debian 全体にとっては重要な目標なのですが、
こどもたちが望む特定のニーズにとっては曖昧すぎる目標なのです。

<H4>他のこども向けフリーソフトウェアプロジェクトとの協働</H4>

私たちのプロジェクトと重なる目標や、関連する目標を掲げる既存のプロジェクト
(例えば <a href="http://www.seul.org/edu/";>SEUL/edu</a> や、
<a href="http://www.smluc.org/SIA/kidsgames/";>Kids Games</a>、
<a href="http://www.linuxforkids.com/";>LinuxForKids</a> など)
も存在します。
これらのグループがすでに行なった作業を繰り返すのではなく、
彼らと協同することによって
Debian が彼らの成果をうまく取り入れることができるように、
さらに私たちの成果をお返しできるようにしなければなりません。
また Debian に固有な目標というものもあり、Debian Jr. は
それにも焦点を当てなければなりません。
時間と興味があるならば、個々の Debian Jr. メンバーが
他のグループに参加することが推奨されています。

<H4>アプリケーション</H4>
<p>
#E Naturally, children have different needs and wants from adults in the
#E applications they choose to run.  Some of these will be games, while
#E others will be word processors, text editors, "paint" programs, and the
#E like.  The goal is to identify the highest quality applications
#E available within Debian that are suitable for children, add to that
#E number by packaging ones not yet in Debian, and ensure that the chosen
#E applications are kept in a well-maintained state.  One implementation
#E goal is to provide meta packages to make installing groups of "child
#E friendly" applications easier for the sys admin.  Another is to improve
#E our packages in ways that particularly matter for children, which
#E could be as simple as filling in holes in the documentation, or could be
#E more complex, involving work with the upstream authors.
普通は、こどもが使ってみたいと思うアプリケーションについてのニーズや要望は、
大人とは異なっているものです。
こどもたちが使ってみたいアプリケーションは、ゲームだったり、
ワードプロセッサだったり、テキストエディタだったり、
「お絵書き」プログラムだったりとさまざまでしょう。
Debian にあるこどもに適した最良の品質のアプリケーションを探すことや、
こどもに適したアプリケーションでまだ Debian にパッケージがないものを追加し、
良い状態で保守し続けることも目標です。
一つの実現形態は、メタパッケージを提供して、システム管理者が
「こどもに優しい」アプリケーション群を容易にインストールできるようにすることでしょう。
また、付加的な目標には、
若干の作業を行えばこどもに適したものとなりうる既存パッケージを取り上げ、
それらが「こどもに優しい」ものとなるよう「洗練」させることもあげられます。
その作業は、ドキュメントの穴を埋めたり、
簡単に利用できるようにメニューシステムにエントリを追加したりといった
簡単なものから、上流の作者との共同作業になる複雑なものまでに渡ります。

<H4>こども対策とアカウント管理</H4>

ここで述べる考え方は必ずしも
強力なセキュリティ手段の実装を意味するものではありません。
それは私たちの作業範囲を越えたものだからです。
ここでの目標は、好奇心旺盛なこどもユーザが彼らのアカウントを「破壊」したり、
全システムリソースを食い潰したり、
システム管理者をいちいち煩わすようなことをしたりしないように、
システム管理者にシステムセットアップのためのドキュメントとツールを提供
することにあります。
こどものユーザは、システムを探検し、
何が起こるかを見るためだけにシステムに無理強いをしたりするので、
このことはユーザが大人である場合よりもこどもである場合の方が問題となります。
その結果引き起こされる混乱は、
楽しいものであると同時にいらいらさせられるものでもあるしょう。
この目標は、こどもを対象としたシステム管理者が
心の平穏 (とユーモアを解する心) を保てるようにするためのものです。

<H4>コンピュータの利用に関する学習</H4>

「こども対策」という目標は、
こどもたちが彼らの問題を解決するために
何かを試してみたり (もちろん何かを壊したり)
その解決方法を探したりすることを<i>認めていく</i>
という目標とバランスがとれていなければなりません。
親にしてもこどもにしても、キーボードや、GUI、シェル、コンピュータ言語などの
使い方を的確に学習するためにはちょっとした手助けが必要です。

<H4>ユーザインターフェイス</H4>

こどもに適しかつこどもに気に入られる
GUI およびテキストベースのインターフェイスを探して、
それを実装する必要があります。
この考え方は、ユーザインターフェイスの再発明を意味するものではなく、
こどもに適した便利な設定をあらかじめ提供することによって、
ウィンドウマネージャやメニューシステムなどといった
既存のツールやパッケージの価値を高めることを意味するものです。

<H4>家族による手引き</H4>

こどもたち (や弟妹) のコンピュータ学習を手助けしたり、
そのアクセスを適切に制限したり、
コンピュータを一人で適切に利用できるように指導したりするための
ツールを両親 (場合によっては兄姉) に提供します。
たとえば、大人向けのコンテンツに関していえば、
多くの親はこどもたちがある程度の年齢に達するまで、
彼らを保護するためにインターネットの利用を適切に制限したいと考えるでしょう。
重要なことは、両親がこどもたちにとって適切なものというものを
自分たちの考えで判断していくということです。
Debian Jr. グループはこの判断は行いませんが、
両親がその判断を行う際に手助けとなる
ツールやドキュメントを提供します。
つまり、規制を設けるよりも「手引き」を設けることに
目標の重点をおくべきだと考えています。
なぜなら、「手引」は肯定的な態度であるのに対して、「規制」は
否定的な態度であると言えるからです。

<H4>こどものためのシステム</H4>

私たちの最初の目標は、こども自身がシステム管理者として、
自らのシステム上にこどものアカウントを作成し、
こどもたちが喜ぶアプリケーションをシステムに
導入できるようにすることにあり、将来的はそのように
こどもが自分たちで自らのシステムを構築するようなときも来るでしょう。
この目標のうちもっとも野心的なものは、
すでに市場に出ている「おもちゃ」コンピュータと同等な
Debian ソフトウェアを実現することでしょう。
つまり、特定の年齢層にうけるソフトウェアがあらかじめロードされたり、
明るく色使いされ、図柄のついたようなシステムです。
しかし、そのシステムが Debian ディストリビューションから分岐することなく、
Debian システム内にとどまるものであることは重要です。
これは、例えば "task-" パッケージを利用するなどで
Debian パッケージ管理システムを通して完全に実現できる目標ですし、
特別な Debian「こども版」を作成するような開発の分岐は必要ないはずです。

<H4>移植</H4>
#E There are lots of excellent applications out there designed for or
#E appealing to children that we wish
#E would be ported to Linux.  We can help move the process along by first,
#E demonstrating that Debian is a viable platform for children by the work of
#E this project, and second, by our individual and collective efforts to
#E petition software vendors and authors to make ports of their products
#E for Linux.  If they can be convinced to make their software
#E <a href="$(HOME)/social_contract#guidelines">DFSG free</a>
#E at the same time, so much the better.
こどもに適するように作られたアプリケーションや、
こどものために作られたアプリケーションには、
Linux への移植が望まれるような素晴らしいものがたくさんあります。
私たちは、第一にこのプロジェクトの成果を通して Debian
がこどもたちが使うに値するプラットフォームであることを示し、
第二に個人あるいは団体としてソフトウェアベンダや作者に Linux
向けに製品の移植を行なってくれるよう要請することによって、
それらアプリケーションの移植を進展させて行くことができるでしょう。
同時に、ソフトウェアベンダや作者に彼らのソフトウェアを
<a href="$(HOME)/social_contract#guidelines">DFSG フリー</a>
なものとしてもらうことができれば、言うことはありません。

<H4>国際化</H4>

おそらく英語は「ユニバーサル」な言語でしょうが、
こどもがみな英語を母国語として話すわけではありません。
そして、国際化は Debian 自身の目標ではありますが、
言語に関する問題はこどもに関する場合特に問題となるものなのです。
自分の言語がサポートされていなければこどもたちは Debian を使いたがらず、
その代わりに自分の言語がよりよくサポートされた他の OS に魅力を感じるでしょう。
ですから、国際化の重要性は忘れてはいけません。

<H4>マーケティングと PR</H4>

一度このプロジェクトに関して何かアピールすれば、
プロジェクトが進展する間にも世界中から関心が寄せられるでしょう。
(すでにプレス関係者から私的な電子メールを受け取っています。)
私たちは press@debian.org と協力して、PR を行ない、
Debian とこのプロジェクトが私たちの望む形で
人々の目に触れられるようにしなければなりません。
私たち開発者の多くがその重要性を見落としがちで、
またそんなことに煩わされるのを嫌っていることは承知しています。
しかし、この目標を最初から心に留めておかなければ、
その役目をこのプロジェクトをよく理解せず、
説明もちゃんとできないような人に任せなければならなくなってしまいます。
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Seiji Kaneko                         skaneko@xxxxxxxxxxxx
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