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social_contract.wml (Re: social_contract.1.0.wml)
いまいです。
From: Tomohiro KUBOTA <debian@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
Subject: social_contract.1.0.wml
Date: Mon, 26 Apr 2004 18:28:05 +0900
> 久保田です。
>
> Debian 社会契約が改正されました。そっちの翻訳は大変そうなんで
> ペンディングですが(どなたかやりませんか?)、とりあえず、
反応がないようなのでやってみました。日本語訳の差分を付けています。
ほとんどの software や program が work に変更されています。work はふだ
ん「ソフトウェア」とか「作品」とするのですが、全部「著作物」としました。
まだ少し全体的に統一感がないような気もしますが、査読をお願いします。
--
Nobuhiro IMAI <nov@xxxxxxxxxxxx>
Key fingerprint = F39E D552 545D 7C64 D690 F644 5A15 746C BD8E 7106
Index: social_contract.wml
===================================================================
RCS file: /cvs/webwml/webwml/japanese/social_contract.wml,v
retrieving revision 1.20
diff -s -u -r1.20 social_contract.wml
--- social_contract.wml 12 Jan 2004 08:04:21 -0000 1.20
+++ social_contract.wml 27 Apr 2004 14:48:57 -0000
@@ -1,9 +1,15 @@
#use wml::debian::template title="Debian 社会契約" BARETITLE=true
-#use wml::debian::translation-check translation="1.12"
+#use wml::debian::translation-check translation="1.13"
# Original document: contract.html
# Author : Manoj Srivastava ( srivasta@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx )
# Created On : Wed Jul 2 12:47:56 1997
+<P>
+ Version 1.1 は 2004 年 4 月 26 日に批准されました。
+ 1997 年 7 月 5 日に批准された <a href="social_contract.1.0">Version 1.0</a>
+ を更新しました。
+</P>
+
<P>Debian GNU/Linux システムの開発者により結成された Debian プロジェクトは
「<strong>Debian 社会契約</strong>」を作成しています。
この契約の <a href="#guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン
@@ -13,56 +19,70 @@
<a href="http://www.opensource.org/osd.html">オープンソース定義</a>
の雛型として採用されました。
-<HR>
-<H2>フリーソフトウェアコミュニティーとの「社会契約」</H2>
-<OL>
- <LI><P><strong>Debian は 100% フリーソフトウェアであり続けます</strong>
- <P>私たちは Debian GNU/Linux ディストリビューションを完全にフリーな
- ソフトウェアとして維持することを約束します。フリーソフトウェアという
- 言葉にはたくさんの定義が存在しているため、あるソフトウェアが
- 「<em>フリー</em>」であるかどうかを私たちが判断するために使う基準、
- フリーソフトウェアガイドラインをこの「社会契約」の後に掲載します。
- 私たちは Debian 上でフリーではないソフトウェアを開発したり実行したり
- するユーザをもサポートしますが、システムがフリーではないソフトウェア
- に依存するようには決してしません。</P>
- <LI><strong>私たちはフリーソフトウェアコミュニティーにお返しをします</strong>
- <P>私たちが Debian システムの構成要素として新しいソフトウェアを
- 作成したときは、それをフリーソフトウェアとしてライセンスします。
- 私たちはフリーソフトウェアが広く配布されそして使われるよう、可能な限り
- 最高のシステムを開発していきます。また私たちのシステムに含まれている
- ソフトウェアを私たちの「<em>上流</em>」で開発している作者に、バグ修正、
- 改良、ユーザの要求などをフィードバックします。</P>
- <LI><P><strong>私たちは問題を隠しません</strong>
- <P>バグ報告のデータベース全体を常に一般に公開します。ユーザーが
- オンラインで書き込んだバグの報告は、即座に他の人から見えるように
- なります。</P>
- <LI><P><strong>私たちはユーザとフリーソフトウェアを大切にします</strong>
- <P>私たちはユーザーとフリーソフトウェアコミュニティからの要求に従います。
- 彼らの関心と利益を最優先に考えます。私たちはさまざまな状況における
- コンピュータ利用環境の運用に関してユーザーの必要を満たすように行動します。
- 私たちは Debian システム上で動作させることを目的とした商用ソフトウェアに
- 敵対することはありません。また、Debian と商用ソフトウェアの両方を含む、
- 付加価値を付けたディストリビューションを第三者が作成することも認めています。
- その際、私たちは料金を徴収しません。
- これらの目標を支援するために、このような使用を妨げる法的な制約の無い、
- 高品質かつ 100% フリーなソフトウェアで構成された統合されたシステムを
- 提供します。</P>
- <LI><P><strong>私たちのフリーソフトウェア基準に合致しないプログラムについて</strong>
- <P>私たちは、<a href="#guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン</a>
- に適合していないプログラムを使わなければならないユーザーがいることを
- 認めています。このようなソフトウェアのために、私たちは
- FTP アーカイブに "<tt>contrib</tt>" および "<tt>non-free</tt>" という
- 領域を作りました。これらのディレクトリに入っているソフトウェア
- は Debian 上で使用できるよう設定されていますが、 Debianシステムの
- 一部では<em>ありません</em>。
- 私たちは、CD 製造業者がこれらのディレクトリにあるソフトウェアを
- 彼らの CD に収録して配布できるかどうか判断する際に、それぞれの
- パッケージのライセンスを読んで決めるよう奨めています。このように、
- フリーではないソフトウェアは Debian の一部ではありませんが、
- その使用をサポートし、フリーではないソフトウェアパッケージのための
- (バグ追跡システムとメーリングリストのような)インフラストラクチャー
- を用意しています。
- </OL>
+<hr>
+ <h2>フリーソフトウェアコミュニティとの「社会契約」</h2>
+
+ <ol>
+ <li><strong>Debian は 100% フリーソフトウェアであり続けます</strong>
+ <p>
+ 私たちは「<cite>Debian フリーソフトウェアガイドライン</cite>」と題した文書の中で、
+ ある著作物が「<em>フリー</em>」かどうかを判断する際に使う基準を提供します。
+ 私たちは Debian システムとそのすべての構成要素が、
+ これらの基準にしたがってフリーであることを約束します。
+ 私たちは、Debian においてフリーまたはフリーではない著作物を、
+ 作成または利用する人々を支援します。
+ 私たちは、システムがフリーではない構成要素の利用を要求するようには決してしません。
+ </p>
+ </li>
+ <li><strong>私たちはフリーソフトウェアコミュニティにお返しをします</strong>
+ <p>
+ 私たちが新たに Debian システムの構成要素を作成する場合には、Debian
+ フリーソフトウェアガイドラインに合致するようなライセンスを適用します。
+ 私たちは、フリーソフトウェアが広く配布されそして使われるよう、
+ 可能な限り最高のシステムを目指します。
+ また、私たちのシステムに含まれている著作物の「<em>上流</em>」の作者に、
+ バグ修正、改良、ユーザの要求などを伝えます。
+ </p>
+ </li>
+ <li><strong>私たちは問題を隠しません</strong>
+ <p>
+ バグ報告のデータベース全体を常に一般に公開します。
+ 誰かがオンラインで書き込んだバグの報告は、即座に他の人から見えるようになります。
+ </p>
+ </li>
+ <li><strong>私たちはユーザとフリーソフトウェアを大切にします</strong>
+ <p>
+ 私たちはユーザとフリーソフトウェアコミュニティからの要求に従います。
+ 彼らの関心を最優先に考えます。
+ 私たちはさまざまな状況におけるコンピュータ利用環境の運用に関して、
+ ユーザの必要を満たすように行動します。私たちは Debian
+ システム上での利用を目的としたフリーではない著作物に敵対することはありません。
+ またそのような著作物を作成または利用する人々に対して、料金を徴収することはありません。
+ 私たちは、Debian システムとその他の著作物の両方を含むディストリビューションを、
+ 第三者が作成することも認めています。その際、私たちは料金を徴収しません。
+ 私たちはこれらの目標を増進させるために、
+ これらのシステムの使用を妨げるような法的な制約のない、
+ 高品質な素材を統合したシステムを提供します。
+ </p>
+ </li>
+ <li><strong>私たちのフリーソフトウェア基準に合致しない著作物について</strong>
+ <p>
+ 私たちは、Debian フリーソフトウェアガイドラインに適合していない著作物を\
+ 使わなければならないユーザがいることを認めています。
+ このような著作物のために、私たちはアーカイブに "<code>contrib</code>"
+ と "<code>non-free</code>" という領域を作りました。
+ これらの領域にあるパッケージは、Debian 上で使用できるよう設定されていますが、
+ Debian システムの一部ではありません。
+ 私たちは、CD 製造業者がこれらの領域にあるパッケージを彼らの CD
+ に収録して配布できるかどうか判断する際に、
+ それぞれのパッケージのライセンスを読んで決めるよう奨めています。
+ このように、フリーではない著作物は Debian の一部ではありませんが、
+ その使用をサポートし、フリーではないパッケージのための
+ (バグ追跡システムやメーリングリストのような)
+ インフラストラクチャーを用意しています。
+ </p>
+ </li>
+ </ol>
<HR>
<H2><a name="guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFSG)</a></H2>
<OL>