林です。 現状についての、お知らせです。 * Mozc 3.33.6133+ds1-0.1~exp10が最新のテスト版です。 ~exp10ではfcitx5-mozc向けにアイコンリソースの調整等をしました。 * Mozc 3.33.6133+ds1-0.1 をunstable向けにdefferred uploadしました。 * しばらく寝かせておいて、dfsg-teamの審査を待つことになります。 (もちろんrejectされることもちらほらあるのでそのときはまた頑張ります) * ~exp10をベースにちょっとd/rulesの不備を手直ししています。 フィードバックについて * fcitx5-mozc with Firefoxで候補ウィンドウの位置がずれる問題の報告がありましたが、 Firefoxが>=154以降だと問題ないようです。したがってunstableのfirefox-esr 146.16.0esr-1は問題を踏みます。 関連バグ: https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=2048250 * uim-mozcで候補ウィンドウのページ送りの処理で左矢印(←)、右矢印(→)のクリックによって 候補ウィンドウが消えるとの報告については、Mozc 2.29.5160.102から引き継いでいる問題だと思います。 今回のMozc 3.33.6133(experimental)で新規にいれてしまった不具合というわけではありません。 ~exp11として修正をこころみたりするかもしれませんが、たぶんMozc 3.33.6133+ds1-0.1がunstableに はいってからベストエフォートで対処とかになると思います。 その他の情報 * (Qtの6.10からQt 6.11へのtransitionがたぶん落ち着いたので) 手元でexperimentalのMozcを検証してみようとして fcitx5-config-qtがイントールできなくてはまった人、いまならたぶんいけるはず。 * Ubuntu方面ではQtがらみでmozc_rendererをやめるか別パッケージにするかみたいな方向性が検討されているみたいです。 https://x.com/MurabitoL/status/2102581687226147050 * Bazel(bazel-boostrap)でupstreamのパッケージングするのしんどくないですか?、ということで dh-bazel(debhelperで--buildsystem=bazelできるようにするビルドシステムの1つ)の開発をはじめました。 https://salsa.debian.org/bazel-team/dh-bazel それでは。 2026年9月7日(月) 13:24 Kentaro Hayashi <kenhys@gmail.com>:
こんにちは。林です。
Mozcのパッケージの動作確認協力者募集のお知らせです。
Debianで採用されているMozcのバージョンは、Debian 13 (trixie)以降は2.29.5160.102です。[1]
[1] https://tracker.debian.org/pkg/mozc
次期forkyを見据えて、これをより新しいバージョンである3.33.6133へと更新する取り組みを進めています。 [2]
[2] https://slide.rabbit-shocker.org/authors/kenhys/tokyodebian-update-mozc-2026...
現在テスト用のバージョンをexperimentalにアップロードするところまできました。
ひとまずそれなりに動作しそうなところまでたどりついたので、テストの協力者を募ることにしました。
デスクトップ環境とインプットメソッドの組み合わせは多数あるため、ご自身の環境で使用に支障が ないか確認を手伝ってもらえると嬉しいです。問題を見つけて直してくれるともっと嬉しいです。
自身では常用環境に投入していますが、さすがに常用環境では試すのは嫌だ or 普段unstableを使っていないという人でも試せるVMを前提とした検証手順は後述のとおりです。
フィードバック先は、MLの本投稿に返信するか、 https://bugs.debian.org/cgi-bin/bugreport.cgi?bug=1085173 にお願いします。
# 既知の問題
* mozcから文字パレット(Character palette)および手書き入力(Hand writing)の機能が削除されたが、 uim-mozcのメニューにまだ残っている
# 検証方法
1. debian-13.6.0-amd64-netinst.isoを使ってVMを構築する VirtualBoxなりvirt-managerなりお好みのものを使ってください (近々13.7がでるので若干後述の手順が変わるかもしれません)
https://cdimage.debian.org/cdimage/release/13.6.0/amd64/iso-cd/ (インストール時には必ず日本語を選択してインストールする) デスクトップ環境は普段常用されているやつを適宜選択してください
2. /etc/apt/sources.list をtrixieからunstableに変更する
sudo sed -i '/trixie-security/d; /trixie-updates/d' /etc/apt/sources.list sudo sed -i 's/trixie/unstable/g' /etc/apt/sources.list
3. 以下のようにしてunstableに更新する
sudo apt update sudo apt upgrade -y --without-new-pkgs sudo apt full-upgrade -y
4. /etc/apt/sources.list.d/experimental.sources として次のような内容のファイルを作成する
Types: deb deb-src URIs: http://deb.debian.org/debian/ Suites: experimental Components: main contrib non-free non-free-firmware Signed-By: /usr/share/keyrings/debian-archive-keyring.gpg Enabled: yes
5. experimentalからMozcのパッケージをインストールする
sudo apt update # experimentalのqt6をインストールしないように # 先にlibqt6widgets6をインストールしておく sudo apt install -y libqt6widgets6 sudo apt install -V -t experimental -y ibus-mozc
他のインプットメソッドをご利用のかたは適宜読み替えてください。 (そもそもunstableに更新した時点で、既定がibus-mozcに切り替わります)
experimentalの状況によっては依存関係により、意図せず experimentalの別のパッケージをひっぱってきてうまくインストール できない等があるかもしれません。
6. VMを再起動して、3.33.6133に更新されたMozcで動作を確認する
「ばーじょん」で変換すると「Mozc-3.33.6133.102+24.11 oss」が候補にでてきます。 「なう」を変換すると現在の日時へ変換できるはずです。
-- Kentaro Hayashi <kenhys@gmail.com>
-- Kentaro Hayashi <kenhys@gmail.com>