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[debian-devel:10530] user-ja 0.15



佐野@浜松です。

お待たせしました。今夜 user-ja_0.14.ja2 -> user-ja_0.15 として
 Debian に upload する予定です。

 0.14.ja2 -> 0.15 では実質的な変更はありません。
 debian/changelog にちょこっと追加しただけです。

diff -ruN chk/user-ja-0.14.ja2/debian/changelog new/user-ja-0.15/debian/changelog
--- chk/user-ja-0.14.ja2/debian/changelog       Sat Oct  2 23:04:50 1999
+++ new/user-ja-0.15/debian/changelog   Mon Oct  4 15:04:10 1999
@@ -1,3 +1,9 @@
+user-ja (0.15) unstable; urgency=low
+
+  * remake to upload into Debian.
+
+ -- Taketoshi Sano <sano@debian.org>  Mon,  4 Oct 1999 15:03:32 +0900
+
 user-ja (0.14.ja2) unstable; urgency=low
 
   * 'krxvt*inputMethod: kinput2' is added to ja_JP.dot.Xresources.

 control ファイルの Depends 行はちょっと試してみましたが、
 lintian warning で推奨された "the dependency that Lintian suggests for 
 this package to make sure that the modules it needs are available" の
とおりに書いてみてもやっぱり warning が消えなかったので、元に戻しました。

 perl-5.005-thread は Depends: perl-5.005 だし、 Getopd:Std.pm は
 perl-5.005 or perl-5.004 だし、ということで perl5 だけあればいいはず、
という判断です。 perl5 への移行もほとんど落ち着いたようなんで、
 perl (> 5.004) のほうは次のバージョンで消してもいいかな、と考えています。

それから、ちょっと時間が経ってしまいましたが、久保田さんから devel@JP に
振ったほうがいいのでは、という提案があったので、先月くらいに久保田さんと
 user-ja_0.13.ja1 -> user-ja_0.14 の変更について私信でやり取りしていた
内容を以下に編集して流します。

  | From: Taketoshi Sano <xlj06203@xxxxxxxxxxx>
  | Date: Tue, 14 Sep 1999 15:46:36 +0900
  | Message-Id: <19990914154636S.xlj06203@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>

  | 佐野@浜松です。
  | 
  |  user-ja を 0.14 に更新するための作業をしてみました。以下が主な変更です。
  | 
  |   a) FHS compliant (/usr/man -> /usr/share/man, /usr/doc -> /usr/share/doc)
  | 
  |   b) priority change (optional -> extra)
  | 
  |   c) postinst modified
  | 
  |   d) description change
  | 
  |  ---
  | 
  |   a) は CTTE の決定が出されたことに対応しています。
  |       
  |   b) は debian-policy "2.2. Priorities" より
  | 
  |      `optional'
  |           (In a sense everything is optional that isn't required, but
  |           that's not what is meant here.) This is all the software that you
  |           might reasonably want to install if you didn't know what it was
  |           or don't have specialized requirements. This is a much larger
  |           system and includes the X Window System, a full TeX distribution,
  |           and many applications.
  | 
  |      `extra'
  |           This contains packages that conflict with others with higher
  |           priorities, or are only likely to be useful if you already know
  |           what they are or have specialized requirements.
  | 
  |      Packages may not depend on packages with lower priority values. If
  |      this does happen, one of the priority values will have to be adapted.
  | 
  |  user-ja は日本語ユーザーのためのものであり、かつ user-ja-conf を実行しないと
  | 効果が無いので "useful if you already know what they are" に該当すると考えました。
  | また Recommends している locale-ja が extra であるのも理由のひとつです。
  | 
  |    c) は新しい debhelper の雛型をもとにした形に変更しました。
  | 
  |    d) は見てもらえばわかると思います。ちょっといじってみました。
  | 
  | 以下に 0.13.ja1 と 0.14 の diff を添付します。よろしく。

(以下略)

  | From: Tomohiro KUBOTA <kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
  | Date: Tue, 14 Sep 1999 21:54:42 +0900
  | Message-Id: <19990914215442U.kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>

  | 久保田です。作業、おつかれさまです。
  | 
  | ドキュメント書きも始めたし、はやく Debian Project 正式メンバーに
  | なりたいと思っています。(そうすれば、ドキュメントは cvs を使って、
  | 私以外の人でも更新できるようになる、と思っています。まずは
  | cvs の勉強もしないといけないんですが)。
  |
  | >  user-ja を 0.14 に更新するための作業をしてみました。以下が主な変更です。
  |
  | >   b) priority change (optional -> extra)
  |
  | わかりました。でも、user-{es,de} は optional ですね。
  | あれも extra にするべきでしょうか...
  | じつは、user-* の統合ってできないかな、と思ったことがあるんですが
  | (コマンドラインとかメニューとかで言語を選択するようにする)、
  | 初心者用のパッケージでそんなことしたら、ややこしくなる
  | だけですし、それに、user-{es,de} と user-ja ではかなり
  | アプローチがちがいますしね。user-ko とかができたら考えてみようかな。
  |
  | >   c) postinst modified
  |
  | そんなことになっていたのですか。知りませんでした。
  | なんだか、/etc/init.d/* みたいですね。
  |
  | >   d) description change
  |
  | 了解です。

  | From: Taketoshi Sano <xlj06203@xxxxxxxxxxx>
  | Date: Wed, 15 Sep 1999 14:10:49 +0900
  | Message-Id: <19990915141049Y.xlj06203@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>

  | 佐野@浜松です。
  | 
  | In <19990914215442U.kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>,
  |  at Tue, 14 Sep 1999 21:54:42 +0900,
  |  on Re: user-ja 0.14,
  |   Tomohiro KUBOTA <kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> さん writes:
  | 
  | > 久保田です。作業、おつかれさまです。
  | 
  | なんか users@JP にまた新たな要望が出てましたね、、、対応のほう、
  | よろしくお願いします。
  | 
  | > ドキュメント書きも始めたし、はやく Debian Project 正式メンバーに
  | > なりたいと思っています。(そうすれば、ドキュメントは cvs を使って、
  | > 私以外の人でも更新できるようになる、と思っています。まずは
  | > cvs の勉強もしないといけないんですが)。
  | 
  | とりあえず CVS は official member でなくても使えるので、
  | まずは  debian-doc@lists.debian.org に参加して Adam Di Carlo に
  | 「cvs のアカウントくれ」と言ってみてください。
  | 
  | # 鍋谷さんの「man の翻訳を CVS で管理したい」という要望に Adam が
  | # 答えてました。
  | 
  | とりあえず登録されるのを待っているだけでは話が進まないので、
  | まずは作業の実績を残して、「この人は是非メンバーに欲しい」と
  | 思わせることが重要かと。遠藤さんもまだ登録されてませんが
  |  debian-boot ML に流れるメールを見ていると、ガシガシ CVS で
  | 文書の翻訳を押し込んでいるみたいですし。
  | 
  | > >   b) priority change (optional -> extra)
  | > 
  | > わかりました。でも、user-{es,de} は optional ですね。
  | > あれも extra にするべきでしょうか...
  | 
  | Depends している locale-ja が extra になってしまっているので、
  | とりあえず user-ja は extra にしないといけないです。
  | 
  | ただし、locale-ja は本来 locales に含まれるべきものであって、
  |  locales は standard なので、locale-ja はすくなくとも optional に
  | してもいい (あるいは locales に merge してもらって standard で
  | インストールされるようにする) と思うので、この理由はそれほど
  | 大きなものではありません。locale-ja の priority が optional に
  | なるか、あるいは locale-ja が locales に merge されるか、どちらかが
  | 実現すればこの理由は消滅します。
  | 
  | # wcsmbs-locale-ja が optional だったので、それと conflict すること
  | # から extra にしたのかもしれませんが、potato では wcsmbs 関係は
  | # libc6.1 に含まれるようになってパッケージとしては消滅したので、
  | # locale-ja を optional としても問題無いように思います。
  | # (locale-ja には libc6.1 という Depends もあるんですが、この名前の
  | # パッケージは無いんですよね、、、)
  | 
  | それよりも、やはりどちらかと言えば extra が正しいような気もしてきた、
  | というのが今回変更した背景です。もちろん user-{es,de} も含めてのことですが。
  | 
  |     "are only likely to be useful if you already know
  |        what they are or have specialised requirements"
  | 
  | に該当するような気がしたので。ただ、これもそれほど強い主張があるわけでも
  | 無いので、locale-ja が optional になれば user-ja を optional に戻すことに
  | 反対はしません。「わかってない人」にこそ必要なツールだから、知らないうちに
  | 入っていることのほうが重要かも、という気もするし。
  | 
  | > じつは、user-* の統合ってできないかな、と思ったことがあるんですが
  | > (コマンドラインとかメニューとかで言語を選択するようにする)、
  | > 初心者用のパッケージでそんなことしたら、ややこしくなる
  | > だけですし、それに、user-{es,de} と user-ja ではかなり
  | > アプローチがちがいますしね。user-ko とかができたら考えてみようかな。
  | 
  | 最初のインストーラで言語を選択できると嬉しいかもしれません。
  |  debian-boot ML で作業しないと、、、
  | 
  | > >   c) postinst modified
  | > 
  | > そんなことになっていたのですか。知りませんでした。
  | > なんだか、/etc/init.d/* みたいですね。
  | 
  | もともと packaging manual には
  | 
  |    6. Package maintainer scripts and installation procedure
  |    6.1. Introduction to package maintainer scripts
  |    6.2. Summary of ways maintainer scripts are called
  | 
  | あたりにそういうことが書いてあったのですが、内容をちゃんと理解するのは
  | けっこう難しいと思うので、debhelper で雛型を作り込むようにしたのでしょうね。
  | 
  | # 英語の文書が理解困難なのは日本人だけじゃない、ということでしょう。

  | From: Tomohiro KUBOTA <kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
  | Date: Sun, 19 Sep 1999 22:07:08 +0900
  | Message-Id: <19990919220708I.kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>

  | 久保田です。帰省先の大阪から帰ってきました。
  | 
  | # この議論、続くかどうか分かりませんが、私信じゃなくて、
  | # devel@jp などのほうがいいのではないでしょうか。
  | # 他人からのちゃちゃ入れとかも期待できるので。
  | # たいしてトラフィックを増やすことにもならないし。
  | #
  | # 今回は私信でお返ししますが、
  | # 私がここで書く内容は、devel@jp に引用しても構いません。
  | #
  | # 第3者からのメールの引用とかがない限りは、
  | # できるだけ公開でやったほうがいいと思います。
  | 
  | > なんか users@JP にまた新たな要望が出てましたね、、、対応のほう、
  | > よろしくお願いします。
  | 
  | わかりました。よく意味はわかってないですが、とりあえずつっこみます。
  | (user-ja そのものが、そんな設定のよせあつめなんですが)。
  | 
  | > とりあえず CVS は official member でなくても使えるので、
  | > まずは  debian-doc@lists.debian.org に参加して Adam Di Carlo に
  | > 「cvs のアカウントくれ」と言ってみてください。
  | 
  | cvs の勉強もしないといけないし、文書のフォーマットはどうするか、
  | というのも、考えないといけないです。
  | 
  | > > じつは、user-* の統合ってできないかな、と思ったことがあるんですが
  | > > (コマンドラインとかメニューとかで言語を選択するようにする)、
  | > > 初心者用のパッケージでそんなことしたら、ややこしくなる
  | > > だけですし、それに、user-{es,de} と user-ja ではかなり
  | > > アプローチがちがいますしね。user-ko とかができたら考えてみようかな。
  | > 
  | > 最初のインストーラで言語を選択できると嬉しいかもしれません。
  | >  debian-boot ML で作業しないと、、、
  | 
  | いえ、ひとつのシステムのユーザーがすべて同じ言語を使うとはかぎりません。
  | 
  | # ってえことはだ、細工すべき対象は adduser かな。
  | # ああもう手を広げすぎ。
  | 
  | > もともと packaging manual には
  | > 
  | >    6. Package maintainer scripts and installation procedure
  | >    6.1. Introduction to package maintainer scripts
  | >    6.2. Summary of ways maintainer scripts are called
  | > 
  | > あたりにそういうことが書いてあったのですが、内容をちゃんと理解するのは
  | > けっこう難しいと思うので、debhelper で雛型を作り込むようにしたのでしょうね。
  | > 
  | > # 英語の文書が理解困難なのは日本人だけじゃない、ということでしょう。
  | 
  | 雛型があれば、パッケージの品質も一定しますし。
  | 数百人もメンテナーがいれば、その技術力にはかなり格差があって
  | 当然ですしね。
  | 
  | # debconf ってのもあるみたい...

「ひとつのシステムのユーザーがすべて同じ言語を使う」とは限らない、
という視点はまだ debian-boot とかでもあんまり見たことないかも。

大きなシステムでは当然のことでしょうけれど、現状では大野さんが紹介して
くださった議論のように「不要な言語の文書や manpage を削除したい」という
意見のほうをよく目にする気がしますね。

「雛型」の件は、やっぱりしっかりとした「共通 rule」を使ったほうが
各パッケージそれぞれが別な rules を使っているよりも、ユーザーにとって
わかりやすい、というのがありますね。今 mh の JP patch merge をチェック
していて、せっかく用意されている日本語 manpage とかが含まれていないので
せめて mh-papers-ja という別パッケージを用意してくれ、という要望を
パッチ付きで BTS に投げようとコードをいじっていたのですが、こいつは
 rule に dehelper とか使わない方針みたいで、おまけにせっかくの autoconf も
使ってないみたいです。非常に変更しづらい構成になっている感じ。

とりあえず configure くらいは使うようにしてやってみていますが、
なかなか苦戦してます。誰か代わってくれないかな、、、

方針としては mh-papers-ja を追加して Top の READ-ME.JP3 と doc-JP 以下、
それに ja な manpages を提供できるように、ということを考えてます。

-- 
     # 11/13 に何かが起きる? > "http://www.szlug.factory.to";
     # (わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。)
    <xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)