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[debian-devel:09984] Re: Upload xearth-ja 1.0-7.2



佐野@浜松です。

In article <E11B8G1-0006qb-00@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
 Takao KAWAMURA <kawamura@debian.or.jp> さん writes:

> >  2) もし重大な支障があるなら、最初から Severity を Import 以上にする
> >  2') 最初は Normal で出していても、その Bug が Close されないと
> >      困るという場合は、様子をみてしばらくたってから Severity を Important 
> >      以上に変更する、というのも可
> 
> 以上?
> 
> > # すくなくとも、私にメールをくれた bison や gdb, lilo や util-linux の
> > # メンテをしている Vincent Renardias によれば、それが "right solution" です。
> 
> 本当に、important「以上」という表現があったのですか? 引用さ
> れていた英文にはないようですけど。

そうですね。彼の言う「正しい手順」は Important にすべきなんでしょう。

# ということで、香田さん、レポートする時は Important にしてください。

> graveはgrave、criticalはcriticalなので、本当にそれだけの問題
> を抱えていないパッケージに対して、そんなバグ報告をなすべきで
> はないですよね。かえってメンテナの感情をこじらせてしまう恐れ
> すらないでしょうか?
> # 本当に問題を抱えているなら、もちろんかまわないのですが。

もちろんすんなりマージしてもらうには「感情」にも気を遣ったほうが
 better なんでしょうけれど、もし Severity を間違えたとしても、
それを理由に「感情をこじらせたから」という理由で Bug に対応しようと
しないなら、メンテナー失格だと思いますね。

> 日本語サポートがされていないことだけがバグだとしたら、grave
> もいいすぎだと、私は思います。criticalはとんでもないでしょう。

 http://www.debian.org/Bugs/Developper.html には

   The severity levels are:

   critical
          makes unrelated software on the system (or the whole system)
          break, or causes serious data loss, or introduces a security
          hole on systems where you install the package.

システム上の無関係なソフトウェア (あるいはシステム全体) を壊す
または重大なデータ破壊を引き起す、またはパッケージをインストールした
システム上にセキュリティーホールをもたらす

   grave
          makes the package in question unuseable or mostly so, or causes
          data loss, or introduces a security hole allowing access to the
          accounts of users who use the package.

問題のパッケージを使用不可能にするか、あるいはほとんどそれに近い状態にする
またはデータ破壊を引き起す、またはそのパッケージを使うユーザーのアカウント
にアクセスできてしまうようなセキュリティーホールをもたらす

   important
          any other bug which makes the package unsuitable for release.

パッケージをリリースできない状態にするような、他のすべてのバグ

   normal
          the default value, for normal bugs.

標準値、通常のバグ

# 以下略

となってますね。

私は例えば gs のような「文書作成ツール」にとって、「日本語サポートが
存在しない」という状態は、「問題のパッケージを使用不可能にするか、あるいは
ほとんどそれに近い状態にする」レベルのバグだと判断して gs-ja のレポートを
 grave にしました。すくなくとも私にとっては、日本語サポートの無い gs など、
使いものになるものではないですから。

# そんなパッケージなど、(私にとっては) 存在しないも同じ。
# もしもそれしか無かったとしたら、ローカルで make しなきゃいけないわけだし。

一方、man-db のほうは、日本語サポートが無くても、かろうじて使える (何とか
役に立つ) 範囲だと判断したので、 Important にしています。

たしかに、「日本語サポートが存在しない」という理由で Critical にするのは
どう見てもやり過ぎでしょうね。その点には同意します。

「日本語サポートが無い」ことを理由にした grave report は、パッケージの種類に
よってはあり得るのではないか、と個人的に考えているのですが、もらったメールに
書かれていた「right solution」は "Important" にすること、です。紹介した際に
「以上」と書いたのは、不適切な表現 (私の勘違い) でした。お詫びして撤回します。

いずれにしろ、Severity の設定変更は誰でも可能なんで、メンテナーの判断で
「このレベルは重すぎる」と考えるようなら変更されるだろうと踏んでいますが、
今のところ gs についても man-db についてもメンテナーからの反応は無いみたい
ですね。

# grave -> normal に設定変更するとか、何らかの反応があれば、それを
# きっかけに議論に持ち込もうと狙ってるんですが、単に無視されている
# だけだと打つ手が無いな、、、

P.S. 
この後、別のメールを書きながら考え直してみて、やっぱり Severity は
 Important に統一するべきかな、という気分になってきてます。
 gs の Bug Report も grave -> Important に変更したほうが良いのかな。

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     #わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。
    <xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)