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[debian-devel:10297] Re: Draft 1 (Re: I18N Document)



岡@奈良先端です。

At Tue, 7 Sep 1999 11:02:47 +0900,
Tomohiro KUBOTA <kubota@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx> wrote:
> 
> 久保田です。
> 
> Draft 1 in Japanese です。
> こんなの出すのめちゃくちゃ恥ずかしいんですが。

お気持ちはよく分かります。
内容はよく纏まっているように思います。

> 1. Introduction
> 
> Debian には、数多くのソフトウェアが存在する。そのなかには、
> テキストデータを扱ったり、文字を表示したり入力したりするものが
> 数多くある。しかし、それらのなかには英語 (ASCII コード) しか
> 使えないものも多く、それらは、英語以外の言語を使う人々にとって、
> 存在しないも同然である。

ちょっと感情的なので

  存在しないも同然である。
    ↓
  (残念ながら)ほとんど役に立たない。

でしょうか。

> 2. Coding Systems
...
> 説明している。この部分は、それぞれの言語圏に属する人からの
> contribution を期待したい。

# 素晴しいアプローチですね。

> 2.6.1.2. ASCII と JIS X 0208 との組合せ方法
> 
>  * ISO-2022-JP (aka JIS code)
>  * EUC-JP (Extended UNIX Code)
>  * SHIFT-JIS (aka Microsoft Kanji Code)
> 
> UNICODE はほとんど使われていない。

Windowsやglibcや次のバージョンのGTK+やQt-i18nの、内部コード
として使用されています(おそらく)。

> 2.6.1.3. Conclusion and Information for Programmers
> 
> 通常は、EUC-JP のみをサポートすればいい。あるいは、EUC-JP のサブセット
> (ASCII and JIS X 0208) のみをサポートすればいい。この場合、

本当にそうなのか、少し疑問です。

> 3.2. X Window System
> 
> X は国際化されているので、フォントさえ用意してやれば、日本語や
> その他の言語を表示することができる。そして、フォントを用意するのは
> ユーザーの責任であり、プログラムの責任ではない。プログラムの側で
> 必要なことは、
> 
>   * LOCALE を使うことを宣言すること。setlocale()
>   * X の国際化機能を有効にすること?
>   * フォントの指定に注意すること (たとえば、-adobe-* に合致する
>     日本語フォントは存在しない)。

Xでは、XFontStructではなくXFontSetを基にテキストを表示しなけ
ればアルファベットと日本語を同時に表示できない。

# また、XFontStructで確保する日本語フォントはJISコード表現に
  なっていて、XFontSetで確保するフォントセットに含まれる日本
  語フォントは(我々の場合は)EUC-JPになっているのも、プログラ
  ムを繁雑にさせているような気がします。これは私見です。

>   * i18n された Widget を使うこと。たとえば、Athena Widget や GTK++ は
>     i18n されている。

GTK++ではなくGTK+と表記します。

最近のGIMPの日本語化の話にもありましたが、GTK+でさえ依然完全
には国際化されていません。これはFontStructとFontSetの間のジ
レンマが発端です。GTK+のGtkFontSelectionダイアログではフォン
トを取得するように設計されているため、ASCIIと日本語の混在テ
キストを素直に表現できなくなっています。

> 4.1.1. Invoked in the Console

ここに、日本語を入力する仕組みがどうなっているかを説明しなけ
れば、以下の部分を理解してもらえないかもしれません。

> 「入力」に関しては、Canna, Wnn などの個々の変換エンジンに直接
> 接続するしか方法はない。これに関しては、I18N の基板となる
> standard は存在しないので、言語別に個別に対応しなければならない。
...

一つだけ注文があります。今は国際化を目指しているけど、最終的
にはマルチリンガルを指向するよう常に意識すべきだと主張して欲
しいです。国際化というのは結局欠陥だらけな妥協の産物なわけで、
国際化だけで満足してしまうような雰囲気を伝えたくはないです。
--
岡 充 (Mitsuru Oka)
奈良先端科学技術大学院大学