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[debian-devel:10363] Re: Translatin of DFSG



佐野@浜松です。

  http://www.debian.org/social_contract.html の日本語訳更新について。

なるべく多くの人に校正をお願いしたいので、debian-doc@JP と
 debian-devel@JP に cc: します。Reply-To: debian-www@JP ですが、
事情があって参加できない場合は cc: した ML のどこにフォローされても
私のほうで参考にさせてもらって改訂案を debian-www に流すつもりです。

In <y5apuzsoey7.fsf@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>,
 at Thu, 9 Sep 1999 17:02:02 +0900:

> In article <19990908024552H.shishamo@xxxxxxxxxxxxxxx>
>  "Katsura S. Yoshio" <shishamo@xxxxxxxxxxxxxxx> writes:
> 
> > DFSG の翻訳の件ですが、この件については、ずーと以前に Ken N. さんも指
> > 摘事項を -users に投稿してはったはず、と思って、調べてみました。
> >
> > http://www.debian.or.jp/Lists-Archives/debian-users/199811/msg00402.html
> 
> 情報ありがとうございます。これでしたか、、、すこし前に fj.os.linux でも
> 「以前指摘したことがあるのに、何も対応されていない」と Ken さんからお叱りを
> 受けたことがあったのですが、忙しさに紛れて捜し出せませんでした。どうも
> ありがとうございます。
> 
> 前原さんが commit してくださったファイルをもとに、もういちど Ken さんの
> 指摘を検討しながら、social_contract.wml 全体について見直して、こちらに
> 投げようと思います。
> 
> (「前書き」のところが原文の更新についていってないみたいですし)
> 
> できあがったら、校正のほうよろしくお願いします。

以下、日本語翻訳版と、校正用に原文の文書とを添付しますので、よろしくお願いします。

-- 
     #わたしのおうちは浜松市、「夜のお菓子」で有名さ。
    <xlj06203@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)

#use wml::debian::template title="Debian 社会契約"

  <!--                             -*- Mode: Sgml -*- 
  contract.html  
  Author           : Manoj Srivastava ( srivasta@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx ) 
  Created On       : Wed Jul  2 12:47:56 1997
  Created On Node  : tiamat.datasync.com
  Last Modified By : Manoj Srivastava
  Last Modified On : Wed Jul  2 13:35:07 1997
  Last Machine Used: tiamat.datasync.com
  Update Count     : 21
  Status           : Unknown, Use with caution!
  HISTORY          : 
  Description      : 
  $Id: social_contract.wml,v 1.11 1999/09/08 17:22:57 japanese Exp $
  -->

<P>Debian GNU/Linux システムの開発者により結成された Debian プロジェクトは
「<strong>Debian 社会契約</strong>」を作成しています。
この契約は、もともと我々が合意によって遵守を決めた誓約として作成されたものですが、
後にフリーソフトウェアコミュニティによって
<a href="http://www.opensource.org/osd.html";>オープンソース定義</a>
の雛型として採用されました。

<HR>
<H2>フリーソフトウェアコミュニティーとの「社会契約」</H2>
<OL>
   <LI><P><strong>Debian は 100% フリーソフトウェアであり続けます</strong>
     <P>私たちは Debian GNU/Linux ディストリビューションを完全にフリーな
     ソフトウェアとして維持することを約束します。フリーソフトウェアという
     言葉にはたくさんの定義が存在しているため、あるソフトウェアが
     「<em>フリー</em>」であるかどうかを私たちが判断するために使う基準、
     フリーソフトウェアガイドラインをこの「社会契約」の後に掲載します。
     私たちは Debian 上でフリーではないソフトウェアを開発したり実行したり
     するユーザをもサポートしますが、システムがフリーではないソフトウェア
     に依存するようには決してしません。</P>
   <LI><strong>私たちはフリーソフトウェアコミュニティーにお返しをします</strong>
     <P>私たちが Debian システムの構成要素として新しいソフトウェアを
     作成したときは、それをフリーソフトウェアとしてライセンスします。
     私たちはフリーソフトウェアが広く配布されそして使われるよう、可能な限り
     最高のシステムを開発していきます。また私たちのシステムに含まれている
     ソフトウェアを私たちの「<em>上流</em>」で開発している作者に、バグ修正、
     改良、ユーザの要求などをフィードバックします。</P>
   <LI><P><strong>私たちは問題を隠しません</strong>
     <P>バグ報告のデータベース全体を常に一般に公開します。ユーザーが
     オンラインで書き込んだバグの報告は、即座に他の人から見えるように
     なります。</P>
   <LI><P><strong>私たちはユーザとフリーソフトウェアを大切にします</strong>
     <P>私たちはユーザーとフリーソフトウェアコミュニティからの要求に従います。
     彼らの関心と利益を最優先に考えます。私たちはさまざまな状況における
     コンピュータ利用環境の運用に関してユーザーの必要を満たすように行動します。
     私たちは Debian システム上で動作させることを目的とした商用ソフトウェアに
     敵対することはありません。また、Debian と商用ソフトウェアの両方を含む、
     付加価値を付けたディストリビューションを第三者が作成することも認めています。
     その際、私たちは料金を徴収しません。
     これらの目標を支援するために、このような使用を妨げる法的な制約の無い、
     高品質かつ 100% フリーなソフトウェアで構成された統合されたシステムを
     提供します。</P>
   <LI><P><strong>私たちののフリーソフトウェア基準に合致しないプログラムについて</strong>
     <P>私たちは、<a href="#guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン</a>
        に適合していないプログラムを使わなければならないユーザーがいることを
        認めています。このようなソフトウェアのために、私たちは
	FTP アーカイブに "<tt>contrib</tt>" および "<tt>non-free</tt>" という
	領域を作りました。これらのディレクトリに入っているソフトウェア
	は Debian 上で使用できるよう設定されていますが、 Debianシステムの
	一部では<em>ありません</em>。
        私たちは、CD 製造業者がこれらのディレクトリにあるソフトウェアを
        彼らの CD に収録して配布できるかどうか判断する際に、それぞれの
        パッケージのライセンスを読んで決めるよう奨めています。このように、
	フリーではないソフトウェアは Debian の一部ではありませんが、
	その使用をサポートし、フリーではないソフトウェアパッケージのための
	(バグ追跡システムとメーリングリストのような)インフラストラクチャー
	を用意しています。
   </OL>
    <HR>
    <H2><a name="guidelines">Debian フリーソフトウェアガイドライン</a></H2>
    <OL>
   <LI><P><strong>自由な再配布</strong>
     <P>Debian システムを構成するソフトウェアのライセンスは、そのソフトウェアを、
        複数の異なる提供元から配布されているプログラムを集めたソフトウェア
	ディストリビューションの一部として、誰かが販売したり無料配布したりすることを
	制限してはいけません。また、ライセンスはそのような販売に対して
	使用料やその他の手数料を要求してはいけません。</P>
   <LI><P><strong>ソースコード</strong>
     <P>プログラムにはソースコードが含まれていなければならず、
	かつ実行形式での配布に加えてソースコードでの配布をも
        許可していなければなりません。
        </P>
   <LI><P><strong>派生ソフトウェア</strong>
     <P>ライセンスは、ソフトウエアの修正や派生ソフトウエアの作成を
	認めていなければなりません。
        そして、これらをオリジナルソフトウエアのライセンスと同じ条件の下で
	配布することが可能でなければなりません。
	</P>
   <LI><P><strong>原作者によるソースコードの整合性維持</strong>
     <P>ライセンスは、プログラムを構築時に変更する目的で「<tt>パッチファイル</tt>」
        をソースコードとともに配布することを<strong>容認している場合に限り</strong>、
	ソースコードを修正済の形式で配布することを制限することができます。
	この場合、そのライセンスは修正済のソースコードから構築されたソフトウエアの
        配布を明示的に許可していなければなりません。
	またライセンスは派生ソフトウェアにオリジナルソフトウェアと異なる名前
	を付けること、あるいは異なるバージョン番号を付けることを要求できます
	(<em>これは妥協案です。Debian グループは全ての作者に、ファイル、
	ソース、バイナリについての変更を制限しないよう奨めています</em>)。
	</P>
   <LI><P><strong>すべての個人、団体の平等</strong>
     <P>ライセンスは、すべての個人や団体を差別してはなりません。</P>
   <LI><P><strong>目標分野の平等</strong>
     <P>ライセンスは、人々が特定の目標分野でプログラムを利用することを
	制限してはいけません。たとえば、商用利用や、遺伝学の研究での
	プログラムの使用を制限していてはいけません。</P>
   <LI><P><strong>ライセンスの配布</strong>
     <P>プログラムに付随する権利は、プログラムが再配布された
	すべての人々に対して、追加ライセンスの履行を必要とすることなく、
	適用されなければなりません。</P>	
   <LI><P><strong>ライセンスは Debian に限定されない</strong>
     <P>プログラムに付随する権利は、プログラムが Debian システムの
	一部であるかどうかに左右されてはいけません。
	プログラムが Debian から取り出され Debian とは別に使用
	または配布されるとしても、その他の点でそのプログラムの
	ライセンス条項を満たしているならば、プログラムが再配布された
	すべての当事者は Debian システムにおいて付与されたのと
	同じ権利を与えられなければなりません。</P>
   <LI><P><strong>ライセンスは他のソフトウエアを侵害しない</strong>
     <P>ライセンスは、そのソフトウエアとともに配布される他のソフトウエア
	に制約を加えてはなりません。たとえば、同じ媒体で配布される
	他のソフトウエアがすべてフリーソフトウエアでなければならないと
	要求してはいけません。</P>

   <LI><P><strong>フリーなライセンスの例</strong>
     <P>"<strong><a href="http://www.gnu.org/copyleft/gpl.html";>GPL</a></strong>"、
     "<strong><a href="misc/bsd.license">BSD</a></strong>"、および
     "<strong><a href="http://language.perl.com/misc/Artistic.html";>Artistic</a></strong>"
     ライセンスは私たちが「<em>フリー</em>」と判断しているライセンスの例です。
   </OL>

   <P><EM>Bruce Perens はこの文書の最初のドラフトを書き、1997 年 6 月に
   開催された 1 カ月近くにおよぶ e-mail 会議での Debian 開発者からのコメントを
   参考にしてまとめました。後に彼は Debian 固有の記述を Debian フリーソフトウェア
   ガイドラインから削除してオープンソース定義を作成しました。</EM>
#use wml::debian::template title="A Social Contract"

  <!--                             -*- Mode: Sgml -*- 
  contract.html  
  Author           : Manoj Srivastava ( srivasta@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx ) 
  Created On       : Wed Jul  2 12:47:56 1997
  Created On Node  : tiamat.datasync.com
  Last Modified By : Manoj Srivastava
  Last Modified On : Wed Jul  2 13:35:07 1997
  Last Machine Used: tiamat.datasync.com
  Update Count     : 21
  Status           : Unknown, Use with caution!
  HISTORY          : 
  Description      : 
  $Id: social_contract.wml,v 1.5 1998/11/04 06:36:08 treacy Exp $
  -->

<P>Debian, the producers of the Debian GNU/Linux system, have created the
<strong>Debian Social Contract</strong>. The contract, initially designed
as as a set of commitments that we agree to abide by, has been adopted by
the free software community as the basis of the
<a href="http://www.opensource.org/osd.html";>Open Source Definition</a>.

<HR>
<H2>"Social Contract" with the Free Software Community</H2>
<OL>
   <LI><P><strong>Debian Will Remain 100% Free Software</strong>
     <P>We promise to keep the Debian GNU/Linux Distribution
     entirely free software. As there are many definitions of
     free software, we include the guidelines we use to determine
     if software is "<em>free</em>" below.  We will support our
     users who develop and run non-free software on Debian, but
     we will never make the system depend on an item of non-free
     software.</P>
   <LI><strong>We Will Give Back to the Free Software Community</strong>
     <P>When we write new components of the Debian system, we will
     license them as free software. We will make the best system
     we can, so that free software will be widely distributed and
     used. We will feed back bug-fixes, improvements, user
     requests, etc. to the "<em>upstream</em>" authors of software
     included in our system.</P>
   <LI><P><strong>We Won't Hide Problems</strong>
     <P>We will keep our entire bug-report database open for public
     view at all times. Reports that users file on-line will
     immediately become visible to others.</P>
   <LI><P><strong>Our Priorities are Our Users and Free Software</strong>
     <P>We will be guided by the needs of our users and the
     free-software community. We will place their interests first
     in our priorities. We will support the needs of our users
     for operation in many different kinds of computing
     environment. We won't object to commercial software that is
     intended to run on Debian systems, and we'll allow others to
     create value-added distributions containing both Debian and
     commercial software, without any fee from us. To support
     these goals, we will provide an integrated system of
     high-quality, 100% free software, with no legal restrictions
     that would prevent these kinds of use.</P>
   <LI><P><strong>Programs That Don't Meet Our Free-Software Standards</strong>
     <P>We acknowledge that some of our users require the use of
     programs that don't conform to the 
     <a href="#guidelines">Debian Free Software Guidelines</a>.
     We have created "<tt>contrib</tt>" and "<tt>non-free</tt>"
     areas in our FTP archive for this software. The software in
     these directories is not part of the Debian system, although
     it has been configured for use with Debian.  We encourage CD
     manufacturers to read the licenses of software packages in
     these directories and determine if they can distribute that
     software on their CDs. Thus, although non-free software
     isn't a part of Debian, we support its use, and we provide
     infrastructure (such as our bug-tracking system and mailing
     lists) for non-free software packages.
</OL>
<HR>
<H2><a name="guidelines">The Debian Free Software Guidelines</a></H2>
<OL>
   <LI><P><strong>Free Redistribution</strong>
     <P>The license of a Debian component may not restrict any
     party from selling or giving away the software as a
     component of an aggregate software distribution containing
     programs from several different sources. The license may not
     require a royalty or other fee for such sale.</P>
   <LI><P><strong>Source Code</strong>
     <P>The program must include source code, and must allow
     distribution in source code as well as compiled
     form.</P>
   <LI><P><strong>Derived Works</strong>
     <P>The license must allow modifications and derived works, and
     must allow them to be distributed under the same terms as
     the license of the original software.</P>
   <LI><P><strong>Integrity of The Author's Source Code</strong>
     <P>The license may restrict source-code from being distributed
     in modified form _<strong>only</strong>_ if the license allows
     the distribution of "<tt>patch files</tt>" with the source
     code for the purpose of modifying the program at build
     time. The license must explicitly permit distribution of
     software built from modified source code. The license may
     require derived works to carry a different name or version
     number from the original software.  (<em>This is a
     compromise. The Debian group encourages all authors to not
     restrict any files, source or binary, from being
     modified.</em>)</P>
   <LI><P><strong>No Discrimination Against Persons or Groups</strong>
     <P>The license must not discriminate against any person or
     group of persons.</P>
   <LI><P><strong>No Discrimination Against Fields of Endeavor</strong>
     <P>The license must not restrict anyone from making use of the
     program in a specific field of endeavor. For example, it may
     not restrict the program from being used in a business, or
     from being used for genetic research.</P>
   <LI><P><strong>Distribution of License</strong>
     <P>The rights attached to the program must apply to all to
     whom the program is redistributed without the need for
     execution of an additional license by those
     parties.</P>
   <LI><P><strong>License Must Not Be Specific to Debian</strong>
     <P>The rights attached to the program must not depend on the
     program's being part of a Debian system. If the program is
     extracted from Debian and used or distributed without Debian
     but otherwise within the terms of the program's license, all
     parties to whom the program is redistributed should have the
     same rights as those that are granted in conjunction with
     the Debian system.</P>
   <LI><P><strong>License Must Not Contaminate Other Software</strong>
     <P>The license must not place restrictions on other software
     that is distributed along with the licensed
     software. For example, the license must not insist that all
     other programs distributed on the same medium must be free
     software.</P>
   <LI><P><strong>Example Licenses</strong>
     <P>The "<strong><a href="http://www.gnu.org/copyleft/gpl.html";>GPL</a></strong>",
     "<strong><a href="misc/bsd.license">BSD</a></strong>", and
     "<strong><a href="http://language.perl.com/misc/Artistic.html";>Artistic</a></strong>"
     licenses are examples of licenses that we consider "<em>free</em>".
</OL>

<P><EM>Bruce Perens wrote the first draft of this document
and refined it using the comments of the Debian developers
during a month-long e-mail conference in June 1997.  He
later removed the Debian-specific references from the
Debian Free Software Guidelines to create &ldquo;The Open
Source Definition&rdquo;.</EM>

<P><EM>Other organizations may derive from and build on this document.
Please give credit to the Debian project if you do.</EM>