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[debian-devel:13968] Re: ja って何者?
佐野@浜松です。
In <20010329163821.40BD3CF36@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>,
on "Fri, 30 Mar 2001 01:18:36 +0900',
with "[debian-devel:13954] Re: ja って何者?",
Junichi Uekawa <dancer@xxxxxxxxxxxxx> さん wrote:
> > "ja" って何なのでしょうか.
potato 以前までは ja_JP.ujis、woody からは ja_JP.eucJP ですね。
> > ja_JP.eucJPなのか,ja_JP.utf8なのか,ja_JP.....なのか,
> > 良く分からないけれども,
> > 結構 "ja" とだけ付いている物があるような気がします.
X11 の世界だと /usr/X11R6/lib/X11/locale/locale.alias に
ja ja_JP.eucJP
ja.JIS ja_JP.JIS7
ja.SJIS ja_JP.SJIS
ja_JP ja_JP.eucJP
ja_JP.ujis ja_JP.eucJP
ja_JP.eucJP ja_JP.eucJP
Jp_JP ja_JP.eucJP
ja_JP.AJEC ja_JP.eucJP
ja_JP.EUC ja_JP.eucJP
ja_JP.ISO-2022-JP ja_JP.JIS7
ja_JP.JIS ja_JP.JIS7
ja_JP.jis7 ja_JP.JIS7
ja_JP.mscode ja_JP.SJIS
ja_JP.SJIS ja_JP.SJIS
として alias が設定されていますね。
> とりあえず,一番目に付いたのが
>
> /usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES
> /usr/share/man/ja
>
> ですが,どうやらeucJPである事が前提とされているように
> 見えます.
前者は glibc に由来するのかな。FHS (およびその前身の fsstnd) とか
それが準拠する Appendix E of the POSIX 1003.1 standard などから
影響を受けているとは思いますが。
> これは,jaに限った事では無いように思いますが,
> なんとなく,いやな感じがします.
何故 ? 必要が無ければ省略するのは悪いことではないと思いますが。
(Solaris では ja = ja_JP.eucJP というのが明示されているそうな)
もちろん必要が生じてくればきちんと分離したほうがいいでしょう。
> 他には,debconfのtemplateのdescription-ja の文字コードなどが
> 例としてあげられると思います.
>
> 全体としてeucJPである気がするんですが,なぜeucJPなのか,
> どうやったらそれでいいと分かるのか,とかそういう事が疑問に
> 思います.
とりあえず「なぜ」のほうは「多くの UNIX 上では昔から EUC-JP が
日本語用文字コードとして使われていて (例外もある) いわゆる
「日本語化」されたソフトウェアにも EUC-JP を前提としたものが
多かった (jgroff とか)」というのが現在 EUC-JP が ja のデフォルトに
なっている理由ではないでしょうか。「歴史的理由」ってやつ。
あと manual page のディレクトリ名が ja_JP.eucJP (というか potato
以前は ja_JP.ujis ですが) ではなく ja になっているのはたしか過去に
なにか理由があって移動したという経緯だったような。
うーん、debian-devel@JP の過去ログを検索すると、最初は
ja_JP.EUC から ja_JP.ujis への統一という動きがあった
みたいですね。 01458 あたりから始まっているみたいです。
manual page の direcotry が ja_JP.ujis から ja に変更されたのは
slink の開発中みたいですが、その理由はちょっとわかりませんでした。
# 以前聞いたことがあるような気もするが、思い出せない。
debian-devel@JP を検索したら出てくるかも。
(手元には一部しか無いので探せない)
メールを送信用のスプールに送ってから、検索してるという、、、
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199910/msg00047.html>
とそのフォローあたりに Debian の man-db に日本語マニュアルを
入れてもらう時の話がありますね。結局 man-db で利用してる jgroff が
EUC-JP しかサポートできてなかったのが manual page で ja = ja_JP.eucJP
だった理由かな。
いや、
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199806/msg00163.html>
からのスレッドに「man-db コマンドの仕様変更」の話がありますね。
これが原因だったのか。その後 2.3.10-69g / 2.3.10-69s の間に
いろいろ変遷があって、現在では locale 名全部を使えるように
なっているから、woody では ja_JP.eucJP に変更することも可能では
あるでしょう。woody フリーズとの絡みで時間との闘いになるという
だけの話。日本語 Manual page を含むすべてのパッケージに対応して
もらわないといけないので。
たぶん現在の man-db は /usr/share/man/{ja,ja_JP.eucJP} のどちらに
日本語版のマニュアルページがあっても LANG=ja_JP.eucJP の場合は
対応するものを探し出せると思うので、これについてはすこしずつ移行を
進めていくのが良いのかも。
他には
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199703/msg00086.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199703/msg00111.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199704/msg00103.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199704/msg00104.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199704/msg00129.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199707/msg00152.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199708/msg00090.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199807/msg00038.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199808/msg00091.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199808/msg00116.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199812/msg00023.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199902/msg00403.html>
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199904/msg00152.html>
などが「過去の経緯」に関連するスレッドでしょうか。
(せっかく検索のできる「豊富な資料」があるのだから、疑問を
持ったついでに「歴史から学ぶ」「過去の経緯をまとめて、
将来への展望を語る」ところまでやれるともっといいと思いますよ
> dancer)
「日本語ロケールに関する指針」の話が出てくるのは potato 開発の時、
<http://lists.debian.or.jp/debian-devel/199912/msg00123.html>
あたりからですね。
--
# (やはり「JP Project の歴史」とかあるとこういう時に便利そう)
<kgh12351@xxxxxxxxxxx> : Taketoshi Sano (佐野 武俊)